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『幸セニナリタクテ…』
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1:
秋
私は今、幸せと言えます。大きな声で胸をはって幸せだと言えます。
『普通』が幸せ…。
キレイ事だと思うかもしれません。 でも私は『普通の幸せ』をずっと求めていました。
過去に色々な経験があったから今に至ると思います。 それらを今、小説にして残したいと思います。2007-04-11 08:37:00 -
41:
秋
充と別れてから、ヒデや勇気と前にも増して頻繁に遊ぶようになっていた。
千尋は勇気と別れてからはあまり顔を出さなくなった。 そのうち勇気もあまりこなくなり、私はヒデと2人で会う事が多くなった。2007-04-11 11:40:00 -
42:
秋
公園で何気ない話を夜中までよくした。
その日もいつものように話をしていたらすごく寒くなってガタガタと震えていた。 今は3月。外はまだまだ寒いな。 そんな事を考えていたらヒデが着ていた大きなコートをかけてくれた。 「いいって!ヒデが寒いやん!!」 「………ほんなら一緒に入る?」 照れながらヒデが言った。 「………うん。」
公園の遊具の上で1つのコートに2人でくるまった。 さっきまでハシャいでいたのに今は心臓の音が聞こえそうなぐらい静まりかえっていた。 とても暖かくてまだまだそこに居たかったけどはずかしさのあまり「そろそろ帰ろっか」と私は気持ちを抑えながら言った。2007-04-11 11:48:00 -
43:
秋
ドキドキした気持ちのまま家に帰るといつもなら駆けてくるぷぅが寝ている。息が荒い。 「ぷぅ?風邪引いたん?しんどいの?」 ぷぅはいつになく元気がない。私は朝になるのを待って病院に連れて行こうと思った。
2007-04-11 11:57:00 -
44:
秋
目が覚めるとやっぱりぷぅの様子はおかしい。 お母さんも気付いてぷぅを病院に連れて行った。すぐ近くの所だったので私は家で待っていた。 30分…… 1時間たっても帰ってこない…。 心配になりそわそわしていたらお母さんだけが帰ってきた。
2007-04-11 12:00:00 -
45:
秋
険しいお母さんの表情を見て嫌な予感がした。
「ぷぅは?」 恐る恐る聞く。
「ぷぅのお腹に石がたまってて、相当な数みたい…。今手術してる。秋、ついといたって。お母さん仕事の時間やから用意できたらまた病院行くから」2007-04-11 12:02:00 -
46:
秋
オロオロしながら動物病院の前についた。 なかなか入れない。
今すぐぷぅに声をかけてあげたいのに足が動かない。現実を目にするのが怖かった。 手術をして助かる確率はわずか20パーセントだった。2007-04-11 12:04:00 -
47:
秋
心臓が破裂しそうなぐらいドクドクしている。 千尋に電話で助けを求めた。
ぷぅの容態や今の状況を混乱しながら伝えた。
千尋はすべて聞き終えてから「秋。しっかりして。ぷぅは強いから大丈夫。20パーセントも確率あるねんで?早く行ったり。ぷぅ待ってるで!!」2007-04-11 12:07:00 -
48:
秋
千尋に背中を押されて私は病院の中に入った。
「ぷぅちゃんの飼い主の方?こちらにどうぞ」 言われるがままについて行った。 そこにはなんとも痛々しいぷぅの姿があった。2007-04-11 12:09:00 -
49:
秋
ぷぅは手術台の真ん中で仰向けになって手足を縛られ、お腹をパックリと開かれていた。
昨日までの元気なぷぅの姿はどこにもなかった。
心臓は動いている。静かな手術室に響き渡る ピッ………ピッ……… と言う音だけがぷぃが生きている証にも思えた。2007-04-11 12:13:00 -
50:
秋
「ぷぅ。頑張って」
涙を流しながら弱々しい声でぷぅに話しかけた。 ピピッ……ピピッ…… 私の声に反応してぷぅの心伯数が上がった。
ぷぅは一生懸命生きようとしている。
私は必死になってぷぅに声をかけ続けた。2007-04-11 12:16:00