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お金以上の大切な物
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1:
侑梛
お金以上の大切な物。
それは家族一員として飼っている二匹のワンちゃん・どうしようもない家族・人には自慢出来ないけどとっても優しい彼氏・友達。
そして彼氏、友達と出会えこの街ミナミ!
二十歳からの侑梛の物語りです。2007-04-08 04:56:00 -
7:
侑梛
昨日の記憶さっぱり無くなってた。それはそうよね…店で飲んで軽く酔ってた上にテキーラって………。
ユナ『頭痛いし↓水ないん?水!』
ヒナ『我が儘っ子やなぁ〜待っとけ!』
そう言って冷蔵庫からミネラルウォーターを持って来てくれた。2007-04-08 05:32:00 -
8:
侑梛
『ありがとう〜飲んだら帰るわ!ごめんな!』
そう言いそそくさと帰る準備してたら
ヒナ『電話するわ〜お嬢!』
番号交換してもないしホストなんか興味なかったから適当に返事をし家に帰った。だって男に金を落として貰ってそれが給料となって生活してるのに何故また男に使わなくちゃいけないの?2007-04-08 05:37:00 -
9:
侑梛
家に帰るといつもと同じ過呼吸が始まった。
もう慣れたもんだった。水商売を初めて一人ミナミで住んでストレスばっかの生活。
楽しみ?田舎から出て来て友達なんている訳でもなく発散もするとこがなかった。だったらいつのまにか過呼吸持ち。毎日安定剤飲む日々。不眠症になってないだけマシな方。水商売初めて一年ちょぃ。この先が不安で不安でたまらなかった。2007-04-08 05:44:00 -
10:
侑梛
やっと治まった頃携帯が鳴った。まだ苦しさが完全に消えた訳じゃない。息がちょっと荒いままお客かと思い出来るだけの明るめの声で電話を出た。
『もしもし〜雛汰!さっきはどうも!』
ユナ『なんで番号知ってるん?!』
ヒナ『交換したやんけ!それも覚えてないんか…』2007-04-08 05:49:00 -
11:
侑梛
覚えてる訳がない。てかシクッた↓汚点やぁぁ↓↓↓
ユナ『で、何?』
ヒナ『おまえ何かしんどそうやぞ?大丈夫か?』
ユナ『何もない!何?』
ヒナ『手帳落ちとったから届けに今から行くわ!』2007-04-08 05:52:00 -
12:
侑梛
またもや失点。大事な手帳なので今こんな状況。届けて貰う事にした。
数10分後
ピンポーン♪
ヒナ『ヒナ宅配便でぇ〜す!』ドアを開けるなりズカズカ部屋に入って来た。服装スエット上下で。2007-04-08 05:57:00 -
13:
侑梛
この男何?思いながら昨日を振り返ったら何も言えなかった。あぁ〜最悪。
ヒナ『テレビ見まぁ〜す!』ユナ『ご勝手に!』
その瞬間完全に治まったと思った過呼吸がまた再発しだして倒れ込んでしまった。雛はこの時《死ぬ!》思ったらしい。笑2007-04-08 06:01:00 -
14:
侑梛
この頃から頻繁に一人でいる時限らず発作が出て来てた。
ベッドに横になりその日は仕事を休む事にした。雛も心配してくれて休んでくれて看病してくれた。
何故か初めてなのにペラペラと話をし何故過呼吸になったかとか病院通ってるとか説明してた。2007-04-08 06:06:00 -
15:
侑梛
あれから二ヶ月後。
あたし達は付き合って同棲を始めた。あんだけ嫌いだったホストなのに…
二人のルール。
隠し事は一切なし・お互いの店には顔出さない・週一日は二人の時間(後の六日は仕事に打ち込んでもよし!)家事は出来る方がする・記念日は大切に。2007-04-08 06:18:00 -
16:
侑梛
心にちょっと雛のおかげでゆとりが持てた頃あたしにも友達ができた。
お店に入って来た莉奈。歳もおないだし性格も合う。服のセンスも何もかも合う子だった。
でもお互い彼氏と同棲しているが彼氏の話は一切しなかった。自らオアシス的な場所を壊したくなかったんだと思う。2007-04-08 06:23:00