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神様お願い…

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  • 1:

    るか

    神様…
    もぅこれ以上
    ルカの大切な人を連れて行かないで下さい…

    2007-03-19 01:18:00
  • 21:

    るか

    〜再会〜

    私はお母さんと一緒にドコモショップに向かった。私は携帯を買い替えて…悩んだ。新しい番号をアヤコやカズヤ先輩達に教えるのか…。正直恐かった。この1年ちょっとのヤンキー生活は毎日が楽しかったけど…このままアヤコと縁を切ればカズヤ先輩達と遊ばなければあんな恐い思いも痛い思いもしなくてすんだのに…
    ドコモショップからの帰り道そんな事ばかり考えながらお母さんの車に乗っていると「ルカちゃん、ちょっと買い物して帰ってもいいかな?」お母さんはスーパーで夕食の買い物がしたいらしいのでスーパーへ

    2007-03-19 08:46:00
  • 22:

    るか

    一人車でぼんやり考え事をしていると前から歩いて来る集団が…窓を少し空かしているので楽しそうな事がはっきりと聞こえてくる。仕事帰りらしいカズヤ先輩達だ、とっさに隠れる事も出来ず私は下を向いて携帯をいじっているふりを始めた。少しずつ声が近付いてくる…

    2007-03-19 08:54:00
  • 23:

    るか

    「あー、あの携帯お前が欲しいって言ってたやつじゃね?」「え?どれ?そうそうあれよくねー?」
    カズヤ先輩のほしい携帯ってどんなのだろ?知りたい…私は…って私の携帯の事?違うよね…なんて考えながら私が下を向いたまま携帯を触っていると、コンコンっ
    先輩達「すいませーん」
    車の窓をノックされて私は思わず顔をあげてしまった

    2007-03-19 08:59:00
  • 24:

    るか

    「ルカ!?」カズヤ先輩達は私を見て一瞬黙った…私はそれと同時にあざだらけの醜い自分の顔をミラーで確認してしまい、泣きたくなった。カズヤ先輩達の笑い声が聞こえる、こんな顔見られたくなかった。カズヤ先輩にだけは、不細工な姿は見られたくなかった。ドアが開いて、泣き出す私を誰かが車から引っぱり出した。「痛い!離して!」泣き叫びながら見上げるとカズヤ先輩の困った顔。そして…「何これ?喧嘩、負けちゃったわけ?ワラ」カズヤ先輩は笑った、そして私の手を見て「一発くらい返せた?やられっぱなし?」と笑いながら言った。黙って泣き続ける私に「不細工やなぁワラ。てゆーか番号変えたんなら教えなさい」と自分の携帯を出した。そして携帯を取り上げられ、新しい番号は買って数十分後にバレる事となった

    2007-03-19 09:05:00
  • 25:

    るか

    私は家に着いてもカズヤ先輩の番号を登録はしなかった。ただリダイヤルに入った番号を消すことも出来なかった…私は部屋に携帯を置いて夕食に下のリビングにおりた。あの事件以来私はほとんど無言で食事を取る、お母さん以外と口を聞いていない。家族は卒業式に運が悪かったかわいそうな子だと思っているんだろう…。食事を済ませて2階の部屋へ戻ると携帯に着信が残っていた、リダイヤルのカズヤ先輩の番号をチェックしてみたが違う番号のようなのでかけ直してみる事にした

    2007-03-19 09:15:00
  • 26:

    るか

    ルカ「もしもし?」
    相手「…」
    ルカ「もしもし?着信残ってたんだけど?」
    相手「ごめん…」
    ルカ「アヤコ!?」
    電話はアヤコだった…内容はカズヤ先輩達に会わせてごめんと、こないだの白い特攻服の人達のチームの総長がユキ先輩って言う人でカズヤ先輩の彼女である事。ユキ先輩は鑑別所に入っていて私達の卒業式の4日前に出て来ていた事。出て来ていた事はアヤコもカズヤ先輩も知らなかった事、最後にアヤコに
    「また電話してもいい?」と聞かれ私は
    「うん、また遊ぼう」
    と答えた。

    2007-03-19 09:31:00
  • 27:

    るか

    そんなある日アヤコと2人でカラオケで遊んでいると、また知らない番号から電話が鳴った…。アヤコと顔を見合わせてしばらく考えていると電話は切れてしまった。そしてすぐにアヤコの携帯が鳴った、電話はカズヤ先輩の友達のユウ先輩だった。
    ユウ先輩「お前らユキにしばかれたって本当か?」
    アヤコ「ユキ先輩はいませんでしたけどユキ先輩のチームの人に…黙っててすいませんでした」
    ユウ先輩「今ルカも一緒か?」アヤコは受話器を押さえて小さな声で私に「どうする?」と聞いたので「いいよ」と答えた。アヤコが私も一緒だと伝えるとユウ先輩は迎えに来ると言うので私達はユウ先輩を待った

    2007-03-19 09:50:00
  • 28:

    るか

    ユウ先輩はすぐに着いた。着くなり私達はすぐに後部座席に乗り込まされ行き先も告げられず車は走り出した。
    「何でルカまで殴られんだよ?全部出来る限り説明しろ」ユウ先輩がアヤコに言った。
    アヤコはタクヤ先輩が出るなと言った出口から出た事、出たらすぐにチームの人に見つかりカズヤ先輩とつるんでいる事を怒られ、黙っていたらルカが追って来て2人まとめてボコボコにされた事など説明した。私はあの日の事を思い出しながら、また殴られるのかなと思って少し恐くなってきた

    2007-03-19 16:41:00
  • 29:

    るか

    それにきづいたアヤコは「今日は絶対ルカだけは大丈夫だから」と言って私の方を見た。それを聞いてユウ先輩は「アヤコ…ルカちゃんも今日は心配すんな」と言って携帯で「もぅ着く」とだけ誰かに電話した。ユウ先輩の言葉通り私達はすぐに海辺の駐車場に着いた。そこには数台の車とカズヤ先輩達がいた。

    2007-03-19 16:50:00
  • 30:

    るか

    アヤコは車から降りると、私を隠すように前に立ってカズヤ先輩達の方へと歩きだした。
    私達に気付いたカズヤ先輩はこっちに向き直ると開口一番「悪かった」と真剣な顔で頭を下げた。そして私達に会わせたい人がいるからと言い電話をし始めた。
    その口調は恐ろしい程きつく、私が知っているカズヤ先輩とは別人のようだった。電話が終わり数十分の沈黙の後一台の車が着いた。カズヤ先輩が黙って運転席に近寄るとドアが開き女の人が出てきた。
    黒いコートに黒いブーツ、暗い茶髪にメッシュのかわいい系の顔立ちなのになぜかキレイな人…

    2007-03-19 17:10:00
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