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◆Precious◆
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1:
諸星リナ。
幼い頃の夢はなんだっただろう。
最近思い出せずにいたが、急に思い出した。
2007-03-02 18:07:00 -
13:
諸星リナ。
同じような髪色をしているのに、あたしたちはまるで違った。
あたしたちに共通点なんてなかった。
出会うはずもなく、接するはずもなく、関わることもなかったはずのあたしたちの間に恋が芽生えた。2007-03-02 18:43:00 -
14:
諸星リナ。
その頃の直人は三十路を越えたホストだった。
あたしは有名大学の学生で、まだ10代だった。2007-03-02 18:46:00 -
15:
諸星リナ。
地方から有名大学に入ったあたしは、一人暮らしをはじめた。
片田舎に育ったあたしには知らないことが多すぎた。
大学四年間で色んなものを見てみたいと思って、祇園のそばにマンションを借りた。
2007-03-02 18:51:00 -
16:
諸星リナ。
夢の中にホステスやキャバ嬢は入っていない。
あたしのは勉強というルールと秩序のある世界でなら絶対に負けない。
危ない世界にわざわざ入っていかずとも、あたしは守られたフィールドで勝てばいい。
でも、ちょっぴり見てみたい世界・・・
2007-03-02 18:53:00 -
17:
諸星リナ。
堅実な両親は何度も「馬鹿なことをしたら許さない」とあたしに言う。
だけど、どこからがバカなことで、どこからが成長とよぶのだろう。
バカな行為もいつかは、成長に実を結ぶかもしれない。2007-03-02 18:59:00 -
18:
諸星リナ。
箱入り娘だったあたしが、祇園のショットバーの店員になった。
あの頃の自分が出来る精一杯の背伸びだった。
酔っ払いのおじさんや、見慣れないお坊さんの集団、流行ることもないお店で、大きな出会いもイベントもなかった。2007-03-02 19:10:00 -
19:
諸星リナ。
それでも、ショットバーの店員として働く日は、胸がドキドキした。
夜の祇園をゆっくり歩くのが好きだった。
まるで中学生のような感覚だろうが、自分が大人になったような気持ちになれた。2007-03-02 19:16:00 -
20:
諸星リナ。
週1回出勤して、3、4時間働く。
ツレのいるお客さんとは、話を振られなければ話さない。
1人のお客さんはなるべくかまってあげる。
でも、ウチの店は時間じゃないから、あまり話を弾ませすぎたらいけないとオーナーに言われた。
「うちのとこは回転率が大切」とオーナーは言う。
2007-03-02 19:21:00 -
21:
諸星リナ。
当時は本当に呑気な学生だったと思う。
お客さんの話で、自分になかった発想だと思えば、大学ノートに書き留めるなんていう作業を繰り返していた。
あたしにとっては勉強の一環だったのだ。
仕事が終わると、ゆっくりと祇園の街をあるいた。2007-03-02 19:25:00 -
22:
諸星リナ。
地方からこのときに引っ越してきたあたしにとって、祇園はイメージとかけ離れた土地だった。
舞妓さんが優雅に歩いて、学生のような素人の入ることの出来ない街
そう思っていたが、実際には雑多な街だ。
古いものも新しいものも、それから純粋なものからミックスまで。
この街に統一感はない。2007-03-02 21:35:00