-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
BAD TRIP
-
1:
薫◆PJECfxpafU
夢を見ていた…。
暗い闇の中で蹲って、温かい波に揺られる夢を…。
辺りには何も見えない。
けれど、その水の中はどこか懐かしくて…心地いい。2007-01-25 02:23:00 -
97:
薫◆PJECfxpafU
俺は力なく首を横に振った。
ドカッ!!
その途端、俺の頬に衝撃が走る。2007-01-29 18:14:00 -
98:
薫◆PJECfxpafU
「痛…。」
思わず頬を押さえた。まだ熱を帯びた頬はジンジンと痛みを訴えてている。
「何で…何でまりあがいなくなるんだよ!!何で!!薫さんはまりあを守るってあの時言ったじゃないか!!絶対に幸せにするって!!」
悲痛な声と共に智也が俺の胸ぐらを掴み、大きく揺する。2007-01-29 18:18:00 -
99:
薫◆PJECfxpafU
「俺、まりあがずっと好きだった!だけど、まりあが私を幸せにしてくれるのはこの人しか居ないし、あの人を幸せに出来るのは私しか居ないって言ったから!薫さんも同じだったから!それに、薫さんならまりあの幸せを一生守っていけるって思ったから!だからあの時諦めたのに!!あんなに苦しい思いをして諦めたのに!!」
智也が声を荒げる。2007-01-29 18:23:00 -
100:
薫◆PJECfxpafU
「ごめん…。」
何も言えなかった。
智也の言葉が突き刺さって、何も言い返せないことが悔しくて、情けなくて…涙が出た。
「ごめんなさい…っ。」2007-01-29 18:26:00 -
101:
薫◆PJECfxpafU
ふっ…と智也の手が緩み、俺から離れた。
「泣くなよ。」
俺は黙って涙を拭いた。2007-01-29 18:28:00 -
102:
薫◆PJECfxpafU
「とにかく、もう一度手分けして捜そう。見付かったら俺も連絡するから。」
「うん。」
智也は冷静だった。
足早にその場を去ろうとした智也が、ふと足を止めた。2007-01-29 18:31:00 -
103:
薫◆PJECfxpafU
「本当は、俺だって薫さんが悪いわけじゃないって分かってるんだ。薫さんも辛い思いしてる事も。」
智也はギュッと拳を握り締めた。
「まりあ、いつも幸せだって笑ってた。薫さんと純がいるから幸せなんだって。だから、俺は安心して薫さんにまりあを任せることができた。きっと俺じゃあんな風にまりあを笑わせることは出来ない。」
泣いてる…?2007-01-29 18:43:00 -
104:
薫◆PJECfxpafU
智也はゴシゴシと顔を擦って振り返った。
「だから、まりあと純が無事に帰って来たら本当に幸せを守ってやってくれよな。じゃないと俺、薫さんのこと許さないから。」
ニカッと智也が笑った。
「じゃ、俺あっちを捜すから。見付かったら連絡するよ。」
サッと右手を上げて智也はまた俺に背を向けて走り出した。2007-01-29 18:48:00 -
105:
薫◆PJECfxpafU
「ありがとう!」
俺はその背中に向かって叫んだ。
まりあは本当にいい幼馴染みを持ったなと、微笑ましいと同時に有難かった。
さぁ、俺も捜しに行かないと。こんな所で立ち止まってる場合じゃない。2007-01-29 18:52:00 -
106:
薫◆PJECfxpafU
もう一度俺は走り出した。
まりあと純の為、そして二人のことを想ってくれる皆の為に。2007-01-29 21:43:00