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BAD TRIP
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1:
薫◆PJECfxpafU
夢を見ていた…。
暗い闇の中で蹲って、温かい波に揺られる夢を…。
辺りには何も見えない。
けれど、その水の中はどこか懐かしくて…心地いい。2007-01-25 02:23:00 -
137:
薫◆PJECfxpafU
「大丈夫だよ。痛かったね。辛かったね。苦しかったね。薫は何も悪くなんてないんだよ。自分を責めなくていいんだよ。」
自然と涙が溢れた。
小さな俺がどんなものより欲しかった温もりと言葉。
少年もまた、小さな体を震わせて泣いていた。2007-01-30 15:28:00 -
138:
薫◆PJECfxpafU
「おい!何してるんだ!」
急に怒鳴り声が聞こえて玄関から男が出てくる。
少年は体を強ばらせて振り返った。
「お父さん…。」2007-01-30 15:34:00 -
139:
薫◆PJECfxpafU
「薫!中に入れ!」
体の芯から響き渡るような声で父さんは言った。
少年は俺の後ろにサッと隠れた。
怖い!
自然に俺の体も震えだす。2007-01-30 15:36:00 -
140:
薫◆PJECfxpafU
少年は今にも泣き出しそうな顔で俺を見上げている。
ここで引き下がっちゃいけない。
ここで退いたら誰がこの子を守ってあげられるんだ。
俺は勇気を振り絞り、震える声で言った。2007-01-30 15:39:00 -
141:
薫◆PJECfxpafU
「貴方のやっていることは虐待です。こんな寒い中にこんな子供を放り出して何を考えているんですか?」
すると、父さんは俺を睨みつけこう言った。
「これは躾だ。あんたには関係ない。」2007-01-30 15:42:00 -
142:
薫◆PJECfxpafU
躾?俺の味わってきた苦しみを『躾』の一言で終らせるのか?
じゃあ俺の体と心の傷は?
その全てが父さんの中では正当化されているというのか?
躾にしては度が過ぎている。
そんな事は誰が見ても分かることだった。2007-01-30 17:44:00 -
143:
薫◆PJECfxpafU
「もう一度言うぞ。薫。中に入りなさい。」
少年は小さく首を振って俺の服をギュッと掴んだ。
中に入ればどんなことになるかは目に見えている。
小さな俺の小さな小さな抵抗だった。2007-01-30 17:46:00 -
144:
薫◆PJECfxpafU
「貴方のやってることは躾のレベルなんかじゃない。立派な虐待だ!」
父さんはジッと俺の顔を見据えて、チッと舌打ちをすると真っ直ぐに歩み寄ってきた。
「これは家の問題だ。他人は口を出さないでもらおうか。」2007-01-30 17:50:00 -
145:
薫◆PJECfxpafU
恐怖で体が動かなかった。
「さぁ、薫。家に入りなさい。」
父さんが小さな俺の腕を掴み無理矢理俺から引き離した。
「嫌だ…っ。」
「薫!」2007-01-30 17:54:00 -
146:
薫◆PJECfxpafU
パンッ!
小さな俺に平手が飛ぶ。
それでも抵抗を止めない。
「嫌だ!お兄ちゃん!お兄ちゃんっ!!!」2007-01-30 17:56:00