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BAD TRIP
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1:
薫◆PJECfxpafU
夢を見ていた…。
暗い闇の中で蹲って、温かい波に揺られる夢を…。
辺りには何も見えない。
けれど、その水の中はどこか懐かしくて…心地いい。2007-01-25 02:23:00 -
117:
薫◆PJECfxpafU
えーん…えーん…。
近くを散策してみる。
泣き声はまだ止まない。2007-01-30 13:55:00 -
118:
薫◆PJECfxpafU
そして、俺はある家の前で足を止めた。
禍々しい思い出しか残っていない俺の家。
そして、その家の前でドアに向かいながら泣いている少年。2007-01-30 13:58:00 -
119:
薫◆PJECfxpafU
この寒い中、トレーナーと半ズボンで外に追い出されたようだ。
そう。
多分あれは幼い日の俺だ。2007-01-30 14:00:00 -
120:
薫◆PJECfxpafU
俺は、俺に話しかけることにした。
「どうしたの?」
少年はビクッとして泣くのを止めて振り返る。2007-01-30 14:01:00 -
121:
薫◆PJECfxpafU
その顔や足には生々しい痣が無数に付けられていた。
「大丈夫?」
大丈夫なわけないのに、白々しく聞いてしまう。2007-01-30 14:03:00 -
122:
薫◆PJECfxpafU
少年はこくんと頷いた。
「誰にやられたの?」
誰にやられたかなんて分かってる。
父さんだ。2007-01-30 14:04:00 -
123:
薫◆PJECfxpafU
「自分で転んだの。」
幼い俺はそう言った。
そうだ。
あの頃、俺も父さんにやられたなんて一度も言ったことは無かったっけ…。2007-01-30 14:06:00 -
124:
薫◆PJECfxpafU
あの頃、父さんが怖くて仕方なかった。
直ぐに手を上げる父さんが。
「助けて」なんて言えなかった。
助けてくれた誰かに迷惑がかかるんじゃないかと思って。2007-01-30 14:09:00 -
125:
薫◆PJECfxpafU
でも、それより怖かったのは『家族が居なくなる』こと。
児童の保護体制が発展した今なら、そんな家族居ないほうがいいって思って保護されたかもしれない。
だけど、俺にとってはたった一つしかない家族で…。
その家族から離れてしまうことが怖くて怖くて仕方なかったんだ。2007-01-30 14:15:00 -
126:
薫◆PJECfxpafU
その頃の俺は、学校から、虐待を受けている可能性があると学校から児童相談所に連絡されていて、何度も職員室に呼び出されていた。
だけど、その度に『転んだ』の一点張り。
先生は困った顔を見せながらも、それ以上は追求しなかった。
今なら、間違いなく強制で保護され、父さんは捕まっていただろう。
その時の切り傷や火傷の痕と恐怖は、今でも消えることはなく俺の体と心に深く刻みつけられている。2007-01-30 14:22:00