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1:
作者◆3TpA..dPrE
実話ではないです。登場人物も全て架空です。
2007-01-12 22:40:00 -
62:
◆3TpA..dPrE
『とりあえず、帰ってくれ。これ以上いてても状況は変わらん。葬式終わったらまたしぃちゃんに連絡するから、気持ちがあったらそっから焼香あげに来たってくれ。』
白髪の男性が真耶たちに言った。2007-01-17 02:48:00 -
63:
◆3TpA..dPrE
『お葬式、出さして下さい!みぃちゃんの最期、見さして下さい!』
しぃちゃんが白髪の男性に向かって泣き叫ぶ。
『しぃちゃん、ごめんな。未来のこと可愛いがってくれてたんにな。でも、未来の最期はオレら身内だけでやったりたいんや。安らかに逝けるように。わかってくれ。』
白髪の男性は座った場所から動かず、真っ直ぐ前を見据えて言った。2007-01-17 02:53:00 -
64:
◆3TpA..dPrE
真耶は立ち上がって大樹を見た。帰る合図。しぃちゃんは帰ろうとしなかったが、大樹に抱えられるようにして未来の実家を出た。
帰りの車内。しぃちゃんの家に向かっていた。しぃちゃんは頭が混乱しているのか、家に着くまでずっと
『みぃちゃんは死んでない。……何でお葬式出たらアカンの?』
と、こんがらがったことを言っていた。2007-01-17 02:59:00 -
65:
◆3TpA..dPrE
真耶は黙っていた。初めて未来の親の顔を見た。自分で言ってたみたいに母親似だ。一言も言葉を交わさなかった。挨拶さえも無言。未来には無事であってほしかった。それなら両親も交えて喜びを分かち合えたかもしれない。はっきり言って気まずかった。
2007-01-17 03:03:00 -
66:
◆3TpA..dPrE
しぃちゃんを家まで送り届け、自分の家まで帰った。家に入ると無意識に『ただいま』と言っていた。未来と同棲しだしたときからの癖。
2007-01-17 03:05:00 -
67:
◆3TpA..dPrE
元々『ただいま』を言わない真耶。未来と一緒に住み始めて怒られた。
『まぁくん!ただいまも挨拶の1つなんやから、ちゃんと言って!挨拶できひんのは、人としてアカンことやよ!』
ムキになっていた未来。怒られた後も度々忘れることがあったが、未来は毎回『ただいま』を言っていた。2007-01-17 03:18:00 -
68:
◆3TpA..dPrE
今となっては懐かしい想い出。真耶は玄関で靴を脱ぎ、部屋へ入った。
部屋は未来との数々の想い出で埋め尽くされている。人が1人寝れるぐらい大きいソファーを見れば、寝転がって真耶の帰りを待っている未来。テレビを見れば、昼ドラが好きで毎日欠かさず視ていた未来。キッチンを見れば、上手くできない料理を、何とか作り上げようとあたふたしている未来。様々な未来がそこにはいる。2007-01-17 03:24:00 -
69:
◆3TpA..dPrE
服を脱ぎ、部屋着に着替えて寝室のベッドへ行く。ベッドにも未来がいる。
ヨダレを垂らして寝ている未来。真耶の腕枕で丸くなって寝ている未来。寝相が悪く、布団を蹴っ飛ばして寝ている未来…。
真耶は居たたまれなくなって、目を閉じた。それから試しに『未来』と声に出してみる。返事がないことなんてわかっていたのに。いつものように、未来が『どした?』ってシャンプーの香を連れて、優しく横に来ることなんてないってわかっていたのに。今日初めて真耶の目から涙が出た瞬間だった。2007-01-17 03:31:00 -
70:
◆3TpA..dPrE
『とりあえず、帰ってくれ。』
父親は3人にはっきり言った。これ以上3人がいてても仕方がないのだから。『お葬式に出たい』と言うしぃちゃんの言葉も断った。しぃちゃんの出席を認めてしまうと、必然的に男2人の出席も認めてしまうことになる。2007-01-17 04:48:00 -
71:
◆3TpA..dPrE
しぃちゃんの彼氏と未来の彼氏だということは、言わずと知れたことだったが、参列を許可することはできない。
だって挨拶もまともにないのだから…。2007-01-17 04:50:00