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  • 1:

    絢花◆lFZptzMEXw

    常に、なにかに誰かに
    染まり続けてきたあたし。
    『何色?』と問われると、言葉では言い表せれない。

    ‐そんな色達に。

    2006-12-29 13:53:00
  • 71:

    絢花◆lFZptzMEXw

    プルルルル、プルルルル…。
    ─"プッ"。『はぁ?』
    『どしたん絢花?まだ玲人君と連絡取れへんの?』美柚がマクドのポテトをむさぼりながら尋ねてくる。『うん〜。昨日の夕方からいきなり途絶えてさ?』『今もう夜の8時過ぎやし…、1日以上!?ありえへんやん?』『やろ〜?意味分からんわ』
    『庵君やっけ。玲人君のツレに聞いてみたら?さりげなく?』『あー、せやな…。うん、聞いてみるわ』モヤモヤしたままは性に合わへんし、庵に電話してみる事に。思えば、この電話であたしの運命は歪んで回り始めたんかもしれん。

    2007-01-09 20:22:00
  • 72:

    絢花◆lFZptzMEXw

    プルル…、『はい?』

    ワンコールで響く庵の声。庵には玲人との事は話してない。1度は自分を好いてくれた人に言えなかった。ましてや、友達の彼氏だった人と付き合っているなんて言えるはずもなかった。─あたしはズルい。

    2007-01-09 21:57:00
  • 73:

    絢花◆lFZptzMEXw

    『庵?久しぶり?何してた?』ドキドキ…、てかさりげなくって難しい。今思えば?
    『おう。久しぶり?今から出かけるとこやで』『そうなんや。…れ、玲人と遊びに行くん?』『まぁな?今あいつ彩月送ってってるとこやし、その後にな』

    ──え?彩月?送ってってる?どうゆう事?まさか…。

    2007-01-09 22:08:00
  • 74:

    絢花◆lFZptzMEXw

    『彩月…?』頭が回らない。
    『おー。いつもの事ながら彩月が、玲人んち泊まってたみたいで今送ってるらしいわ?』

    ─何?それ。意味が分からん。だって、だって玲人と彩月は…『別れたんちゃうん?』

    2007-01-09 22:12:00
  • 75:

    絢花◆lFZptzMEXw

    『え?別れとらんで。ま、よく別れたりより戻したりしよるから、よう分からんけどな?笑』『…あ、…はは。そ…うやな』『あ、てか何か用やったん?』『ううん、暇やったし?ごめんな。また電話するわ』『そう?分かった〜、ほなな?』
    ──プッ──。ツーツー…。

    や ら れ た 。

    2007-01-09 22:17:00
  • 76:

    絢花◆lFZptzMEXw

    『絢花?庵君なんて?』
    怒りか呆れか、悲しさか悔しさか。分からない複雑なものが、あたしの中に渦巻く。ただ、ぽっかり穴が空いた─、正にそんな感じ。

    『やられた。二股されとった。つか遊ばれてるわ、あたし』
    『は?二股って…』『あいつ、彩月と切れとらん。それどころか仲良くお泊まりしとったわ』『嘘やろ…?ほんまに!?』

    2007-01-09 22:23:00
  • 77:

    絢花◆lFZptzMEXw

    それからしばらく玲人とは連絡を取ってない。あまり思い出したくない思い出。一方的に罵声を浴びせて電話を切った、そんな記憶だけをうっすら残して。

    次の春、あたしと美柚は2年生に上がる前に学校を辞めた。噂で彩月も辞めた、と誰かから耳にする。かれこれ半年くらい彩月とは会ってないし、会いたくはなかった。

    2007-01-09 22:41:00
  • 78:

    絢花◆lFZptzMEXw

    あたしは父と仲が悪い。義理の父やけど、ほんまの娘のように接し、育ててくれた。その事にすごい感謝してる。やけど、そう思えるようになるんはまだまだ先で。16歳になったばかりのクソガキなあたしには、そんな事解る訳も無くて。反抗期真っ只中のあたしと、元々頑固で生真面目な父は、おかしいくらいぶつかり合う。毎日夜になると遊び呆けてバカばかりするあたしを、心底許せなかったんやろう。家に帰ると、毎日といっていい程喧嘩ばかり。怒ってばかりの父、あたしを否定ばかりする父、理解してくれない父が、大嫌いやった。正論を言われるからこそ、余計。

    あの頃、父の想いを解ろうとも、理解しようともしなかった。というか、…出来なかった。

    ─ごめんな、お父さん。

    2007-01-09 22:54:00
  • 79:

    絢花◆lFZptzMEXw

    それに引き替え、母は大好きやった。一人っ子のせいもあるんかめっちゃ仲良かったし、母はあたしに凄く甘かった。それがあたしをこんな甘い、ひねくれた性格にしてしまったんかもしれん。母の想いも、父の想いも知る術も無く、知ろうともしないで、ただ【自由】になりたいという身勝手で、甘えた考えだけであたしは家を飛び出した。

    ─彩月、玲人、裏切り。
    何もかもが嫌で嫌で嫌で。ただ逃げ出したかったんかな。今の自分を、変えたくて変わりたくて、もがき方すら解らずに必死でもがいてたんかな。

    2007-01-09 23:07:00
  • 80:

    絢花◆lFZptzMEXw

    弱くて、みじめで、情けなくて。やけど強がる事しか知らんあたしは、誰に何処に吐き出せばええんかすら解らんかった。
    笑って笑って、何も無かったかの様に振る舞ったって消える事なんて無い。忘れられる訳が無い。何してたって浮かび出す。

    ──何て弱い。
    何て愚かな人間なんやろう。

    2007-01-09 23:13:00
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