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理想な家族
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1:
蓮華
明るい母、立派な父、要領の良い妹、裕福な家庭。 そして、優等生な私。
2006-12-22 21:14:00 -
8:
蓮華
あれから数ヵ月経ち、私は学校に全く行かなくなった。心配した同級生がマンションに来てくれて「美香、なんかあった?」こたえられない…「あたし、コンビニで何かかってくるわ!」友達の祥子がでていっても、私は生返事。放心だった。祥子がコンビニからかえってきて奇声を上げた。どうやら私は二回目のリストカットをしたらしい。腕から流れ出る血を笑いながら見つめていたらしい。幸い傷は浅く止血して処理したが、祥子は「美香、なんでこんなんするん」泣いてた。だけど私の心はからっぽで、なんで祥子が泣いてるか、解らなかった。この頃から男性不振になっていく。
2006-12-23 05:43:00 -
9:
蓮華
暫くひきこもり、久しぶりに梅田の本屋に出かけた時、ロン毛でめちゃ男前の東京の人に出会った。彼はミュージシャンの卵で、大阪にライブに来てたらしい。久しぶりに笑った。ライブ来るか?言われたけど、又ねって交わしたら、連絡先教えてて言われたから、まあ東京の人やしいいかと思って教えた。彼も学生らしく、東京のじょうち大学生やった。新宿で一人暮らししてるらしい。「大阪に会いに行っていい?」言われたから、東京からなんて社交辞令やろ思って「いいよん」て軽く答えたら、2週間したら本当に大阪に来た。本音、びっくりした。外で遊んで、最終、あたしのマンションきたけど、あたし、出来ないって正直に話した。「なんで?俺嫌い?俺はちゃんと付き合うつもりで大阪に来た。理由話して?」涙がでて、最初の先輩の事以来、怖くて出来ないと言うと、何もせず、「美香ちゃんの傷癒えるまで待つから。辛かったな、大丈夫やから」てずっと抱いててくれた。翌日、新幹線で、彼は東京へ帰ったけど、毎日毎日電話をくれた。私の傷も溶けようとしていた…
2006-12-23 05:55:00 -
10:
蓮華
私は東京に行った。彼は凄く喜んで、初めて彼のマンションで結ばれた。お互い19歳だった。彼は何度も何度も求めてきたが、避妊しないので、つけて?てゆうと「出来ちゃったら結婚しちゃえばいいだろ?俺、真剣だし」でも、彼は家柄もよく、いい大学に入ってるし、勢いで私は結婚とか、考えられないからと説得した。この辺は女の方が一枚上手である。現実がつきささるのだ。彼は怒っていたが、東京に彼と暮らすとなると、覚悟がいる。すったもんだで約3ヶ月で彼と別れた。彼は手紙を一生懸命書いてくれて、別れたくないと。元々、私は覚めてるんだろう。嫌われていいから、ずいぶんヒドイ言葉を浴びせて彼とは終わった。一度体を覚えた私は、セックスなんて、どうって事ないなんて思って色んな男の子と寝た。数えきれないくらい。特に感情が入ってた訳ではないので、どの人も長続きしなかった。21歳になった時、凄い真剣に告白されたが、私の気持ちが動かない。「今は俺の事好きやなくてええから、付き合って」熱意に負けて付き合ってみた。凄く大事にしてくれたので信じてみようと思ったけどわずか5ヶ月め、私は妊娠した。彼は天涯孤独やから、早く子供が欲しいてゆってたので、産むつもりでいた。妊娠が確実になった時、男は逃げた。妊娠4ヶ月。中絶するならギリギリだった。男を捕まえて、土下座して血を吐きながら産ませて欲しいと涙ながらに訴えたが、彼の言葉はなく、私の手のひらに20万入りの封筒が渡された。同意書も書くと。落胆した。悔しくて悲しくて奈落に落ちた。2週間は何も食べれず、葬った子供にごめんなさいごめんなさいて泣き続けた。程なく彼は私の前から姿を消した。
2006-12-23 06:19:00 -
11:
蓮華
暫く男はいらないて思ってた頃、前の職場で知り合った真面目な子にご飯にさそわれた。最初は乗り気じゃなかったが、気分転換に誘いに乗った。かっちゃんは、不思議な人だった。かなり男前やのに自覚がない。酒、タバコ、女、爆竹。全くしない。今までこんな人も居なかった。その日は駅まで送ってくれて何もなかった。中学生みたいにドキドキした。何度か会う度に、付き合う事になったが、かっちゃんは3ヶ月たってもキスひとつしない。複雑だった。6ヶ月して初めて結ばれて、かっちゃんは今までとちゃう。離したくないって真面目に思った。
2006-12-23 06:29:00 -
12:
蓮華
かっちゃんは、SEの仕事をしてる、ごく普通のサラリーマン。スーツの似合う男前な好青年。初めて、母に誉められた人でもあった。付き合いはじめて半年経って結ばれてからは毎日が幸せだった。周りの同棲ブームに押されて、わたしたちも、新築のマンションを借りて同棲がはじまった。普通の2LDKのマンションだから、隣の夫妻に「お子さんはまだ?」なんて言われたりしてた。私はかっちゃんには中絶の話はしていない。友達の話として伝えてはある。同棲が始まって一年半。私の中で何かが狂いつつあった。かっちゃんは凄く細いのだ。私はどちらかと言うと、当時ぽっちゃり気味だったのを自分自身、気にしていた。そうだ!ダイエットを始めよう。思い経ったら歯止めなく、やってしまう私は急激なダイエットを開始した
2006-12-23 18:56:00 -
13:
蓮華
メニューはとてつもなく過酷で、朝はヨーグルト100g、昼はカロリーメイト2本、夜は朝と同じ。入浴は毎2時間、ウォーキング2時間、筋トレ30分、水2リットル、ストレッチ毎日とアスリートみたいな毎日が続いた。かっちゃんはぽっちゃりが好きなので、何度か止めたが、私は辞めなかった。かっちゃんには普通の食事をつくっていた。みるみる体重が減ってくる。エステにまでいきはじめた。総額80万。毎日、バスト、アンダーバスト、ウエスト、下腹、ヒップ、太もも周り、ふくらはぎ周り、手首、足首、首周りを測って記入するほどの徹底ぶり。頭がいかれてたんだろうと思ったくらいだった。ダイエットを初めて4ヶ月。マイナス27キロ落ちて体重も30キロ代になってもやめなかった。この頃から食事ができなくなってきた。
2006-12-23 19:06:00 -
14:
名無しさん
爆竹て…ちょっとおもろいやんか〜(*´艸`)=3
ゴメンネッ つっこんでもーて…?
続きをまたお願いします…?2006-12-24 01:50:00 -
15:
蓮華
16さんありがとうございます(o^-^o)、殆ど実体験なんで、よろしくです〜
2006-12-24 06:39:00 -
16:
蓮華
この頃から私はおかしくなってた。毎日毎日、鏡と体重計。0.5キロでも増えてたら、鏡を割るくらい精神が壊れてた。ある日、かっちゃんが食べてたお菓子を見て避けんだ「あたしが食べてないのにいやがらせなん?」かっちゃんは「食ったらええやんけ!第一そのアバラ気持ち悪いし、やる気もおきへんわっ!」て怒鳴った。酷い酷い!かっちゃんの為綺麗になるて思ってたのに!なんなん?そのあたりから、かっちゃんが家に居ない間、線が切れたように食べた。パン1きん、スパゲティ、ラーメン、おにぎり、唐揚げ、アイス、お菓子、チョコ。胃が避けそうな位まで食べてトイレで指突っ込んで全部吐いた。過食の始まりだった。過食は何回も続いた。かっちゃんが居る時も食べては吐いた。トイレに食べ物の匂いが充満するんでかっちゃんも気が付いてた。この頃から、かっちゃんは私を抱かなくなっていった。
2006-12-24 06:50:00 -
17:
蓮華
トイレから、食べ物の悪臭がするのだろう。トイレから出る時は綺麗に掃除をしてたのに吐いたりするのは気が付かれていた。生理も止まり、この頃から食べる前に体重計にのり食べた後も測って増えた分絶対吐いていた。我ながら冷静に、バケツ等に吐き、何キロか確かめていた。酷い時は5キロにも及ぶ食べ物も吐いた。人間の胃袋ってどうなってるんだろう?て思った事もある。夏休みになり、実家に帰省すると、家族は誰もが息を飲んだ。「あんた!食べなさい、ガリガリよ?」と叫ぶ母親。昔は太ってみっともない、痩せなさいてあんたが言った癖に?食べる気持ちにもならない。父親はぽっちゃりの女性が好みなので、やはり食べろと言ったが、父に触られない理由が出来て安心していた。妹は相変わらず無関心。結局実家では殆ど食べる事はなかった。
2006-12-24 21:24:00