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理想な家族

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  • 1:

    蓮華

    明るい母、立派な父、要領の良い妹、裕福な家庭。 そして、優等生な私。

    2006-12-22 21:14:00
  • 2:

    蓮華

    瀬戸内、小さな島で私は生まれた。父は航海師。1年に一度、島に帰る。物心ついた頃から、母に父の愚痴を聞かされ育つ。母は妹には愚痴を言わない。私が愚痴をゆって父にそれを言わない確信があったからだ。1年に一度、父が島に戻っても素直に私は甘える事ができなかった。妹は要領いいので、父が戻るたび、抱きついて甘えていたのを私は遠目で見ていた。父が立派で頭も良く器用だった為、幼い頃から、父に恥ずかしない子で要るように勤めた。そうする事が家族のバランスを崩さずにいる秘訣だったからだ。 たまに帰っても生返事の父。小さいってバタバタ騒ぐと、「うるさいっ!」と、父の雷が飛んだので、なるべく静かに過ごしていた。久しぶりに日本に戻った父に甘えたくても、許される事ではない。母が、「美香はお姉さんでしょ?我慢しようね」の一言で私は黙った。

    2006-12-23 04:38:00
  • 3:

    蓮華

    父は私の理想だった。頭も良く器用で男前。金銭的に苦労した事なんて、ない。父に気に入られようと、勉強も礼儀も頑張った。でも父には、届かない。ある日、母から聞いた言葉はショッキングだった。「美香ちゃん、お父さんはね、男の子が欲しかったんだって。でも、女の子二人でしょ?辛くあたられても耐えて」…。周りから見たら、裕福な家庭。母子共に健康で、お金も十分稼ぐ父。だけど甘えた経験は一度もない。子供心に感じていた。

    2006-12-23 04:45:00
  • 4:

    蓮華

    それから父は航海で、又シンガポールやら外国回るんで、又1年帰って来ない年月が続く。そんな中で、私は小学校の時、父が自宅に居ないことで、そんな理由でいじめにあっていた。父が帰ってきた日に、訴えると、お前が悪い!泣くから負ける。泣くな!と。慰めの言葉もないが、父の言うことは絶対と思って、いじめにあっても泣かないようにしたらイジメは激減された。あーやはりお父さんのいうとおりだった。とその時は思った。

    2006-12-23 04:52:00
  • 5:

    蓮華

    私は遠く実家から離れた東京に行きたくて直訴したが、子離れできない母親に、説得され大阪に出てきた。勿論最初は寮だったが、私は解放された気持ちでいっぱいだった。だって寮だと、いい子演じなくていいから。同室の子は真面目で裕福で自分の価値観をおしつけてきた。私への仕送りは月に3万。同室の子はお嬢様で10万はもらってた。同じレベルで買い物するのは無理。寮にはいってすぐ、一人暮らしの計画をしていた。恥ずかしい話、私は18歳の頃、男の子が怖く、簡単にセックスしちゃうような寮生に嫌悪感を抱いていた。男の子が苦手だった。

    2006-12-23 05:14:00
  • 6:

    蓮華

    寮生活1年にして、規則や点呼などがわずらわしく、隣の部屋の、あゆちゃんに、一人暮らししようって提案し、念願かない、19でマンションを借りて一人暮らしを始めた。あゆちゃんは、同じマンションの隣通し。勿論親は反対したけど、押し切ってくらしはじめた。あゆちゃんも私も19歳にして処女。遅いんだろうなて、思ってた。共通の男友達が出来てからは、その男が、あゆちゃんを気に入ったらしく、足げにあゆちゃんの部屋に通ってたらしい。あゆちゃんは悉く拒否して、Hに至るまでなんと半年が経過してたらしい。あ、あゆちゃん処女ちゃうんや…複雑な気持ちになった

    2006-12-23 05:20:00
  • 7:

    蓮華

    その頃私にも好きな人がいた。でも田舎もんやし(^_^;)H怖かったし、遊びには来てキスやイチャイチャはしたが最後まではいかない日が過ぎた。嫌われたらどうしよと思い、同じ学校の先輩に何度も相談した。その頃警戒してなかったので、先輩をマンションに入れて好きな子の事相談してた。…いきなりだった。先輩にベッドに押し倒され、「お前が好きやねん」ちょい待って!先輩!やだ!やめて!アメフトやってた先輩は、私を羽交い締めにし、途中で力が抜けた。もうどうにでもなれ!ておもった瞬間先輩が入ってきた。痛い!半端ちゃうくらい痛い!化粧落ちるくらい泣いても許してくれない。事が終わった後、中で出したらしく、「良くあらっときや」の一言。シャワーの中で泣いても泣いても涙がとまらなかった。先輩は付き合うてゆったけど、私は絶対無理で部屋から追い出し、好きな人に電話した。「あんなぁ、のんちゃん、美香、Hしてもぉた」期待外れにのんちゃんは「どうやった?痛かった?今度俺にもやらしてな」頭が真っ白になった。でものんちゃん好きやったから、あ、又会うんやろうなて思ってた

    2006-12-23 05:34:00
  • 8:

    蓮華

    あれから数ヵ月経ち、私は学校に全く行かなくなった。心配した同級生がマンションに来てくれて「美香、なんかあった?」こたえられない…「あたし、コンビニで何かかってくるわ!」友達の祥子がでていっても、私は生返事。放心だった。祥子がコンビニからかえってきて奇声を上げた。どうやら私は二回目のリストカットをしたらしい。腕から流れ出る血を笑いながら見つめていたらしい。幸い傷は浅く止血して処理したが、祥子は「美香、なんでこんなんするん」泣いてた。だけど私の心はからっぽで、なんで祥子が泣いてるか、解らなかった。この頃から男性不振になっていく。

    2006-12-23 05:43:00
  • 9:

    蓮華

    暫くひきこもり、久しぶりに梅田の本屋に出かけた時、ロン毛でめちゃ男前の東京の人に出会った。彼はミュージシャンの卵で、大阪にライブに来てたらしい。久しぶりに笑った。ライブ来るか?言われたけど、又ねって交わしたら、連絡先教えてて言われたから、まあ東京の人やしいいかと思って教えた。彼も学生らしく、東京のじょうち大学生やった。新宿で一人暮らししてるらしい。「大阪に会いに行っていい?」言われたから、東京からなんて社交辞令やろ思って「いいよん」て軽く答えたら、2週間したら本当に大阪に来た。本音、びっくりした。外で遊んで、最終、あたしのマンションきたけど、あたし、出来ないって正直に話した。「なんで?俺嫌い?俺はちゃんと付き合うつもりで大阪に来た。理由話して?」涙がでて、最初の先輩の事以来、怖くて出来ないと言うと、何もせず、「美香ちゃんの傷癒えるまで待つから。辛かったな、大丈夫やから」てずっと抱いててくれた。翌日、新幹線で、彼は東京へ帰ったけど、毎日毎日電話をくれた。私の傷も溶けようとしていた…

    2006-12-23 05:55:00
  • 10:

    蓮華

    私は東京に行った。彼は凄く喜んで、初めて彼のマンションで結ばれた。お互い19歳だった。彼は何度も何度も求めてきたが、避妊しないので、つけて?てゆうと「出来ちゃったら結婚しちゃえばいいだろ?俺、真剣だし」でも、彼は家柄もよく、いい大学に入ってるし、勢いで私は結婚とか、考えられないからと説得した。この辺は女の方が一枚上手である。現実がつきささるのだ。彼は怒っていたが、東京に彼と暮らすとなると、覚悟がいる。すったもんだで約3ヶ月で彼と別れた。彼は手紙を一生懸命書いてくれて、別れたくないと。元々、私は覚めてるんだろう。嫌われていいから、ずいぶんヒドイ言葉を浴びせて彼とは終わった。一度体を覚えた私は、セックスなんて、どうって事ないなんて思って色んな男の子と寝た。数えきれないくらい。特に感情が入ってた訳ではないので、どの人も長続きしなかった。21歳になった時、凄い真剣に告白されたが、私の気持ちが動かない。「今は俺の事好きやなくてええから、付き合って」熱意に負けて付き合ってみた。凄く大事にしてくれたので信じてみようと思ったけどわずか5ヶ月め、私は妊娠した。彼は天涯孤独やから、早く子供が欲しいてゆってたので、産むつもりでいた。妊娠が確実になった時、男は逃げた。妊娠4ヶ月。中絶するならギリギリだった。男を捕まえて、土下座して血を吐きながら産ませて欲しいと涙ながらに訴えたが、彼の言葉はなく、私の手のひらに20万入りの封筒が渡された。同意書も書くと。落胆した。悔しくて悲しくて奈落に落ちた。2週間は何も食べれず、葬った子供にごめんなさいごめんなさいて泣き続けた。程なく彼は私の前から姿を消した。

    2006-12-23 06:19:00
  • 11:

    蓮華

    暫く男はいらないて思ってた頃、前の職場で知り合った真面目な子にご飯にさそわれた。最初は乗り気じゃなかったが、気分転換に誘いに乗った。かっちゃんは、不思議な人だった。かなり男前やのに自覚がない。酒、タバコ、女、爆竹。全くしない。今までこんな人も居なかった。その日は駅まで送ってくれて何もなかった。中学生みたいにドキドキした。何度か会う度に、付き合う事になったが、かっちゃんは3ヶ月たってもキスひとつしない。複雑だった。6ヶ月して初めて結ばれて、かっちゃんは今までとちゃう。離したくないって真面目に思った。

    2006-12-23 06:29:00
  • 12:

    蓮華

    かっちゃんは、SEの仕事をしてる、ごく普通のサラリーマン。スーツの似合う男前な好青年。初めて、母に誉められた人でもあった。付き合いはじめて半年経って結ばれてからは毎日が幸せだった。周りの同棲ブームに押されて、わたしたちも、新築のマンションを借りて同棲がはじまった。普通の2LDKのマンションだから、隣の夫妻に「お子さんはまだ?」なんて言われたりしてた。私はかっちゃんには中絶の話はしていない。友達の話として伝えてはある。同棲が始まって一年半。私の中で何かが狂いつつあった。かっちゃんは凄く細いのだ。私はどちらかと言うと、当時ぽっちゃり気味だったのを自分自身、気にしていた。そうだ!ダイエットを始めよう。思い経ったら歯止めなく、やってしまう私は急激なダイエットを開始した

    2006-12-23 18:56:00
  • 13:

    蓮華

    メニューはとてつもなく過酷で、朝はヨーグルト100g、昼はカロリーメイト2本、夜は朝と同じ。入浴は毎2時間、ウォーキング2時間、筋トレ30分、水2リットル、ストレッチ毎日とアスリートみたいな毎日が続いた。かっちゃんはぽっちゃりが好きなので、何度か止めたが、私は辞めなかった。かっちゃんには普通の食事をつくっていた。みるみる体重が減ってくる。エステにまでいきはじめた。総額80万。毎日、バスト、アンダーバスト、ウエスト、下腹、ヒップ、太もも周り、ふくらはぎ周り、手首、足首、首周りを測って記入するほどの徹底ぶり。頭がいかれてたんだろうと思ったくらいだった。ダイエットを初めて4ヶ月。マイナス27キロ落ちて体重も30キロ代になってもやめなかった。この頃から食事ができなくなってきた。

    2006-12-23 19:06:00
  • 14:

    名無しさん

    爆竹て…ちょっとおもろいやんか〜(*´艸`)=3

    ゴメンネッ つっこんでもーて…?
    続きをまたお願いします…?

    2006-12-24 01:50:00
  • 15:

    蓮華

    16さんありがとうございます(o^-^o)、殆ど実体験なんで、よろしくです〜

    2006-12-24 06:39:00
  • 16:

    蓮華

    この頃から私はおかしくなってた。毎日毎日、鏡と体重計。0.5キロでも増えてたら、鏡を割るくらい精神が壊れてた。ある日、かっちゃんが食べてたお菓子を見て避けんだ「あたしが食べてないのにいやがらせなん?」かっちゃんは「食ったらええやんけ!第一そのアバラ気持ち悪いし、やる気もおきへんわっ!」て怒鳴った。酷い酷い!かっちゃんの為綺麗になるて思ってたのに!なんなん?そのあたりから、かっちゃんが家に居ない間、線が切れたように食べた。パン1きん、スパゲティ、ラーメン、おにぎり、唐揚げ、アイス、お菓子、チョコ。胃が避けそうな位まで食べてトイレで指突っ込んで全部吐いた。過食の始まりだった。過食は何回も続いた。かっちゃんが居る時も食べては吐いた。トイレに食べ物の匂いが充満するんでかっちゃんも気が付いてた。この頃から、かっちゃんは私を抱かなくなっていった。

    2006-12-24 06:50:00
  • 17:

    蓮華

    トイレから、食べ物の悪臭がするのだろう。トイレから出る時は綺麗に掃除をしてたのに吐いたりするのは気が付かれていた。生理も止まり、この頃から食べる前に体重計にのり食べた後も測って増えた分絶対吐いていた。我ながら冷静に、バケツ等に吐き、何キロか確かめていた。酷い時は5キロにも及ぶ食べ物も吐いた。人間の胃袋ってどうなってるんだろう?て思った事もある。夏休みになり、実家に帰省すると、家族は誰もが息を飲んだ。「あんた!食べなさい、ガリガリよ?」と叫ぶ母親。昔は太ってみっともない、痩せなさいてあんたが言った癖に?食べる気持ちにもならない。父親はぽっちゃりの女性が好みなので、やはり食べろと言ったが、父に触られない理由が出来て安心していた。妹は相変わらず無関心。結局実家では殆ど食べる事はなかった。

    2006-12-24 21:24:00
  • 18:

    名無しさん

    爆竹て何?賭博のこと?

    2006-12-25 20:55:00
  • 19:

    名無しさん

    母が持って行けと言うので、500gの円形の筒に入ったアーモンドチョコを実家から大阪に持って帰った。食べる気はなかったのだが気になって一粒、又一粒と食べてしまい、食べては吐いていたが、吐ききれず、体重が1キロ増えてしまった。そんな時、母から「元気にしとる?克之さんも元気?」と電話がきた。両親は同棲は公認していた。思わずカッとなった私は「あんたのチョコのせいで、太った!あんたなんか死んだらええねん!」と電話をたたき切った。我ながら酷い言葉を吐いたと思いながら泣きじゃくっていると、いつもは大人しく何も言わないかっちゃんが、「お前、お母さんにちょっと言い過ぎやろ…」と口を挟んだので、又カッときて、「かっちゃんは自分が細いからわからんのや!うちの親にうちがなんて言おうが、かっちゃんは関係ないやろっ」と罵倒してしまう。かっちゃんは、「美香ちゃん、病院行こう、お前ちょっとおかしい」おかしい?おかしいって何?病院?イヤや、あたしどこも悪くない。嫌がる私をかっちゃんは有給をとって、でっかい病院の精神科につれていった。足がガクガクしていた。

    2006-12-26 01:36:00
  • 20:

    蓮華

    名前を呼ばれ精神科のドアを開ける。ヨボヨボのじいさんの先生が「どうしたのかな?」何も答えられない。ただ震えて泣きながら、「ご飯…食べられ…吐いて…」とか「勝手に連れて来られた」とかしか言えず、後は泣いて話にならなかった。先生は、何かカルテに書いて数分後、薬出しますからと診察が終わった。外で待っていたかっちゃんが、「どうだった?」と聞いてきたが答えにならなかった。薬をもらい、マンションに帰った『総合病院 精神科』と書いた薬袋。怖くてなかなか飲めなかった。

    2006-12-26 01:44:00
  • 21:

    蓮華

    公団は狭いので彼のおとうさんが、地元で旅人が

    2006-12-26 04:40:00
  • 22:

    蓮華

    失礼しましたm(__)m 地元で旅人が使うログハウスを気を使って用意してくれた。二人で泊まるには広すぎるログハウス。きちんとベッドやキッチンもあり田舎ののどかな静けさに幸せを感じていた。ログハウスの外には、いちと言う雑種の犬がいて、本当にのどかだった。思えば、本当の家族みたいにかっちゃんに甘えてきた。かっちゃんと知り合う前はスナックで働いたり、彼氏も散々かえて、妊娠までして中絶し、男を恐喝した事だってあった。かっちゃんは、私のワガママを全て聞いてくれる。家族…本当に家族に近いものがあった。翌日、かっちゃんの公団に行き、朝ごはんを食べさせてもらって、大阪に戻った。

    2006-12-26 04:47:00
  • 23:

    蓮華

    大阪に帰って私はすぐゼクシーを買って、「ねえ、かっちゃん、うちらお金無いけど、ウェディングドレスは着たいねん。なるべく安く出来るとこ見つけようね」かっちゃんも笑顔で「そうやな」とうなづく。書いてなかったが、かっちゃんは凄い焼きもち焼き。付き合う時、交遊関係の多かった私に「もう俺と付き合ってんねんから、男友達は全部切ってくれ」と言われた事がある。かっちゃんは男前だけど、奥手で、女性友達が居なく、セックス抜きで男女が仲良く出来る訳ないという、昔堅気な性格やった。私には、もう結婚してる夫婦の旦那とかも交流があったが、それも嫌だったらしく、かっちゃんが好きだったので、本当にその時期、交流をきっていた。結婚するという、浮かれた気持ちから、友人に次々と電話をかける。勿論、全員、女友達だ。実家の親にも電話して、式場も決まり、結婚は確実だと、誰もが思っていた。

    2006-12-26 04:57:00
  • 24:

    蓮華

    式場に内金を入れに行く日、かっちゃんと待ち合わせしてた。待ち合わせ場所に行くと、かっちゃんの顔が何気なく険しい。「どないしたん?」聞いても答えない。「なあ、なんか怒ってへん?なあってば!」それに対し、かっちゃんは、「お前、待ち合わせまで、誰と会っててん?」「え?」ドキリとした。「嫌やなあ、親友のまみちゃんやん、言ったやろ?まみちゃんはかっちゃんも良く知ってるやん?」と答えると、「俺、まみちゃんに電話してん、お前、まみちゃんとこ、居てへんかったやろ?男と会ってたんちゃうんか?」以外な答えに、(なんでまみちゃんの連絡先知ってるねん?)と頭によぎった。「かっちゃん、なんでまみちゃんの電番知ってるん?もしかして、なんか見た?」白状した。家に置いてあるシステム手帳を見たらしい。「なんで、そんなん見るん?あたしをずっと疑ってたん?」気持がスーッと冷めていく。「そんな事よりまみちゃんのとこやないやろっ!どこ行ってたんや!」私は、「バイト時代、お世話になった店長夫婦に結婚の報告に行ってたんよ、かっちゃんは、夫婦ゆうても、男絡むと機嫌悪いやん。だから気をつかってまみちゃんに口裏合わせてもらったの。」私は怒りと悲しみに包まれながら行った。「何も、今日行かんでええやろ?こんな大事な日に!」半分、私も軽率だったので、「その事については謝る。でも手帳見たって事は、ずうっとずっと、あたしを疑ってたんやね。これからもそうなんでしょ?あたしは、かっちゃんが嫌てゆうから付き合い始めて4年、男友達の連絡も経った。かっちゃんだけを見てきた。それなのに疑われてたんじゃ、今後、一生なんて一緒に居れないっ!」私は叫んだ。かっちゃんは顔を真っ赤にして「今更キャンセル出来るか!式場いくぞ!」嫌がる私を引っ張り式場まで連れて行かれた。式場の前でも大喧嘩。他のカップルが私たちをジロジロ見てた。かっちゃんが「見るな!あほ!」温厚なだけに切れたら怖い。チャペルの手前に担当の人が式の日取りの説明書を持ってニコニコ説明をはじめたが、私は笑えなかった。異様な様子に気が付いて、担当が、「新婦様?如何なされました?」と聞いてきたので「実は…」と言いかけた時、かっちゃんが「はは、こいつ花粉症で泣いてるんですよ」と内金を払ってしまった。

    2006-12-26 05:22:00
  • 25:

    蓮華

    式場の帰り道、無言で二人は歩いた。かっちゃんは空中庭園のとこで止まり、「なあ、もう男友達と遊ぶなとか言わへんし、俺に事前にゆうてくれたら、遊びに行ったらいいよ。俺は女友達と彼女おるのに遊ぶとかわからん頭堅い男やから、美香ちゃんには窮屈やったかもしれん。手帳見たのは不安やってん。二度とそんなん、しぃへんから、俺と結婚してくれ」何もきこえなかった。一回壊れたガラス細工はそんなに簡単に元に戻らない。私もわがままなとこはあった。甘えていた事もあった。目が覚めた。こんな気持のまま、結婚は出来ない。意地ではなくそう思っていた。「ごめん、かっちゃん無理。今の私には無理やわ」「じゃあ、俺に何をしろってゆぅねん!俺は美香ちゃんと結婚したいねん」かっちゃんは大声で行ったが耳に入らなかった。マンションに戻っても無言の状態が続いた。

    2006-12-26 05:32:00
  • 26:

    蓮華

    20さん、返信遅れてすみません(>д

    2006-12-26 05:58:00
  • 27:

    蓮華

    あれから1週間、何も知らない実家の母が笑顔で訪ねて来た。私は母には言い出せず、オーダーで買うと言っていたドレス合わせに行った。「お嬢様、ご結婚ですか?細いから、どのドレスも映えますわ」と店員が言う。そう、私は拒食の頃から多少体重は戻ったが世間一般にはまだ細すぎた。ドレスの予約をしてマンションに母と戻った。夕方なのでサラリーマンのかっちゃんは帰っていた。何も知らずはしゃぐ母だったが、異様な二人の様子に、「克之さん、どうかしたの?」私は「お母さん!あたしら、結婚辞める事にしてん、黙っててごめん!ドレス代はうちが払うからっ。」母はびっくりして「克之さん本当なの?」と聞くと、「勝手にしろっ!俺は会社に泊まるっ!」と凄い剣幕で出ていった。母はびっくりしてなきじゃくる私を宥めた。「美香、何があったん?ゆっくりで、ええけん、お母さんにはなしてみ」こんなに母が暖かいと感じた事は無かった。一部始終話して、私は「そんな事で!」と怒られるのを覚悟してたら意外に母は、「結婚は一生の問題。克之さんは、あなたが連れてきた中で一番、私らも気にいったけど、蟠りがあるなら一緒になっても上手くいかんよ。お母さんらは美香ちゃんの味方じゃけえ、好きにしたらえんじゃけ、泣かんでええんよ」母に後押しされたように今まで一人で悩んでいたのがすっきりし、次の日、不動産に行き、一人暮らし用のマンションと引越しの日取りを決めてしまった。かっちゃんには、「私は来週、ここ出ていく。かっちゃん名義のマンションやから、ここに住むのもいいし、引越しするなり自由にして」と言った。「まじでゆうてるん?嘘やろ?冗談やんな?」首を振ると、暫くかっちゃんは黙って、「わかった。でも別れるのは嫌や。暫く別居してお互い頭を冷やそう」という事で別居に応じてくれた。その後、かっちゃんもマンションを探し、二人とも別々の場所に引越しは二人でした。家具が無くなったマンションはシーンとしてた。引越し最終日、二人で住んでいたマンションに二人で行き、急に私は「やっぱりやだ!かっちゃんと離れたくない」と泣いてしまった。空の室内を見て感傷的になっただけだと思う。二人でマンションを出て暫くはお互いのマンションを行き来していた。

    2006-12-26 06:21:00
  • 28:

    蓮華

    別々のマンションに引っ越してから私は鬱病になった。二人で飼ってたインコは私が引き取り、オカメインコだけかっちゃんが引き取ってくれた。最初のうちはかっちゃんも良くマンションに来てくれていた。私もかっちゃんちに行っていた。一緒に住んでる間は、働いてなかったけど、近所の携帯電話屋さんで働くようになった。過食嘔吐も酷くなり、外に一歩も出れなくなってしまった。私はやっぱりおかしいんだろうか?初めて自分で、問いかけてみた。過食が酷くなり、酷い時は1日5回も6回も吐いた。食費も半端ではない。苦しくて苦しくて実家に1年程静養の為、帰っていた。でも、いい年の娘が働きもせず、実家でぼーっとしてるのは窮屈感を感じていた。自らの意志で実家近くの総合病院の神経内科へ行った。自分で決めて行くのは初めてだった。今までの経路を医師に話すと、「田舎で暮らしていくんですか?それとも、大阪で生活しますか?」と聞かれ、「大阪に戻ります」と答えると、大学病院の精神科に紹介状を書いてもらえた。

    2006-12-27 00:37:00
  • 29:

    蓮華

    大阪に戻り、紹介状を書いてもらった大学病院に行った。大学病院て、大きい…。精神科を探したがなかなか見つからない。それもそのはず。差別されたように、渡り廊下を渡った、別棟に精神科はあった。なんか嫌だなと思いながら、名前を呼ばれ、治療室の扉を開けて絶句した。先生らしき人の後ろに研修医と思われる人が6人はいた。緊張して上手く話せない。それでも、なんとか事情を言うと、「ここまで通うのは大変でしょう?過食症に詳しい開業医に紹介状を書きましょう」又紹介状か…。紹介状を書いてもらった病院に連絡すると、小さい病院で患者が多くて受け入れられない、違う病院を紹介しましょうと言われ、現在もかよっている心療内科におちついた。この頃、かっちゃんは精神を患い、結局、疎遠になってしまっていた。そういえばかっちゃんと別居した頃、妹が出来婚したんだっけ。結婚かさならなくて良かったよなぁなんて考えていた。

    2006-12-27 00:48:00
  • 30:

    蓮華

    私は就職を探していた。もう一人なんだし、きちんと職につかなきゃ!と思っていたからである。求人情報で見つけた会社に運良くオープニングスタッフとして採用された。水を得た魚のように、毎日仕事が楽しく、過食も収まり、毎日が充実していた。そんな時、会社に気になる人が出来た。多分年上だろう…30代半ばくらいかなぁ?と思っていた。外回りをその人とする事が多く、気持ちはどんどん大きくなっていった。その人は、真木さんといって一級建築士だった。ある日、私は真木さんに、「たまには家まで送って下さいよ」と笑って言って見た。「あ、ええよ、お前、引っ越して家具買わなあかんゆうとったな?重いもんあんねやったら、途中で買っていこか?」以外な答えにびっくりした。

    2006-12-27 00:58:00
  • 31:

    蓮華

    真木さんの車に乗り、途中ホームセンターでコタツを買った。「あ、お礼になんかご飯作りますよ、何が食べたいですか?」なぁんて言ってみたら、「せやなぁ、土手鍋か石狩鍋食いたいなぁ」って言うので、じゃあ材料買って作ろうって事になり、真木さんがコタツを組み立ててる間に、鍋の用意をしてた。なんかドキドキする…。

    2006-12-27 01:03:00
  • 32:

    蓮華

    鍋を二人でつつきながら、なんだか不思議な感じがした。かっちゃんと別れて、又こんなふうに男の人とご飯食べれるなんてびっくりしてたからだ。真木さんは下戸らしく、お酒は全くダメだと言ってたので、「梅酒もだめですか?真木さん飲んだらどうなるんですか?」真木さんはちょっと笑って「そーやなぁ、ちょっとHになるかなぁ」て言った。「わぁ、見てみたい、実はうち、梅酒ちょっとだけあるんですよぉ」実は確信犯だった。少しお酒を飲ませて、記念にと、オートで写真を二人でとって、カシャって取れた後、目と目が会ってしまった。その瞬間、真木さんに押し倒されてしまった。

    2006-12-27 01:10:00
  • 33:

    蓮華

    少し計算したが、真木さんと関係を持った。驚く程体の相性が良かったので、正直驚いたが、同じ会社の上司であり、又、私の性格的に、手に入れた物はもう要らないと言う考えがあったので、これ1回で関係が終わっても良いと考えていた。すると、真木さんから以外な言葉が…

    2006-12-28 13:43:00
  • 34:

    蓮華

    「俺、×いちで、又結婚してて、前の嫁の子供、二人引き取ってるねん、で、今の嫁さんは二人目の子産むのに新潟帰ってるんやんか」は?嫁?×いち?子供?「真木さん、結婚してたん!?」「うん。知らんかった?」知ってたら、誘わないよっ?私は不倫とか大嫌いだった。しかも…

    2006-12-28 13:47:00
  • 35:

    蓮華

    真木さんは42歳だと知った。どう見ても30代前半から半ばくらいにしか見えないのに…。まぁ、今回だけやし、いいか。と思ってたら、「又、お前んち、来てもええかな?」帰り際に言われて、つい、「うん」と答えてしまう。いや、あかんやろ、結婚してるし、進展ないやろし…思いながらも、やはり好きな人だった為、暫くは真木さんに夢中だった。

    2006-12-28 13:51:00
  • 36:

    蓮華

    ホテルとか、ご飯とか会社にバレたらやばいんで、こそこそ付き合ってたけど、ホテルのテレビで赤ちゃんのCMが流れたりすると、真木さんは「俺ばっかり幸せでええんかな?家族に申し訳ない…」は?興ざめした。どん引き。一気に醒めた。「別れよか?」私はあっさり言った。「そうやんなあ、そのほうがええんやろなぁ」

    2006-12-28 13:56:00
  • 37:

    蓮華

    あっさり始まってあっさり終わった。なんでもないと思ってたのに涙が出た。同じ会社に明日から行かなきゃと思うと、朝起きれなくなり、とまっていた過食嘔吐が始まって、毎日毎日、顔が腫れるまで泣いた。

    2006-12-28 13:58:00
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