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君の想い
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1:
◇
ごめん…
こんなにも弱くて。
許してね…?
そして忘れて下さい─────2006-12-09 01:41:00 -
51:
◇
「え?………ハズイから…」
そう言った裕真はお酒のせいか,顔を赤くしてそっぽ向いた。だけどいきなり赤くなったその顔と,見た目とのギャップのありすぎに,思わず笑ってしまった。
「………」裕真は黙り込んでしまって,謝ろうと思った時裕真が口を開いた。2006-12-12 22:26:00 -
52:
◇
「この店…。この店に来たかった理由な…」そう言って裕真は,ポツリポツリとゆっくり話し始めた。
「ちょうど一ヶ月前な,俺…1番の友達亡くしてん。そいつな,亡くなった日この店で飲んでてん。カズって言うねんケド…その日,カズから電話があった【今ツレと店来てるから一緒に飲まんか?】って。ケド俺用事も何もなかったのに,なんでか断ってん。そしたら次の朝早く,弟に起こされた。なんかな,弟が泣いてるねん。泣きながら俺に言うねん。カズが死んだって…」裕真は俯きながら話していく。2006-12-12 22:40:00 -
53:
◇
「昨日まで話してたカズが何で死ぬねんって。 信じれるはずがないやん。嘘やって思った。…思いたかった… ケド,弟がな俺に携帯渡してきた。携帯の向こうから聞こえるのは,カズの兄貴が泣いてる声やった。俺は『あぁ…嘘じゃないんやぁって…。
2006-12-12 22:55:00 -
54:
◇
「事故った時2ケツやってん。カズは後ろに乗ってた。しかも飲酒運転。亡くなったんはカズだけ。ほんまアホやでなぁ…。 悪いんは二人って頭では分かってる。
けど,前に乗ってた奴を許されへんねん…矛盾やろ?二人ともガキの頃から仲良いツレやのに… それにな,何でその日俺はこの店に来やんかったんかって後悔してんねん。2006-12-12 23:06:00 -
55:
◇
「ごめんなこんな話しして…もうちょっと聞いてくれる?」優しい目をして笑う裕真。かける言葉が見つからず私は黙って頷く。
「カズが亡くなる前,俺ら約束しててん!お互い彼女できたら,この店連れてきて紹介し合おうって。」
(…彼女…?ん?…彼女おるん?)2006-12-12 23:13:00 -
56:
◇
「…ユイ…好きやから俺と付き合って下さい…」
『………えっ!…あっユイ?えっ…?』
裕真は真っすぐ私を見る。その綺麗な瞳がすごく茶色い事に今更気付く。初めて裕真が,私の目をちゃんと見て話す証拠。その瞳に飲み込まれ目をそらす事ができずにいる…
…何故かこんな時に翔チャンの事が頭に浮かんだ。こんな時,だからかな…。
なかなか言葉がでない私。どうすればいいんだろう。2006-12-13 00:41:00 -
57:
◇
「いきなりすぎたぁ?笑,ごめんな」
ニカッと可愛らしく笑い,沈黙を破る。耐え切れなかったんかな─。それに,裕真の顔はさっきとは打って変わって真っ赤になっている。
『ぇ…あぁいきりなりすぎやぁ;苦笑,びっくりやで。えっ…ほんまに言うてるん?』
私の顔も真っ赤になってる気がして,さらに顔が熱くなった。2006-12-13 00:50:00 -
58:
◇
「ほんまやで。出会ってまだ全然やけど,好きって気持ちはほんまやから信じてほしい。 それに告るんなら,俺隠し事?とか嫌やから,カズの事もちゃんと話したいと思って…話した!返事は今すぐじゃなくていい。待ってるから」
『…うん…分かった!ちゃんと考える!』
「よし,じゃぁもう遅いし帰ろか?送る☆」2006-12-13 15:05:00 -
59:
◇
そう言って店を後にした。
キンモクセイの香りが,二人を包む。2006-12-13 15:10:00 -
60:
◇
(なんか今日は疲れたな…。ってかビックリした。)
そんな事を思いながら,ある入れ物に目をやる。翔チャンとの思い出がたくさん詰まった箱。
【手紙,プリクラ,写真,翔チャンから貰った物】
それらを,一つ一つ手に取りジーっと見つめた。様々な思い出達が一瞬にして蘇ってくる。2006-12-13 15:18:00