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君の想い

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  • 1:

    ごめん…
    こんなにも弱くて。
    許してね…?

    そして忘れて下さい─────

    2006-12-09 01:41:00
  • 2:

    私達の別れはこれが初めてではない。何度も別れ,何度もよりを戻し,同情と愛情が交わりながら,いつの間にか4年半という時間を一緒に過ごしていた。
    彼の名前は翔太。
    決していい男ではなかった。
    なのに,昨日別れたばかりの翔太をもう求めているのが分かる。

    2006-12-09 13:08:00
  • 3:

    ■「紹介したるわ☆」そう言ってくれたのは,私の大好きな男友達のアッチャン。アンガールズの山根に似てる…不細工やけど,一緒にいると癒される気がする。
    『ほんまに?!やったぁ♪さすがアッチャンやっ!』肩をポンッと叩く。アッチャンが少し照れて笑う。(不細工ゃなぁ…)
    「ってかユィ彼氏おるやん??あの怖い…」

    2006-12-09 13:22:00
  • 4:

    ズ゙キッ…
    『ぁあーアレ別れた!もぅいいねんあんな奴。顔も見たくないし。新しい出会いほしぃ!!!』すごい嫌そうな顔をして言う私と,にやけてる山根似。
    「またぁ?どうせ戻るやんかぁ;まだ好きなくせにほんま。まぁ紹介したるわぁ♪」
    『戻らん戻らん!好きちゃうしな!んぢゃよろしくっ♪』そんな感じで,少しは気紛れるかな…と,ホッとしながら教室へ戻った。

    2006-12-09 13:36:00
  • 5:

    「ほんまに翔チャンいいの?」心配そうに聞いてくる,大親友の愛華。いつもいつも話しを真剣に聞いてくれる,本当にいい子。
    『迷惑おかけしました↓ほんま大丈夫♪』作り笑いな自分に嫌気がさす。
    「ってかユイ補習ちゃん?遅れるで;」…あ"━━━━━━━━━━━━━━!!

    2006-12-09 13:42:00
  • 6:

    そうユイは今,補習!補習!補習!の嵐。いわゆる留年決定組…;少しでも単位をとっとく為に,今になって必死になっている。
    本当は恋愛してる場合ではない(~_~;)
    夏休みあけというのに,私は何でこんな必死やねん;と泣きそうになりながら,プールへと向かう。 今日から3日間体育の補習…地獄の日々の始まり;

    2006-12-09 13:50:00
  • 7:

    簡単にいうと…プールで2時間ほど泳ぎ続け,その後1時間ほど走り続ける;これを3日間。
    これを考えた奴を殺してやしたぃぃっ…泣,まぁ自分が悪いのだが。


    だけど,この補習がなかったら私は全く別の人生になってたと思う。

    2006-12-09 13:56:00
  • 8:

    ↑×殺してやしたい
    〇殺してやりたい
    です。誤字が多くてすいません↓

    2006-12-09 19:46:00
  • 9:

    『ぁぁ"ー疲れたぁー死にそぉ;泣』一日目の補習が終わる。
    【━♪♪♪♪♪━】家に帰ってる途中携帯がなった。もしかして翔チャン…かなぁ…?少しの期待と、そうであってほしくない気持ちが交互する。忘れるって決めたはずなのに━

    恐る恐る携帯を開くと、画面には知らないアドレスからのメールだった。

    2006-12-09 19:53:00
  • 10:

    【アキトから紹介してもらった、タケって言います♪ゆいやんな?よろしくなぁ(>_

    2006-12-09 23:23:00
  • 11:

    この日は,翔の事が少し頭に浮かんだけど,補習の疲れと,タケとのメールで気が紛れて,頭から少し離す事ができた。

    2006-12-09 23:29:00
  • 12:

    ─ねぇ?
    あなたと出会えて,やっと前に踏み出せた気がした。

    だけどあなたは,私と出会って,幸せでしたか─?

    2006-12-09 23:33:00
  • 13:

    ■地獄の補習がやっと終わり,タケと一日数回のメールをし,ふと翔チャンの事が頭に浮かぶ。
    『翔チャン,何してるんやろ…………ッ痛ッ…』
    補習のせいで,体中のあちこちが筋肉痛になり,歩けないほどひどいものだ;。中学を卒業して以来,運動とは掛け離れた生活をしてきた為か,随分衰えた体になった。
    だけど,そのおかげで,心の傷を体の痛みが消してくれた。
    【♪♪♪♪♪━】ボーっとしていると,携帯の音楽が激しく鳴りだし,ふと我に返った。

    2006-12-10 00:18:00
  • 14:

    タケからのメール。最近少しダルイ。きっと,好きになれないと薄々気付いてるからからなのか…
    【なぁーゆいの番号知らんから教えて?】
    …ダルイ。あんまり電話が好きじゃない私は,悩んだ結果,寝てる事にしようと思って携帯を閉じた。
    【♪♪♪♪♪━】また携帯が激しく鳴りだす。
    『もぉー誰ょ…』渋々携帯を開いた。

    2006-12-10 17:59:00
  • 15:


    きっと運命だった─。

    あなたと私の出会い─。

    2006-12-10 18:00:00
  • 16:

    【着信:クミ】
    (電話かぁ…今はあんま出たくないなぁ。)クミは中学からの友達。もちろん翔チャンと別れた事も知っていて,なんとなくでたくなかった。
    【♪♪♪♪♪━】鳴りやまない音楽。(うるさいし,クミしつこすぎやろ!!!笑,ケドなんかあったんかも知れへん…)
    『あぁぃ,どしたん?!なんかあったぁ?』急いで電話にでる。

    2006-12-10 18:09:00
  • 17:

    「ユイぃ?いやぁ,翔太と別れたやん;だから紹介いるかなぁと思って♪」と,いう事らしい。
    正直言ってクミの男友達は,軽そうな男ばっかり…今までクミの彼氏も,ほとんど浮気性な奴ばっか。(まぁクミの見る目もない気が…苦笑)
    だから,あまり乗り気になれない。一応タケもいてるし。どうしよ…
    『んーいいゎぁ;今,友達に紹介してもらった子とメールしてるし,どうせお兄やろぉ?苦手やもん。せっかくやけど断る↓ごめんな;』…ごめんよクミ(~∩~;)↓

    2006-12-10 22:12:00
  • 18:

    「ぇー!クミの彼氏の友達でなぁ,めっちゃ男前やし,めっちゃ一途で,優しいらしいでぇ!とりぁめっちゃ一途らしいねん♪なぁ考えてぇやぁ!」………中々粘りますなぁ。男前かぁ。私の中で,男前=軽いやからなぁ…。しかも,クミの男前はあまり宛にならない。んー押されるほど,嫌になる; どうしよぉ。
    『ぇー男前なん?軽かったら嫌やし,微妙やぁ;いいわぁ,やめとく!』…よし…言ったった!!!

    2006-12-10 22:33:00
  • 19:

    「大丈夫やって!メールだけでもいいやん♪嫌ならブチればいいし」……ってオイ!ほんまクミ様は強引(´д`)んー…んー…はぁ…
    『分かったよ!じゃぁお願いする☆メアド教えといて。んぢゃねぇ』押しに負けた私は結局メールをするはめになった。
    本当のトコロは,翔チャンと他の男を比較して,翔チャンを選んでる。だからこれ以上,男には関わりたくないと思ってた。むなしくなるから…

    2006-12-10 22:43:00
  • 20:

    ■補習も終わり,さらに痛みがました体。歩く事が本当に辛い。せっかくの日曜日だけど,出掛ける元気なんてこれっぽっちも残っていない。
    【♪♪♪♪♪♪━】ダルイ手を伸ばし,携帯を開く。
    タケかなぁ?……………いや,知らないアドレスだ。
    【初めまして(>_

    2006-12-10 23:01:00
  • 21:

    【ユイです☆よろしくねぇ(>∀_

    2006-12-10 23:11:00
  • 22:

    かなり妄想族な私は,勝手に思いこんで,なんとなく裕真に嫌気がさしていた。何て返そう,どうしよか…
    【んー恥ずかしいなぁ;先にちょーだいゃ☆】━送信完了━(よしッ,楽しみやっ♪絶対微妙な顔やで,フフッ)
    ━♪♪♪♪♪(メールキタ━w(゚∀゚)w━)
    ドキドキ…恐る恐る画像を開く…
    『…………………マジ…』

    2006-12-10 23:17:00
  • 23:

    少し乱れた画像。ハッキリ見えないが,確かに男前と言われても,おかしくはない顔立ち。不覚にもドキッとしてしまった。

    ケド所詮,写メは写メ。詐欺写メを送ってくるのが,今の時代当たり前。どこまでも捻くれてる私…。

    2006-12-10 23:55:00
  • 24:

    ヨミケ

    2006-12-11 00:31:00
  • 25:

    こんな画像がきた後に送りにくい…写りが良すぎず悪すぎず,無難な写メを送る。
    【男前ってよく言われるやろ(>ε

    2006-12-11 00:59:00
  • 26:

    ■9月も半分を過ぎていた。体の痛みもなくなった。裕真とメールを始めて1週間。裕真とのメールが楽しくて,いつの間にかタケとの連絡はとらなくなった。

    そして…翔チャンと別れて3週間くらい。

    翔チャンの事は,無理矢理心の奥にしまい込んだ。

    2006-12-11 01:10:00
  • 27:

    裕真は見た目とは全く逆で,クミの言ってた通り,すごく純粋な子だと判明した。
    この1週間,何時間ものメールのやりとり。送ればすぐに返事がくるし,話題も尽きなかった。

    2006-12-11 01:15:00
  • 28:

    【受信:裕真  んー俺は行くか分からへん↓もし行ったら,会えるといいな☆】曖昧な答え…
    【分からんねやぁ↓うん,会える事を願っとくわ♪笑】━送信完了━
    少し落ち込む私。ケドもし運命なら,会えるかも☆なんて,また少し期待する。

    だけど結局,文化祭で裕真とは会う事はなかった。

    2006-12-11 13:51:00
  • 29:

    あなたは,私と出会わなければ良かったと思いますか─?


    私はやっぱり,あなたと出会えて良かったと思う─。

    2006-12-11 13:53:00
  • 30:

    文化祭の日の夜,裕真からメールがきた。
    【今日会われへんかったな↓会いたかったわ(>д

    2006-12-11 14:01:00
  • 31:

    【━♪♪♪♪♪着信:裕真】初めての電話。緊張しながら電話をでる。
    『はぃ!?裕…真?…ど,どうするっ?あ,あ,あの,ぁ会う?』緊張で噛んでしまった;。
    「あっ…ども。うん,会おう!〇〇公園分かる?そこで話そかっ?」初めて聞いた声は,落ち着いた声で,思っていた声と少し違っていて,少しだけ胸が熱くなる感覚に襲われた。

    2006-12-11 14:43:00
  • 32:

    夜11時。制服のまま,慌てて自転車に乗り公園へ急ぐ。公園が見えてきた時,フルスモークの車が私に近づいてきた。
    「何してんのー?遊ぼうやぁ!1人ぃ?なぁ無視すんなってー」ヤンキー丸出しの男が声をかけてきた。
    『………。』今は一人。怖いかも…。制服で来たんが失敗やったと,今になって後悔した。
    「なぁって!無視すんなや!!聞いてんの?」男がキレ口調で話す。ヤバイ…

    2006-12-11 23:26:00
  • 33:

    「ユイ…チャンやんな?制服で来たら危ないやんかっ!大丈夫やった?ごめんな;」
    少し離れた所から,目をクリクリさせて心配そうに尋ねる。街灯の明かりで,さらにその目をキラキラさせた。
    ドキッ…
    『あっ,うん!ユイやで!悪いんはユイやから謝らんといて!ケド,急いでてな!裕真君やんな?初めまして!あぁーえっと,んー緊張するな━━━』
    可愛らしくもあり,男らしくもあり,そんな裕真を目の前に,緊張のあまり,ベラベラと喋り続けてしまった。

    2006-12-12 00:28:00
  • 34:

    とりあえずベンチに座る。 二人の間は微妙な距離間。
    隣に座る裕真の横顔が,余りにも綺麗で,思わず変な事を聞いてしまった。

    『裕真クンって…ホストとか?!笑,モテるやろ?本当は,今まで何人と付き合ってたんさぁ!ハハッ…』
    って。。。ホストとはまた違う感じだし,違うだろうとは思っていたけど,あまりにもその…綺麗だから…。

    2006-12-12 12:53:00
  • 35:

    「ちっ違うわ!全然違うわ!…俺ってそんな軽そうかなぁ…?今まで付き合った人も2人やけど,両方付き合ったとは言われへんくらいやでぇ↓モテへんねん↓」
    そう話した裕真は,少し悲しそうな顔をして笑った気がした。

    「ユイ…チャンは?…元カレとはいつ別れたん?」

    2006-12-12 13:01:00
  • 36:

    ズキッ…
    裕真の質問に,少し焦りを感じてしまって,《モテないわけない》と言い返してやろうと思っていたのに,どこかに消えてしまった…。

    『…えっ?あぁーいつやったけな。結構前かな!3,4ヶ月前くらいやったかなぁー,裕真クンは?』
    …何故か,私の口は嘘をついていた。誰かに聞いたら,嘘だとすぐ分かる事なのに。

    2006-12-12 13:15:00
  • 37:

    「……そっか!俺は2年はおらんで↓苦笑」
    ―――――――――――――
    裕真と話せば話すほど,私が創造していた人とは違う人だった。話は中々尽きなくて,沈黙になりそうになると,話題を探し出してきて,くだらない事でも笑いあった。
     だけど,話しをしてる間,裕真はあまりこっちを向かず,ほとんど前を向いて話していた。
    それが少し悲しかった―。

    2006-12-12 13:24:00
  • 38:

    ブーゥゥゥン―――車の走る音が少し聞こえた。時計を見ると,もう4時を指していた。
    「もうすぐ朝やなぁ。ごめんなぁ;帰らんで大丈夫?帰るんなら送る!」裕真も少し眠そうにしている。

    『喋りすぎたなぁ!ごめんごめん帰るわ!送らんでいいよっ。ありがとぉ☆ぢゃぁまたメールでもするし,して!ばいばい☆』
    そう言って,私が帰ろうとした時,私の手に暖かい体温を感じた。

    2006-12-12 13:45:00
  • 39:

    「…あかん。ちゃんと送る!」裕真が私の手を強く握り,引き止める。手を握る強さとは逆に,またあの悲しそうな笑顔。

    久しぶりに感じた優しい体温が,今の私の心には,あまりにも温かくて,気付けば裕真の手を握り返していた。
    『なんか…あったかいッ……』

    2006-12-12 19:50:00
  • 40:

    「???」裕真は不思議そうな顔をしている。
    『なんもない!ぢゃぁお願いしよかな!ありがとぉ♪』柄にもなく,なんだか恥ずかしくなり,繋いだ手をパッと離して自転車に乗った。
    ────────────────────────私の家に着き「じゃぁまたね!また連絡するわぁ」
    そう言って,裕真は帰っていった。

    2006-12-12 20:12:00
  • 41:

    布団に入りながら,意外に大きく,ごつごつした裕真の手を思い出しては,なんだか胸が締め付けられる感じがし,まだ,裕真の手の温もりが残っているような気がして,中々寝付けないていた。



    だけど,朝起きると,思い出すのは必ず翔チャンで,涙が頬を濡していた。

    2006-12-12 20:27:00
  • 42:


    ■季節は10月。
    翔チャンと別れて1ヶ月。裕真と出会って2週間くらい。

    2006-12-12 20:35:00
  • 43:

    いつもなら,翔チャンと別れても,次の日には連絡がきて,仲直りして,よりが戻って…
    だけどこの1ヶ月。連絡さえもこない。
    何回も同じ事を繰り返していた私達。いい加減潮時なんだと,自分でも分かっていた。
    いい加減,ケジメをつけなければと…

    2006-12-12 20:42:00
  • 44:

    翔チャンの事を考えていると,裕真から連絡がきた。今日は映画を見に行こうと,裕真に誘われていた。
    【受信:裕真 用意できた?今から駅集合で☆】

    …鏡を見直す。(よし…バッチリや!笑)
    やっぱり男には,可愛いって思われたいのが乙女というものか。気合い入りまくりの私。(よし…行こ!)

    2006-12-12 20:51:00
  • 45:

    人込みの中から裕真を探す。
    『あっ!ゆ…う………』

    裕真の姿はすぐに見つかったけれど,裕真の横顔が,またあの悲しそう顔をしていて,話しかける事ができず,少し離れた所で立ち止まってしまった。
    ポケーっと見てると,裕真が私に気付き近づいてきた。

    2006-12-12 21:15:00
  • 46:

    『ゆっ…裕真クン!ごめん待った?』
    「んーん。行こっか」裕真はすぐに私に背を向け歩き始めた。
    怒ってるのか,嫌われたのか,何かあったのか?何だか前とは違う裕真に少し戸惑っていた。

    あまり会話もないまま,映画間に到着してしまった。

    2006-12-12 21:21:00
  • 47:

    ────────────何だかさっきの裕真の事と,隣に座る裕真が気になって,映画にあまり集中できずあっというまに終わってしまった。

    映画館をでると,もう辺りは暗くなり始めていた。

    『今カラどうする?』信号を待ってる間,聞いてみる。

    2006-12-12 21:31:00
  • 48:

    「…あんな?俺地元で行きたい店あんねん!お腹すいてる?」やっと私の方を見て話す。
    『うん,すいてる!じゃぁ連れってって☆』
    私が答えると同時に信号も変わった。裕真が嬉しそうに笑いながら,横断歩道の黒の部分を踏まないように,ジャンプしながら前を歩く。
    渡り終えて満足げに微笑み,「じゃぁ行こう!」と言う裕真が無邪気にはしゃぐ子供みたいで,少し愛しく感じた。

    2006-12-12 21:42:00
  • 49:

    地元に着き店についた。見る限りどこにでもある居酒屋だと思う。
    何故こんな所に連れてきたかったのか少し不思議に思ってしまった。
    だけど後になってその理由が明らかになった。

    悲しそうな笑顔のワケも─────

    2006-12-12 21:55:00
  • 50:

    お酒も入ってか,時間がたつにつれて,だんだん盛り上がっていた。

    『なんでユイらってさぁ,メールとかでは呼びすてやのに,会ってやと「クン」とか「チャン」とか付けてまうんやろなぁーハハッ』
    私は疑問に思ってた事を何となく話してみた。

    2006-12-12 22:20:00
  • 51:

    「え?………ハズイから…」
    そう言った裕真はお酒のせいか,顔を赤くしてそっぽ向いた。だけどいきなり赤くなったその顔と,見た目とのギャップのありすぎに,思わず笑ってしまった。

    「………」裕真は黙り込んでしまって,謝ろうと思った時裕真が口を開いた。

    2006-12-12 22:26:00
  • 52:

    「この店…。この店に来たかった理由な…」そう言って裕真は,ポツリポツリとゆっくり話し始めた。

    「ちょうど一ヶ月前な,俺…1番の友達亡くしてん。そいつな,亡くなった日この店で飲んでてん。カズって言うねんケド…その日,カズから電話があった【今ツレと店来てるから一緒に飲まんか?】って。ケド俺用事も何もなかったのに,なんでか断ってん。そしたら次の朝早く,弟に起こされた。なんかな,弟が泣いてるねん。泣きながら俺に言うねん。カズが死んだって…」裕真は俯きながら話していく。

    2006-12-12 22:40:00
  • 53:

    「昨日まで話してたカズが何で死ぬねんって。   信じれるはずがないやん。嘘やって思った。…思いたかった…    ケド,弟がな俺に携帯渡してきた。携帯の向こうから聞こえるのは,カズの兄貴が泣いてる声やった。俺は『あぁ…嘘じゃないんやぁって…。

    2006-12-12 22:55:00
  • 54:

    「事故った時2ケツやってん。カズは後ろに乗ってた。しかも飲酒運転。亡くなったんはカズだけ。ほんまアホやでなぁ…。    悪いんは二人って頭では分かってる。
    けど,前に乗ってた奴を許されへんねん…矛盾やろ?二人ともガキの頃から仲良いツレやのに… それにな,何でその日俺はこの店に来やんかったんかって後悔してんねん。

    2006-12-12 23:06:00
  • 55:

    「ごめんなこんな話しして…もうちょっと聞いてくれる?」優しい目をして笑う裕真。かける言葉が見つからず私は黙って頷く。

    「カズが亡くなる前,俺ら約束しててん!お互い彼女できたら,この店連れてきて紹介し合おうって。」
    (…彼女…?ん?…彼女おるん?)

    2006-12-12 23:13:00
  • 56:

    「…ユイ…好きやから俺と付き合って下さい…」
    『………えっ!…あっユイ?えっ…?』
    裕真は真っすぐ私を見る。その綺麗な瞳がすごく茶色い事に今更気付く。初めて裕真が,私の目をちゃんと見て話す証拠。その瞳に飲み込まれ目をそらす事ができずにいる…
    …何故かこんな時に翔チャンの事が頭に浮かんだ。こんな時,だからかな…。
    なかなか言葉がでない私。どうすればいいんだろう。

    2006-12-13 00:41:00
  • 57:

    「いきなりすぎたぁ?笑,ごめんな」

    ニカッと可愛らしく笑い,沈黙を破る。耐え切れなかったんかな─。それに,裕真の顔はさっきとは打って変わって真っ赤になっている。
    『ぇ…あぁいきりなりすぎやぁ;苦笑,びっくりやで。えっ…ほんまに言うてるん?』
    私の顔も真っ赤になってる気がして,さらに顔が熱くなった。

    2006-12-13 00:50:00
  • 58:

    「ほんまやで。出会ってまだ全然やけど,好きって気持ちはほんまやから信じてほしい。  それに告るんなら,俺隠し事?とか嫌やから,カズの事もちゃんと話したいと思って…話した!返事は今すぐじゃなくていい。待ってるから」

    『…うん…分かった!ちゃんと考える!』

    「よし,じゃぁもう遅いし帰ろか?送る☆」

    2006-12-13 15:05:00
  • 59:

    そう言って店を後にした。

    キンモクセイの香りが,二人を包む。

    2006-12-13 15:10:00
  • 60:

    (なんか今日は疲れたな…。ってかビックリした。)

    そんな事を思いながら,ある入れ物に目をやる。翔チャンとの思い出がたくさん詰まった箱。
    【手紙,プリクラ,写真,翔チャンから貰った物】
    それらを,一つ一つ手に取りジーっと見つめた。様々な思い出達が一瞬にして蘇ってくる。

    2006-12-13 15:18:00
  • 61:


    ほら─また涙が溢れてくる。
    もう,私はしんどいです─。

    2006-12-13 15:25:00
  • 62:

    【絶対結婚しよな!─────
    ごめん…もうしやんから…許して?ユイがおらんかったら生きてかれへん…─────
    見て!この腕!ユイの名前─────
    お揃いの指輪やで─────】
    翔チャン─こんなにも鮮明に覚えてる。

    2006-12-13 15:32:00
  • 63:

    翔チャンとの写真を破いていく。プリクラも手紙も全部。そしてゴミ箱にほうり込んだ。



    ─────。

    2006-12-13 15:36:00
  • 64:

    気休めにしかならない。分かっている。

    だけど,少しだけ前に進めるような気がした。

    それは,裕真なら私を幸せにしてくれるような気がしたから。

    2006-12-13 19:36:00
  • 65:

    ■「えっ?ほんまに…???マジで…えっ嘘じゃない?嘘やろ?嘘ぉ…」
    受話器のむこうから,おどおどした裕真の声が聞こえる。


    私は決めたんだ。裕真と付き合っていくって。

    2006-12-13 19:46:00
  • 66:

    『嘘の方がよかったん↓?…ユイと付き合って下さい。こんなんやけどヨロシク//』
    やっぱり付き合い始めるってなんか恥ずかしい。

    「いや…告ったん昨日やからまさか今日返事くるとは思ってなくて;だいたい無理やと思ってたし!
    ってか電話やなくて,直接ゆってぇや(T^T)いやっ,嬉しいねんケドな!って事で今から行くわ…ツーッツーッ」……?

    2006-12-13 20:06:00
  • 67:

    そう言って,電話が切れてしまった。(なんか可愛いなぁ…あっ,用意しなっ)

    ━♪♪♪♪♪「家の前着いたぁーハァッ…ハァッ」

    しばらくして裕真から電話がかかってきた。急いで来たのか息が少し乱れている。

    2006-12-13 21:30:00
  • 68:

    玄関のドアをあけると,可愛いく笑う裕真の姿。

    『いきなり電話切るからびっくりした』私は何だか恥ずかしくて俯きながら言う。
    『…向こう行こ!』私が指さした先は,家の近くにある川沿い。ベンチもある。…その場所は私の大切な場所。だから裕真を連れて行きたいと思った。

    2006-12-13 21:39:00
  • 69:

    お世辞にも綺麗とは言えない川を目の前に,ベンチに腰掛ける。

    微妙な距離。何だか,もどかしい。

    2006-12-13 22:22:00
  • 70:

    「ほんまに俺なんかでいいの?」不安そうな声。顔を見なくても分かった。

    『言いからOKしたんやん。何でそんなん聞くの?』

    「ん…あんな,ユイに聞きたい事があるねん。隠し事はなしやで…?ちゃんと答えてほしい…」少しずつ空気が重くなっていく。

    2006-12-13 22:32:00
  • 71:

    「元カレとはどれくらい付き合ってたん?もう好きじゃないの?」
    ドクン…ドクン…ドクン…

    心臓が少し早くなる。裕真の横顔が少し寂しそうに見えた。だけど,何故そんな事を聞くのか分からない。

    2006-12-14 13:15:00
  • 72:

    …もしかして…過去を…私の過去を裕真は知っているのだろか─?


    だけど,「あの事」だけは絶対に知らないはず───。

    2006-12-14 13:20:00
  • 73:

    絶対に言えない私の秘密───。

    いつかバレる日が来ると思う。

    だけど,今は言えない。だって…だって──────

    2006-12-14 13:22:00
  • 74:

    『えっ…どしたん急に。4年半くらいかなぁ?ケドな,別れたり戻ったりの繰り返しやったしな;もう全然好きちゃうで!全然…!あんな奴忘れたわぁ』


    …ごめんね裕真。
    忘れてない。ちっとも。きっと忘れる事なんてできない………ケド,けどね。私は──────────────

    2006-12-14 20:14:00
  • 75:

    私は───裕真の不安そうな顔や悲しそうな顔,見たくないと思った。
    裕真を傷付けたくないと思った。だから嘘をついたんだよ…。

    …きっと…きっとそれは…裕真を好きになり始めている事に気付いたから…

    2006-12-14 20:48:00
  • 76:


    ─裕真となら,幸せになれると思った。


    ────────────

    2006-12-14 20:58:00
  • 77:


    ─裕真となら,幸せな未来が待っていると思った。


    ────────────

    2006-12-14 20:59:00
  • 78:


    だけど…私の中途半端なこの気持ちが…
    全てを,狂わしてしまったんだね…

    ────────────

    2006-12-14 21:04:00
  • 79:

                多分今でも翔チャンが好き。
    だけど裕真を好きになり始めていた。
    だから,私は前に進む。

    傷付けたくないから,嘘をつく。─────────裕真ごめんね…?

    2006-12-14 21:12:00
  • 80:

    ────────────

    「…元カレと長いねんなぁ;ケド,俺ユイの事信じてるから!変な事聞いてごめん。あと,隠し事はないやんな?」

    『んーんいいよ!ってか隠し事って例えばどんなん???』

    2006-12-14 21:18:00
  • 81:

    「そう言われると…なんやろ?笑,んー薬した事あるとか?キャバとかした事あるかとか…?笑,まぁユイは絶対しなさそうやけどな!ってかしてたら嫌やし(>_

    2006-12-14 21:26:00
  • 82:


    やっぱり裕真は私の過去を知らないみたいだ。
    軽い女が大嫌いな裕真が,私の過去を知っていたら,好きになるはずなんてないから─────

    そして…また嘘…。

    2006-12-14 21:30:00
  • 83:

    『…そんなんあるワケないない!!!ユイは一途ですぅ!ぁっ…ケド…入れ墨がある…。ひいた…?』

    「えっいや!ビックリやけど。いついれたん?」

    これだけは言っておこうって決めた。

    2006-12-14 21:39:00
  • 84:

    『…一年前くらい?ケド自分でやで!途中までやし;だからキモイねん。若気の至りってやつぅ?ハハッ…』


    ─心のキズを,体のキズで癒しただけ─────
    その時の私には,当たり前の事だったんだよ?だけど言わないのは,裕真に軽蔑されたくないから…

    2006-12-14 21:44:00
  • 85:

    「…そっか!もうしたらあかんで?」

    裕真が優しく笑いかけてくれるから,涙が零れそうになった。

    2006-12-14 22:49:00
  • 86:

    『うん!しません↓なぁ…ゆっ…』
    グイッ─────ギュッ!

    『!!!?…』急に手を引っ張られ,裕真の腕の中にすっぽり入ってしまった。
    『どしたん急に///?』ドクン…ドクン…心臓が早くなる。

    2006-12-14 23:01:00
  • 87:

    名無しさん

    http://bbs.yoasobiweb.com/read_i.php?id=4681&tcnt=89&desc=desc&sw=1&tb=chat_shosetu&pagesize=100

    2007-01-09 08:52:00
  • 88:

    名無しさん

    ?

    2007-01-13 22:27:00
  • 89:

    名無しさん

    ?

    2007-01-13 22:43:00
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