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干物女
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1:
飛鳥
私は干物女。名前は飛鳥。22歳。無職歴半年。毎日家でぐーたら。同棲中の彼氏とモコっていう犬と暮らしてる。
2006-12-08 00:32:00 -
166:
飛鳥
人はあたしを『羊』と呼ぶ。囲われて飼われている羊。あたしは今でも飼われている。それは今までもこれからも続く。いつ終わりが来るのかも分からない。
2006-12-25 07:43:00 -
167:
飛鳥
あたしが隆君と出会ったのは、小学6年生の時。テレビに出ていた隆君にあたしは釘付け。まだあまり名前も知られていなかった隆君のファンになった。これが始まり。
2006-12-25 07:46:00 -
168:
飛鳥
あたしが隆君との本当の出会いをしたのは、中学2年生の時。たまたま同じ電車になった。隆君は同じ仕事の友達と一緒だった。周りにはファンの人達が隆君達を囲んでいた。隆君はそんなファンをかきわけて、あたしに声をかけてきた。
2006-12-25 07:52:00 -
169:
飛鳥
「名前は?」「あ、飛鳥。」いきなりでビックリしているあたし。睨むファンの人達。痛い‥。視線が痛い‥。隆君はそんなのおかまいなし。「携帯貸して。」隆君はあたしの携帯から自分の携帯に電話をかけ、「登録しといてね」と携帯を返された。発信履歴にはしっかり番号が残っていた。
2006-12-25 07:58:00 -
170:
飛鳥
電話ができないまま、2回目の再会。隆君のお兄さんの家。なんで自分がここにいるのか分からない。ただ友達ののりかから「○○の駅まで来て」って電話があった。駅に行ったらここに連れてこられた。隆君はあたしの事覚えてないみたいで、ずっとシカト。のりかは隆君の兄と知り合いで、その用事に付き合わされただけだった。何も無く終了‥。隆君があたしを覚えてない事がショックだった。
2006-12-25 08:04:00 -
171:
飛鳥
3回目はファミレスだった。のりかとご飯を食べに行ったら、隆君が地元の友達と来ていた。「久しぶり。」ニコニコしながら隆君は話しかけてきた。のりかが「久しぶりぃ!」と言う。あたしは前回覚えてもらえてなかった事もあって無視していた。「あんたじゃなくて、そっちの子。ねっ?」あたしが顔をあげると、隆君がこっちを見ながら笑っていた。
2006-12-25 08:09:00 -
172:
飛鳥
「こないだ無視したクセに‥」あたしはハンバーグを頬張りながら、目を反らした。「なんで?知り合い?」のりかは隆君の大ファンだったから、あたしに詰め寄る。「知らない。」あたしは冷たく言う。「ね、カラオケ行こ」隆君はあたしが言った言葉を無視して、遊びに誘ってきた。のりかは頭に『?』を浮かべながらも、「行く!!ね?飛鳥行くよね!」強引にカラオケに行く事に。
2006-12-25 08:16:00 -
173:
飛鳥です。
二部は、隆君との秘密の恋バージョンです。ちゃんと一部と二部繋がるので、読んでもらえたら嬉しいです?
2006-12-25 08:19:00 -
174:
飛鳥
カラオケに来た、のりかと隆君と卓ちゃんとやっ君とあたし。のりかはチャッカリ隆君の隣に座っている。「これ歌ってぇ〜ん」のりかの甘える声に頭が痛くなる。のりかはあたしの2個年上で、あたしは少し苦手だった。さっきもカラオケに来る途中に「隆君はあたしのが先に好きだったし、あたしがお兄ちゃんとも仲良いんだから、取らないでね!」な〜んて釘をさされていた。
2006-12-25 09:33:00 -
175:
飛鳥
あたしは隣に座っているやっ君と、好きな歌手が一緒だったので盛り上がっていた。「飛鳥ちゃんと俺気が合うなぁ」なんて話してると、のりかが歌い出す。モロ狙ってます系のラブソング。「はぁ。」あたしが溜め息をついていると、隆君が立ち上がりあたしの横に座る。のりかは歌っていたし、止める事ができなかったんだろう。「飛鳥ちゃん。」隆君はまたニコニコしている。近くで見ると、やっぱりかっこいい。顔も小さいし、八重歯がかわいい。
2006-12-25 09:40:00