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?人魚のソーダ?

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  • 1:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    君は人魚           
    青ぃ程透明な
    ソーダの海で          
    流した涙が真珠に変わる     

    2006-12-02 01:06:00
  • 181:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    「充貴…ッちょっと待って聞いて」
    無言のまま給湯室へ入っていこうとする彼の袖を掴む様に引っ張ると、充貴はそれをバッっ振り払った。

    「俺には関係ないですよ。笑………山野さん」

    2006-12-13 19:49:00
  • 182:

    なお◆l4UcoxfPVQ

                              
    その一瞬に
    全身が氷つく感覚が広がった。

    2006-12-13 19:55:00
  • 183:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    そう言い放ってあたしを見下ろした充貴の目は、
    体を突き刺す凍てついた氷の様に…
    冷たい、冷たい目をしていたから。

    「充……」

    2006-12-13 20:01:00
  • 184:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    彼はマグカップをさっと洗い流すと、とまどって立ち尽くすあたしを、まるでそこに居ない空気かの様に無言でオフィスを後にしていった。

    ――幻滅された―…

    2006-12-13 20:09:00
  • 185:

    なお◆l4UcoxfPVQ

                  
    彼が去った後の静まり返った給湯室は、ゆるんだ蛇口からしたたる水の音だけが響いている。

    なんだかあたしは笑いが込み上げてきた。         

    2006-12-13 20:25:00
  • 186:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    幻滅も何も
    あたしは充貴に何を
    期待してたんだか                  
    始めから何もなかったし  
    何も始まらなかった。

    2006-12-13 20:33:00
  • 187:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    それ以前に

    あたしなんかがショックを受ける筋合いもない。      

    馬鹿みたい。

    2006-12-13 20:35:00
  • 188:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    それから充貴と会話をする事もなく数日が過ぎた。  
    胸にポッカリとあいてしまった穴から、溢れてくる淋しさを紛らわす様に動き回った毎日だと思う。     
    だけど、前嶋の背中を見るとやはり抜け出せない自分がいる。

    あたしは、もがきはじめていた。

    2006-12-13 20:45:00
  • 189:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    まるで
    もがくほど沈んでいく
    底無し沼に足を踏み入れていたかの様に                    
    だけどもうそう気付くには遅すぎたのだ。
    全ては出会った頃に、決まっていたのだから。

    2006-12-13 20:50:00
  • 190:

    なお◆l4UcoxfPVQ



    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――…
    「この度はまことにご愁傷さまでした。」           
    あたりには線香の香りが立ちこめ、行き交う人々は皆厳粛な面持ちで黒い服に身を包んでいる。

    2006-12-13 20:54:00
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