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?人魚のソーダ?
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1:
なお◆l4UcoxfPVQ
君は人魚
青ぃ程透明な
ソーダの海で
流した涙が真珠に変わる
2006-12-02 01:06:00 -
11:
「今日は早く終われそうやし、華子、終わったら一緒に帰ろう」
あたしの耳元で彼はそうささやくと、また、コーヒー片手にデスクへ戻っていった。
あたしと彼の関係を知る人なんていない。
なぜなら
彼の薬指には、あたしとは違う女性との【愛の誓い】が光っていたから……―――――――――――――――――――――――――――――" " "06/12/02 02:262006-12-02 02:26:00 -
12:
なお◆l4UcoxfPVQ
コピーを取り終わり、面接室へ戻ろうと廊下へ出た時だった。
「きゃっ」――ドンッッ―バサバサッ
飛び出した誰かにぶつかったらしく証明証を廊下へばらまいてしまった。
びっくりしたぁ………2006-12-02 02:35:00 -
13:
なお◆l4UcoxfPVQ
「すいません…」
ぶつかって謝った人は見た事の無い男の子だった。彼はさっさとあたしが落とした物を拾い集めると、あたしへ渡しながら質問した。
「あの…3時からの面接って言われてたんですけど遅刻してもて…、もう無理ですか?」2006-12-02 02:39:00 -
14:
なお◆l4UcoxfPVQ
「あぁ〜、面接はもう終わってしまうわぁ…、まいいか!5分待ってて」
はぁ、と素っ気なく答える彼を残し、あたしは面接室へ戻る事にした。
普通の会社で面接に遅刻なんてありえない話だろうけど、この業界は何より人手が必要だった。
遅刻してしまおうと、取り敢えず登録させてしまう。2006-12-02 02:48:00 -
15:
なお◆l4UcoxfPVQ
しばらくして彼を面接室へ呼び入れると、彼は一礼をしてからテーブルの前へ腰をおろした。
「じゃあ、このシートに記入してくれる?」
シートを渡すとあたしも彼の前へ着席。2006-12-02 02:53:00 -
16:
なお◆l4UcoxfPVQ
瀬口充貴【せぐち・みつき】22歳か……早生れやからあたしとタメやね。
彼が記入していくシートを眺め、それから視線を彼の方へゆっくり移す。2006-12-02 02:58:00 -
17:
なお◆l4UcoxfPVQ
綺麗な顔…。
単純にそう思った。タメの割に若く見える中性的で整った顔立ちで、長い睫毛が頬に影を落としている。
明るい茶色の髪の毛は綺麗にセットされていて、首には黒いヒョウ柄のロングストールを巻き、気持ち良さそうなファーの付いたナポレオンジャケットを羽織っていた。
うーん、雑誌から出てきたみたいな子やなぁ☆2006-12-02 03:11:00 -
18:
なお◆l4UcoxfPVQ
「書けましたけど。」
ぼんやり眺めていたもんだから突然顔をあげられて、あたしはひどく驚いた顔をしたと思う。
そんなあたしを彼は無表情でじっと見つめた。2006-12-02 03:16:00 -
19:
なお◆l4UcoxfPVQ
――ズキン…
彼の視線に何を感じたのかはその時のあたしにはまだ分からなかった。2006-12-02 03:18:00 -
20:
なお◆l4UcoxfPVQ
ただその瞬間
彼のガラス玉の様なカラッポの瞳に
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――彼の視線にあたしは犯されたのだ。2006-12-02 03:22:00