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かかとを上げ

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  • 1:

    名無しさん


    2006-10-28 02:23:00
  • 38:

    名無しさん

    今迄の私からは考えられない様な言葉が口から発射した!
    「冷たくせんから行かんといて!」

    誰の台詞や!うん!私やな!チャラ男も若干驚いていて分かったって言ってた。こうしてチャラ男は仕事を変え、北海道に行く話も無くなった。
    止めんかったら良かってんな。私が止めたからあんたは余計にぐちゃぐちゃになった。私も疲れ果てた。

    2006-10-29 12:38:00
  • 39:

    名無しさん

    私は何時の間にかチャラ男の事をお客さんじゃ無くて男として見ていた。
    私チャラ男の事好きなんや!初めて気付いた瞬間やった。それから約束通りチャラ男に毎日電話を掛けた。店だけじゃ物足りなくて外でも会った。
    ご飯とかだけやけど幸せやった。
    二人きりでは無いけれど年越しも一緒に居れた。初詣も一緒に行った。
    普通のカップルみたいやった。

    2006-10-29 12:40:00
  • 40:

    名無しさん

    でも暫らくしたら何かが違うって思って来た。
    これは好きなんじゃ無くてただチャラ男を他の女に渡したくないって思う私のエゴやって思っていた。
    そういう考えに変わったら外で会うのも断る様になってチャラ男とはたまに店で会うだけで特に進展なんて有る筈も無く平凡に過ぎて行った。

    私がこんなフラフラした状態を続けていたから罰が当たったんかな。

    2006-10-29 12:41:00
  • 41:

    名無しさん

    私は今日も仕事でバタバタしているとチャラ男から電話が掛かって来た。
    「はい!」
    「俺もうあかんわ。」
    「何がなん!?」
    チャラ男はいつもとは違う元気の無い声だった。

    2006-10-29 12:43:00
  • 42:

    名無しさん


    「ギャンブル負けたわ!」ギャンブルする男性は昔から嫌い。それは父が原因だった。チャラ男がよくギャンブルに行くのは知っていたが遊び程度だろうと思っていたのに‥‥。
    「なんぼ負けたん?」
    「給料全部やわ。」
    チャラ男の元気の無い声が響いた。

    2006-10-29 12:44:00
  • 43:

    名無しさん

    私は苛立ちとどんな言葉を掛けたらいいのか分からず相槌だけを打って電話を切った。
    ずっと心がもやもやしていた。
    それからチャラ男と連絡は取り続けたがチャラ男は相当へこんでいた。

    でも私は何も言えず普段の同じ日々を過ごして行く。

    2006-10-29 12:45:00
  • 44:

    名無しさん

    「飯行こ!」
    また急なチャラ男からのお誘い。断っても断っても引き下がらないので仕方無く会う事になった。だるいなーと思いながらも心配していたのも有り、用意をしてチャラ男が家の前に着くのを待った。
    着いたと連絡が来たので家を出てチャラ男の黒い車に乗り込む。
    今日のチャラ男はいつもと違う。口数が少なかった。ギャンブルに行って思いっきり負けてへこんでるんやろなーって思ったから、私からは特に会話も切り出さずスピーカーから流れる音楽を口ずさんでいた。

    2006-10-29 12:46:00
  • 45:

    名無しさん

    居酒屋に着いてやっとチャラ男が口を開いた。
    「ほんまにギャンブルなんかやめたいねん。行ったらあかんと思っても行ってまうねん。」
    私はまた相槌を打つだけだった。
    「これからやん!」
    それだけ言った。私はこの時ギャンブルなんかいつでもやめれる物やと思っていた。

    2006-10-29 12:50:00
  • 46:

    名無しさん

    それからお店を出てチャラ男の大好きなボーリングに行った。
    ボーリングも終わり、いつも通りチャラ男が私の家の前迄送ってくれた。


    いつもならここでまた連絡するわなとか適当な事を言われて私は車から降りるのにこの日は何も言わずずっと黙ったまま‥‥。

    2006-10-29 12:51:00
  • 47:

    名無しさん

    私もこの張り詰めた密室の中でどうしたら良いのか分からずに、黙ったままだった。
    「友達とおったりこうやって遊んだりしてる時は忘れられるねん。でも一人になったら落ち込むわ。」
    急にチャラ男がこう言ったと思ったらまた黙り出した。
    「それやったら朝まで付き合うやん!」
    言葉では元気を出させてあげる事の出来ない私の精一杯の励ましだった。

    2006-10-29 12:53:00
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