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  • 1:

    名無しさん


    2006-10-28 02:23:00
  • 2:

    名無しさん

    私はキャバクラで働くどこにでも居る女の子。
    「帰るー!」
    仕事が出来ないくせに普通に我儘を言う女の子。
    「分かったから!今日は帰っていいで!」
    ごねまくってやっと出た店長様の言葉に満面の笑みが溢れる。

    2006-10-28 02:29:00
  • 3:

    名無しさん

    「てんてん!アイラビュー!」
    そう言い残しドタバタと送りの車に乗り込んだ。
    送りのドライバーさんにお馴染みの今日の愚痴をたっぷり聞いてもらいながら家迄の道程を過ごす。

    2006-10-28 02:31:00
  • 4:

    名無しさん

    私がキャバクラで働き出した理由‥‥。それは失恋だ!純粋な私の淡い恋心はたった一ヵ月で幕を閉じた。私の恋はいつも短命‥‥。私は飽きられる女!
    腹立つ!
    むかつく!
    遊びまくってやる!

    2006-10-28 02:33:00
  • 5:

    名無しさん

    そんな経緯で親友の歩美と頻繁に夜の街を徘徊していた!
    ナンパされに行こう大作戦!出会いなんかを求めた訳じゃ無い!
    すぐ終わってしまう恋愛にひねくれた私は遊ばれるのはもううんざりだ!それなら逆に男を利用してやる!こんな考えになっていた。

    歩美には長い付き合いの彼氏が居たけれど何をするにも一緒だった私達。
    歩美はそんな私に付き合ってくれていた。

    2006-10-28 02:45:00
  • 6:

    名無しさん

    「今日は肉の気分やな!歩美は!?」
    「ステーキがいいなー!」「私は焼肉がいいわ!」
    今日の夜御飯の話をしながら歩いていると、声を掛けられた。きたきたと思い、声を掛けてきた男性の顔を見た‥‥。
    『オタクやーん!』
    私達は今迄気の弱そうな男性にしか着いていかなかった。今日はこのオタクさんに決定!歩美の強い希望でオタクさんにステーキ屋さんに連れて行ってもらった。店を出るとすぐにばいばーい!ご馳走様!ありがとう!それから私達は朝までカラオケ。

    2006-10-28 03:51:00
  • 7:

    名無しさん

    歩美は、いつも途中で寝ちゃうねん。だから私は声が枯れるまで一人で熱唱。自分の歌声に酔い痴れ、歌詞と自分の今を重ね合わせてジーンとなる。未練たらたらの私‥‥。なんでいつも私の恋愛は上手くいかんのやろ。ただ好きなだけやのに。
    急に悲しくなってきたしお腹も空いたし歩美を起こす事にした。
    「歩美ー!起きて!ラーメン食べに行こ!」
    「うん!行こかー!」
    歩美とは好きな食べ物や服装や趣味すらも全く合わないけれど合う時は合いすぎる程。ラーメンを食べに行ってこの日は家に帰った。

    2006-10-28 03:53:00
  • 8:

    名無しさん

    こんな遊びを始めてからもうそれなりに月日は経っている。
    そろそろ飽きてきた頃だった。
    歩美も口には出さないけれど、私と同じ考えだったと思う。
    でもする事が無い私達は今日も街をブラブラと歩いていた。

    2006-10-28 03:54:00
  • 9:

    名無しさん

    ソファに案内され烏龍茶を出してくれ、ボーイさんが隣に座った。緊張はピークやったけど顔色も変えず冷静な態度をとった。色んな説明を受けて、考えるって事で話はまとまった。
    帰るぞー!疲れた!すると偉いオーラを漂わせる人が私達の前に座った。
    「お腹空いてない?」
    そう聞かれた私達は何処かに連れて行ってくれる事を確信!うんうんと頷いた。「じゃあ御飯食いに行くかー!」
    その偉い人はそう言って近くの鳥屋さんに連れて行ってくれた。

    2006-10-29 00:46:00
  • 10:

    名無しさん

    最後にその偉い人に、「君達に働いてほしい。」と言われ、店を出て偉い人に挨拶をしてこの日は真直ぐ帰った。
    次の日スカウトさんから電話が鳴った!
    「覚えてるー?」「覚えてるよ!」
    昨日の今日で忘れる訳無いやん!私の心の中意地悪な性格やねん!「考えてくれた?」「歩美に聞いて無いから分からん!聞いたら連絡いれるわ!」
    曖昧な返事をし、電話を切った。

    2006-10-29 00:48:00
  • 11:

    名無しさん

    すぐに歩美に電話をして話し合った結果、一回体験に行ってみようという事になった。スカウトさんに早速その事を伝え、日にちを決めた。

    そしてあっと言う間に体験の日!いつもより念入りに化粧をし、歩美と店迄向かった。
    あかん。ドキドキする。
    そんな最初の気持ちとは、裏腹に何事も無くあっさりと初日は終わった。

    2006-10-29 00:49:00
  • 12:

    名無しさん




    そしてこのまま暫らく働く事になる。歩美は、一ヵ月も経たない内に辞めた。歩美おらんしどうしようと悩んでいたが、する事も無いしやりたい事だって無かった私。
    この時は昼と掛け持ちでだらだら週に何回か働くという日々を過ごしていた。

    2006-10-29 00:51:00
  • 13:

    名無しさん

    何も取り柄の無い私‥‥。資格だって無いに等しい。夢だって無い。
    自分を嫌いにならん為に心が折れない様に精一杯やった。
    ボーイさんは私が真剣に働く様に一生懸命話をしてくれたけど、なかなかやる気にはならなかった。
    お客さんだってこんな私を珍しく気に入って指名してくれる沢ちゃんだけだった。沢ちゃんが店に来ない日は暇。
    暇やし、何処か虚しい。

    2006-10-29 00:53:00
  • 14:

    名無しさん

    「帰りたいー!」
    私のお決まりの台詞!
    「あそこのお兄さんに着いて最後な!上がろうか!」ボーイさんに宥められ、仕方無く席に着いた。そのお兄さんは見るからに酔っ払い。嫌やー!最悪やなー!そんな事が頭の中をぐるぐる廻っていた。
    「何歳なん?」
    何も喋る事無いし!開き直って口に出したこの質問。情けない私。仕事できないキャバ嬢登場!でも意外と純情!

    2006-10-29 00:54:00
  • 15:

    名無しさん

    「二十七歳やで。」
    静かにお兄さんは答えてくれた。うーん。二十七歳には見えへんなー。そんな事考えてたら、早くもボーイさんに呼ばれた!チェンジの時間。やっと帰れる!
    「呼ばれたから、行くわな!ありがとうなー!」
    私は満面の笑みでそう言って立ち上がろうとした。するとお兄さんから意外な一言が‥‥!
    「番号教えてや!」って!何で!?全然会話だって弾んで無いのに!まーいいや!早く帰りたい私は急いで携帯を取り出し、てきぱきとお兄さんに番号を教え、急いで席を立った。

    2006-10-29 00:56:00
  • 16:

    名無しさん

    次の日はまた仕事だった。行きたくないな!そればっかり考える。
    働きに行く回数を重ねたら指名取られへん自分が嫌になって来た。こんなんじゃあかんかもって。同じ年の女の子が指名取ってたら何か分からんけどもやもやした。


    頑張ろう!出来ないキャバ嬢から出来るキャバ嬢へ!

    2006-10-29 00:57:00
  • 17:

    名無しさん

    私は、一度ハマったら飽きるまで遣り切る性格!でもそんな態度は店でも出しません。
    ふつふつと燃える私の心は誰にも止められへんのやー!
    今まで電話番号を交換したお客さんのフォルダ分けをした!来てくれそうな人や脈無い人を細かく徹底的に分けて、来てくれそうな人から毎日メールを送った。普通に他愛も無いやり取りだけで一週間‥‥。店に着いてからも、暇を見つけてメールした。
    そんなに簡単に来てくれる訳無いって分かってたからこつこつ頑張ってん。

    2006-10-29 00:58:00
  • 18:

    名無しさん

    「おい!客来たで!」
    ボーイさんが言っている。

    え!私!?私の方を見て客来たって言いましたよね!?やったー!めっちゃ嬉しい!
    しかもこの日はすごい店が暇やったから倍嬉しかった!来てくれたのは、前に一瞬だけ着いたカラオケ屋の店長さんやった。ちょっとべたべたしてくる人やったけど我慢して笑顔で頑張った!

    2006-10-29 01:00:00
  • 19:

    名無しさん

    すると、ボーイさんが席に近付いて来てこう言った。「お願いします!」
    これを言われたら違うお客さんの所に着くっていう合図。他に指名のお客さん来てないはずやのに。疑問に思いながらも待っててとだけ言って席を立った。

    「やるやん!また指名のお客さん来てくれたで!」
    え!嘘やん!?ボーイさんにその席まで案内され顔を見てみる。

    2006-10-29 01:01:00
  • 20:

    名無しさん


    あっ!あの時のお兄さん!チャラチャラさがこの店で一番目立っているよ!
    「びっくりしたー。なんで来たん?」
    お兄さんには連絡をしていなかった。それやのに何故来てくれたんかが謎やったから聞いた。
    「営業してこんなーと思ってな!普通はキャバ嬢ってメールとかすごい送って来るけど、自分送ってこやんかったから来てみてん!」

    2006-10-29 01:02:00
  • 21:

    名無しさん

    私ラッキーやん!ただお兄さんはお金持ってないやろなーと思って連絡してなかっただけやのに‥‥!お兄さん!あんたは神様や!
    「そそっそうなんや!営業とか苦手やからな!」
    上手く言い返した。
    待って!私除々に出来るキャバ嬢になってきてない!?すっかり有頂天!
    カラオケ屋の店長さんとお兄さんの席を行き来していたら、あっと言う間に四時間経っていた。お兄さんが先に帰る事になった。

    2006-10-29 01:04:00
  • 22:

    名無しさん

    実はこのお兄さん二十七歳じゃなかってん!二十二歳やってん!騙されてた!前来た時酔っ払い過ぎてそんな事を言った事すら覚えて無かったらしい。お兄さんをお見送りしてカラオケ屋の店長さんの席に戻った。シャンパン迄卸してくれて感謝の気持ちでいっぱいになった。
    腰に手を回されるんはめっちゃ嫌やったけど!
    「やっとお客さん帰ったんやな!」
    嫌やわ。何がやっとなんやろ!あと何時間居る気なんやろ。
    考えたら頭が割れそう。

    2006-10-29 01:06:00
  • 23:

    名無しさん

    一人の世界に浸っていたらまたボーイさんが呼びに来てん!喜んで行きます!指名じゃ無くてフリーやと思うけどルンルン気分で席を立った。
    「沢ちゃん達来たわ!今日凄いやんか!」

    え!私また指名!一日だけ超売れっ子キャバ嬢な感じ!すっかり良い気分やん!「沢ちゃーん!おはよう!」
    ご機嫌で沢ちゃんの席に着いた。

    2006-10-29 01:07:00
  • 24:

    名無しさん

    「おー!指名入ってるらしいやんけ!」
    「そうやねん!明日は雨やわ!」
    沢ちゃんは決してガラの良いお客さんとは言えないけど、私にとってはめっちゃ楽なお客さんやった。お酒飲まんくてもグチグチ言ってこんし何でも食べさせてくれるし!夜中はお腹空くねんよな!
    「沢ちゃん!ピザ頼むで!」
    「食え食え!食ってもっとおっぱい大きくしろよ!」こんな意地悪を言われたが無視してピザを頼んだ。

    2006-10-29 01:09:00
  • 25:

    名無しさん


    そんなこんなで嵐の様な一日終了!
    カラオケ屋の店長さんと沢ちゃんは私を取り合うかの様にお互いラスト迄帰らなかった。気付くともう朝の七時!
    疲れたー!お礼のメールは送らな!
    沢ちゃんとカラオケ屋の店長さんとお兄さんにメールを送り、送りで帰った。

    2006-10-29 01:10:00
  • 26:

    名無しさん

    そんな日々を過ごす中掛け持ちで働いていたから段々体がきつくなって来た。睡眠不足で毎日フラフラになった。このままじゃあかんって思った。
    そして考えた結果夜一本で行く事に‥‥。
    夜一本で頑張り出した私は毎日凄く忙しくて、充実していた。
    なんか何時の間にかナンバー2になっててん!嬉しかった!
    あのお兄さんの事もすっかり忘れて、あれから連絡は取っていなかった。

    2006-10-29 01:12:00
  • 27:

    名無しさん

    やっと休みやー!疲れた!ダラダラ過ごしていると携帯が鳴った。お兄さんから久々の電話。
    「もしもし!」
    「久しぶりやな!飯行こや!あと五分で着くわ!」
    「えー!無理やわ!」
    何故休みの日に友達ですら遊んでないのにお客さんとおらなあかんねん!基本的に根暗な私は休みの日は家でゆっくりしたいタイプやねん!

    2006-10-29 01:13:00
  • 28:

    名無しさん

    「無理とか無理!道分からんから近くに着いたら電話するわ!」
    プチっ。切れた‥‥。電話が切れた。
    急いで用意をして、分かりやすい場所を教えてそこまで歩いて行った。

    髪の毛なんかもう爆発状態やし、化粧も全然出来なくて乗り気にはなれなかったけど仕方無く行った。

    2006-10-29 01:14:00
  • 29:

    名無しさん

    黒い車発見!
    あれっぽいな!車を覗くとお兄さんやった。車に乗り込んだ。
    「俺なーどんな顔やったか忘れてたわ!」
    は!?普通顔を忘れた相手を御飯に誘うか!?
    変な奴やなー。自己中やし!心の中での意地悪な私は文句言いまくり!

    2006-10-29 01:15:00
  • 30:

    名無しさん

    「どこ行くん!?」
    「居酒屋に決まってるやろ!」
    休みの日にお酒なんて飲みたくないなんて言えないまま車は動き出して適当にお店に入った。
    お兄さんはお兄さんって言うよりなんかチャラ男って感じやった。

    何か適当に話して居酒屋出て送ってもらってばいばい!金無いなんて言ってたチャラ男はしっかり奢ってくれた。

    2006-10-29 01:17:00
  • 31:

    名無しさん

    でも何か受け付けやん。
    私チャラチャラした人より硬派な人の方がタイプやってん。
    私は性格がはっきりしているから一度苦手と感じた人とは関わらない子やった。チャラ男!もうプライベートで会う事は無いよ!アディオース!

    そんな私の想いとは逆にこの日を境にチャラ男から毎日電話が掛かってくる様になる‥‥。

    2006-10-29 01:18:00
  • 32:

    名無しさん

    八方美人な私は電話に出る。お客さんやしって事で電話に出る。電話に出たら完璧にあっちのペースになってしまっていた。
    なんでこんなに振り回されてるんやろ!
    でもチャラ男はたまにお店に来てくれた。
    ただチャラ男は今迄知り合った男性の中の誰よりも自己中!

    2006-10-29 01:19:00
  • 33:

    名無しさん

    私だって出来ないキャバ嬢から出来るキャバ嬢に進化形やん!指名被ったらもう凄く怒る。
    喋らない。沈黙。
    何こいつ。何しに来てんねん!
    ストレス溜まりまくってしまって最初は我慢していた私もチャラ男とは店で普通に喧嘩したりしていた。それでもたまに来てくれるし連絡は取り続けた!
    偉いよ!よく頑張ったよ!チャラ男は追われるよりも追うタイプって事に感付いた私は冷たい態度を取り続けた。

    2006-10-29 12:32:00
  • 34:

    名無しさん

    チャラ男は他のキャバクラにも行っててんやん。私にだってプライドは有るからチャラ男の携帯を見て、何処か違う店に行こうか考えたりしてないか確かめたりしててん。チャラ男は携帯あっさりと見せてくれたけど女とのメールがわんさか在った!
    本気でチャラ男やってん!顔は確かに男前やと思う。センスも良い。
    でも私は眼中に無かった。

    こんなに辛い恋になるんやったら割り切ったままで良かったのに‥‥。

    2006-10-29 12:33:00
  • 35:

    名無しさん

    ある日チャラ男がまた店に来た。
    「今日は送別会やねん!」「誰の!?」
    「俺の!仕事で北海道に出張になってん。当分戻ってこやんわ!」
    え!?この時私はなんか凄くショックやった。
    行かんといて!は!?何考えてんねん!もうこいつの自己中に振り回されへん様になるねんで!私は無償に淋しいというか変な気持ちになった‥‥。苛立ちもあった。

    2006-10-29 12:35:00
  • 36:

    名無しさん

    でも何も言えないままチャラ男とその仲間達は帰ってしまった。帰り際に仕事終わったら連絡するって言っておいた。
    その日一日の仕事はチャラ男の事で頭が一杯になっていて早く仕事が終わってほしかった。
    仕事が終わったのは案の定朝方でチャラ男の事が気になりながらも、ぐっすり寝てチャラ男が仕事終わる頃に電話しようって決めていた。なんか変に意識している私。

    何キャラやねんな!相手はチャラ男やぞ!

    2006-10-29 12:36:00
  • 37:

    名無しさん

    開き直ってチャラ男に電話を掛ける。
    「もしもし!」
    「もしもし!お疲れ!昨日の話って本気なん!?」
    唐突に聞いた。
    「本気やで!お前冷たいしな!仕事頑張るわ!」

    2006-10-29 12:37:00
  • 38:

    名無しさん

    今迄の私からは考えられない様な言葉が口から発射した!
    「冷たくせんから行かんといて!」

    誰の台詞や!うん!私やな!チャラ男も若干驚いていて分かったって言ってた。こうしてチャラ男は仕事を変え、北海道に行く話も無くなった。
    止めんかったら良かってんな。私が止めたからあんたは余計にぐちゃぐちゃになった。私も疲れ果てた。

    2006-10-29 12:38:00
  • 39:

    名無しさん

    私は何時の間にかチャラ男の事をお客さんじゃ無くて男として見ていた。
    私チャラ男の事好きなんや!初めて気付いた瞬間やった。それから約束通りチャラ男に毎日電話を掛けた。店だけじゃ物足りなくて外でも会った。
    ご飯とかだけやけど幸せやった。
    二人きりでは無いけれど年越しも一緒に居れた。初詣も一緒に行った。
    普通のカップルみたいやった。

    2006-10-29 12:40:00
  • 40:

    名無しさん

    でも暫らくしたら何かが違うって思って来た。
    これは好きなんじゃ無くてただチャラ男を他の女に渡したくないって思う私のエゴやって思っていた。
    そういう考えに変わったら外で会うのも断る様になってチャラ男とはたまに店で会うだけで特に進展なんて有る筈も無く平凡に過ぎて行った。

    私がこんなフラフラした状態を続けていたから罰が当たったんかな。

    2006-10-29 12:41:00
  • 41:

    名無しさん

    私は今日も仕事でバタバタしているとチャラ男から電話が掛かって来た。
    「はい!」
    「俺もうあかんわ。」
    「何がなん!?」
    チャラ男はいつもとは違う元気の無い声だった。

    2006-10-29 12:43:00
  • 42:

    名無しさん


    「ギャンブル負けたわ!」ギャンブルする男性は昔から嫌い。それは父が原因だった。チャラ男がよくギャンブルに行くのは知っていたが遊び程度だろうと思っていたのに‥‥。
    「なんぼ負けたん?」
    「給料全部やわ。」
    チャラ男の元気の無い声が響いた。

    2006-10-29 12:44:00
  • 43:

    名無しさん

    私は苛立ちとどんな言葉を掛けたらいいのか分からず相槌だけを打って電話を切った。
    ずっと心がもやもやしていた。
    それからチャラ男と連絡は取り続けたがチャラ男は相当へこんでいた。

    でも私は何も言えず普段の同じ日々を過ごして行く。

    2006-10-29 12:45:00
  • 44:

    名無しさん

    「飯行こ!」
    また急なチャラ男からのお誘い。断っても断っても引き下がらないので仕方無く会う事になった。だるいなーと思いながらも心配していたのも有り、用意をしてチャラ男が家の前に着くのを待った。
    着いたと連絡が来たので家を出てチャラ男の黒い車に乗り込む。
    今日のチャラ男はいつもと違う。口数が少なかった。ギャンブルに行って思いっきり負けてへこんでるんやろなーって思ったから、私からは特に会話も切り出さずスピーカーから流れる音楽を口ずさんでいた。

    2006-10-29 12:46:00
  • 45:

    名無しさん

    居酒屋に着いてやっとチャラ男が口を開いた。
    「ほんまにギャンブルなんかやめたいねん。行ったらあかんと思っても行ってまうねん。」
    私はまた相槌を打つだけだった。
    「これからやん!」
    それだけ言った。私はこの時ギャンブルなんかいつでもやめれる物やと思っていた。

    2006-10-29 12:50:00
  • 46:

    名無しさん

    それからお店を出てチャラ男の大好きなボーリングに行った。
    ボーリングも終わり、いつも通りチャラ男が私の家の前迄送ってくれた。


    いつもならここでまた連絡するわなとか適当な事を言われて私は車から降りるのにこの日は何も言わずずっと黙ったまま‥‥。

    2006-10-29 12:51:00
  • 47:

    名無しさん

    私もこの張り詰めた密室の中でどうしたら良いのか分からずに、黙ったままだった。
    「友達とおったりこうやって遊んだりしてる時は忘れられるねん。でも一人になったら落ち込むわ。」
    急にチャラ男がこう言ったと思ったらまた黙り出した。
    「それやったら朝まで付き合うやん!」
    言葉では元気を出させてあげる事の出来ない私の精一杯の励ましだった。

    2006-10-29 12:53:00
  • 48:

    名無しさん

    放っておけなかった。
    「うん。とりあえず一回家帰るで。」
    チャラ男がそう言って車を走らせた。私とチャラ男の家の距離は結構ある。車からの景色を見ながら私は思った。
    『今日チャラ男の家に泊まるんや。』
    そう思ったら急に心臓がドキドキして景色を見るのが好きな私もそれどころじゃなかった。それにチャラ男も無言で私も無言でどうしようとしか思わなかった。

    2006-10-29 12:54:00
  • 49:

    名無しさん

    家に行く前にコンビニに寄って煙草とコーヒーを買ってそわそわしながらどこが家やねん!とか考えていた。
    車が止まってチャラ男の家の前に着いたんだと分かり緊張なんかしていないオーラを出して車を降りた。
    チャラ男は実家に住んでいる。チャラ男の後ろを着いて部屋まで行った。
    部屋は黒とシルバーで統一されていてお洒落な部屋やった。
    もう夜中の一時になっていた。

    2006-10-29 12:55:00
  • 50:

    名無しさん

    家に着いてもチャラ男は静かで私のこの緊張している真っ只中の心臓の音が聞こえてしまいそう。
    「なんかスウェット貸して!」
    耐え切れず私はこんな厚かましい事を言った。チャラ男は、はいとだけ言ってすんなりスウェットを出してくれ私はチャラ男がトイレに行っている間に急いで着替えた!
    いつもは脱いだ形のままにしてあるジーンズもこの日はしっかりとたたみ、隅に置いた。
    チャラ男が部屋に戻って来て服を着替えだしたからそれを見ない様にテレビを見た。実際はテレビなんか頭に入ってこなかった!

    2006-10-29 12:57:00
  • 51:

    名無しさん

    チャラ男はいきなり部屋の電気を消してテレビの明かりだけになった。チャラ男はベッドに横になり私は床にゴロンと寝転びもうこのまま床で寝ようと考えたりもした。
    「ベッドくる?」
    チャラ男がそう言った瞬間にもう緊張はピークに達した。でもそれを悟られない様にうんと言ってベッドに上がりチャラ男の横に寝転んだ。
    今日チャラ男は仕事やし朝には起きないといけないから携帯の目覚ましだけセットして会話も無いしもう寝てしまおうと思った。
    チャラ男に背を向けて目を瞑った。

    2006-10-29 12:58:00
  • 52:

    見てんで?がんばってな?

    2006-10-29 18:08:00
  • 53:

    名無しさん

    あさんッありがとうございます!

    2006-10-30 19:00:00
  • 54:

    名無しさん


    あっという間に朝!私はキャバ嬢だという事を忘れてはいけない。夜型人間だ!全くと言っていい程眠る事が出来なかった。
    朝方にチャラ男の手が私の腰に回ってきた!もうあかん!心臓が破裂する!
    その時に私の携帯のバイブが鳴った!目覚ましや!チャラ男を起こす時間だ!
    「起きや!遅刻するで!」いつも電話で起こす時と同じ台詞を今日は直接チャラ男に言った。

    2006-10-30 19:01:00
  • 55:

    名無しさん

    「うん。」
    チャラ男はなかなか起き上がろうとはしない。

    手でチャラ男の体を揺さぶりそれと同時にチャラ男の胸に引き寄せられた。どういう状況なのか訳が分からず話掛けようとチャラ男の顔を見た。するとチャラ男は真剣な顔で私を見ていて目を逸らす事ができなかった。
    私達は沈黙の中、自然にキスをした‥‥。恥ずかしさでいっぱいになりすぐに枕に顔を埋めた。チャラ男に腕枕されている。

    2006-10-30 19:03:00
  • 56:

    名無しさん

    「なんかスッキリしたわ。」
    チャラ男がこう言った。
    ここまで長かったな。喧嘩もいっぱいしたけどキスでこんなにも幸せな気持ちになれたりするのは、やっぱり好きやからやと思った。
    チャラ男は私の事好きなん?
    今迄、言葉であんたの気持ちを聞いた事が無い。

    2006-10-30 19:04:00
  • 57:

    名無しさん

    この日チャラ男はへこみすぎて仕事する気がしないと言って休んでいた。
    私も仕事をブチった。
    ずっと二人でビデオを見たりだらだら穏やかに過ごした。三日程ずっと一緒に居た。

    あんたはこの時何を思ってた?何を考えていたん?これから先の私達の事を考えてくれていた?

    2006-10-30 19:05:00
  • 58:

    名無しさん

    暫くチャラ男と居たがチャラ男もそう長くは仕事を休んでいられないので私は家に帰る事になった。
    付き合うとかそういう話は出て来なかった。でもこの関係が良いのかもしれないとも思った。私はキャバ嬢でそんなすぐに辞めれる状況では無い事ぐらい分かっていたし。

    私が好きならそれで良い。居たい時、居れる時に過ごせたら良いと思った。

    2006-10-30 19:07:00
  • 59:

    名無しさん

    家に帰り担当のボーイさんに電話をして少しだけ説教されたのは言う迄も無い。私の悪い癖は好きな人ができてしまうと仕事が嫌になる事。
    頭の中はチャラ男の事ばかりでお客さんと連絡を取るのも嫌になった。でもこんなんじゃいけない!嫌々ながらも仕事は続けた。
    チャラ男とはたまにご飯を行ったり前と変わらない関係だった。

    そんな関係が崩れかけたのはまだまだ寒かった三月の事‥‥。

    2006-10-30 19:14:00
  • 60:

    名無しさん

    仕事中にチャラ男から電話が鳴った。チャラ男は自分が電話をしたい時に掛けてくる。私が仕事中だと分かっているはずなのに出ないと怒る。
    「何してるん?」
    私はチャラ男の声を聴いた瞬間に分かった!嫌な勘が当たるって凄い切ないというか悲しくなるねんな!
    「仕事やん!あんたまたギャンブル行ったやろ!?」少し怒り気味で聞いた。
    「うん。もうあかんわ。」

    2006-10-30 19:19:00
  • 61:

    名無しさん

    もうあかんわって前と同じ台詞やん!そう思ったがへこんでいるチャラ男に対してその言葉を飲み込んだ。苛々してきたからまたかけると言って電話を切った。

    私がギャンブルをしないからギャンブルに行って給料を全部注ぎ込む気持ちが分からない。
    給料全部で止まるならまだまし。
    チャラ男は借金を作っていたから余計に腹が立った。気持ちが分からん。悲しくなった‥‥。

    2006-10-30 19:23:00
  • 62:

    名無しさん

    仕事が終わり苛々は治まらず家に帰ってすぐに寝た。起きたのは、夕方。
    急いで用意しなあかん!また遅刻してまう!怒られる!急いでお風呂に入った。お風呂から上がるとチャラ男から着信が残っていた。私は溜め息をつきながら電話を掛け直した。
    「何してるん?」
    「仕事行く用意!あんたどうする気なん!?」
    元気の無いチャラ男に追い討ちをかける様に聞いた。「分からん。利息払われへんし。携帯も停まるし。」ここで止めておいてくれたらいつもと同じ事やった。

    2006-10-30 19:31:00
  • 63:

    名無しさん

    「ちょっとだけ金貸してくれへん?」

    あー。言われちゃったよ。今ナンバー2にやっとなれてそれなりに収入はある。でも母に小さい頃からお金の貸し借りは絶対にあかんって教えられてきた。
    それは父のせいで苦しんだ母の私と父が同じ様な事にならない様にって思う願いだって事も痛いくらいに分かっていた。貸す側であっても駄目だって分かっていた。
    お金って人を変えてしまうねん。夜の仕事を始めてから変わってしまった人を沢山、嫌と言う程見てきたから。

    2006-10-31 21:48:00
  • 64:

    名無しさん

    でもそんな思いとは違う言葉が出てきたのも事実。
    「なんぼいるん?」

    プライドが邪魔をした?違うねん。好きやから‥‥。チャラ男の事が好きになっていたからちょっとでもチャラ男が楽になれたらって思った。
    それが本当の優しさじゃないって気付くのはまだ先。気付く事が遅すぎてもう引き返す事が出来なかった。あんたは私に何を求めた?次の日チャラ男とご飯を食べに行くついでに十万円を渡した。チャラ男からしたらお金を借りるついでに私とご飯を食べに行ったのかもしれない。

    2006-10-31 21:54:00
  • 65:

    名無しさん

    お金を渡して家に帰った私はなんか虚しくなった。寂しくなった。
    その日は仕事を休んだ。
    仕事を頑張れる気がしなかった。
    チャラ男はそんな私の気持ちとか分からずに前と変わらずいつもと同じ様に連絡をくれていた。内心ほっとしていた事も確かだった。お金を渡した後にブチられたりしたらきっとまだ立ち直っていないと思う!
    私が貸したお金があるから今月はチャラ男もなんとかやっていけるって思ったしそう考えたら、良かったと思えた。

    2006-10-31 21:59:00
  • 66:

    名無しさん

    「ほんま金無いわー!」
    チャラ男と電話をしている時にあいつが何気なく言った一言‥‥。
    いやいや!金無いって前渡したやん!まだ一週間も経ってないやん!
    「何に使ったん!?」
    「携帯代とギャンブル。」呆れて十秒ぐらい声が出なかった‥‥。

    2006-10-31 22:02:00
  • 67:

    名無しさん

    「あんた意味分からんねん!私そんな事に使う為にお金渡したんちゃうで!?」声がやっと出たと思ったら私はもう喚いていた。
    「ごめん‥‥。」
    「ごめんちゃうやん!もう知らんからな!」
    腹が立ち過ぎて思わず電話を切った。切った後に何度もチャラ男から着信があった。私は着信拒否をした。もう最低や。なんやねんあの男。人が稼いだお金でギャンブルするとかありえへん!

    2006-10-31 22:09:00
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