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続■悔やみきれない
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1:
貴晃◆8NBuQ4l6uQ
http://bbs.yoasobiweb.com/read_view.php?tb=chat_shosetu&parents_id=1168
遅くなってすみません。
この続きを書いて行こうと思います。
ゆっくりだと思いますが頑張って更新します。2006-10-27 06:44:00 -
24:
貴晃◆8NBuQ4l6uQ
また…俺は同じ夢を見たのか…。
もう4年近く前の事を。
目が醒めるといつも涙が流れている。
あの頃の俺に残されていたもの。それは仕事と由里の遺灰だけだった。2006-10-30 06:58:00 -
25:
貴晃◆8NBuQ4l6uQ
絶望に近い闇から俺がなんとか這い上がれたのは
そのふたつがあったから。
あ、忘れてた。お前もやな。美月。
お前と出会えて今、やっと俺はまた笑えるようになってん。2006-10-30 07:01:00 -
26:
貴晃◆8NBuQ4l6uQ
俺はすぐに涙を止めて由里の遺灰をポケットにしまった。
点滴の針を腕から引き千切るように抜き取って
弱った身体を無理矢理起こしてヨロヨロになりながら病室を出た。2006-10-30 07:05:00 -
27:
貴晃◆8NBuQ4l6uQ
(こんな事で入院なんて冗談じゃない。)
なんとか病院の出口まで辿り着いて
付近に居たタクシーに乗り込んだ。
あの日、俺は一度死んだ。いや正しくは生き返ったんだ。
新しい自分に。誰も想像出来ない程に腐敗した人間へと。2006-10-30 07:12:00 -
28:
貴晃◆8NBuQ4l6uQ
タクシーに告げた行き先は勿論家だった。
自分の住んでるマンションの前に着いて俺は財布を持ってない事に気付いた。
「ちょっと家から金取って来ます。待っててください。」
そうタクシーの運転手に言い残してまたフラフラしながら歩いた。2006-10-30 07:17:00 -
29:
貴晃◆8NBuQ4l6uQ
やっと家の前に着いて中に入ろうとすると鍵がかかっていた。
俺は家の鍵も持っていなかった。
チャイムを連打する。
「おい!優也開けろ!!」2006-10-30 07:21:00 -
30:
貴晃◆8NBuQ4l6uQ
あまり大きな声は出ないが必死だった。
冗談じゃない。折角病院を抜けて来たのに家に入れないなんて。
3分くらい経ってやっとドアの鍵が開く音がした。
ドアが開いて優也が眠そうな顔で出てきた。2006-10-30 07:25:00 -
31:
貴晃◆8NBuQ4l6uQ
俺の顔を見るなりビックリした顔をして
「……貴晃何してんねん?!病院抜けたんか?!?」
と聞いて来た。
「見れば解るだろ。つーか俺の財布から3千円抜いて下のタクシーに払って来てくれ。」2006-10-30 07:28:00 -
32:
貴晃◆8NBuQ4l6uQ
「なんで俺が…」
途中までそう言いかけて 優也は俺の身体を労わってか
文句を言わずに下へ降りていった。
俺はよろめきながら自分の部屋へ入った。2006-10-30 07:32:00 -
33:
貴晃◆8NBuQ4l6uQ
自分の部屋なのに なんかおかしい。
あの時そう感じたのを今でも覚えている。
なんだか自分の部屋じゃない感覚に襲われた。
俺の中のなにかが その時変わり始めていたんだと思う。2006-10-30 07:36:00