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〜Noni〜
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1:
知香
あなたが好きで…
あたしはどんどん変わっていった。
あたしだけを見てほしくて…2006-10-24 15:11:00 -
99:
知香
「どうする?延長する?でる?」
静かなカラオケの部屋で広瀬さんはあたしにそう聞いた。考えてみればカラオケに来たのにあたし達は一曲も歌わないまま二時間も話し続けてたんだ…
「き、決めてくれていいですよ広瀬さんが」2006-10-30 14:30:00 -
100:
知香
「えーっ…どうしよ…」
広瀬さんは受話器を片手に考えていた。
あたしは…もう少し一緒にいたい。本当はそう言いたかった。2006-10-30 14:33:00 -
101:
知香
「あ、もう出ます。はい、はい。はい」
でも少し考えたあと、広瀬大地はそう言って受話器を戻した。
一緒にいたかったのはあたしだけだったんだ。広瀬さんは別にあたしのことなんてなんとも思ってないもんね。2006-10-30 14:37:00 -
102:
知香
何でだろう?胸の締めつけられる感じがした。結構キツイ…。
苦しいってゆうか…切ないってゆうのかな?悲しいとはまた違う感じ…。広瀬大地といると、そんな感じになる。
なんで今日あたしのこと誘ったんだろう…なんであたしなんだろう…なんで…2006-10-30 14:45:00 -
103:
知香
"彼女"という大きな壁。その存在が、あたしの中ではとても大きくて凄く邪魔なものだった。
あたしがどんなに頑張っても、彼女がいる限りこの人はあたしのことなんて見てくれない。
行き場のない気持ちが心を埋め尽くしていく。惹かれていく気持ちを抑えながら、彼女の存在というものに嫉妬していた。2006-10-30 15:53:00 -
104:
知香
ブーブーブー…
あたし達が車のすぐ前についた時、カバンの中で携帯が震えた。あたしは車に乗る前に携帯を取り出し、そっと開いた。
━着信━田中 翔2006-10-30 16:03:00 -
105:
知香
田中…翔…?
あたしは一瞬携帯を持つ手が震えた。でもすぐ側には広瀬大地がいる…。あたしは黙ったまま携帯を閉じると車に乗り込んだ。
「大丈夫?電話」
「え?あ…大丈夫ですよ」2006-10-30 16:14:00 -
106:
知香
大丈夫です…か。自分でもむかつく位あたしはあたしではなく、広瀬さんといるとどこか無理してるところがあった。
一緒にいて楽だと思われたかったからかもしれない。彼女よりいい女だと思われたかった。
少しでもこっちを向いてほしいがために、聞きたいことも聞かず、言いたいことも言わなかった。2006-10-30 16:21:00 -
107:
知香
「送ろっか?家どのへん?」
走り出した車の中で、隣にいる広瀬大地があたしを見てそう言った。
楽しい時間はどうしてあっという間に過ぎてしまうんだろう…。ふと時計に目をやると、時刻はもう深夜の3時過ぎだった。2006-10-30 16:30:00 -
108:
知香
車はそのまま走りつづけ、気付けばもうあたしのマンションの近くまできていた。
「もうこのへんでいいですよ。近いから」
あたしがそう言うと、広瀬大地はゆっくりとブレーキをふみ、車を停車した。2006-10-30 16:48:00