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不器用な恋
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1:
主
『何してーんの?』
今日もキャッチついでに仕事仲間であり親友の憲二とナンパするため街にくりだす。
彼女はいない。とゆーよりはいらない。本気の恋なんてもうまっぴらごめんだ2006-10-23 01:52:00 -
68:
主
『何よ?』
『ゆき援助やめろよ?』
自分の事を棚に上げゆきに説教じみた質問をする。
何故か辞めてほしかった。2006-10-27 04:02:00 -
69:
主
『何で?仁に言われたくないそんな事!仁は女の気持ちホイホイ持て遊んで最終傷つく犠牲者おるけどゆきはおっさん傷つけたりしやんし………』
『ゆきは………?お前援助やって自分傷つけてないんか?』2006-10-27 04:07:00 -
70:
主
ゆきの気持ちが痛い程分かる。裏切られた悲しみ、絶望感、憎しみ。
だからゆきが援助をやってその傷が癒えない事だって分かる。逆に虚しさや孤独感だけが自分に残るんだ。2006-10-27 04:13:00 -
71:
主
―2年前―
当時19歳の俺は先輩のコネで結構な収入になる仕事をしていた。決して良い仕事とは言えないが金に困らない暮らしが出来て満足していた。その時俺に先輩がある女の子を紹介してくれた。それが元カノである香織だった2006-10-27 04:25:00 -
72:
主
香織は俺の一個上の20歳。派手な容姿にブランド物を身にまとう売れっ子キャバ嬢だった。
よく話す香織とは初対面だがすぐに打ち解けよく遊ぶようになり俺が惚れて付き合うようになった2006-10-27 04:30:00 -
73:
主
付き合い初めて約一ヵ月。俺の家で同棲する事になり香織とは仕事の時間以外はほとんど一緒にいた。
本当に愛していたしずっと一緒だと思っていた。香織も同じ気持ちでいてくれていると勝手に思い込んでいた。だけどそれは違った2006-10-27 04:35:00 -
74:
主
『んじゃ行ってくるな!』半年たっても順調で付き合いはじめと何ら変わらない。変わった事は香織が仕事を辞めた事。
その日も香織が玄関まで見送って俺は仕事に出かけた2006-10-27 04:38:00 -
75:
主
その日は香織の誕生日前日。誕生日が明ける時くらい一緒にいてほしいという香織の願いも聞いてあげれず仕事に向かった。
『仁!来てくれて悪いけど今日は上の人等がこっちに来る事になってな…』
突然の休みにこの日は心の中でガッツポーズした2006-10-27 04:44:00 -
76:
主
時間は夜7時前。
(まだ時間はあるな………)俺は急いでケーキ屋を捜し回りギリギリ開いていた店に入り1番大きいケーキを買った。それと予約していたプレゼントを受け取りに店に足を運んだ。2006-10-27 04:48:00 -
77:
主
本当は香織と明日取りに行こうと思っていたが時間的にまだ店は開いていた。
『○○ですが…予約してた…』
『○○様ですね。少々お待ちくださいねー』
店員が奥から香織へのプレゼントを運んできた。2006-10-27 04:52:00