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不器用な恋

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  • 1:

    『何してーんの?』
    今日もキャッチついでに仕事仲間であり親友の憲二とナンパするため街にくりだす。
    彼女はいない。とゆーよりはいらない。本気の恋なんてもうまっぴらごめんだ

    2006-10-23 01:52:00
  • 2:

    親友の憲二は女大好き。俺も同じくらい女好き。だけど信じたり本気になったりはしない。そう自分に言い聞かせてた。

    あいつに出会うまでは

    2006-10-23 01:55:00
  • 3:

    仕事はキャバ嬢のキャッチ。
    ほとんどスルーされるしそれだけならまだしも最悪な場合『しつこい』『ウザイ』のキツイ言葉で返される。だから気分転換にナンパまじりのキャッチをする。

    2006-10-23 02:02:00
  • 4:

    『あいつら絶対ナンパ待ちじゃない?』憲二の視線の先を辿ると暇そうに会話もなくただ座り込んでいる女の子二人がいた。雰囲気的にかわいい感じ

    俺は無言でその子達の所に近づいて行った

    2006-10-23 02:08:00
  • 5:

    『久しぶりやん』
    久しぶりでも何でもない初対面の女の横にドカンと座り込んだ。憲二はそれを見ているだけで何も話さない。いつも俺が口説いて後は憲二も仲間入りみたいな感じだった

    2006-10-23 02:13:00
  • 6:

    『え、知らんしー』
    笑顔で返事されとりあえずは心の中でガッツポーズ。『前遊んだやん』遊んだ事もないが知り合いのフリとかして話しを盛り上げる。顔はかわいいが俺のタイプではなかった

    2006-10-23 02:19:00
  • 7:

    気付けばその子とばっかり盛り上がりもう一人の女の子の存在を忘れていた。
    『そっちの子元気ないやん』話し掛けてみると携帯をイジりながら鋭い目で睨みつけてきた。

    (何この女…)

    2006-10-23 02:23:00
  • 8:

    『ごめんこの子人見知りで…』友達が慌ててフォローに入った。
    『そぉか!とりあえず飲みにでも行かん?おごるし』俺がそう言った瞬間フテこい方の女が急に立ち上がり『飲みたくない。帰る!』そう言って帰ろうとした

    2006-10-23 02:28:00
  • 9:

    (あーこいつらは無理やな)そう思った瞬間もう一人がフテこい方の手をガシッと持ち『行くっ!ゆきも行くで』そう言った。
    『え?イケるん?』俺がそう言うとフテこい方はブーブー文句をたれていたが『行きます』もう一人は行く気満々だったため近くの居酒屋に入った

    2006-10-23 02:36:00
  • 10:

    さっきまで暗かったから分からなかったが居酒屋に入るとフテこい方の女は俺のモロタイプだった。
    名前は"ゆき"
    友達の方は"かな"らしい。酒も入り皆盛り上がってきた中ゆきは酒が弱いらしくグッタリしていた

    2006-10-23 02:39:00
  • 11:

    『あーあ。弱いのにイッキとかするからやろー』
    かなも結構酔っている様子だった。
    『ちょっと外行ってくる』ゆきはそう言って席をたった。俺はこのチャンスを逃さなかった。

    『俺見てくるわー!』そう言ってゆきの後を追った

    2006-10-23 02:43:00
  • 12:

    『イケるか?本間』
    店の前で小さくうずくまっていたゆきに話し掛ける。『ほっといてー』
    酒が入っても変わらずフテこいゆき。

    近くにあった自販で水を買ってゆきに渡すと『ありがと』だけ言って無言で飲んでいた

    2006-10-23 02:47:00
  • 13:

    俺が話し掛けてもウザがられると思って無言で隣に座っているとゆきが口を開いた。
    『何で男はナンパするん?』ゆきから初めて話し掛けられ嬉しい反面びっくりでしばらく無言になってしまった

    2006-10-23 02:50:00
  • 14:

    『普通に出会いないから』迷った挙げ句一番キレイに聞こえる言葉を選んでそう言うとゆきは鼻で笑った。『ヤリたいだけのくせに』

    返す言葉もなくゆきを見ると横顔であまり分からなかったけど悲しげな顔をしていた

    2006-10-23 02:55:00
  • 15:

    『そんなんちゃうで。本間ナンパしか出会いないねん』慌ててフォローに入るとゆきは『そっか』とだけ言って水で顔を冷やしていた。

    (面倒臭い女だなぁ…)
    心の中で小さくつぶやきその後も無言で隣に座っていた

    2006-10-23 03:00:00
  • 16:

    リアルタイムで読んでます??

    2006-10-23 03:03:00
  • 17:

    普段の俺だったら多分こんな女放っておいて中で酒を飲んでいただろう。だけどこの時は面倒臭くても隣にいようと思った。
    "ゆきを絶対落としたい!"それだけの気持ちだった。

    2006-10-23 03:04:00
  • 18:

    めさんさっそく書き込みありがとう??

    2006-10-23 03:06:00
  • 19:

    ゆきの酔いが覚め中に入るとかなと憲二もシラフの状態でつまみを食べていた。『出る?』
    俺の言葉で店を出る事になった。支払いは全部憲二。俺が財布を出しても憲二はいつも自ら払ってくれていた

    2006-10-23 03:13:00
  • 20:

    『これからどーしよか?』そう言った瞬間
    『ご馳走様でした!帰ります!じゃっ』ゆきはバレバレの作り笑いでかなをひっぱって帰ろうとした。

    逃がすわけない

    2006-10-23 03:15:00
  • 21:

    『ちょー待って!終電もーないで?送るって』
    ゆきの前に回り込んで言うと『タク拾うし。』可愛げの"か"の字もない表情と話し方でゆきは言い放った。(こいつ本間〜〜〜〜〜〜)

    2006-10-23 03:19:00
  • 22:

    怒りで俺の唇がピクついたのがわかった。だけど平然を装った。そんな俺を見て憲二はかなりびっくりしていた。
    『番号教えてや?』
    これさえゲットできれば…

    2006-10-23 03:23:00
  • 23:

    俺はゆきの目を見て言ったのにゆきはかなを前にやってかなに言った『教えてやって』
    かなは笑顔で教えてくれた。『ゆきも教えて』無理は承知でゆきに言った

    2006-10-23 03:27:00
  • 24:

    『かなの知ってるやん。ゆきに用事ある時はかなに言うて。』
    (本間可愛げない奴やなぁ)その日は断念して憲二と帰った

    2006-10-23 03:29:00
  • 25:

    『仁ちゃんゆき狙いやろ』帰りの運転中憲二がニヤつきながら話し掛けてきた。

    『何かいつもの女とかとちゃうからムカつくねん。俺絶対あいつ落とすから』
    俺はうっすら笑いで言った

    2006-10-23 03:34:00
  • 26:

    憲二を家に送り俺もすぐに家に帰った。帰ってすぐかなに電話してみた。
    『もーし?仁やで!』
    『分かるよぉ!今日ありがとうなぁ!』
    かなはよく話す子でなかなか本題に入れなかった

    2006-10-23 03:40:00
  • 27:

    『てか次いつ遊べるん?』やっとの思いで本題に入る『いつやろーてか二人で遊ぼうや』
    かなは正直言って興味がなかった。が、簡単にやれそうだったし二人で会う事になった

    2006-10-23 03:44:00
  • 28:

    『この後久々行かん?』
    『悪い今日は先約ありや』かなと約束の日、仕事中憲二に飲みに誘われた。
    『今日はどこの子やー?』憲二が羨ましそうに聞いてきた。かなの事を話し仕事も終わり待ち合わせ場所に車で向かった

    2006-10-23 03:50:00
  • 29:

    『仁ちゃーん久しぶりー』かなは車にすんなり乗り込みそう言った。
    (本間軽い女やなー)そんな事を思いながら車を走らせた。向かった先はラブホ。かなが自ら誘ってきた

    2006-10-23 03:54:00
  • 30:

    『俺まだ数回しか遊んだ子とは付き合ったりは無理やねんやんか』
    いつものように決まった台詞で優しく言った。
    かなは『じゃあこれからいっぱい遊ぼうね』と言って抱きついてきた。

    2006-10-23 18:23:00
  • 31:

    ‐数日後‐
    『昨日ゆきに会ったでー』仕事の休憩中、憲二が煙草をくわえ携帯をイジりながら言った。(ゆき…?)
    俺は無意識に真顔で憲二を見つめた。
    『番号ゲットー』

    2006-10-24 04:14:00
  • 32:

    『えっ…』
    俺がくわえていた煙草は漫画の用に地面に落ちた。
    ショックと言うより悔しかった。俺には教えないくせに憲二には教えるゆきの態度に何故か腹がたった。
    憲二はニヤニヤしながら
    『欲しい?』そう言って携帯をチラつかせる

    2006-10-24 04:18:00
  • 33:

    『別に。いらん』
    俺は落ちた煙草を踏み付けピン箱を開ける。
    その時ポケットに入れていた携帯が震えた。憲二からのメール。『ゆきの番号』
    憲二はそれだけ言って仕事に戻って行った

    2006-10-24 04:25:00
  • 34:

    自分で聞き出すまで番号は知りたくない変なプライドがあった俺はすぐにメールを消去して携帯を閉じた。

    憲二はいい奴だし大事な連れ。だけど負けたくない。そういう気持ちが他の誰よりあった。この時何故か負けた気がしてイライラしたのを覚えている

    2006-10-24 04:29:00
  • 35:

    その日は仕事も気合いが入らなくていつもより早めに上がった。
    街を一人とぼとぼ歩いていると顔見知りが多くいろんな奴に声をかけられては少し話して別れ少し話しては別れの繰り返しで歩いていた

    2006-10-24 04:33:00
  • 36:

    また一人で歩いていると前から見覚えのある顔。
    ゆきだった。
    『ゆきっ…』俺は話しかけようとしたがやめた。ゆきの隣には中年くらいの親父が手を繋ぎ歩いていた。

    2006-10-24 04:39:00
  • 37:

    (誰だあの親父…????)俺はゆきに気付かれないようにゆきの後をつけた。
    ついた先はラブホ街…。ゆきと親父は楽しそうにホテルを選んでいた。

    (これって援交か!?)
    俺の頭はパニック状態だった

    2006-10-24 04:43:00
  • 38:

    何故か怒りが込み上げてきてゆきに近づいて行った。『仁………』俺に気付いたゆきは顔を見るなりびっくりした表情で俺の名前を呼んだ。隣にいた親父はさらにびっくりした表情で慌ててどもりながら言った
    『だっ…誰だお前』

    2006-10-24 04:50:00
  • 39:

    親父の慌てた様子で援交だと察した俺はいつのまにか親父を殴ってブーブー文句を言うゆきを無理矢理連れ車を止めている場所に走った。

    2006-10-24 04:53:00
  • 40:

    『何してんの…』
    ゆきは息切れしながら怒った口調で俺に言った。
    『お前が何してんねんな』俺も息切れしながらゆきに質問返しした。

    『仁には関係ないやろ』

    2006-10-24 04:57:00
  • 41:

    また可愛げのないゆきの言葉。確かに俺には関係ない話しで自分でも何故ゆきをつけてまであんな事をしたのかとか援交だと分かって腹がたったのか分からなかった。だけどとにかく腹がたってゆきに言った。
    『自分もっと大切にしたら?本間何してんねんな。』

    2006-10-24 05:01:00
  • 42:

    名無しさん

    楽しみ〜

    2006-10-24 05:56:00
  • 43:

    名無しさんありがとう☆今からまた書きますー!

    2006-10-25 02:51:00
  • 44:

    『偉そうに言わんといて。女とヤリまくってるような奴に言われる覚えないで?ゆきはヤッてお金もらってるだけ。』

    『は?俺ヤリまくってないしなぁ。』平然とシラを切ったが噂が回るのはやっぱり早かった。

    2006-10-25 02:56:00
  • 45:

    『かなとヤッたくせによー言うわ。てかまじ関係ないしもう放っておいてや。』

    返す言葉が見つからなかった。本当の事だったから。こんな自分が初めて嫌になった

    2006-10-25 03:03:00
  • 46:

    『もういい?バイバイ。』何も言い返さない俺にゆきはそう言って立ち上がった。
    『ちょっ…と待って』
    無意識に出た言葉がそれだった。ゆきは何?とでも言いたげな顔で俺を見た。

    2006-10-25 03:11:00
  • 47:

    『今からデートしやん?』ゆきは呆然と俺をみていた。何言ってるん?とでもいうような顔で。俺も自分で何言ってるか分からなかった。だけどゆきは返事した。『いいよ』って。

    2006-10-25 03:21:00
  • 48:

    正直自分で誘っておきながらこの返事にはびっくりした。とりあえずゆきを車に乗せ車を走らせた。
    車内はレゲエの控えめな音だけが流れていた。かなり気まずい雰囲気

    2006-10-25 03:26:00
  • 49:

    『どっか行きたいとこあるか?』俺はレゲエの音量をさらに下げゆきに聞いた。『夜景の綺麗なとことか』

    『おっしゃ任せろー』
    車のスピードをあげ有名な夜景スポットへと向かった

    2006-10-25 03:30:00
  • 50:

    名無しさん

    キャァ??めちゃおもろいゃン?主サン頑張ってねっ??

    2006-10-25 03:40:00
  • 51:

    名無しさんありがとう?今から更新します?

    2006-10-26 01:48:00
  • 52:

    『ここ来た事ある?』
    頂上に着きゆきに尋ねた。が、返事はなくゆきは夜景をずっと見つめていた。
    『ゆき?』顔を覗き込むとゆきは泣いていた。

    2006-10-26 01:55:00
  • 53:

    『え!?・・・どした?』正直かなり焦った俺はゆきを見つめるしかできなかった。
    『何もない』ゆきはそう言って初めて俺に笑顔を見せてくれた。その笑顔はとても悲しそうだった

    2006-10-26 02:00:00
  • 54:

    俺はゆきの頭を撫でながら無言で隣にいた。
    なぜ泣いているのか聞いていいのか分からないし余計な事はしない方がいいと思ったから。とりあえずかなり勘繰りながら泣き止むのを待った

    2006-10-26 02:04:00
  • 55:

    『ごめん急に泣いて・・』帰りの車の中ゆきは小さい声で謝ってきた。
    『いいよそんなん。』運転しながら返事するとゆきは話しはじめた

    2006-10-26 02:10:00
  • 56:

    『大好きやった人との最初で最後のデートしたとこやってん。さっきの場所。』『そぉなん・・・』(大好きやった人って事は付き合ってなかって事か…?)
    色々考えながら返事するとかなり適当な返事になってしまった

    2006-10-26 02:14:00
  • 57:

    『あ…ごめんどうでもいいよな、こんな話し…』
    『え!ごめん何か考えてたら返事適当なった…聞かせてーや!』
    俺はゆきをチラチラ見ながら返事した

    ゆきは話してくれた。

    2006-10-26 02:18:00
  • 58:

    『半年前くらいかな。街でナンパされて出会ったんがその人で名前は隼人って言うねん。遊ぶようになって何回目かにヤッちゃってそれからは会うたんびにヤッてた。ゆきは付き合いたいって言うてるのに今はちょっと待ってとか言ってかわされてた。ゆきは好きやったから嫌われたくないししつこくとかは出来へんかった。んでまた遊んでヤッた後隼人寝てて携帯見ちゃって。そしたら彼女っぽいのん他に何人もおってな…』

    2006-10-26 02:40:00
  • 59:

    ゆきは話し終わる前に泣いていた。
    『ゆき見やんかった事にして次の日隼人にお願いして今さっき行った夜景つれてってもらってん。そこで隼人に携帯見た事言うたら逆ギレされてあそこに置いてかれてそれから音信不通…。本間最悪やった…』

    2006-10-26 02:47:00
  • 60:

    『本間男がよく分からんくなった…。援助してるんは所詮体目的なんやったら金もらった方がいいから。』

    ゆきは泣きながらうっすら笑っていた。

    2006-10-26 02:50:00
  • 61:

    『なぁ…仁。ゆきが一番嫌いなんどんな奴か分かる?』
    ずっと黙っていた俺にゆきは尋ねてきた。


    『ゆき仁みたいな男が世界で一番大っ嫌い!!!!』

    2006-10-26 02:54:00
  • 62:

    俺が返事する前にゆきは今までにないきつい顔つきで俺に言った。
    俺は言い返す言葉もない。『好きでもない女とヤッて付き合おうって言われたらうまくかわして。』

    2006-10-26 02:56:00
  • 63:

    アゲッ??頑張って?

    2006-10-27 03:11:00
  • 64:

    めさんありがとう?今からちょっと更新?

    2006-10-27 03:38:00
  • 65:

    ゆきは真っすぐ俺を見ていた。その目は憎しみのこもった目でまるで俺と隼人と言う男を重ねているかのように
    『それは…』
    俺はため息まじりに口を開いた。

    2006-10-27 03:42:00
  • 66:

    『ゆきの言う事は本間やから何も言い返せんけど、俺は女を信じてない。本気で好きにもならんし正味な話女なんかいらん』
    何故か落とそうと思っていたゆきに本当の気持ちを打ち明けていた。ここでまた適当にかわしてもゆきには見透かされる気がしたから

    2006-10-27 03:47:00
  • 67:

    『何や…ゆきにもまた綺麗事言うて言い訳すると思ったから予想外やわ』ゆきはそう言って少し笑った。

    『あのさぁー………』
    ゆきの笑みを横目に俺はまた話し出した

    2006-10-27 03:56:00
  • 68:

    『何よ?』
    『ゆき援助やめろよ?』
    自分の事を棚に上げゆきに説教じみた質問をする。

    何故か辞めてほしかった。

    2006-10-27 04:02:00
  • 69:

    『何で?仁に言われたくないそんな事!仁は女の気持ちホイホイ持て遊んで最終傷つく犠牲者おるけどゆきはおっさん傷つけたりしやんし………』
    『ゆきは………?お前援助やって自分傷つけてないんか?』

    2006-10-27 04:07:00
  • 70:

    ゆきの気持ちが痛い程分かる。裏切られた悲しみ、絶望感、憎しみ。
    だからゆきが援助をやってその傷が癒えない事だって分かる。逆に虚しさや孤独感だけが自分に残るんだ。

    2006-10-27 04:13:00
  • 71:

    ―2年前―
    当時19歳の俺は先輩のコネで結構な収入になる仕事をしていた。決して良い仕事とは言えないが金に困らない暮らしが出来て満足していた。その時俺に先輩がある女の子を紹介してくれた。それが元カノである香織だった

    2006-10-27 04:25:00
  • 72:

    香織は俺の一個上の20歳。派手な容姿にブランド物を身にまとう売れっ子キャバ嬢だった。
    よく話す香織とは初対面だがすぐに打ち解けよく遊ぶようになり俺が惚れて付き合うようになった

    2006-10-27 04:30:00
  • 73:

    付き合い初めて約一ヵ月。俺の家で同棲する事になり香織とは仕事の時間以外はほとんど一緒にいた。
    本当に愛していたしずっと一緒だと思っていた。香織も同じ気持ちでいてくれていると勝手に思い込んでいた。だけどそれは違った

    2006-10-27 04:35:00
  • 74:

    『んじゃ行ってくるな!』半年たっても順調で付き合いはじめと何ら変わらない。変わった事は香織が仕事を辞めた事。
    その日も香織が玄関まで見送って俺は仕事に出かけた

    2006-10-27 04:38:00
  • 75:

    その日は香織の誕生日前日。誕生日が明ける時くらい一緒にいてほしいという香織の願いも聞いてあげれず仕事に向かった。
    『仁!来てくれて悪いけど今日は上の人等がこっちに来る事になってな…』
    突然の休みにこの日は心の中でガッツポーズした

    2006-10-27 04:44:00
  • 76:

    時間は夜7時前。
    (まだ時間はあるな………)俺は急いでケーキ屋を捜し回りギリギリ開いていた店に入り1番大きいケーキを買った。それと予約していたプレゼントを受け取りに店に足を運んだ。

    2006-10-27 04:48:00
  • 77:

    本当は香織と明日取りに行こうと思っていたが時間的にまだ店は開いていた。
    『○○ですが…予約してた…』
    『○○様ですね。少々お待ちくださいねー』
    店員が奥から香織へのプレゼントを運んできた。

    2006-10-27 04:52:00
  • 78:

    『この子でよろしいですかー?』
    店員がそう言って俺に見せたのはまだ生まれて数か月の子犬だ。
    一緒に予約していた可愛らしい籠に犬を入れ俺は自宅へと足を向けた。

    2006-10-27 04:56:00
  • 79:

    籠に入った子犬は時折小さな声で鳴いていた。
    (香織びっくりするかな…)香織は動物が大好きでペットショップへ行っては子犬のショーウィンドウに張りついていた。香織の喜ぶ顔を頭に軽い足取りでいつのまにか家の前についていた

    2006-10-27 05:01:00
  • 80:

    香織をびっくりさせようと思いあまり音をたてないよう鍵をあけ中に入ると香織の話し声が聞こえてきた。『もうー克志ー』
    "克志…………?"
    香織の話す後に男の声もした。それより克志って……

    2006-10-27 05:05:00
  • 81:

    俺は勢いよく寝室のドアを開けた。そこには
    裸でじゃれあう香織と当時よくつるんでいた克志がいた。二人はビクッとしびっくりした表情で俺を見た。

    2006-10-27 05:08:00
  • 82:

    チコ

    >>43です
    ぅわぁ…遭遇した事ない

    2006-10-27 05:49:00
  • 83:

    それかなり辛いっっっ?

    2006-10-27 19:04:00
  • 84:

    感想ありがとう?遅れましたが今からまた書きます?

    2006-11-02 02:19:00
  • 85:

    『え……………?』
    香織は俺の顔を見るとそれだけ呟き硬直状態。克志も化け物でも見たかのような顔で俺を見て焦っていた。『何なん?………これ』
    初めてこんなドラマのワンシーンのような場面に遭遇し俺もそれしか言えなかった

    2006-11-02 02:23:00
  • 86:

    "とりあえず落ち着け…俺"自分に言い聞かせてみたものの状況を把握した途端怒りが込み上げてき克志を何発も何発も馬乗りになり殴っていた。

    香織は泣き崩れながら俺にすがりつき謝ってきた

    2006-11-02 02:27:00
  • 87:

    その後話し合いはしたものの香織は謝るもののふてくされた表情で俺への不満をぶつけてきた。
    浮気した理由は仕事へ行っている間寂しかったからだそうだ。結局は香織と別れ克志とは口もきかない仲になった

    2006-11-02 02:32:00
  • 88:

    香織と別れてからは真剣に人を愛する事、信じる事ができなくなった。信じればいつか裏切られるそして終わりがくる。
    好きでもない女と寝たり貢がせたりして最終はポイして自分に得がある女としか関わらないようにしていた

    2006-11-02 02:41:00
  • 89:

    体は満たされ金にもより一層困らない生活もできたが心はいつもどこか寂しかった。
    だけどこれが一番楽な生き方で俺は真剣な恋愛と現実から逃げていた。

    少し違うけどゆきと俺は似ているような気がした

    2006-11-02 02:46:00
  • 90:

    『傷ついてない…』
    ゆきは下を向き今にも泣きそうな声で言った。
    『傷ついてるんじゃない。自分を自分で苦しめてるんはゆきも分かってるけど、今はこれが一番楽やし…』

    自分を見ているようだった

    2006-11-02 02:52:00
  • 91:

    『ゆき携帯貸してや』
    俺がそう言うと最初拒否されたがイジらない約束で携帯を渡してくれた。
    カチカチカチ…カチカチ
    『ちょー何してるんよ?』俺は自分の番号をゆきの携帯に登録した。

    2006-11-02 03:00:00
  • 92:

    『俺が番号聞いても教えてくれやんやろ?もし何かあったらワンコでもええわ!かけてきて。』
    そう言ってゆきに携帯を返した。ゆきは暇あったらかけたるわーとか言いながら携帯を鞄に直し煙草に火をつけた

    2006-11-02 03:03:00
  • 93:

    『仁ちゃん今日会える?』かなからの電話で目を覚ました。昨日はあれからゆきを家まで送り届け家に帰った。香織と別れてから何もやらずに女を家に帰すなんてありえなかったのに
    『あー悪い当分無理!!』かなにも会う気なんてなくなった

    2006-11-02 22:54:00
  • 94:

    別にゆきに気があるわけでもなくてただ、自分と同じような事をしているゆきを見ていると馬鹿らしくなった。自分に嫌気がさしていた
    『何でなーん!会いたい』かなのこんな馬鹿なとこも嫌いだ。馬鹿な女はヤルか貢がせるかだ

    2006-11-02 22:56:00
  • 95:

    『ごめんかけなおすわ!』そう言って一方的に電話を切った。掛けなおすつもりなんてないけど俺の口癖だった。面倒な電話では
    簡単に用意をし、いつもより早めに仕事に向かった

    2006-11-02 23:01:00
  • 96:

    今日も街は賑やかで騒がしく若者であふれていた。
    『おい!仁ちゃうん??』『おおー!サトル!』
    昔つるんでいたサトルにたまたま遭遇し近くの茶店に入った

    2006-11-02 23:10:00
  • 97:

    『お前久々やな!それよりお前チャラくて有名やん』サトルは笑いながら頼んだコーヒーを一口飲んだ。
    『そうなん?お前最近何してるん?全く見かけへん!ミユキ達とかも』
    ミユキも昔よくつるんでいたツレだった

    2006-11-02 23:14:00
  • 98:

    『何してるって普通に仕事!夜もあがったし今は真面目に昼やってるわ!ミユキはもうじき結婚らしいで』『え!そうなんや…』
    『お前もそろそろ落ち着いたら?まあ厳しいやろーけどいい女紹介しよか?』
    サトルはそう言って煙草に火をつけまたコーヒーを一口飲んだ

    2006-11-02 23:20:00
  • 99:

    『いいわー。女なんかろくなんおらんし』
    俺がそう言うとサトルはため息混じりにこぉ言った
    『香織ちゃんの事は災難なったけどお前このままやったら最後は一人やで?いつまでも遊んでられへん。』
    サトルの言葉は俺の胸をグサッとさすような鋭い言葉だった。

    2006-11-02 23:23:00
  • 100:

    俺は何も言い返せず何故かゆきの事を考えていた。
    『悪い言いすぎたかも…』『え、ううん。てかな…好きになったらどんな気持ちなるっけ?』
    俺の言葉にサトルは少し考えた後口を開いた

    『そいつの事がよく頭に浮かんだり守りたくなったらとかちゃうか?』

    2006-11-03 00:39:00
  • 101:

    最近ゆきがよく頭の中に現われる。暇さえあればゆきの事ばかり考えていた。
    『実はな…』
    俺はサトルにゆきの事を話した。女には慣れているが本気で人を好きになるのも付き合いたいと思うのも香織以来なかった俺はまだまだ恋愛下手だった

    2006-11-03 00:43:00
  • 102:

    『それはゆきちゃんの事好きまではまだ分からんけど気にはなってんちゃう?』サトルの出した答えはこれだった。
    自分では気付かなかった。というよりは気付こうとしなかったのかもしれない。サトルに言われて初めてゆきが気になっている自分に気付いた

    2006-11-03 00:46:00
  • 103:

    『あ、俺仕事やし行くわ』仕事の時間になりサトルと店を出た
    『まあ頑張れよ!』
    『また連絡するわー』
    サトルと別れ人込みをかきわけ急いで仕事に迎った。

    2006-11-03 01:11:00
  • 104:

    まや

    楽しみにしてます?
    頑張って完結して下さい?

    2006-11-03 17:58:00
  • 105:

    まやちゃんありがとう??完結かならずするから最後までよろしく??今からちょっと更新?

    2006-11-04 02:35:00
  • 106:

    仕事に向かったものの仕事中も頭にはサトルに言われた言葉とゆきの顔が浮かぶ。ボーッとそんな事を考えているとポケットに入れていた携帯のバイブが震えた。

    着信>>********

    2006-11-04 02:43:00
  • 107:

    登録していない番号からでとりあえず出てみた。
    『だれでしょー????』声ですぐ分かった…
    『ゆき!?どした???』こんなに早くゆきから電話が来ると思っていなかった俺はかなりテンパりながらアタフタしていた

    2006-11-04 02:47:00
  • 108:

    『お!声で分かったとかすごい。てか…ウケるし!』ゆきはそう言って笑いだした『え?何が!?』
    『仁キョドりすぎ!マクドの前見てみて。』
    ゆきに言われた通りマクドの方に目を向けるとゆきが携帯片手に笑いながらこっちを見ていた

    2006-11-04 02:51:00
  • 109:

    その瞬間携帯は切れゆきがこっちに向かって歩いてきた。今日はご機嫌の様だ。

    『仁何してるん?』

    2006-11-04 02:55:00
  • 110:

    『え…あ、キャッチの仕事…』何故か意識してか言葉がつまる情けない俺。
    『キャッチ?何のー?』
    『あー…キャバとか』

    『へー…』

    2006-11-04 03:01:00
  • 111:

    『ゆきに紹介してーや!』『え…?』
    『体験行きたい!』
    普段ならこんな事言われたらそっこうで紹介していた。だけどゆきに言われると…何かモヤモヤする

    2006-11-04 03:07:00
  • 112:

    『お前は昼職やってろ!』何故か言葉がきつくなった
    『は?何で?仁キャッチの仕事のくせにー紹介しろ』
    『無ー理!夜はやめとけ』

    なかなか素直にやってほしくないと言えない

    2006-11-04 03:11:00
  • 113:

    『なんなーん』
    ゆきはすねたような顔をして俺を見た。
    (やばい!こいつ可愛い!)『ゆきにはやってほしくないねん!分かれよ』
    ボソッと小さい声で呟くとゆきは少しびっくりした顔をした後小さく笑っていた

    2006-11-04 03:16:00
  • 114:

    更新イッパイしてる嬉しい?
    頑張って〜主さん???

    2006-11-04 03:17:00
  • 115:

    『じゃあ…仕事頑張って』ゆきは時計を確かめた後俺にそう言った。
    『これから約束?』
    『あ…うん!』
    『そっか、じゃあな!』
    ゆきは小さく手を振って俺に背を向けた
    『あっ……………!』

    2006-11-04 03:21:00
  • 116:

    (略部分)
    『あっ…………!』

    2006-11-04 03:22:00
  • 117:

    めちゃん?いつもありがとう???頑張ります??

    2006-11-04 03:24:00
  • 118:

    楽しみにしてるし、頑張ってね???

    2006-11-04 03:27:00
  • 119:

    『…………え?』
    ゆきは足をとめ振り向いた『あ、えっと…電話!俺からかけたりしてもイケる?』かなり詰まって本当情けない…。

    『してきてよ』
    ゆきは笑って今度は大きく手を振って去っていった

    2006-11-04 03:29:00
  • 120:

    俺はゆきが見えなくなるまで顔をゆるませながら見ていた。
    『そうゆう事か………!』いきなり憲二が肩に手をまわしてきた。
    『一部始終は見させてもらった!お前………』
    憲二はそう言って顔をニヤつかせ俺をイジリまくってきた

    2006-11-04 03:36:00
  • 121:

    こんな気持ちになったのはかなり久しぶりでかなりこそばかった。
    だけどすごい嬉しくてゆきの存在が俺の中でだんだん大きくなっていた。

    2006-11-04 03:42:00
  • 122:

    ゆきに出会ってまだ日はたっていないしゆきの全てを知っているわけじゃない。むしろ知らない部分の方が大きかった。
    だけどゆきはすごく気になる存在で援助の親父にもキャバの客にも触れさせたくなかった。ゆきはキレイだから

    2006-11-04 03:44:00
  • 123:

    ゆきの心はまだキレイだから
    今ならまだ間に合う。

    援助はやめさせたかった。夜もさせたくなかった

    2006-11-04 03:46:00
  • 124:

    その日仕事を終え家にまっすぐ帰った。いつもなら確実にどっかの女をお持ち帰りか誘ったりする

    家に帰って一番にした事がゆきに電話。
    ゆきは出なかったけど

    2006-11-04 03:49:00
  • 125:

    (ゆき寝てんかなー……?)ベットに寝転がりボーっと考えていると携帯が震えた

    (ゆき!?)
    急いで携帯のサブ画面を見たけどゆきではなかった。サブ画面にうつるのは知らない番号

    2006-11-04 03:52:00
  • 126:

    『はい………』
    知らない番号なんてしょっちゅうかかってくる。ためらいもなく電話に出た
    『仁??仁ちゃーん!!』電話口の向こうからは女が泣きながら叫んでいた。

    『え……誰すか?』

    2006-11-04 03:55:00
  • 127:

    『好き。うちまだ仁ちゃんが好きやねーん』
    『ごめん………誰?』
    俺がそう言っても女は同じ言葉を呪文のように繰り返すだけだった。
    さすがに気持ち悪くなり一方的に電話を切ると鬼電。

    2006-11-04 03:58:00
  • 128:

    電話は鳴り続け寝るにも寝れない状態だった。
    仕方なく電源を切りその日は眠りについたが電話の女が誰なのか気になってなかなか眠りにつけなかった。

    2006-11-04 04:00:00
  • 129:

    次の日いつもの時間に目を覚まし携帯に電源を入れると自分の目を疑った。
    着信のお知らせメールが届き見てみると昨日の女から半端ないくらいの着信があった。

    とりあえず気になるという事もありかけなおしてみた

    2006-11-04 04:05:00
  • 130:

    名無しさん

    あげ

    2006-11-04 09:55:00
  • 131:

    名無しさんあげてくれてありがとう??今からまた書きます?

    2006-11-05 02:28:00
  • 132:

    プルルル…プル
    『仁ちゃん?』
    『あの…誰すか…?』

    …………………………

    2006-11-05 02:31:00
  • 133:

    しばらく沈黙が続いた。しびれをきかせた俺はまた女に問い掛けた
    『ごめん…誰?』
    『…………めぐやで?』

    めぐ…………しばらく考えたが"めぐ"が誰なのか頭には全く浮かばなかったし心当たりがなかった。

    2006-11-05 02:35:00
  • 134:

    『……ごめん分からん…』『ひどいな。めぐ仁ちゃんの家だって知ってる。お金だって貸したしいっぱい遊んだりしてた。好きだって言うてくれたやん。』

    めぐは一人で喋りながら途中泣きながら怒りだした。『……………もういいよ』俺が黙っているとめぐはそう言って一方的に電話を切った

    2006-11-05 02:41:00
  • 135:

    (何やねんこの女……!!)俺も意味が分からないめぐと名乗る女にイライラしだし掛けなおす事もなく仕事へ行く支度をし家を出た。

    するとまた携帯のバイブが震えた

    着信>>ゆき

    2006-11-05 02:45:00
  • 136:

    (え!!ゆき!?????)ゆきからの着信にかなりテンパりながら急いで電話に出た。
    『もーし?ゆき?』
    『あ、仁?昨日電話掛けなおしたんやけど電源切れてたから…昨日電話くれたよな?どーしたん?』

    『え!嘘やんごめん!何か変な奴がー………』

    2006-11-05 02:49:00
  • 137:

    『ん……?変な奴〜??』俺は"めぐ"の事をゆきに言いかけてやめた。
    『あー……変な奴に酒やたら飲まされていつのまにか携帯電源切れてて帰って即寝やってん!変な奴って憲二なー!』
    『憲二君かー!変な奴とかばりかわいそーやーん!』何とか(?)ごまかして仕事へ迎う途中ゆきとずっと電話していた

    2006-11-05 02:57:00
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