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◇◆ゆびわ◆◇
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1:
薬指に小さく小さく輝くダイヤモンド2つ…
――《ripples》――
さざ波をイメージされたその“ゆびわ”は、深い海の中へと沈んで行った…………2006-10-19 05:19:00 -
8:
『おいしいか??』
『うん!めちゃおいしいよ☆』
入院する前、あたしはフランス料理のレストランでバイトをしながら専門学校に通っていた。2006-10-19 06:15:00 -
9:
専門学校は夜間部に通っていたので、平日はランチタイムだけ。土日はディナータイムも、学校以外の時間は学費を稼ぐためにフルタイムで働いていた。
忙しい毎日。目標はただひとつ。
少しでも学費を軽減させるために学校は休まず通い、特待生でいるために成績は常に上位を維持させた。
夢があったからツラいと思ったことはなかった。2006-10-19 06:25:00 -
10:
バイトも楽しかった。
フランス料理を食べることもフランス語にも縁がなかったけど、バイトを初めてからフランス料理を知って少しのフランス語を覚えた。接客業が好きなあたしはホールスタッフとして働いていた。
ある日、ユウが社員で他店から異動してあたしの店にやってきた。それがユウとの出会い。2006-10-19 06:38:00 -
11:
名無しさん
フムフム
2006-10-19 06:38:00 -
12:
―PM9:46―
『あ〜もう10時になるなぁ!帰らなっ』
『えぇ〜もぉ帰るん??(;_;)嫌や!!』
夜10時は消灯時間。その時間までユウは病室にいることを特別に許可されていた。2006-10-19 06:46:00 -
13:
『ごめんなぁ、ゆり。俺はめちゃめちゃ一緒にいたいねんで。明日また来るからな☆っ』
『夜ひとりになるの嫌やぁ……』
こうやって毎日ユウを困らせていた。
『んじゃ明日もランチだけで上がりやから、朝出勤前に一回来る!ほんでまた仕事終わったら来るな☆』
『うん、わかったぁ…』2006-10-19 06:54:00 -
14:
ユウを困らせたらあかんのはわかってた。わかってるねん。あたしは大丈夫やでって安心させてあげないと。でも、毎晩ひとりになるのは恐かった…。
『ゆっくり寝るねんで〜ゆり☆チュッ』
『おやすみなさい…』2006-10-19 06:58:00 -
15:
―AM3:09―
また夢をみた。目が覚めたあたしは体の震えが止まらなくて、布団の中で小さくまるまっていた。
ユウ…ユウ…
心の中でずっとユウを呼び続けた。
静まりかえった病室。ケータイに手をのばした。2006-10-19 07:12:00