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1:
瑠美
当時20歳
やりたくない事はやらない。
仕事は気が向いた時だけ。
夜は飲み歩いた
欲しい物もたくさんあった
自分が幸せだなんて思わなかったけど
別に不幸だとも思わなかった。2006-09-01 02:48:00 -
31:
瑠美
だけどそんな人ばかりじゃなかった。
瑠美のような過去を持っているさとるに出会った。
27歳で7つも年上だけど瑠美には関係なかった。
さとるはいつも優しくて瑠美がさとるを好きになるのには時間がかからなかった。2006-09-02 00:38:00 -
32:
瑠美
さとるも瑠美の事が好きなんだと思う。だけど付き合おうとかフタリの関係をハッキリさせるような言葉は言わなかった。
瑠美はじれったくなってさとるに言った
「あたし…もうさとるの事出会って間もない時から好きやねん。さとるはあたしの事彼女にしてくれる気はないん?」2006-09-02 00:42:00 -
33:
瑠美
「好きやで。けどなお互い子供もおるし付き合うなら俺は結婚前提やと思ってる。瑠美はまだ若いしそんな事考えてないやろ?」
瑠美はなんだかうれしかった。
「あたしやって結婚前提やと思ってるで!!さとるならえみともうまくやってくれる気がするし!!」
さとるは笑顔を見せた。2006-09-02 00:47:00 -
34:
瑠美
瑠美はほっとした。
―あたしこの人と幸せになれるかもしれん。
だけどさとるは急に真剣な顔になった。
「俺な前の奥さん死んでんねん。」2006-09-02 00:50:00 -
35:
瑠美
瑠美はおどろいて何も言えなかった。
「…今から話す事瑠美が受け入れてくれんねやったら俺は瑠美を幸せにするって約束するで」
さとるは笑顔で言った。けどその笑顔には不安が交じっているようだった。
瑠美は笑顔で頷いた。2006-09-02 00:55:00 -
36:
瑠美
「事故やった。家の中で階段から落ちて打ち所が悪くて…俺の娘はそれを見てた。自分の親が死ぬ瞬間を。ショックも無理ないよな。今も精神科に通ってんねん。その時の記憶がないねん。ショックでとんだらしい。こんな複雑な家庭やねん。おまえは俺と一緒になったら大変な思いすると思うで?」
瑠美はおどろいたけど過去は過去。自分が悲しい過去から救ってあげたい気持ちだった。
もちろんさとるに伝えた。さとるは喜んでくれた。2006-09-02 01:04:00 -
37:
瑠美
それから半年もしないうちにフタリは籍を入れた。
えみはまだ2歳だけど父親ができた事に喜んでいるようでさとるになついていた。
だけどさとるの連れ子の梨果は違った。瑠美に会おうともしなかった。2006-09-02 01:08:00 -
38:
瑠美
瑠美とさとるが一緒に暮らしはじめる事になり瑠美と梨果は初めて顔を合わす事になった。
「初めまして。今日からよろしくなぁ☆」
瑠美は当たり障りないあいさつをした。しかし梨果は何も答えなかった。
「梨果。今日からこの人がおまえのママになるんやで!!ちゃんとあいさつしぃや。」
梨果は黙って自分の部屋に行ってしまった。2006-09-04 05:55:00 -
39:
瑠美
瑠美の旦那になったさとるは安定した給料で貯金もある。新しい家族のために一軒家を買った。家族のためならなんでもする理想の夫だった。
梨果の態度にショックをうけていた瑠美に
「梨果も年ごろやねん。小4やし…死んだ母親の事もあるし…」
気を使うさとるが瑠美にはうれしかった。
「大丈夫やで。覚悟はしてたし。そんなすぐうまくいくとは思ってへんよ。あたし頑張るから協力してや?」2006-09-04 06:02:00 -
40:
瑠美
さとるは笑顔を見せ少し梨果と話してくると2階へ上がった。
さとるの笑顔は口には出していなかったけどありがとうと言われてる気がして瑠美は幸せな気持ちでいっぱいだった。
梨果との問題は抱えているけれどこんなに優しい夫がいていい家に住めて本当に自分は幸せなんだと思った。2006-09-04 06:08:00