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**心**

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  • 1:

    haru

    見えそうで見えない心…。知りたくても分からない心の奥底。

    あなたは今何を思い誰を想ってるの?

    聞きたくても聞けない…言いたくても言えない…『今』の二人が壊れるのが怖くて。

    2006-08-17 22:00:00
  • 14:

    haru

    『じゃあ今からとりあえず迎えに行くわ。マンションの前着いたらまた電話するなー』

    明るく電話を切ると少し気が抜けた。陽介に会うのは10日ぶり…。やっと…会える…。

    私は急いでお店に戻ると来たばかりのお酒に手を伸ばし、グッと一気でのみほした。

    2006-08-17 23:25:00
  • 15:

    haru

    『帰るわ。ダッシュで送って』

    『えっ!?』

    驚くひろなんて目に映っていなかった。私の心はドキドキと加速度を増しながら上がっていく。目の前にいるどうでもいい男はもうどうでもいい。とにかく早く彼に会いたい…

    2006-08-17 23:30:00
  • 16:

    haru

    『また連絡してな…今日全然話されへんかったし』

    落ち込んでいるように見えるひろを、見て見ぬふりしながら私は車をおりる。[また]…か…

    『ありがとーごめんなー』私は笑ってドアを閉めた。どうでもいい相手にはどうでもいいことができる。だって…どうでもいい相手なんだから。

    2006-08-17 23:36:00
  • 17:

    haru

    いつからこんな自分になったのかは分からない。心には罪悪感さえなかった。

    自分がよければそれでいい。気付けば人の心を無視しても欲望のままに動いている自分が板についていた。

    追われたら逃げたくなる、逃げられたら追いたくなる…恋愛って結局単純なもので。

    2006-08-20 06:04:00
  • 18:

    haru

    車からおりると私は急いで家に帰った。

    鏡を見ながら髪を整え化粧を直す。適当だった服装を[彼]の好きな女の子らしい服装に着替える…。

    馬鹿らしいぐらい必死な自分がそこにいた。彼氏でもない男のために必死で努力をしてる私。

    2006-08-21 00:50:00
  • 19:

    haru

    好きだと言ってくる男は自慢じゃないけど何人もいた。

    私に尽くしてくれる都合のいい男が何人も。でも心は[彼]しか見えなかった。

    2006-08-21 00:54:00
  • 20:

    haru

    そんな時は僕のところへ〜♪

    携帯が鳴った。コブクロの轍…彼の…着信音。

    急いで電話に出てすぐに家を飛び出した。一秒でも早く…会いたかった…。馬鹿な女だと何度思っただろう。それでも…頭では分かっていても…心は止まらなかった。

    2006-08-21 00:59:00
  • 21:

    haru

    『ごめんなぁ急に。しんどくない?』

    車に乗り込んだ私に彼は優しく問いかける。彼の声がすごく…あったかくてなんだかとても切なかった。

    『しんどくないよ。全然元気』

    2006-08-21 01:10:00
  • 22:

    haru

    笑うことしかできなかった。いつもいつも…私は笑ってた。

    どんなに心が痛くなっても…彼の前では笑ってた。好きだから…笑ってたんだ。

    『どこ行く?』

    2006-08-21 01:13:00
  • 23:

    haru

    『どこでもいいよっ』

    本当は眠い。本当は体もしんどかった。でもそんなことを忘れさせてくれるぐらい彼は私にとってすごく大切だった。

    陽介は…[特別]だから。特別な人だから…。

    2006-08-21 01:17:00
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