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‐記憶‐

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  • 1:

    柚菜

    今、何処にいるの…?

    右も左もあたりを見回す限り真っ暗…

    手足を伸ばしたら柔らかい壁にぶつかってしまう。
    聞こえてくるのはドクッドクッって言う規則正しいリズムのある音。

    2006-08-04 21:50:00
  • 41:

    柚菜

    柚菜の後ろから誰か走って来る音が聞こえたが、柚菜は振り返ろうともしない。
    柚菜を追いかけて来たのは葉月だった。
    「ゆずぅ〜、一緒にお昼食べようょっ。」
    「毎日一緒に食べてるじゃん。しかも、今日も購買に買いに行かないと私のご飯ないよ…。」
    柚菜が少し辛い様な淋しそうな声で言うと葉月は…

    2006-08-05 19:13:00
  • 42:

    柚菜

    「ジャァ〜ン!」と言いながら柚菜にお弁当を2個見せた。
    「葉月、弁当箱洗った?」と真顔で問掛けていた。
    「それゎ酷いよぉ!!ゆず。ママに頼んでゆずのお弁当も作ってもらったのにさっ…」

    2006-08-05 19:13:00
  • 43:

    柚菜

    葉月ゎ少しむくれていたが柚菜はソレどころではなぃ。

    「嘘?!ってか葉月それマヂ?ごめん〜。。」
    「はぁゎ嘘ついてナィよ。ママのお弁当いる?いらない?」
    「いる、いる。絶対いる。」
    と柚菜は焦って葉月に言った。

    2006-08-05 19:15:00
  • 44:

    柚菜

    葉月の母親は凄く料理上手で、小学校に入学する前から卒業する頃まではよく柚菜と淕の2人で葉月の家で昼食や夕食ご馳走になってた。
    小学校を卒業する頃までは、近所でも評判のいい仲良し3人組だった。

    2006-08-09 01:39:00
  • 45:

    柚菜

    だが、小学校を卒業すると同時に葉月の父親が不良の事故で亡くなってしまったのだ。

    それ以来、柚菜と淕は昼食や夕食を食べに行く事もなくなり理由もなく柚菜と淕との仲もぎこちなくなっていた。

    2006-08-09 01:39:00
  • 46:

    柚菜

    ただ、幼い柚菜にはどぅする事も出来なかったのだ。
    葉月や葉月ママに何て言葉をかけていいのか…?
    柚菜自身も葉月パパの死をなかなか受け入れる事が出来なかった。
    葉月の両親だが、柚菜の事も自分達の娘の様に可愛がってくれてた人。

    そんな人の死…

    2006-08-09 01:40:00
  • 47:

    柚菜

    もう、2年半も前の事なのに柚菜は引きずっていた。

    葉月はそんな柚菜に気をつかっているのかゎ定かではなかったが、中学に入学すると同時に明るく振る舞っていた。

    2006-08-09 01:41:00
  • 48:

    柚菜

    新しい学校・友達・先生。葉月は少しずつ前に進もうとしている事が柚菜には伝わってきた。
    ただ、柚菜は葉月と同じ様に前向きには考えれなかった。
    大切な人を失ってしまった辛さ。
    2度と会えない悲しみ。
    “もう2度とこんな想いをしたくない…”
    柚菜はそんな想いで2年半のあいだ胸がいっぱいだった。

    2006-08-09 01:42:00
  • 49:

    柚菜

    だが葉月にも淕にも、そして他の誰にも気付かれない様に明るく振る舞っていた。
    柚菜はそんな事を考えながらも葉月ママのお弁当を懐かしい気持ちで食べていた。

    2006-08-09 01:42:00
  • 50:

    柚菜

    「うん、久々に食べると何だか昔以上に凄く美味しく感じる〜!」
    「実はママね、昨日の夜に‘ゆずのお弁当も作ってほしい’って頼んだ時からゆずの為にスペシャル弁当作るって張り切ってたよ!」
    本当に何とも言えない懐かしい味。
    何故か柚菜の目には涙が溢れていた。

    2006-08-09 01:43:00
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