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‐記憶‐
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1:
柚菜
今、何処にいるの…?
右も左もあたりを見回す限り真っ暗…
手足を伸ばしたら柔らかい壁にぶつかってしまう。
聞こえてくるのはドクッドクッって言う規則正しいリズムのある音。2006-08-04 21:50:00 -
2:
柚菜
そして、もう1つ聞こえてくるのが優しく甘い声。
後は色々な音や知らぬ声…
ただ、言える事はいつも聞こえてくる音と声は何よりも心を癒してくれている。2006-08-04 21:51:00 -
3:
柚菜
優しく甘い声は誰なのか解らなかったが、柔らかい壁が凹んだ時に同じ言葉が耳に入って来た。
『柚菜(ゆずな)』と言っている。2006-08-04 21:52:00 -
4:
柚菜
“柚菜”とは何を示しているのだろう…?
ただ、声に反応して柔らかい壁が凹んだ所を叩いたり蹴る事により、安心させられる。2006-08-04 21:57:00 -
5:
柚菜
何故なんだろう…?
ただ声の主に『自分の存在を知らせたい。ここにいるよ。』と…2006-08-05 02:16:00 -
6:
柚菜
気が付けばョク柔らかい壁を蹴っていた。
それはいつもの優しく甘い声を聞きたかったから。
特に壁が凹んでいる時に聞こえてくる声は一番暖かい声で、何よりも安心出来た。2006-08-05 02:17:00 -
7:
柚菜
時にゎ怖い声や悲しそうな声も聞こえて来た。
『どぅしたの?』と心の中で声の主に問いかけた事もあったが、返答ゎ1度もなかった…
2006-08-05 02:18:00 -
8:
柚菜
ただ“柚菜”と言う言葉が聞こえる時はどんな時も優しい声であり、自分を呼んでいる様な気がしていた。
そして、どれ位の時間が経ったのだろうか?
2006-08-05 02:19:00 -
9:
柚菜
ただ1つ解っている事が、身動きを取るのも難しい位窮屈になったと言う事だけ。
2006-08-05 02:19:00 -
10:
柚菜
そんなある日…
「もぅ、この真っ暗な所にどれ位いるのだろうか…?いい加減、こんな窮屈な所から出たい。そして声の主に会ってみたい。」と思う様になっていた。2006-08-05 02:20:00 -
11:
柚菜
そして…
何かがいつもと違っている。
2006-08-05 02:21:00 -
12:
柚菜
「何だろう、この感じ…?いつも以上に狭い。もう、コレ以上に身動きを取れないのゎ嫌だ。」と思いながらも、何も抵抗できなかった。
2006-08-05 02:22:00 -
13:
柚菜
ただ、初めて明るい所に出て自由に動ける事が解った。
その時、無意識の間に「オギャー、オギャー」と叫んでいる。2006-08-05 02:23:00 -
14:
柚菜
初めて声を出せたのだが何が起きたのかまだ理解出来ていない。
ただ、今まで以上に色々な音が耳に入ってきて不思議な感じだったが、その時…2006-08-05 02:24:00 -
15:
柚菜
「ヨク頑張ったね!!元気な女の子だよ。」と言う聞き覚えのナイ声が聞こえた。
2006-08-05 02:26:00 -
16:
柚菜
初めて聞いた様な感じの声だったがすぐ他の声が何よりも耳に入ってきた。
「やっと会えたね☆」
その声を聞いた瞬間、紛れもなくいつもの優しく甘い声だと解った。
2006-08-05 02:27:00 -
17:
柚菜
何が何だか状況が理解出来なかったが、今まで以上にあの声がはっきりと聞こえた事が何よりも嬉しくて泣いていた。
2006-08-05 02:27:00 -
18:
柚菜
そして、柚菜はおそるおそる目を開けた。
いままで見てきた真っ暗で狭い所とゎ違い明るく色々な物が見える。
2006-08-05 02:28:00 -
19:
柚菜
だが、柚菜の目には何もかもはっきりと見えてはいない。
今まで真っ暗な狭い所にいたから柚菜の目に入って来る物は何もかも全て初めて見る物。
2006-08-05 02:29:00 -
20:
柚菜
柚菜はあたりを見渡してた。
ただ、はっきり見える物ゎコレと言ってない。
2006-08-05 02:30:00 -
21:
柚菜
微かに柚菜の耳に入って来る音。
ほんの少し前までは当たり前の様に聞こえていた、ドクッドクッと言う音が何処からか柚菜の耳に入って来る。
2006-08-05 02:30:00 -
22:
柚菜
さっきまで当たり前に聞こえてた音なのに、凄く懐かしい。
柚菜は自然と笑顔になっていた。2006-08-05 02:31:00 -
23:
絢子◆90Bahj2DOA
しおり☆
文章が綺麗ですね(・ω・)
頑張って下さい♪2006-08-05 07:29:00 -
24:
柚菜
そして、柚菜の目の前には柚菜とは比べものにならない位大きな人がいた。
柚菜の目に見える人は人と言う事がなんとか解るダケで顔ゎボヤけていて誰もはっきり見えない。
2006-08-05 17:24:00 -
25:
柚菜
だけど、何故か今柚羽が見ている人の顔ダケゎはっきりと見えた。
柚菜の目に初めて見えた人は苦しんだ後の様子で顔から汗を流しながらも柚菜の事を見て優しく笑いかけている。2006-08-05 17:25:00 -
26:
柚菜
“この女の人は誰なんだろう?解らないけれど、この人の側にいると凄く安心出来る。”と柚菜は心の中で想っていた。
2006-08-05 17:26:00 -
27:
柚菜
すると…
柚菜の目に見えた女の人ゎ「やっと会えたね。会いたかったよ。柚菜。」といつもの優しく甘い声で言った。
2006-08-05 17:26:00 -
28:
柚菜
その時、いつも聞いていた声の主と会えた喜びで胸がいっぱいだった。
そして何より安心していた。
そのまま柚菜は自然と眠りについた。2006-08-05 17:27:00 -
29:
柚菜
「ママ…?」と柚菜は自然と呟きながら涙していた。
「今朝もだ…」と1人呟いていた。2006-08-05 19:01:00 -
30:
柚菜
今のは柚菜の記憶なのか?
それともただの夢なのか…?
ただ、ほんの少し前まではこの事を知っている人はいなかった。2006-08-05 19:01:00 -
31:
柚菜
あの事件さえなければ、誰も知る事などなかったのに。
そう、事件ゎ半年前に起きた。
2006-08-05 19:02:00 -
32:
柚菜
教室に入ろうとすると柚菜の側に1人の女の子が来た。
「ゆずぅ〜。英語のノートぉ…」と女の子ゎ泣きそうな声で柚菜に言うと…
2006-08-05 19:03:00 -
33:
柚菜
柚菜は“またか…”と言う想いを隠しながらも笑顔で答えた。
「仕方なしだよ。ィィ加減に宿題位は自分でしなよ、葉月。ぢゃなぃと進学出来ないよ?」
2006-08-05 19:04:00 -
34:
柚菜
葉月は柚菜の幼馴染みでクラスメート。
小学校に入ってから何故か1度も別々のクラスになった事がなかった。
そして、もう1人。
柚菜と葉月の幼馴染みでクラスメートである淕(リク)も偶然にも柚菜や葉月と1度も別々のクラスになった事がなかった。
2006-08-05 19:05:00 -
35:
柚菜
淕が知らぬ間に柚菜の隣に立っていた。
「おはよう、ゆず。今日も相変わらず葉月ゎ宿題やって来てね〜んだ。」
「うん…そぅみたい。まぁいつもの事だけどね。」
「確かにな。」
2006-08-05 19:07:00 -
36:
柚菜
柚菜も淕も何を話してィィのか解らず会話の後、2人は教室に入らず廊下に立ったまま黙っていた。
2人は?キーンコーンカーンコン?と始業のチャイムの音が聞こえ初めて教室に入り自分達の席へとついた。2006-08-05 19:07:00 -
37:
柚菜
いつもと変わりのない朝、変わりのない教室、そしてクラスメート。
受験と言う壁がクラスメートの前にはあったが、柚菜は気にもかけていない。2006-08-05 19:10:00 -
38:
柚菜
「ぁ〃〜そろそろ中間の成績張り出されるんだよねぇ〜。」
「でも、このクラスのトップ3はいつもと一緒だろうなぁ〜。」
と言うクラスメートの喋り声が耳に入ってきた。
教室の前のドアが開き担任が出席を確認する為に教室へ入って来た。
2006-08-05 19:10:00 -
39:
柚菜
出席を確認した後、いくつかの連絡などを言っていた。
(これは毎日の日課の様なものだからクラス全員が聞いてなかった)
そして、先程クラスメートが話していた中間の成績が張り出された事を言い終えると担任ゎ教室を出て行った。
担任がいなくなると、再びクラス全員が騒ぎだした。2006-08-05 19:11:00 -
40:
柚菜
ただ、柚菜は成績の事など気にしてなかった。
進学の事も将来の夢も柚菜にとってはどうでもいい事におもえていたから。
昼休み。
お弁当を持って来ていない柚菜は購買に向かっていると…2006-08-05 19:12:00 -
41:
柚菜
柚菜の後ろから誰か走って来る音が聞こえたが、柚菜は振り返ろうともしない。
柚菜を追いかけて来たのは葉月だった。
「ゆずぅ〜、一緒にお昼食べようょっ。」
「毎日一緒に食べてるじゃん。しかも、今日も購買に買いに行かないと私のご飯ないよ…。」
柚菜が少し辛い様な淋しそうな声で言うと葉月は…2006-08-05 19:13:00 -
42:
柚菜
「ジャァ〜ン!」と言いながら柚菜にお弁当を2個見せた。
「葉月、弁当箱洗った?」と真顔で問掛けていた。
「それゎ酷いよぉ!!ゆず。ママに頼んでゆずのお弁当も作ってもらったのにさっ…」2006-08-05 19:13:00 -
43:
柚菜
葉月ゎ少しむくれていたが柚菜はソレどころではなぃ。
「嘘?!ってか葉月それマヂ?ごめん〜。。」
「はぁゎ嘘ついてナィよ。ママのお弁当いる?いらない?」
「いる、いる。絶対いる。」
と柚菜は焦って葉月に言った。2006-08-05 19:15:00 -
44:
柚菜
葉月の母親は凄く料理上手で、小学校に入学する前から卒業する頃まではよく柚菜と淕の2人で葉月の家で昼食や夕食ご馳走になってた。
小学校を卒業する頃までは、近所でも評判のいい仲良し3人組だった。
2006-08-09 01:39:00 -
45:
柚菜
だが、小学校を卒業すると同時に葉月の父親が不良の事故で亡くなってしまったのだ。
それ以来、柚菜と淕は昼食や夕食を食べに行く事もなくなり理由もなく柚菜と淕との仲もぎこちなくなっていた。
2006-08-09 01:39:00 -
46:
柚菜
ただ、幼い柚菜にはどぅする事も出来なかったのだ。
葉月や葉月ママに何て言葉をかけていいのか…?
柚菜自身も葉月パパの死をなかなか受け入れる事が出来なかった。
葉月の両親だが、柚菜の事も自分達の娘の様に可愛がってくれてた人。
そんな人の死…2006-08-09 01:40:00 -
47:
柚菜
もう、2年半も前の事なのに柚菜は引きずっていた。
葉月はそんな柚菜に気をつかっているのかゎ定かではなかったが、中学に入学すると同時に明るく振る舞っていた。2006-08-09 01:41:00 -
48:
柚菜
新しい学校・友達・先生。葉月は少しずつ前に進もうとしている事が柚菜には伝わってきた。
ただ、柚菜は葉月と同じ様に前向きには考えれなかった。
大切な人を失ってしまった辛さ。
2度と会えない悲しみ。
“もう2度とこんな想いをしたくない…”
柚菜はそんな想いで2年半のあいだ胸がいっぱいだった。2006-08-09 01:42:00 -
49:
柚菜
だが葉月にも淕にも、そして他の誰にも気付かれない様に明るく振る舞っていた。
柚菜はそんな事を考えながらも葉月ママのお弁当を懐かしい気持ちで食べていた。2006-08-09 01:42:00 -
50:
柚菜
「うん、久々に食べると何だか昔以上に凄く美味しく感じる〜!」
「実はママね、昨日の夜に‘ゆずのお弁当も作ってほしい’って頼んだ時からゆずの為にスペシャル弁当作るって張り切ってたよ!」
本当に何とも言えない懐かしい味。
何故か柚菜の目には涙が溢れていた。2006-08-09 01:43:00 -
51:
柚菜
そんな柚菜に気付いた葉月ゎ何も考える余裕もなく声をかけていた。
「ゆず、どぅしたの?何か嫌いな物入ってた?それとも不味かった?」
2006-08-09 01:44:00 -
52:
柚菜
「ううん、違うの。何だか懐かしい気持ちと、またこうして葉月ママの手料理が食べれる事が嬉しくてさっ。」
「そっかぁ。それはよかった。あっ、それとねママのお弁当の事は淕に内緒にしててね。」2006-08-09 01:45:00 -
53:
柚菜
柚菜の言葉を聞いて葉月は安心していた。
そんな葉月の後ろに人が…
「葉月ちゃぁ〜ん、俺に何を内緒にするのかなぁ〜?」
葉月の後ろに立っていたのは淕だった。
柚菜は“噂をすれば現れた…”と心の中で思っていた。2006-08-09 01:45:00 -
54:
柚菜
淕は柚菜が珍しくお弁当を持って来てるのを見て側に来たらしい。
「葉月ちゃぁ〜ん、今度ゆずのお弁当作ってもらう時ゎ俺のもお願い出来るかなぁ〜?」
淕は葉月の事を少し脅す様な感じだった。2006-08-09 01:46:00 -
55:
柚菜
「う〜ん…一応、帰ったらママに聞いてみる。」
「頼んだょ!葉月。俺もたまにはおばさんの作った飯食べたいしさっ!」
凄く期待した様な表情を浮かべながら淕は2人から離れて行った。
淕が2人の会話が聞こえナィ位離れると葉月がため息をついた。2006-08-09 01:47:00 -
56:
柚菜
「はぁ〜。ママに言ったら絶対ママ喜ぶよ。」
「えっ…?葉月ママが喜ぶんならいいんじゃないの?!」
「ゆず、今朝なんかママ1時間も早く起きてお弁当作ってるんだよ。“淕の分も”って頼んだら徹夜して作るよ。はぁのママは…」2006-08-09 01:47:00 -
57:
柚菜
そぅ言うなり葉月ゎもぅ1度ため息をついた。
柚菜は母親の事で悩む葉月の姿を見て見ぬふりは出来なかった。
「う〜ん。じゃ、こういうのはどう?今度の土曜日、昔みたいに昼食会するの!」
「えっ…?」
2006-08-09 01:48:00 -
58:
柚菜
「ただ、昔とは違って私と葉月が手伝うの。多分、昔より食べる料は多いし1人で作るより手伝った方が葉月ママも絶対楽じゃん?」
柚菜にはそれしか思い浮かばなかった。
ただ、昔みたいに葉月ママの手料理が食べたい気持ちから思い浮かんだ事にゎ変わりなかった。2006-08-09 01:49:00 -
59:
柚菜
「うん、それいいよ。ママもゆずに会いたがってたし今日帰ったらすぐにママに聞いてみる。」
葉月の顔が一瞬にして笑顔に変わった。2006-08-09 01:50:00 -
60:
柚菜
安心したからか、葉月が「そ〜言えば、5教科の合計499点で、ダントツ1位だったね。」
「そうなんだぁ。」
「えっ、ゆず成績表見てナィの?相変わらずって感じで2位も淕だったケド、淕ゎ448点だからゆずがダントツだよ。」
「それで、葉月ゎ相変わらず3位キープ出来たの?」2006-08-09 02:24:00 -
61:
柚菜
「じゃ、今日から宿題自分でしなよ。そしたら絶対に成績も上がるよ。テストなんか毎日の宿題から出てるし。と言うより、葉月の頭なら宿題してたら受験勉強の時間作る事、出来るしテスト前に追い込みいらないよ?」
「そぅかなぁ〜。」
不安そぅに葉月は答えたが、柚菜は宿題を自分でする事は葉月にとって何よりも大切な事だと思った。2006-08-09 02:26:00 -
62:
柚菜
その日の夕方…
柚菜は通い慣れた通学路を歩いて帰っていた。
いつもと変わりない道で変わりない風景。
横断歩道を渡ろうとした時、信号が赤へと変わったので柚菜は待つ事にした。
2006-08-09 02:26:00 -
63:
柚菜
その時、柚菜の後ろから小さな黒い何かが道路に飛び出した…。
そして、何が飛び出したのか確認しようとした時に黒い物を追って続いて、男の子が走って来た。
男の子は信号も見ずに道路に飛び出してしまった…
柚菜は思わず、男の子を追い掛けた。2006-08-09 02:27:00 -
64:
柚菜
男の子は道路の真ん中で黒い生き物を抱え安心していた。
その時だった。
車のクラクションが辺り一面に鳴り響いたのだ。
『僕、危ないっ…』
柚菜は車が走って来てる事に気が付き男の子を突き飛ばした。2006-08-09 02:29:00 -
65:
柚菜
その瞬間…
“キュルル〜”
と言う音の後すぐに…
?ドンっ?
と言う音がさっきのクラクションと同じ位の辺り一面に鳴り響いた。
車は急ブレーキを踏んだが、間に合わず柚菜を引いてしまった。2006-08-09 02:30:00 -
66:
柚菜
↑の6行目なんですが…
×同じ位の辺り一面
○同じ位の音が辺り一面です。
読んでくれてる方ぃてるのかなぁ…?
読みにくくてすみません…2006-08-09 21:15:00 -
67:
樒希
読んでますよぉ!!(o'∇`o)
続き気になるッ☆頑張ってくださあ-い!!!
しぉり☆☆2006-08-10 00:10:00 -
68:
柚菜
樒希さん
しぉり、ぁりがとぅッ?
今から更新します?2006-08-10 21:19:00 -
69:
柚菜
「ゆずっ!!」
柚菜の歩いて帰って来てた方向から、男の子が柚菜を呼ぶ声がした。
柚菜は意識がもうろうとする中、誰かが自分を呼んでる。と言う事は理解したがすぐに意識を失ってしまった…2006-08-10 21:20:00 -
70:
柚菜
学生服の男の子は柚菜に駆け寄り、周りを見渡し一番近くにいた買い物帰りの主婦に言った。
「すぐに救急車を呼んで下さい。それと警察にも連絡を!」
主婦は戸惑いながらも男の子の言う通りに携帯で救急車を呼んだ。2006-08-10 21:21:00 -
71:
柚菜
そして、電話を切りすぐに警察にも連絡をした。
目の前で事故が起きてどの位の時間が経ったのか?
救急車が来るまでに5分とかからなかったが男の子は数時間待たされたと言う様子だった。2006-08-10 21:21:00 -
72:
柚菜
救急隊員が安全確認しながら柚菜を救急車に乗せた直後、隊員は柚菜の側にいた男の子に問いかけた。
「あなたは?」
「幼馴染みです。」
「同乗しますか?」
「はい。」
そう、この学生服の男の子は淕だった。2006-08-10 21:22:00 -
73:
柚菜
淕は不安気に柚菜を見ている。
「ゆずは助かりますよね?」
「病院に行ってみないと解りませんが、私達は最善の処置を取らせて頂きます。」
2006-08-10 21:22:00 -
74:
柚菜
救急隊員の言葉を聞き、淕は不安な気持ちを隠しきれなかった…
病院に着くやいなや柚菜は手術室へ運ばれた。2006-08-10 21:23:00 -
75:
柚菜
「ゆずな…」
淕は柚菜の安否が気になりながらも柚菜の両親に連絡を入れた。
柚菜の母は飛んで来たかの様にすぐに病院へ駆け付け淕に問いかけた。
「柚菜は?」
淕は首を横に振った。2006-08-10 21:24:00 -
76:
柚菜
「そぅ…ありがとうね。淕君」
「ぃぇ、僕ゎ何もしてなぃんで…」
淕ゎ柚菜の状態が気になり時間がどの位たったのか解らなかった。2006-08-10 21:25:00 -
77:
柚菜
その時、現場検証を終えた警察が病院へ来た。
淕ゎ警察に自分が見た事故の様子を全て話した。
警察に話を終え淕の目撃した事を確認を取ってる時に手術室から看護婦が出て来た。2006-08-10 21:25:00 -
78:
柚菜
看護婦ゎ柚菜の母の所へ行き話かけた。
「水沢 柚菜さんのご家族の方ですか?」
「はぃ。柚菜の母ですが…柚菜は?」
「大丈夫ですよ。命に別状ゎありません。」2006-08-10 21:26:00 -
79:
柚菜
看護婦の言葉を聞いて柚菜の母ゎ安心した様子を表した。
「ただ、出血が酷いので輸血が必要なんです。」
柚菜の母は看護婦が何を伝えようとしてるのか解らなかった。2006-08-10 21:27:00 -
80:
柚菜
看護婦ゎ続けて言った。
「それで、先程手術がありA型の輸血様の血液を使い柚菜さんへの輸血が足りない場合があってゎいけないのでお母様の血液型をおうかがいしに来たのですが…」2006-08-10 21:28:00 -
81:
柚菜
柚菜の母ゎ淕を気にしながらも答えた。
「私ゎO型です。」
「そぅですか、解りました。」
「あの…、僕A型なんで僕でよければ。」
2006-08-10 21:29:00 -
82:
柚菜
警察と話を終えた淕が看護婦と柚菜の母へ言った。
「そぅですか。もし、血液が足りない時ゎお願いします。」
看護婦ゎ再び手術室へ戻って行った。
柚菜の母ゎ気まずそうな顔をしていた。2006-08-10 21:32:00 -
83:
柚菜
「あの…柚菜ってB型ぢゃなぃんですか?」
淕ゎ不思議そうに問いかけた。
「柚菜はA型ょ。」
戸惑いながらも柚菜の母ゎ答えた。2006-08-10 21:33:00 -
84:
柚菜
「でも、おじさんゎB型でおばさんゎO型で柚菜もB型って言ってましたが…」
淕ゎ理解出来なかった。2006-08-10 21:33:00 -
85:
柚菜
手術室のランプが消え柚菜の意識ゎ戻ってなかったが病室の方へ移動した。
そして、柚菜の母ゎ担当医と話をする為に別室に呼ばれた。
淕ゎ一足先に柚菜の病室へ来ていた。
柚菜の母が病室に戻って来る前に柚菜の意識が戻った。2006-08-10 21:35:00 -
86:
柚菜
「淕…?」
柚菜ゎ淕に子供の無事を聞き安心し笑った。
「それよりさっ…」
淕が何か言いかけたが、柚菜の母が入って来た為、黙り込んだ。
そんな淕を見て柚菜は不思議そぅに問いかけた。2006-08-10 21:37:00 -
87:
柚菜
「何?淕。今、何か言いかけなかった?」
「あぁ、隠す事でもナィし葉月にも帰ったら連絡しとくな。」
「ぅ〜ん、でも文化祭の前で葉月ゎ委員会とかあるしあまり心配かけたくないからなっ…」2006-08-10 21:37:00 -
88:
柚菜
「でも、黙ってて葉月の耳に入ったら葉月はショック受けるぞ?」
「ぅん。じゃ、お願いしてもィィ?ただ、大した事ナィから心配しなくてィィ。って伝えてて。」
「わかった。それと無理するなよ。」2006-08-10 21:39:00 -
89:
柚菜
淕と柚菜の会話が一段落つくのを待ってたかの様に柚菜の母ゎ少し焦りながら言った。
「淕君、ありがとうね。もぅ大丈夫だからお母さんも心配してるだろうし今日は帰った方がィィんぢゃなぃかな?」2006-08-10 21:40:00 -
90:
柚菜
「はい。そうします。」
淕は柚菜の母へ返事をして続けて柚菜に言った。
「また来るから安静にしとけよ。」
「ぅん。ごめんね、ありがとう。」
柚菜の返事を聞き、淕ゎ病室から出て行った。2006-08-10 21:41:00 -
91:
柚菜
柚菜の母は淕が帰った事を確認し、深刻そうに話し始めた。
「あのね、柚菜…落ちついて聞いてね。」
柚菜ゎ事故の事を言われるのかと思いドキドキしながら母の話を聞いた。2006-08-10 22:21:00 -
92:
柚菜
「事故の事は関係ナィんだけど…淕くんに柚菜の血液型の事を聞かれたの。」
柚菜の母はどぅしてィィのか解らない様な表情を浮かべながら柚菜から目をそらした。
「そっかぁ、そんな事だったんだ。」
柚菜は母を安心させたいが為に平然を装って言った。2006-08-10 22:23:00 -
93:
柚菜
「でも…」
柚菜の母は一生懸命言葉を探してるが、そんな母の姿を見て、
「母さん、気にしないで。いずれ淕にも葉月にも話すつもりだったからコレを機会に話すよ。」
柚菜は笑いながら母に言ったが、複雑な気持ちだった。
自分の秘密を知って淕や葉月の2人ゎどぅ思うのか?2006-08-10 22:25:00 -
94:
柚菜
軽蔑されるのでゎナィのか?
受験を控えた2人に今話すべきなのか…?
2人に必要以上に心配をかけたくない。
そんな思いが柚菜の頭によ切った…
だが、母親に心配かけたくナィ気持ちから柚菜は何もなかった様な顔をした。2006-08-10 22:26:00 -
95:
柚菜
柚菜の母はやはり心配そぅな顔をしながら言った。
「今まで隠してきた事を母さんの不注意で柚菜を苦しめる事になってしまって…本当にごめんね。」
「母さんが悪いんぢゃナィよ。だから本当に気にしないで。」
柚菜はまた笑顔を作りながら言った。
母はそれ以上何も言わなかった。ただ、隠していたが目に涙を浮かべている事を柚菜気付いていた。
そんな母を見かねた柚菜は悩みながらも口を開いた。2006-08-10 22:27:00 -
96:
柚菜
「母さん、明日も仕事でしょ?私は大丈夫だし面会時間終わると思うから帰ってゆっくり休んでて。」
これが今、出来る柚菜の母への優しさだった。2006-08-10 22:27:00 -
97:
柚菜
母が帰り、どれ位の時間が経ったのか…?
柚菜は悩んでいた。
陸は葉月に今まで隠してきたが本当の事を話すべきなのか…?
柚菜自身もハッキリした事を知らないのに、話したら不思議に思うのでゎナィだろうか?2006-08-11 23:51:00 -
98:
柚菜
そんな不安を抱えながらも眠りについた。
次の日、?念のために?と色々な検査があり考える事が出来なかった。
柚菜は『2人に何をどぅ話せばィィのか…?』と言う事しか考えれなかった。2006-08-11 23:52:00 -
99:
柚菜
そして、考えもまとまらない間に陸と葉月が面会に来てくれた。
「ゆずぅ〜、大丈夫なのっ?」
病室に入って来てすぐに葉月ゎ柚菜の様態を気にかけてた。2006-08-11 23:53:00 -
100:
柚菜
「クラスのみんなも心配してるケド、ちゃんと治してから退院しろよ。」
「ぅん、ありがとう。骨折もなかったし1週間位で退院したいんだけどね。」
柚菜は無理に笑いながら葉月と陸に言った。
そぅ、昨日母に言われてから何をどぅ話せばィィのか…
悩んでいた。2006-08-11 23:55:00 -
101:
柚菜
だが、柚菜の中でゎ話す決心ゎついてた。
そして、柚菜は思いきって二人に今まで黙っていた事を話始めた。
そぅ。
自分の血液型が本当ゎA型と言う事から…
陸も葉月も、真剣に柚菜の話を聞いた。2006-08-11 23:58:00 -
102:
柚菜
陸は?信じれない?と言う表情を隠しきれなかった。
葉月ゎ目から涙が一滴、二滴と流れ頬を伝っていた。
そんな2人の様子を気にしながらも柚菜は話を続けた。2006-08-11 23:59:00 -
103:
柚菜
柚菜自身が信じる事がなかなか出来なかった事実。
柚菜の話す事実を二人は柚菜以上に受けいれる事が出来なかった…2006-08-11 23:59:00 -
104:
名無しさん
??
2006-08-14 05:19:00 -
105:
名無しさん
気になる??面白い??頑張って下さい??
2006-08-14 07:49:00 -
106:
柚菜
107さん?ァゲてくれてありがとうございますッ?
108さん?下手ですが、読んで頂いてありがとうございますッ?
今から更新しますね??2006-08-14 14:26:00 -
107:
柚菜
柚菜両親との血液型の不一致。
それは、柚菜と両親の間にゎ血縁関係がナィと言う事。
誰もがそんな話を信じれる訳もなかった。2006-08-14 14:32:00 -
108:
柚菜
柚菜がその真実を知ったのは小学校を卒業した頃だった。
偶然にも両親が話をしているのを聞いてしまった。
柚菜の中には今の両親の記憶しかなぃ。
それには理由があった…
2006-08-14 14:33:00 -
109:
柚菜
柚菜が5歳の時に柚菜と本当の母親(千秋)は車を走らせてる時、千秋の前に飛び出して来た子供を避け事故にあった。
そぅ…
その時に柚菜は頭を強く打って記憶を無くしてた。2006-08-14 14:34:00 -
110:
柚菜
柚菜の母、千秋は意識不明の重体で一命を取りとげたが、意識を取り戻す事はなかった。
千秋はいつ、自分に何が起きてもィィ様に水沢夫婦に伝えていた事があった。2006-08-14 14:34:00 -
111:
柚菜
『もし、私に何かあった時は柚菜の事をお願いします。』
水沢夫婦は千秋の事を自分達の娘・妹の様に可愛がってた。そんな千秋の頼みを快く受け入れてくれた。2006-08-14 14:35:00 -
112:
柚菜
柚菜の心の中に千秋との思い出は何も残ってなぃ。
千秋の写真も見た事もナィ。
今、生きているのか何をしているのかも解らない。
千秋の事を知った時はまだ生きているが何処で何をしているかまでは解らなかった。
それ以来、水沢家にいてィィのか?と言う気持ちもあり中学に入り学年1位を取り水沢夫婦に迷惑をかけない様にした。2006-08-14 14:39:00 -
113:
名無しさん
ァゲます☆
2006-08-15 01:26:00 -
114:
名無しさん
age
2006-08-16 08:05:00 -
115:
名無しさん
めっちゃ文うまい?読みやすいし完結まで読みますね??がんばってください?
2006-08-17 01:59:00 -
116:
柚菜
117、118さんァゲて頂いてぁりがとぅございますッ?
119さん、下手ですが頑張って完結させますね??2006-08-17 06:43:00 -
117:
柚菜
「私、本当にママに会いたいの。ママに会って言いたい事、伝えたい事があるの。」
そう言うと、淕が冷たく問掛けた。2006-08-17 06:45:00 -
118:
柚菜
「今、何処にいるのかわかってるのか?会ってどうするんだ?」
「解らない…大阪にいるのは確かなの。ただ、会って私を生んでくれてありがとう。って言いたいの。」
柚菜は泣きそうになりながらも答えた。2006-08-17 06:48:00 -
119:
柚菜
「だって、ママが私を生んでくれなかったら淕や葉月と知り合う事なかったんだよ?」
「はぁ〜は、ゆずと知り合えて仲良くなれて良かったと思う。」
柚菜に続けて葉月が口を開いた。2006-08-17 06:50:00 -
120:
柚菜
「はぁ〜は、ユズが誰の子供でもユズには変わりないと思うよ。」
「確かになっ。ユズは他の誰でもない柚菜だな。」
淕は、考え直したかの様に言った。
?千秋に会いたい。?と言う柚菜の気持ちを理解し、誰よりも力になりたい。と思った。2006-08-17 06:50:00 -
121:
柚菜
その気持ちは葉月も同じだった。
「ユズのママは大阪にいるの?」
葉月が問掛けた。
「そうなの。解ってるのは大阪にいるって事だけ…」
柚菜が答えた後に葉月は黙りこんだ。2006-08-17 06:51:00 -
122:
柚菜
葉月が悲しそうな顔をしてるが、そんな事はお構い無しに…
「じゃ、中学卒業したら大阪に探しに行くのか?それとも引っ越すのか?」
淕は柚菜の考えを少しでも聞いて理解したかった為、早口で問掛けた。2006-08-17 06:53:00 -
123:
柚菜
今日ゎココまでです??
152006-08-17 06:54:00 -
124:
柚菜
柚菜自身は覚えていないが、幼い頃に千秋はよく柚菜の服を作っていた。
その時に柚菜は?大きくなったらママに服を作ってあげる?と千秋に約束をしていた。
事故で記憶を失ったが、服飾関係に進みたい。と言う夢は忘れていなかった。2006-08-20 08:06:00 -
125:
柚菜
葉月の言葉を聞いて柚菜の目には涙が溢れていたれ。
「そうだぞ。俺達がいる事を忘れるなよ。」
淕が続けて言った。
2人の言葉が嬉しくて柚菜は涙が止まらなかった。
「ありがとう。葉月、淕。」
その時だった…2006-08-20 08:07:00 -
126:
柚菜
「クシュンッ」
ドア越しにくしゃみが聞こえてきた。
3人はドアに目を向けた。すると…
「ごめんなさい。聞くつもりはなかったんだけど…」
柚菜の母親がドアを空けて入って来た。2006-08-20 08:08:00 -
127:
柚菜
「いえ。こんにちは、おばさん。」
淕が一番最初に、挨拶をした。
続けて葉月も。
そして…
「じゃ、俺達は失礼します。」
そう言うと帰る用意を始めた。2006-08-20 08:08:00 -
128:
柚菜
そして、病室を出る時に、淕が
「ちゃんと自分の気持ちに素直になれよ。」
「そぅだよ。それと、ユズは一人じゃないんだからね。」
淕に続けて葉月が言った。2006-08-20 08:09:00 -
129:
柚菜
そうして、二人は不安を隠しながらも病室をあとにした。
2006-08-20 08:09:00 -
130:
柚菜
「千秋ちゃんはね、柚菜が会いに行くより夢を叶える為に頑張ってる方が喜ぶわよ。」
柚菜の母は笑顔で言った。
「少なくとも私も柚菜や美優の母親だから、渚ちゃんの気持ちはわかるの。」2006-08-20 08:14:00 -
131:
柚菜
「でも、お姉ちゃんはお母さんの子供でずっと一緒だけど私とママは…」
そぅ言うと柚菜はまた黙りこんだ。
「柚菜は千秋ちゃんに会いに行きたいでしょ?千秋ちゃんの事が好きなんでしょ?」
柚菜の母親は相変わらず笑顔で言った。2006-08-20 08:14:00 -
132:
柚菜
ただ、その笑顔も作っているのが柚菜には解っていた。
「うん。ママの事、好きだしママに会いたい。でもお母さんやお父さん…」
柚菜は自分の気持ちに素直になれなかった。2006-08-20 08:14:00 -
133:
柚菜
千秋に会いに行く事は10年もの間、自分を娘の様に育ててくれた水沢夫婦を裏切ると言う事になると思ってた。
「本当は千秋ちゃんの事、知りたいんでしよ?」
柚菜の母親はそう言うと柚菜の答えを聞く前に話出した。2006-08-20 08:15:00 -
134:
柚菜
妊娠してる時、病院行き成長を確認し喜んでいた事。
お腹が小さいからと言って柚菜の事を気にしていた。
病院で動きまわるエコーを見て喜んでいた。
胎動が初めて解ったと言う時の報告。2006-08-20 08:16:00 -
135:
柚菜
産まれる前から女の子だったら柚菜と名付ける。
産まれる前にベビードレスを作っていた。
産まれてからも大切に愛情を持って育てられていた事。
ただ、柚菜の本当の父親の話は1度も出なかった…2006-08-20 08:16:00 -
136:
名無しさん
渚って誰?
2006-08-20 14:23:00 -
137:
名無しさん
143さん、指摘ぁりがとぅござぃます?
すみません?
137の渚ですが、千秋の間違いです?2006-08-21 02:32:00 -
138:
柚菜
中々更新出来なくてすみません…
読んでくれてる方ぃるのかなぁ?( ̄▽ ̄;)
今から更新します☆2006-08-25 11:29:00 -
139:
柚菜
柚菜は、何故父親の話が出ないのか不思議で仕方なかった。
ただ、千秋の話を聞いたこの夜に夢をみた。2006-08-25 11:31:00 -
140:
柚菜
そぅ…
柚菜がまだ千秋のお腹の中にいる頃の夢。
柚菜は夢だけど何だか凄く懐かしく感じていた。2006-08-25 11:31:00 -
141:
柚菜
本来、3歳から5歳迄に無くなるお腹の中での記憶が事故のショックで思い出した。
夢の中での千秋は泣いていた…
ただ、声しか聞こえなぃが悲しい泣き声。2006-08-25 11:32:00 -
142:
柚菜
千秋の声は泣きながらも?ごめんね。?と何度も呟いていた。
柚菜は夢の中で自分の存在を渚に伝えようとしていた。
?悲しまないで。私はここにいるよ。?と言う想いを込めて暴れていた。2006-08-25 11:32:00 -
143:
柚菜
その時、聞き覚えのある声が耳に入ってきた。
『ゆず。おい、ゆずっ!!』
柚菜の耳に入ってきた声は淕だった。
『どぅしたんだ?凄くうなされてたぞ。変な夢でも見たのか?』
淕は心配そうに問掛けた。2006-08-25 11:33:00 -
144:
柚菜
『大丈夫。何でもナィよ…』
柚菜は淕にこれ以上、心配かけたくなかった。
だけど、話を聞いて欲しいと言う気持ちに負け、昨日の千秋の話と夢の内容を淕にだけ話した。
柚菜自信も最初は?夢?だと思っていた。
だが、何度も同じ夢を見る度に?夢ではないのでは??と思うようになっていた。2006-08-25 11:34:00 -
145:
名無しさん
ァゲ?
2006-08-26 09:58:00 -
146:
柚菜
入院中に何度も何度もお腹にいる頃の夢を見た。
昼夜問わず、必ずと言ってもィィ程に…
ただ、何度も同じ夢を見る間に段々うなされる事はなくなっていた。
ただ、毎日夢を見る度に思う事…2006-08-26 21:30:00 -
147:
柚菜
それは『ママ(千秋)に会いたい。会って一言でィィから伝えたい。』
欲を言えば千秋と一緒に暮らしたいけど、自分を本当の娘の様に育ててくれた両親のそばにもいて、両親にも親孝行はしたい。
千秋の所に会いに行く事は親不孝な事ではなぃのか?と言う気持ちもあるが…2006-08-26 21:31:00 -
148:
柚菜
会って直接、千秋の口から父親の話も聞きたい。
どぅして、父親ではなく水沢夫妻に預けられたのか?
柚菜の胸の中は不思議な事だらけ。2006-08-26 21:31:00 -
149:
柚菜
退院するまでの約2週間の間、水沢夫妻の事、千秋の事、進学の事と色々と考えていたせいか、“あっ”と言う間に時間は過ぎていた。
-退院当日-
夕食を食べた後に、仕事を終わらせた母が迎えに来てくれた。2006-08-26 21:32:00 -
150:
柚菜
医者や看護婦に挨拶を済まし車で帰宅する最中に…
「柚菜は、千秋ちゃんに会いたいんでしょ?」
柚菜は少し考えた…2006-08-26 21:33:00 -
151:
柚菜
確かに会いたい気持ちはある。
だけど、千秋は今何をしているのか、生きているのかさえ解らない。
母の問いに戸惑いながらも柚菜は答えた。2006-08-26 21:34:00 -
152:
柚菜
「会いたくないって言ったら嘘になる。だけど、ママは今どこで何をしているのか解らない訳でしょ?生きていても会えるか解らないしママに会うのは諦めて私は精一杯、夢に向かって頑張ろう!!って思ってるよ。」
母に心配をかけたくない一心で少し嘘をついてしまった。
柚菜の嘘に気付かないふりをして母は言った。2006-08-26 21:38:00 -
153:
柚菜
その為にも両親には心配をかけない様にしたい。
だから、柚菜は精一杯の嘘をついた。2006-08-26 21:40:00 -
154:
柚菜
母には柚菜の本心がバレてると言う事は柚菜にも解ってる。
だけど、母はそれ以上に何も聞かなかった。
気が付けば…2006-08-26 21:40:00 -
155:
柚菜
もぅ、家に着いていた。
2週間ぶりに帰る家‥
たった2週間なのに、凄く懐かしく感じた。2006-08-26 21:43:00 -
156:
柚菜
家に着き、何もなかったかの様に柚菜は家に入った。
「ただいまぁ〜!!」
何もなかったかの様に元気に振る舞う事しか今の柚菜には出来ない。2006-08-26 21:44:00 -
157:
名無しさん
ァゲ
2006-09-06 07:54:00 -
158:
柚菜
中々更新できなくてすみません…
少しですが更新します。2006-09-13 02:28:00 -
159:
柚菜
「柚菜、おかえりー!」
柚菜の声に反応して1番に玄関に来たのは美優。
美優が、家にいる事に驚いて聞こうとしたが、そんな暇も与えずに柚菜の顔を見るなり、美優は止まる事なく喋っている。2006-09-13 02:29:00 -
160:
柚菜
「もぅ、大丈夫なの?無茶しちゃダメじゃん!!お父さんもお母さんも毎日心配してたよ。それから、お見舞いに行けなくてごめんね‥」
美優が病院に来れなかった理由は柚菜も解っていた。
美優は大学に通う為、名古屋で一人暮らしをしている。2006-09-13 02:30:00 -
161:
柚菜
名古屋から家までは1時間前後で帰って来れるが美優が帰ってる事を聞かされてなかった柚菜は驚きを隠しきれなかった。
「何でお姉ちゃんがいるの?」
やっと、柚菜は美優に問い掛ける事が出来た。2006-09-13 02:31:00 -
162:
柚菜
「何で?って…柚菜が事故にあって入院してるって聞いたから帰ってきたの。ただ、急だったしバイトの方が中々休み取れなくて…それで、週末休み取れたから今日帰って来たの。」
柚菜は、美優の言葉を聞いて泣きそうになってしまった。
本当の家族じゃないのに家族同然に接してくれる家族。2006-09-13 02:32:00 -
163:
柚菜
柚菜は自分は本当に幸せだと思えた。
2006-09-13 02:33:00 -
164:
柚菜
読んでくれてる人がぃるか解りませんが…
今から更新します☆2006-09-13 21:29:00 -
165:
柚菜
入院中に何度も考えていた事…
『家族って何?』と良く考えいた。
柚菜の中では、血縁関係=家族。と言ぅのがぁった…2006-09-13 21:30:00 -
166:
柚菜
血が繋がってはないけど、家族の様に接してくれる両親・姉。
柚菜は家に帰って来て改めて家族の温もりに触れた気がした。
“血が繋がってなぃから家族ではない。”と言う考えが柚菜の中からなくなった訳ではないが、今の両親・姉が本当の家族と思える様になっていた。2006-09-13 21:31:00 -
167:
柚菜
久々の家族団欒の時間…
両親や姉との他愛もない会話に柚菜は幸せを感じていた。
団欒中にも柚菜は千秋の事を考えていた。2006-09-13 21:32:00 -
168:
柚菜
千秋と会ったとして、こんな風に家族として接していけるのか?
2006-09-13 21:32:00 -
169:
柚菜
もし、自分の事を忘れて幸せに生活していたら会いに行かない方がいいのか?
2006-09-13 21:33:00 -
170:
柚菜
色々な事を考えながらも、両親に今日は休む様に言われたので寝る事にした。
2006-09-13 21:34:00 -
171:
ぁゃ
更新楽しみに待ってマス??
応援してるので頑張って?ハ0ィ??2006-09-13 21:37:00 -
172:
名無しさん
更新されてるぅ?
更新楽しみにしてるんで頑張ってくださぃ??
2006-09-15 00:39:00 -
173:
名無しさん
age
2006-11-24 04:49:00