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━†Tears†━
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1:
◆O0SM2LCy2c
「ねぇユキナ…ユキナは、大きくなったら何になりたいの?」
『ゆーちゃんねぇ、ママみたぃになりたい!!』 「……ママみたい?」 『そぅ!大きくなったらねママみたぃになりたい☆』
ママみたいに―――…
2006-07-31 03:10:00 -
2:
◆O0SM2LCy2c
━━2003年・冬━━
「いらっしゃいませぇーいっ!!」
いい加減、聞き飽きた――威勢のいい男達の挨拶。
「…雪奈、来てくれたんや。」2006-07-31 03:21:00 -
3:
◆O0SM2LCy2c
見慣れた従業員に軽く挨拶を交わし、もはや指定席とも言わんばかりの店の一番奥の席に座る―――。
『……凌、アンタいい加減にしなよ?』
そして、口とは裏腹に“やっぱり来た――”と言わんばかりの余裕な表情でわざとらしく隣で笑うこの最低な男。
そして何より、 あたしの最愛の男―――…2006-07-31 03:43:00 -
4:
◆O0SM2LCy2c
「雪奈ごめんな。今月厳しくて……締日までもー少しやからさ。」
申し訳なさそうな顔をして一応、謝る凌。
『……もういーって。で、今日は何卸せばいいん?』決まった会話のやりとり。物分かりのいい客。 「ほんまいつもごめんな…俺がナンバーワンになったら、ユキナに欲しいもの何でも買ったるからな!!」
あたしの“欲しいもの”。2006-07-31 03:56:00 -
5:
◆O0SM2LCy2c
一生、手の届かないもの…
2006-07-31 04:05:00 -
6:
◆O0SM2LCy2c
凌と知り合ったのは、約一年前。駅前で声をかけられたのがきっかけだった。 《あれっ…?自分アレやんな?ほらアレやんっ…!!》初対面で指を差されていきなし“アレ”呼ばわり。 なんだこの男……
警戒したあたしは、この失礼なヤツを無視してさっさっと歩き始めた――。
《なぁっ…!ちょっと待ってやぁ!自分雑誌のってるやんな?確かミナミの…》《……だからなんなん?》《いや…俺の店も載ってて自分の事たまたま見かけたからさ〜!ってか…今から仕事!?》
《仕事やで。……遅刻するから。》
その身なりを見て明らかに【同業者】だと分かった。関わり合いを持ちたくなかったあたしは、冷たく言い放つとその場を去ろうとした。2006-07-31 04:45:00 -
7:
◆O0SM2LCy2c
《ちょっ!待って待って!店の名前何やったっけ?》《………は?》
《いいから☆店の名前!》《……Tearsやけど。》 《了解分かった〜。あっ、引き止めてごめんやで!仕事頑張ってな!!》
それだけ聞いて、さっさと歩いていってしまった男。
変なヤツ・・・・2006-07-31 15:54:00 -
8:
◆O0SM2LCy2c
この街を歩けば、いくらでもある数あるキャッチ。 だけど、アンタはなぜか 周りとは違う気がしてた。出会ったあの瞬間―――
《…キナ!…ユキナってば!!》
《あ……え?》
《呼ばれてるよ。さっきから…。笑》 《あっ…ごめんボーっとしてた。ありがと彩華!》2006-07-31 16:05:00 -
9:
◆O0SM2LCy2c
《ゆきなさーん!早く早く。笑 二番戻りまーす!》《はーい…。》
《…雑誌効果抜群ですねっ。すごいかぶり具合☆》 テーブルに案内される間、ボソっと耳元でボーイが呟く。
《………そぅやね。》
ふと店内を見渡して、愛想笑いをして答えた。今日ばかりは店内のほとんどが、あたしのお客様で埋め尽くされていた。2006-07-31 16:16:00 -
10:
◆O0SM2LCy2c
《お疲れさまでした〜!》《あっ、お疲れぇ〜☆》
am1:00――【営業終了】
《ユキナさんっ!!お疲れさまでしたぁ〜☆》 《あ…モモちゃんお疲れ》ニコニコと笑顔で声をかけてきた同じ店の【モモ】。人形みたいなクリンクリンの巻き髪に、フリルのたくさん付いたピンクのドレスが良く似合っている子。
《今日は、いつもに増してすごかったですねぇ〜!!ユキナフィーバー☆笑》 《あはは何それ…?そんな事ないよ。笑》
《いやぁ〜ユキナさんにはかないませんよぉ☆ほら、今月も素晴らしいっ。》2006-07-31 16:36:00