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━†Tears†━
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1:
◆O0SM2LCy2c
「ねぇユキナ…ユキナは、大きくなったら何になりたいの?」
『ゆーちゃんねぇ、ママみたぃになりたい!!』 「……ママみたい?」 『そぅ!大きくなったらねママみたぃになりたい☆』
ママみたいに―――…
2006-07-31 03:10:00 -
47:
◆O0SM2LCy2c
ご飯を済ましてあたし達は手を繋いだままタクシーに乗り込み、家に迎った。 『ただぃまぁ〜。』
「ただぃまぁ〜♪」 『っ……?』
「あ、間違えた☆自分の家やと思ってたわ。笑」
無邪気なところも好き。
2006-08-01 09:39:00 -
48:
◆O0SM2LCy2c
しばらく普通に部屋で会話してると、凌が何かに気付いたように呟いた。
「なぁ雪奈……アレって?」
凌の視線の先には、タンスの上に飾ってあった家族写真。家族三人で撮った最初で最後の写真……。
『…あぁ、うちの両親だよ☆今は別々に住んでるけどね。』
本当は、父が何処にいるのかも分からない。父の姿を見たのは、あの日が最後だった。母の葬儀の日―― 。2006-08-01 09:52:00 -
49:
◆O0SM2LCy2c
あたしに母がいない事は、なんとなく凌には言わないでおこうと思った。病気がちの母親と二人で暮らしている凌には、少し酷だと思ったから。
「そっか……仲良さそうでいいな。」
そう呟いた凌の目に、あの日のあたしがどう映っていたのかなんて…その時は、考えもしなかった。2006-08-01 09:58:00 -
50:
◆O0SM2LCy2c
「なぁ雪奈…雪奈はなんで夜の仕事しようと思ったん?」
突然の凌からの問い掛けだった。
『……なんで…かな。世の中を見てみたくなったからかな。昼間には見れない世界を、あたしも見てみたくなったから。』
母が残した唯一のモノ…。あたしの母は、若い頃から水商売をしていた。もともと店のオーナーだった父と知り合い、二人はそのうち付き合うようになった。 三年後にそのまま結婚して翌年に、あたしが生まれた。2006-08-01 10:14:00 -
51:
◆O0SM2LCy2c
幼なかったあたしは、父の事も母の事も大好きだった。父が休みの日は家族三人で、いつも何処かへ出かける。あたしの誕生日には、毎年大きなケーキとプレゼントが用意されていて…
ずっとずっと、そんな当たり前のような幸せが続いていくんだと思ってた。
あの日、母が死ぬまでは。2006-08-01 10:22:00 -
52:
◆O0SM2LCy2c
中途半端ですが今日はここまでにします。読んでくれている方がいましたら…有難うございましたo(^-^)o
2006-08-01 10:24:00 -
53:
◆O0SM2LCy2c
《ねぇ…ユキナ、ユキナは大きくなったら何になりたいの?》
《ゆーちゃんねぇ、ママみたぃになりたぃっ☆》 《ママ……みたい?》
母は、とても悲しそうな顔をしていた。
その細い方で、どんな苦労をしてきたの?どれだけ自分を傷つけてきたの?2006-08-05 15:32:00 -
54:
名無しさん
あげ
2006-08-05 15:55:00 -
55:
◆O0SM2LCy2c
小さいあたしには、母の気持ちを理解する事が出来なかった。
人を愛するって、こんなにもツライものなんだね。 ママ……大人になった今、ようやく分かるよ。理想を追っては覚悟を背負い傷が増えるばかりだった日々。
涼に出会って、彼を愛して
初めて身に染みたんだ。2006-08-05 16:23:00 -
56:
◆O0SM2LCy2c
♪〜♪〜♪
静かな部屋に突然鳴り響いた携帯電話。
「俺…?あ、ちゃうわぁ」『……え!?あたし?』 「おぅ。カバンの中〜笑」凌に言われて慌ててカバンの中から、携帯を取り出した。
あ・・・・・。
掛け直すのをすっかり忘れていた。鳴り響く音の発信源は、【店長】からだった……。2006-08-05 16:28:00