-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
━†Tears†━
-
1:
◆O0SM2LCy2c
「ねぇユキナ…ユキナは、大きくなったら何になりたいの?」
『ゆーちゃんねぇ、ママみたぃになりたい!!』 「……ママみたい?」 『そぅ!大きくなったらねママみたぃになりたい☆』
ママみたいに―――…
2006-07-31 03:10:00 -
21:
◆O0SM2LCy2c
心なしか、狭い車内は緊張する……。隣でハンドルを握る凌の顔を、チラっと見た。
《今日は、仕事忙しかったぁ〜?》
《……え?あっう、うん…!まぁまぁ…かな。》 《どなぃしたん?緊張してるん?笑 まさかなぁ☆》 なんやろう・・うまく話せない。さっきまでは、お客さん達とあんなにも普通に話せてたのに…。
《なんか…凌くん私服やとイメージ違うなぁ。》
前に見たスーツ姿と、イメージがまったく違うからかな。長身で、冬でも小麦色に焼けた健康的な肌。メッシュがたくさん入った色あせた髪…。雑誌から飛び出してきそうなそのセンスの良さは、彼のオーラをより一層引き立てていた。2006-07-31 22:11:00 -
22:
◆O0SM2LCy2c
《そうかぁ〜?笑 まぁ、ならとりあぇず飯でも食いにいこかぁ〜☆》
車を走らせて、適当なご飯屋さんに入った。食べながら色々な話をした。電話やメールでは話しきれなかった、あたしは彼の色々な事を知った――。
凌は今、母親と二人で暮らしているのだという。物心ついた頃から父親はたまにしか家に帰ってこず、知り合いの現場で鳶職をしていた彼は…18になるとすぐに夜の仕事に足を踏み入れた。
たった一人の家族である母親は病気がちで、入退院を繰り返しているらしい。2006-08-01 00:09:00 -
23:
◆O0SM2LCy2c
意外なところで、同じ環境だった事に……驚いた。 実はあたしには、母親がいない。母は、3年前に亡くなった。病気ではない。
母は、3年前のあたしの誕生日に―――…自殺した。
《…キナちゃん!?おーい聞こえてる……!?》2006-08-01 00:20:00 -
24:
◆O0SM2LCy2c
《あ…ごめんっ。ボーっとしてた。聞こえてるで☆ …あ、コレおぃしぃ。笑》《なんやそれ☆ユキナちゃんボーっとしすぎ。笑 疲れてるんかぁ〜??》
・・・・えっちょっ…
《・・・ひぃゃぁっ!!》《え……?あ…ごめんっ。俺なんかに触られるん嫌やったやんなぁ…。笑》 《…やっ、そんなんちゃぅねんっ。ほんまに……あたしこそごめん!》
ビックリした・・・突然、オデコに手なんか当てるから。この時、凌の顔を初めて間近で見た。やっぱり、どこかあたしと似ている。彼の目は、綺麗だけどどこか深い悲しみを帯びている――…。2006-08-01 00:33:00 -
25:
◆O0SM2LCy2c
それから、凌とはちょこちょこ会うようになった。 次第にあたしは、同じ目をした彼が気になり始めるんだ―――…。
“離れてはいけない”気がした。自意識過剰かも知れない。だけど彼には、あたしが必要な気がした……。
そしてあたしにも、彼が必要だったから―――。2006-08-01 00:43:00 -
26:
◆O0SM2LCy2c
「なぁ雪奈ぁ〜…もぅ一本だけ……シャンパン卸していいっ?」
『……はぁ。アンタ、あたしを自己破産させる気なん?』
そして現在。凌の店に通い始めて、約半年――。 あたしは、今だに彼の傍にいる。“彼女”なんて肩書きは必要ない。彼の存在が必要だから、傍にいるだけ。2006-08-01 00:51:00 -
27:
◆O0SM2LCy2c
「ナンバーワンまであと一歩やねんっ〜!!なぁ…頼むっ!!雪奈様ぁ〜☆」 『・・・・調子いいなぁ。分かったから…じゃあ、好きなん卸しゃいいやん。』「……マジ!?さっすが雪奈ぁ〜!!愛してるで☆」
嬉しそうな顔をして無邪気に笑う凌。
アンタがあたしに見せる笑顔の中で、その瞬間の顔が一番輝いてる。そしてあたしはその瞬間、いつも涙が出そうになるねん……。2006-08-01 01:06:00 -
28:
◆O0SM2LCy2c
「…雪奈ぁ、悪い!ちょぃ待っててな〜。すぐ戻って来るからっ!」
『いーよ。気にせんでいいから…頑張ってきぃ☆』 シャンパンコールが終わると、凌はすぐに違うテーブルに行ってしまう。これにも、いい加減慣れた。某大型店でNo2の彼は、やっぱり人気がある為仕方ないこと。いちいち嫉妬なんてしてたら、体がもたない…。
「ユキナちゃん、おはよ☆」2006-08-01 01:16:00 -
29:
◆O0SM2LCy2c
『あ……ルカくんおはよ☆』
「わ〜今日も豪勢だねぇ〜。 いつ見てもこのテーブルは賑やかだぁ☆」
『あはは…それ誉め言葉になってなぃから。笑』 「えっ・・!?誉め言葉のつもりやったのにぃ〜!!………一杯頂いてもいいですか?笑」
『…笑。どーぞどーぞ☆』
ルカくんは、ヘルプであたしが一番話しやすい子。一つ年下で、女の子みたいな可愛い顔してすごく人懐っこい。愛敬たっぷりの彼もまた…毎月ナンバー入りをしているらしい。2006-08-01 01:39:00 -
30:
◆O0SM2LCy2c
略。
ルカくんは、ヘルプであたしが一番話しやすい子。一つ年下で、女の子みたいな可愛い顔してすごく人懐っこい。愛敬たっぷりの彼もまた…毎月ナンバー入りをしているらしい。2006-08-01 01:44:00