-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
花火***
-
3:
夜、20時―。
髪を煌びやかにセットし、ダイヤのピアスを付けて
カルティエの時計を付けてシャネルのグラサンをかけて家を出る。
今日も一日が始まる、
クラブ嬢としてのあたしの一日が。2006-07-26 03:41:00 -
4:
蘭、20才。夜の世界に飛び込んで、もう3年。
クラブ嬢といったって大したもんじゃない。この歌舞伎町には月収100以上、手にしているホステスなんて腐る程いるのだから。
見栄とプライドの塊の世界夜の汚さにも、やっと慣れ始めた。
毎日同じ日々の繰り返し、それなりの刺激の中であたしは平凡に過ごしていた。2006-07-26 03:53:00 -
5:
『おはよーございまーす』店に着き、待機室に行くとすでに何人か着替えをしていた。「あ、はよー☆蘭」『紫織、おはよん☆』
紫織はあたしと同い年で、店では一番仲いい。大人で賢くて、あたしには大事な存在。2006-07-26 04:11:00 -
6:
『てか、今日早いね。遅刻魔の紫織がさ』「まね♪」『?。えらくご機嫌だね』ドレスのファスナーを上げながら、紫織は鼻歌混じりに答えた。
「実は今日佑がくるんだ」『?。マスク?』「いや、違うから☆笑。"たすく"だから。彼氏♪」『…あぁ、ホストのね』
「そ♪」『紫織さぁ、ホストなんてやめときなよ。貢がされんのがオチじゃん』
「蘭はホストってだけで、悪いイメージ持ちすぎ!」そう言うと笑顔で待機室を出ていった。2006-07-26 04:24:00 -
7:
紫織がホストの彼氏、佑にハマり出したのはここ2〜3ヵ月。紫織はああゆうけれど、所詮彼らも水商売。あたし達となんら変わりは無い。客は客、店で疑似恋愛して、気分良くしてあげて金を落とさせる。
そう、一緒じゃないか。
あたしの目には紫織は夢を見てるようにしか見えてなかった。だけど、紫織がその彼氏を好きなら、口出すことも出来ない。
見守るしか出来ないんだ。2006-07-26 04:29:00 -
8:
ドレッサーの鏡越しに自分を映し、グロスを塗りながら思う。『紫織、ほんとに大丈夫かな』心配をよそに店は始まる。あたし個人の気持ちなんて、あっとゆう間に置いていかれる。
その前に早く、いつものように切り替えなきゃ。
夜は長いんだから。2006-07-26 04:34:00 -
9:
「蘭さん!」ボーイが慌ただしく待機室のノックを叩く。『はいはい』「4番、8番テーブルにお客さまみえてますので!」
『はいよ〜』
鏡の前で一回転して、いつものように、おまじないのように暗示を掛ける。
『今日もばっちり☆』2006-07-26 04:40:00 -
10:
ホールに出ると、紫織の姿が目に付いた。『お、紫織ももう席着いてんじゃん』ふと客席に目をやると明らか他の客とは違う男たちが3名。『あ、例の彼氏か。店にまで来てご機嫌取りとは、彼氏も大変だね』
"ホスト"が悪いとは思わない。あたしだって夜の人間だし彼らも同じだ。それに周りには割り切って楽しむ感覚でホストに行く子も多い。全否定してるわけじゃないんだよ、紫織。
…だけど、"彼氏"としてはどうなの?って話。2006-07-26 04:47:00