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花火***

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  • 1:

    あの日の空、音、体温。
    忘れることなんて無いよ。

    今までも、これからも…
    あたしの中で輝り続ける。

    2006-07-26 03:31:00
  • 2:

    あなたとの出会いがあたしを黒に染めた。

    それが偶然だったのか
    必然だったのかあたしにも
    誰にも分かんないね。

    2006-07-26 03:34:00
  • 3:

    夜、20時―。
    髪を煌びやかにセットし、ダイヤのピアスを付けて
    カルティエの時計を付けてシャネルのグラサンをかけて家を出る。
    今日も一日が始まる、
    クラブ嬢としてのあたしの一日が。

    2006-07-26 03:41:00
  • 4:

    蘭、20才。夜の世界に飛び込んで、もう3年。
    クラブ嬢といったって大したもんじゃない。この歌舞伎町には月収100以上、手にしているホステスなんて腐る程いるのだから。
    見栄とプライドの塊の世界夜の汚さにも、やっと慣れ始めた。

    毎日同じ日々の繰り返し、それなりの刺激の中であたしは平凡に過ごしていた。

    2006-07-26 03:53:00
  • 5:

    『おはよーございまーす』店に着き、待機室に行くとすでに何人か着替えをしていた。「あ、はよー☆蘭」『紫織、おはよん☆』

    紫織はあたしと同い年で、店では一番仲いい。大人で賢くて、あたしには大事な存在。

    2006-07-26 04:11:00
  • 6:

    『てか、今日早いね。遅刻魔の紫織がさ』「まね♪」『?。えらくご機嫌だね』ドレスのファスナーを上げながら、紫織は鼻歌混じりに答えた。

    「実は今日佑がくるんだ」『?。マスク?』「いや、違うから☆笑。"たすく"だから。彼氏♪」『…あぁ、ホストのね』
    「そ♪」『紫織さぁ、ホストなんてやめときなよ。貢がされんのがオチじゃん』
    「蘭はホストってだけで、悪いイメージ持ちすぎ!」そう言うと笑顔で待機室を出ていった。

    2006-07-26 04:24:00
  • 7:

    紫織がホストの彼氏、佑にハマり出したのはここ2〜3ヵ月。紫織はああゆうけれど、所詮彼らも水商売。あたし達となんら変わりは無い。客は客、店で疑似恋愛して、気分良くしてあげて金を落とさせる。
    そう、一緒じゃないか。

    あたしの目には紫織は夢を見てるようにしか見えてなかった。だけど、紫織がその彼氏を好きなら、口出すことも出来ない。
    見守るしか出来ないんだ。

    2006-07-26 04:29:00
  • 8:

    ドレッサーの鏡越しに自分を映し、グロスを塗りながら思う。『紫織、ほんとに大丈夫かな』心配をよそに店は始まる。あたし個人の気持ちなんて、あっとゆう間に置いていかれる。

    その前に早く、いつものように切り替えなきゃ。

    夜は長いんだから。

    2006-07-26 04:34:00
  • 9:

    「蘭さん!」ボーイが慌ただしく待機室のノックを叩く。『はいはい』「4番、8番テーブルにお客さまみえてますので!」
    『はいよ〜』
    鏡の前で一回転して、いつものように、おまじないのように暗示を掛ける。

    『今日もばっちり☆』

    2006-07-26 04:40:00
  • 10:

    ホールに出ると、紫織の姿が目に付いた。『お、紫織ももう席着いてんじゃん』ふと客席に目をやると明らか他の客とは違う男たちが3名。『あ、例の彼氏か。店にまで来てご機嫌取りとは、彼氏も大変だね』

    "ホスト"が悪いとは思わない。あたしだって夜の人間だし彼らも同じだ。それに周りには割り切って楽しむ感覚でホストに行く子も多い。全否定してるわけじゃないんだよ、紫織。

    …だけど、"彼氏"としてはどうなの?って話。

    2006-07-26 04:47:00
  • 11:

    『岡ちゃん♪おはよー』
    「お、蘭。おはようさん」『来てくれてありがとね』「近くまで寄ったさかい、ちょい顔見とこう思てな」

    この人は大阪の人で、出張で週に1度は東京にくる。そのたびあたしに逢いに来てくれる。嬉しい限りだ。お客さんに恋愛感情を持ったことは無いけど、ふとする時、愛しくてたまらないそんな気持ちになる。

    あたしという人間がちゃんと存在出来てるんだと、再確認出来る。

    2006-07-26 04:54:00
  • 12:

    略部分***

    あたしという人間がちゃんと存在出来てるんだと、再確認出来る。

    2006-07-26 04:56:00
  • 13:

    PM、23:00―
    指名客の席を睦なく回り、一息つこうと、ヘルプ子に少し席を任し待機室に入った。『はぁ…』たばこに火をつけ溜め息をついていると、《ガチャ!》
    『紫織!』「らーんー♪」抱きついてくる紫織を一目見て分かった。『あんた、酔ってるね』「だって〜、たっちゃんが飲ますんらもん☆」『もう、こんな時間にそんな酔って!』
    ボーイに冷たいおしぼりと水を頼み、紫織を寝かして『いい?少しここで休んどきなよ』「うん〜」
    相当出来上がってる様子。

    2006-07-26 05:06:00
  • 14:

    ありえない。
    自分の彼女を営業中にも関わらず、あんなになるまで飲ませるなんて。『主任』「ん、蘭か。どうした?」『紫織潰れて待機室で寝かせたから』「やっぱりか。あの席ヘルプの子にも飲ませまくりで困ってんだよ。その割に単価は安いし…」
    『あたし行きます。キャバクラじゃあるまいし、飲み方も知らない青臭い奴らには早急に帰って貰います』
    「ま、お前なら大丈夫か」『その代わり、紅美ヘルプに付けて』「…了解♪」

    2006-07-26 05:15:00
  • 15:

    気合いを入れ直し、紫織の彼氏の席に着く。『はじめまして、蘭です』そこにはここにも出来上がってる、安っぽいホスト達の姿。

    「おー♪ちょー可愛いー、こっちおいでよ」と、肩に手を回すこの男。「佑ぅ、紫織ちゃんに怒られんぞ」
    ―やっぱり、"佑"か。

    2006-07-26 05:23:00
  • 16:

    「失礼します。紅美です」「お、紅美ちゃんかー、蘭も紅美も可愛いねー」顔を近付けながら佑が言い寄ってくる。「あたしは全然。でも蘭はこの店の?2ですからね」『よく言うよー!紅美なんて?1じゃない』あたし達のこの言葉にホスト達は凍りつく。

    「あ…、二人は?1と?2なんだ?」『一応ね。そんな大したもんじゃないよ』「えっと、佑さん?紅美達も何か飲んでいい?」

    紅美のこの言葉に更に凍りつく佑達。

    2006-07-26 05:36:00
  • 17:

    店の看板ともゆえる?1と?2が席に着き、安っぽい焼酎など飲ませられない事くらいはこいつらにも分かったのか、「…う、うん☆好きなの飲みなよ」

    そう言うしか道は無い。ここはあんたらみたいな若者が来る安い店じゃないんだから。綺麗に、馴染みに
    飲みに来て下さる他のお客様達にも失礼だ。

    2006-07-26 05:42:00
  • 18:

    『あたし、ワイン頂いていいかな?』「じゃあ、あたしはやっぱシャンパン♪」有無を言わさず、ワインとシャンパンをオーダーし、まだ一口しか口にしていないくらいに佑達はチェックを言い出した。笑
    中々いい選択したと思う☆

    会計、¥208、000―
    潰された紫織と他の子達のお詫びにしたらこんなもんですか☆

    2006-07-26 05:49:00
  • 19:

    すっかりしょげながら帰って行く佑達を後にし、紫織の元に急ぐと紅美の姿が。『紅美!ありがと☆ヘルプに着いて貰ってごめんね』「いいよいいよ♪あたしもあいつらうざかったし☆笑それより紫織はかなり飲まされたみたいだね」
    紫織を見るとまだ酔い潰れて寝てるようだった。
    「ほんとありえないよね、あいつら」『うん…』

    紫織―、何であんたみたいな賢い子があんな奴と付き合ってんの…?

    2006-07-26 05:57:00
  • 20:

    AM、2:00―閉店。
    「蘭」『あ、主任』「紫織起きねーし寝かしとくわ」『ごめんね。起きたら連絡してって言っといて』
    「分かった。お疲れさん」
    紫織があんなに酔い潰れるなんて。着替えて待機室で一服していると「蘭!」
    紅美の声だ。『あ、紅美。お疲れー☆』「お疲れっ♪てか蘭、この後暇?」

    2006-07-26 06:05:00
  • 21:

    『この後?』「うん、ちょっと付き合って欲しんだ」紅美からの誘いなんて滅多に無かったから、驚いた。

    『いいよ、暇だしね☆笑』「じゃ、行こっか」

    そう言うと紅美はあたしをひっぱり店を出ると黙々と歩き出した。

    2006-07-26 06:09:00
  • 22:

    『ね、紅美どこ行くの?』「まぁまぁ、楽しみにしてなって☆」どこに行くのか検討もつかないあたしは、紅美に付いてくしかなかったわけで。あるビルの前につき、「ここ♪」
    紅美はそう言うと、またあたしの手をひっぱりビルの中に入って行く。

    何か嫌な予感してきた…。

    2006-07-26 06:22:00
  • 23:

    エレベーターに乗り、ドアが開く。大きな白の扉が目に止まる、そこには大きく【HEAVEN】と光の線で描かれた文字が映っていた。

    『ちょっ、もしかしてこれって』「ほら☆行くよー」紅美が扉を開けると、中から大きな声で「いらっしゃいませ!」の声。

    やっぱり、ホスト…。

    2006-07-26 06:34:00
  • 24:

    絢子◆90Bahj2DOA

    今日はここまでです☆

    2006-07-26 06:37:00
  • 25:

    『ちょっと紅美!ホストなんて聞いてない!』「まぁ落ち着いて。わけは後で話すからさ」そうこうしてると「蘭さん、紅美さん!」聞き覚えのある声が中から聞こえる。

    『えっ?、もしかして…』そう、中から足早にこちらに歩いてくる一人のホスト佑。「来てくれたんだ!」茫然と立ちすくむあたしを横に「今日のお詫びもかねて来たよ」紅美の言葉に嬉しそうにする佑に案内され、あたし達は席に座った。

    2006-07-26 20:48:00
  • 26:

    初回料金を説明し終えると「ちょっと待ってて!」と言い残し、佑は去って行った。『紅美、どうゆう事?あたしホスト嫌いなの知ってんじゃん。しかもよりによって佑の…』不機嫌なあたしの言葉を遮るように紅美が言い訳をする。
    「騙して連れてきたのは、まじごめんね。でもさ飲ませられる苦痛を逆になってあいつに体験さしてやりたくてさ」そう、紅美は今日客として来たあいつらの飲み方が許せてなかったらしく、佑の店で逆に暴れてやろうという魂胆だった。

    2006-07-26 20:54:00
  • 27:

    「あたしをヘルプに付かせといて、あのチェックじゃ納得いかないし☆笑」そう言いながら笑う紅美を見てると呆れて、思わずあたしも笑ってしまった。
    『それもそうだね☆でも、あたしホスト自体、初体験だからよく分かんないんだよねー』あたしの思わぬ一言に紅美が吹き出す。
    「まじで?蘭、初めてなんだ!ちょー以外」『こう見えても真面目なんで☆笑』

    そう、あたしホストは初めて。行きたいとも思わなかったし興味もなかった。そのあたしが、こんな形でホストに来るはめになるなんて、さすがに予想してなかった。

    2006-07-26 21:14:00
  • 28:

    暫らくすると、意気揚揚と佑が席に着いた。「つーか二人が来てくれるなんて、思ってなかったよ」多分こいつ、あたしか紅美が気に入ってると思ってんだろな。ありえねー(゚д゚)

    するとまた一人、また一人と席に着いていく。
    《はじめまして☆》《可愛いね》《何才?》《よく飲みにくるの?》同じ質問と営業トークばかり。正直楽しくもなんとも無かった。逆に気を使い、愛想笑いして、仕事以上に疲れる。

    2006-07-26 21:38:00
  • 29:

    周りを見ると若く、可愛い感じの子ばかり。おばちゃんぽい人もちらほら。皆、お気に入りのホスト君とイチャついたり、飲み騒いだり。飲み方はそれぞれ。

    だけど皆、楽しそうに見える。紅美も何だかんだと佑と楽しそうに騒いでいた。一体どうしたら"楽しめる"のか、全く解らなかった。

    楽しむ飲み方すら、この頃のあたしは知らなかったから。

    2006-07-26 21:48:00
  • 30:

    そんな事をふと考えていると、また新しくヘルプが着いた。「初めまして!」と元気良くあたしに笑いかける。『どうも』「俺、遼☆よろしくね」『よろしく』そつなく笑い返事をする。

    「ねぇ、君"SAKURA"の蘭ちゃんでしょ?」遼という男の言葉に思わず顔を上げた。「やっぱりだー☆本物、可愛いー!TVで観たよー」あたしの店は雑誌やTV等に頻繁に出てたから、そうして声をかけられるのも少なくなかった。

    2006-07-26 22:05:00
  • 31:

    『よく分かったね』「だって可愛いし!てか初めて顔見てくれた☆蘭ちゃん、全然相手にしてくれないって他の奴ら嘆いてたよ。笑」

    驚いた、そんな風にしてるつもり無かったけどバレてた。「どうせ来たんだし、楽しもうよ」そう言い笑う遼の顔をあたしはその時、初めて見た気がした。

    それくらい初めからあたしは、心を閉ざして楽しむ気なんて更々無かった事に気付いたっけ。今思うと、ただのとっつきにくい女だったんだろな。笑

    2006-07-26 22:12:00
  • 32:

    名無しさん

    33

    2006-07-26 22:45:00
  • 33:

    それからは遼と色んな話をした。地元、仕事、恋愛。はじめてあった人間に、しかもホストの彼にあたし達は曝け出すように語った。

    「つーか、蘭ちゃん可愛いよね☆俺すっごいタイプ」『はいはい。きもいから』「ひでー!本気なのに〜」

    素直に楽しかったよ、遼。頑なになってたあたしに、必死で打ち解けようとして優しさを見せてくれた遼にあたしはもう惹かれてたのかな。

    2006-07-27 08:35:00
  • 34:

    「蘭ちゃん、明日仕事?」『余裕で!きっついなー』「明日同伴さしてよ。蘭ちゃんの店行ってみたい♪」『えぇ?本気?』「本気!お願い☆」あたしは少し迷った。今日の佑を思い出したからだ。だけど…

    『んー、いいよ』「まじ?やった!!(゚∀゚)」

    遼は何故か、違うタイプに見えた。ホストでも。違う一面も少し、見てみたくなったんだと思う。

    2006-07-27 08:42:00
  • 35:

    「じゃ、指切り♪」そう言いながら小指を差し出す遼は無邪気で、何だか可愛かった。指切りしてお互い笑い合っていると、突然爆音のトランスが流れだした。

    暫らくして遼の元に従業員が耳打ちしだす。「ごめん、ちょっと待ってて」そう言い残し遼は席を立った。

    『ちょ、紅美。この爆音なんなの?』「シャンパンコールだよ。シャンパン卸すとコールがあるんだよね」『シャンパンコール??』「今から始まるから見ときなよ♪」店は照明が消え、光の光線とミラーボールでキラキラと眩しく光っていた。

    2006-07-27 08:51:00
  • 36:

    「3番テーブルえりかさんから遼店長に―、ピンドン!ピンクドンペリ頂きました!」従業員のマイクの声とトランスが混じり合ってシャンパンコールが始まっていた。

    「遼君やるね〜♪つか店長だったんだ」『だな。結構お偉いさんなんだね☆笑』「え?知らなかったの?」そう言いながら佑が割り込んでくる。『「全然』」
    あたしと紅美が口を揃えて言う。佑は続けて、
    「遼さん?1なんだよ」

    2006-07-27 09:00:00
  • 37:

    『嘘!』「まじ!?」さすがに?1とは…、驚いた。

    『以外。何かそんな感じしなかったから』「気さくな感じだし、?1とかならもっと気取ってそうな奴かと思うもんね〜」
    目を真ん丸させてるあたし達をよそに「だろ?それも遼さんの良い所なんだよ」と、佑は自慢気に呟いた。なんでお前が自慢気なんだっつーの。笑

    2006-07-27 09:08:00
  • 38:

    それからシャンパンコールは暫らく続き、そのまま遼は戻ってこなかった。他に何人かヘルプが付いて、あたしも気にせず遼のおかげもあってか打ち解けた様に楽しめていた。

    トイレに行き、出ると遼が前で待っていた。『遼!』「はい♪」お絞りを差し出され、受け取ろうとすると遼はいきなり腕を引っ張り抱き締めてきた。『ちょ!なに!?』「ちょっとだけこうさせて…」『酔ってんの?』「少し…」そう呟く遼の腕をあたしは何故かほどけなかった。

    遼、あの瞬間からあんたの哀しそうな目が、今でも目に焼き付いて離れないよ。二人で見た、あの空くらいあたしの胸に残ってる―。

    2006-07-27 09:21:00
  • 39:

    絢子◆90Bahj2DOA

    今日はここまでです☆

    2006-07-27 09:22:00
  • 40:

    名無しさん

    サルビア書いてた人?

    2006-07-27 09:28:00
  • 41:

    名無しさん

    読みやすい?

    2006-07-27 10:47:00
  • 42:

    名無しさん

    頑張って??

    2006-07-27 13:45:00
  • 43:

    皆さん書き込みありがとうございます☆見てくれてる人がいると思うと、励みになります(・ω・)

    41さん、違いますよ〜。でもこれからも見て貰えたら嬉しいです。
    42さん、ありがとうです♪
    43さん、頑張りますっ♪

    2006-07-27 16:20:00
  • 44:

    あれからどれくらい経っただろう。ほんの数分なはずなのに、あたしには永く、永く感じた。「あ、やべ。まじ酔ってる〜」うなだれながら話す遼の腕が、体から離れる。

    『大丈夫?』「んー、つか俺完全にエロ親父化?笑」『ほんとだよ。セクハラじゃんか笑』その時、あたし笑ってたけど内心は動揺しまくり。いつものあたしなら、絶対引っ張たいてるはずなのに。

    遼は、…不思議。初めて会ったのに、おかしいよね。

    2006-07-27 16:37:00
  • 45:

    「はい」『え?』そう言われて渡されたのは、携帯。「蘭ちゃんの番号登録しといて♪」『え、どうしよ。変態親父に番号教えても、大丈夫かなぁ』「うわぁ、ひっでー!笑」

    茶化しながらも、あたしは番号を教え「明日7時に待ち合わせでいい?」『あ、同伴だね。分かった』「んじゃ、またメールする♪」
    そう言い残すとふらつきながら遼は戻っていった。

    2006-07-27 16:47:00
  • 46:

    心配しながらも『あたしが心配する立場でも無いか』そんな事を思いながら、席に戻る。

    「蘭、遅い!大の方?笑」『ちげーよ☆笑』遼の事は何だか紅美には言えなかった。「見てよ、佑の奴♪」紅美の横で佑がベロベロに潰れていた。『うわ…。何飲ませたの?』「テキーラでゲームしてたら勝手に負けて飲んで、潰れた☆笑」天下の紅美様はお酒が死ぬ程お強いのです。佑さん、ご愁傷さまです。

    2006-07-27 16:56:00
  • 47:

    佑にたっぷり仕返し出来てご満悦な紅美はガッツリと飲み始めた。そんな紅美をよそに、ふと携帯を見る、『メール来てんじゃん』

    受信、haruka-h@docomo…
    【本文】
    席いけなくてごめん。蘭ちゃんのとこ行くと客がうるさくて(;_;)

    2006-07-27 18:49:00
  • 48:

    『haruka…、あっ遼か!』こんな近くにいるのに、メールしてくるとか、ほんと不思議な奴。

    《いいよ、仕方ないし☆》《俺以外の奴とあんま喋んないでね(T_T)》《はいはい》《冷てー!もうそっち行かなねー★》《了解♪》《バーカバーカ!》
    こんな下らないメールをひたすらしてた☆笑。
    あたしら暇児?つか遼、仕事しなよ。笑

    2006-07-27 18:58:00
  • 49:

    絢子◆90Bahj2DOA

    ちょっと休憩します☆

    2006-07-27 19:02:00
  • 50:

    しおり?

    2006-07-27 21:25:00
  • 51:

    今から書いてきます☆

    ☆さん、しおりありがとうです(・ω・)

    2006-07-28 04:55:00
  • 52:

    遼との下らないメールを続けていると、いきなり店の照明が暗くなった。
    『?。なになに?』キョドるあたしに、紅美が説明してくれる。「ラストだよ。店終わりって意味も込めてラストソング流れるの。誰が歌うんだろね」『へぇ。そんなのあるんだ』

    あたしの勤めるクラブにはカラオケすら無いから、シャンパンコールもラストソングとやらも、何もかも、全てが新鮮だった。

    2006-07-28 05:02:00
  • 53:

    「大抵ラストソング歌うのは役職クラスか、その日の売り上げが1番の人なの」紅美は正に、ホストクラブ辞典と呼ぶに相応しいほど何でもあたしに説明してくれる。一家に一冊欲しいくらい詳しく(・д.)

    トリビア並みに"へぇ"を、連発していると「ハニー♪待った?」と、ドサッと隣に座る遼が目に入った。

    2006-07-28 05:09:00
  • 54:

    『ハニーて…、あんた…』「ちょ!そんなマジで寒そうな目すんなって!笑」
    『いえ、大丈夫です』「何がだよ!笑。まぁ寒くなったところで、俺の甘〜い歌でも聞いて温まりな♪」
    なんと、本日のラストソングを歌うのは遼。しかも、あたしの隣(ちゃっかり肩に手を回して)。

    遼のセリフは寒々しかったけど、遼があの日に歌った曲は確かに温かかったよ。それよりも、最後の最後に席に来てくれた事にあたしは自分で思ってた以上に、嬉しかったのを覚えてる。

    2006-07-28 05:18:00
  • 55:

    ラストソングも終わり、照明も上がってチェックが回る。「なぁー、蘭ちゃん」遼は酔ってんのか何なのかやたらとひっつき甘えてくる。抱きついてくる遼を拒みながら『もうっ!さっきから一体、なんなわけ?』「蘭って呼んでい?」そう小さく呟く遼。

    何だろう、この感じ…。
    んー、そう!アイフルのCMのチワワに見つめられてるお父さん気分(′艸`)ププ

    2006-07-28 05:26:00
  • 56:

    『…いいよ?』それしか言葉は出てこない。しいて言えば何か"可愛い"の一言。さすが?1、やるなぁ。
    「まじ?やった♪つーか、明日ドタキャンだけはなしね!」『分かってるって』「絶対だからな!」『しつこい!』あたしと遼のやりとりに紅美達はひたすら笑っている。
    「あんたら夫婦漫才?笑」

    何なんだろう、一体。ほんとに調子が狂う。この男、不思議と言うよりも、全く掴めない。

    2006-07-28 05:31:00
  • 57:

    遼のあの独特のフインキ、オーラ。全てにあたしはきっともう、惹かれてた。

    その中に見え隠れする
    あなたの哀しい色にも、
    気付いてたのかな。

    2006-07-28 05:34:00
  • 58:

    結局あたしは遼に担当を決め、紅美は何故か佑に決めその日は帰った。

    初めてのホストクラブは、楽しかったような疲れたような、未知の世界に驚きっぱなしだった気がする。
    だけど、色々知れたし勉強にもなった。ホストとホステス、同じ夜の職業だけど、似てるようで全然違う。そんな気もしたっけ…。

    2006-07-28 05:39:00
  • 59:

    〜♪♪♪。
    家に着き、化粧を落とし化粧水を付けていると、携帯が鳴り響いた。『電話?』

    《着信、宗綺》
    『そうき…!』ディスプレイを見た瞬間に、あたしは携帯を閉じベッドに投げ、マナーモードにしてそのまま眠りについた。

    2006-07-28 05:49:00
  • 60:

    絢子◆90Bahj2DOA

    今日はここまでです☆

    2006-07-28 05:58:00
  • 61:

    今日もしおり?

    2006-07-28 14:30:00
  • 62:

    今から書いてきます。

    ☆さん、またまたしおり、ありがとうですっ(・ω・)

    2006-07-30 02:24:00
  • 63:

    AM、11:00。
    けたたましく鳴るマナーのバイブの音で目を覚ます。『んぁ…、はい』「蘭?」『あー、紫織?大丈夫?』「うん…さっき起きた〜」寝起きのようで、しんどそうな声だ。

    「蘭、主任から聞いたよ。佑が迷惑かけてごめんね」『全然だよ☆それより、あんたは?』「かなり二日酔い〜、やばいね…。蘭、今家?」『そうだよ』「ちょっと行っていいかな?」

    2006-07-30 02:57:00
  • 64:

    『…。うん、おいでよ☆』「ほんと?じゃあ今から行くね」『はいはーい』

    正直あまり寝てなくてしんどいし、夕方から遼と同伴の為に早く起きなきゃいけない中、今から紫織がくるってのはきつい。だけど、何かほっとけない。そんな衝動にかられた。

    この時、紫織を一人にしてたらあたしは一生後悔してただろう。

    2006-07-30 04:27:00
  • 65:

    とりあえず、起き上がって顔を洗い、お湯を沸かした。紫織の好きなコーヒーを煎れる為に。店からあたしのマンションまでは、タクシーで10分程度。そろそろ着く頃だろう。

    《ピンポーン☆》

    2006-07-30 04:42:00
  • 66:

    名無しさん

    メチャ読みやすいし続き気になるッ?頑張ってねぇ?

    2006-07-31 11:35:00
  • 67:

    しおり?

    2006-07-31 15:40:00
  • 68:

    『はいはーい』―ガチャ。ドアを開けると、泣き腫らしたような顔の紫織が立っていた。『ちょっと、どうしたの?泣いてた?』
    「…うぅっ、蘭〜!」
    泣きながら抱きついてくる紫織を何とか落ち着かせて家に入れた。一体、どうしたというんだろう。

    2006-08-01 22:19:00
  • 69:

    67さん、読んで貰ってありがとうございます(ノД`)

    ☆さん、いつもいつもしおりありがとうー♪(・ω・)

    2006-08-01 22:23:00
  • 70:

    『何かあった?』あたしの問いに一息つくと、コーヒーを飲みながら紫織は話し始めた。「子供…、出来ちゃって」『はぁ!?』
    「佑の子で、佑に言ったら凄い喜んでくれて。だから昨日あんなにはしゃいじゃったんだよね」『えっ!?ちょ、紫織さん?』「子供生まれるんならホスト辞めるって、結婚しよって言ってくれて。…なのに」
    そう言うと、紫織は再び泣きだしてしまった。子供?結婚?いきなり過ぎてあたしただ呆然とするばかり。

    2006-08-01 22:47:00
  • 71:

    「蘭?」ハッ(゚д゚)
    『ごめん、ビックリしちゃって…』「そうだよね、黙っててごめん」
    『紫織はどうしたいの?佑が結婚しようって言ってくれてるなら、するべきだとあたしは思うよ』
    「違うの…。昨日までは、そういう話になってたんだけど、朝電話あって少し話あるからって話したんだ。したら、やっぱ結婚は出来ないって言われちゃって」『―え?』
    佑、あんた一体どうゆうつもりなんだ。

    2006-08-01 23:17:00
  • 72:

    名無しさん

    あげ??

    2006-08-02 13:55:00
  • 73:

    名無しさん

    ヤバぃ!ぉもろぃ!!

    2006-08-02 23:36:00
  • 74:

    しおり?

    2006-08-03 01:56:00
  • 75:

    今から書いていきます。

    2006-08-03 14:42:00
  • 76:

    73さん、あげてくれてありがとうです(・ω・)

    74さん、そう言って貰えると嬉しいです(ノД`)

    ☆さん、もうあなたは常連様です(゚∀`)

    2006-08-03 14:45:00
  • 77:

    『結婚出来ないって…、佑がそう言ったの?』「うん…」『理由は?』「理由がさ、また笑えちゃうんだけど」と言いつつも、紫織の目は涙が溢れそうだった。

    「蘭、昨日紅美と一緒にHEAVENに行ったんだよね?」『ヘブン…て、佑の店の事だよね?うん、紅美が紫織をあんなに飲ませた佑が許せないからって無理矢理付いて行かされて、案の定佑は潰されてたよ』「紅美、そんな事言って蘭を店に連れてったんだ…」『え?』次に発した紫織の言葉に、あたしは一気に凍り付いた。

    「紅美ね、佑が好きなんだよ」

    2006-08-03 15:40:00
  • 78:

    『は?』「蘭にそういう口実作って、店に行きたかっただけなんだよ、紅美は」予想外過ぎる展開に頭が真っ白だった。

    『…ちょっと待って?紅美が佑を好きって、ありえるの?だって佑と紅美は昨日が初対面じゃん』「うん、いつから紅美が佑を好きなのか、それは全然分かんないんだ」そう呟きながら、紫織はコーヒーを飲み干した。

    2006-08-03 16:19:00
  • 79:

    今日もしおり?
    毎日、楽しみにしてますッ?

    2006-08-03 20:49:00
  • 80:

    ☆さん、ほんと毎回しおりありがと(ノД`)感激です♪

    2006-08-04 00:07:00
  • 81:

    その瞬間だった。『ちょっと、何これ』「…痛っ!」思わず掴んだ紫織の手首には、荒々しいリストカットの跡があった。「ごめ…、あたしもう、どうしていいか分かんなくて…」『紫織、だからって自分で自分を傷付けてどうすんの』

    あたしの言葉に泣きながら紫織は話し始めた。
    「佑ね、酔った勢いで誘われて紅美の家行っちゃって、やっちゃったんだって。そんで責任取ってくれって言われたんだって。今の俺には紫織と結婚する権利もないからって…」
    やっちゃったって、家行ったって、店終わってから佑と紅美は一緒だったんだ。―言葉が、出ない。

    2006-08-04 02:47:00
  • 82:

    『信じらんない。それで、紫織と紅美か選べなくなったって事?』「結局の所、そんな感じだろうね…」

    紫織は佑が好きで、紅美は佑が好きで、佑はどっちか迷ってる。立派な三角関係が出来上がってる。

    2006-08-04 03:06:00
  • 83:

    名無しさん

    ?

    2006-08-04 21:17:00
  • 84:

    頑張って下さいねぇ??

    2006-08-04 21:27:00
  • 85:

    名無しさん

    楽しみにしてます?頑張って下さい?

    2006-08-04 22:27:00
  • 86:

    禁止ワードとかが出て投稿出来なくて更新遅れました。すいません…(ノД`)

    2006-08-05 05:37:00
  • 87:

    84さん、あげてもらってありがとうございます(・ω・)
    ☆さん、きゃー(゚∀゚)また来てくれたんですね♪感激だよん。頑張りますっ!
    86さん、そんな事言われたら涙が…(ノ×`)ありがとです☆

    2006-08-05 05:40:00
  • 88:

    『だけど、そんないい男かね。佑って人間は』
    確かに顔はまぁまぁ、格好良い方だろう。V6の岡田君を弱々しく、ホストっぽくした感じ。
    「蘭はタイプじゃ無いだろうな。あーゆう甘えた系」『全然!あたしは男らしい人が好きなんでね〜』目を合わせてあたし達は笑い合った。

    「―蘭、ありがとね。蘭がいなかったらあたし、辛くて苦しくて…。またリストカットしちゃってたよ」

    2006-08-05 05:40:00
  • 89:

    略部分は、空白です。

    2006-08-05 05:41:00
  • 90:

    《パンッ》あたしは紫織の頬を思いっきり、引っ張たいた。「蘭…」
    『いい?次やったら絶対に許さない。辛いならあたしが話聞く。弱さに逃げてもいいけど、痛みに逃げるのは許さない。あんたが手首切る事によって、誰が一番傷付くか解る?自分自身じゃ無いよ。紫織の大事な人、みんなが傷付くんだよ』

    あたしの言葉に"ごめんね"と、震える声で紫織が言った。

    2006-08-05 05:47:00
  • 91:

    しぉり☆
    私も‐記憶‐って小説書いてるんで良かったら見てください??

    2006-08-05 05:48:00
  • 92:

    だけど、リストカット自体精神的なものだから、周りがとやかく言ったところで本人の意志が無いとやめられない。紫織には紫織なりに、辛くてきつい部分が多すぎたんだろな。その逃げ道が、リストカットだっただけで…。

    『とりあえず、寝なよ。泊まってっていいから。あたし同伴だし』「うん、ありがと。少し寝るね」『その代わり、仕事は絶対こなきゃ駄目だよ?』そう言うと紫織は少し間をあけてから「分かった」と呟いた。

    2006-08-05 05:52:00
  • 93:

    紫織を一人にするのが恐かったから、仕事という口実を作って傍に居たかった。《紅美と話しもしなきゃならない》と、それもあったから。紫織は紅美と顔を合わせづらいのか、渋そうな顔をしてたけど、そんな事言ってられない状況だ。

    紫織のお腹の赤ちゃんは、今も成長し続けているんだから。

    2006-08-05 05:57:00
  • 94:

    絢子◆90Bahj2DOA

    今日は眠さ限界なので、
    ここまでです。短くてすいません(;_;)

    ☆さん、☆さんも書いてるんですか♪早速観に行かせて貰います(・ω・)

    2006-08-05 07:27:00
  • 95:

    名無しさん

    続き書いてください?

    2006-08-05 20:53:00
  • 96:

    今から書いていきます。

    96さん、書き込みどうも♪
    頑張ります(・ω・)

    2006-08-06 06:02:00
  • 97:

    お風呂から上がり、寝室を覗くと紫織は死んだように眠っていた。『よっぽど疲れてたんだろな』
    静かにドアを閉め、あたしは準備を始めた。

    2006-08-06 06:06:00
  • 98:

    そのままマンションの住所を言って、電話を切った。『以外。結構気ぃ使い?』まあ、確かに客に見られたら厄介なのは当たってるからな〜、お互い。

    5分程するとインターホンの音が部屋中に鳴り響く。『え!?』画面を見ると、遼が映っている。受話器を取って、思わず出た言葉。『早!』「でしょ?ここから俺んち、激近いもん♪」『とりあえず降りるね!』「了解〜♪」急いで着替えて紫織に置き手紙した後、グラサンを掛け家を後にした。

    2006-08-06 06:31:00
  • 99:

    まあ、仕方無い。こうゆう職業の人は多いし。気持ち切り替えて頑張れ、蘭よ。『お、おはよぉ〜』「…」『?。何?どうかした?』「ありえない」『何が?』「…お前のその服装だー!(ノд`)」『あぁ?』「つか何でジーパン?普通スカートでしょ!俺と会うっつったら、客全員セクシーワンピとか着てくるよ!?」

    あたしは白のレース調のキャミにクラッシュのジーパンという、カジュアル満開の服装。つか逆にセクシーワンピ着てく方があたし的にありえない。

    2006-08-06 06:51:00
  • 100:

    絢子◆90Bahj2DOA

    今日はここまでにします。

    2006-08-06 06:52:00
  • 101:

    やっぱりまだ書きます☆笑

    2006-08-06 09:42:00
  • 102:

    いやいやいやいや、お前の方がありえねーから。
    まずベンツ、それ格好いいつもりか?ベンツ乗ってたら間違いないみたいな感覚に囚われてんじゃねぇよ。それに俺と会うっつったら客全員セクシーワンピ着てくるよ?爆笑発言でしょ、それ。どんだけ自意識過剰なんだよ。そいつらと、まだ一回しかあんたと会った事ないあたしをひとくくりにしてる事がそもそもおかしいんじゃねーの?

    何てね、こんな本音はさすがに言えなかったけど、もろ顔に出ちゃってただろなー。真顔で『あたし、私服はカジュアルだから』って答えた気がするし。笑

    2006-08-06 09:52:00
  • 103:

    けど当の遼はそんなあたしの機嫌なんて察する事なく続けた。「ショックだ〜、蘭のスカート姿見たかったのに…」こいつ、そろそろ殴っていいですか?

    あたしが黙ってると、いきなり閃いたように「よし!行き先決まったー(゚∀゚)♪早く乗って乗って」『は?どこよ』「いーから、いーから」無理矢理押し込まれ"ご自慢"のベンツ発進〜。

    遼との初同伴、出だしから不安な雲行きがするのは、あたしだけ?

    2006-08-06 09:59:00
  • 104:

    今日もしぉり?

    2006-08-06 10:02:00
  • 105:

    連れてかれた場所は服屋。何ともまぁ…、ヒラヒラ&フリフリ。リズリサってブランド、皆さんご存じですか。いかにも女の子!って感じの服ばっかりのお店。ちなみに、あたしは全く好みじゃない。

    『リズリサじゃん』「お、知ってる?俺ここの服好きなんだ〜♪可愛いじゃん」そう言いながら店内をうろうろ物色しだす遼。『まさか、あたしにここの服着さす気じゃ…』「当たりー♪今日は記念に蘭にプレゼントする」満面の笑みで話す遼に対して『無理だし!あたしこうゆう系似合わないんだって!』
    とゆーか、その前に趣味じゃないんで。

    2006-08-06 10:14:00
  • 106:

    「んな事ないって!蘭は絶対似合うし」遼の言葉に便乗して「そうですよー、お客様は童顔で小さくて色も白いですし、当店のお洋服は似合いますよ〜」
    はい、店員登場。「ですよね!?ほら、絶対似合うし絶対着ろよ!はいこれ♪」渡されたのは、白のフリル全開のワンピース。正に海老ちゃん系。つかこいつ、ただたんにワンピースフェチなだけなんじゃ…。

    2006-08-06 10:24:00
  • 107:

    『いやぁ、でも…』あたしが粘っていると「蘭〜。お願いします!」『お願いされても…』「俺、今日客だよね?客の言う事は絶対だよね?間違って無いよね?」

    ずる過ぎる!そんな事言われてあたしが着ないわけいかないじゃん…。あー、着たさ。着ましたよ。敗北感抱えながら着ましたよ。海老ちゃん系だよ、あたしのキャラじゃないよ…。

    2006-08-06 11:00:00
  • 108:

    「うっわ、まじ可愛いー!やばいって蘭!(*′艸`)」遼がはしゃぎ、「ほんと!お客様、すっごくお似合いですよ〜!」店員が続く。

    『どうも…』何だこれ、フリフリじゃん。乙女じゃんか。フェミニンだよ。遼ってこうゆう系好きなんだ。何だかんだと遼は10着以上買ってくれた。フリフリやフリフリやフリフリを。
    お前は初孫を喜ぶ、じいさんか。

    2006-08-06 11:09:00
  • 109:

    PM、20:00―。
    「よーし、何食べよっか」『つか、服こんなにいいの?』「いいよ♪これから俺と会う時は、着てこいよ。まじそれ似合うよ?」
    これからって…。この人、これからどころかこの先があると思ってんだぁ。大いなる勘違いだね、うん。

    結局、遼の行きつけらしい和食屋に決まり、場所が近いらしく歩いて向かう事になった。

    2006-08-06 11:16:00
  • 110:

    「つか、暑いなー」『もう夏だもんね』「蘭、祭とか行かねーの?」『お祭り?ここ何年か行ってないな』「…じゃあさ、今年一緒に行こうよ」『えぇ?お祭り何て、誰に見られるか分かんないじゃん』「大丈夫♪俺の地元で来月に小っちゃい祭あるんだ、行こうよ」『え〜、本気?』「本気、本気♪なっ?」そう言いながら小指を差し出す、遼。『また指切り?』「うん、約束しちゃえばこっちのもんだし」『…呆れた』
    そんな遼が、何だか可愛く見えて、あたしは笑った。ふたり笑い合って2度目の指切りをした。
    暑い、暑い夏の夜の下で。

    この日のふたり、今思えば1番幸せな瞬間だったね。何も思わず、考えずにただ純粋に楽しかった。

    2006-08-06 11:29:00
  • 111:

    今日はここまでです。

    ☆さん、またしおり発見♪いつもありがとう(ノД`)

    2006-08-06 11:32:00
  • 112:

    なんかおもろい?実話なんですか?

    2006-08-07 02:25:00
  • 113:

    しぉり

    2006-08-08 02:36:00
  • 114:

    今から少しづつ書いていきます。

    2006-08-08 15:07:00
  • 115:

    116さん、実話です。少し脚色して書いてます(・∀・)

    ☆さん、しおり毎回
    ありがとうね(ノД`)

    2006-08-08 15:13:00
  • 116:

    その時だった。街中であたしの名前を呼ぶ聞き慣れた声が聞こえたのは。
    「蘭!」とっさに絡めていた遼の小指を離した。
    『宗綺…』現われたのは、綺麗めな格好をした一人の男。「お前、何してんだ?この人は?」『お客さん。てか同伴中なんだから、声掛けないでよ』「ふーん、そうは見えないけどな…。とりあえず電話くらい取れよ!」そういうと彼はチラッと遼を見ると、去っていった。

    信じらんない。まさか、こんな偶然に会っちゃうなんて。

    2006-08-09 04:00:00
  • 117:

    『……』「蘭?」放心状態のあたしを、覗き込む遼の声で我に返る。『…え?』「なんか大丈夫?」『あ、うん。ごめんね!早くご飯行こっか』そう言うと遼は何も言わず聞かずに、少し笑って歩き出した。

    さっきの事、遼に言うべきだろうか。せっかくのさっきまでの楽しかった空気は何処かに行ってしまった。どうしよう―。

    2006-08-09 04:32:00
  • 118:

    店に着き、適当にオーダーして乾杯をした。しばらくすると遼が口を開く。
    「さっきの奴知り合い?」やっぱり、気になるよね。『…うん、彼氏』「え?」そう、あたしには彼氏がいる。もう付き合って一年半程。宗綺は4つ上で、某有名ブランドも手掛けるデザイナーだ。「まじ?蘭彼氏いるんだ〜。いや、そらそうか。彼氏くらいいるか。何か分かんないけど、蘭はフリーって思い込んでた」『ヒド!そんなにもてなさそうに見えんだー』「そうゆう意味じゃねーしっ」

    何だろう、何だか宗綺とゆう彼氏とゆう存在が居る事を、遼には言えなかった。とゆうか、言いたくなかった。

    2006-08-09 04:45:00
  • 119:

    だからって何勝手な事言ってんだ、あたし。遼はホストで営業も兼ねてあたしにかまってだけだろうし、あたしだってホステスで彼氏もいる。そこまで深く考える必要なんて無いよね…。

    「けど格好いい彼氏じゃんー。長いの?」『んー、一年半くらい』「何か電話取れよとか言ってたけど喧嘩でもしてんの?」『いや、喧嘩ってゆーか…』「あ、ごめん!言いにくかったらいいし。ごめんな」『ううん。遼は彼女いないの?』とっさに話題を変えた。人間、聞かれたくない言いたくない事の一つや二つ、あるもので。

    2006-08-09 12:44:00
  • 120:

    あたしの問いに、遼は眉を細める。「うん〜、彼女?彼女かぁ。彼女はいない」『何その間は☆笑』「つか、仕事上の彼女はいっぱいいるけど、本命の彼女はいないんだよねー」
    『仕事上の彼女?』

    よく、本カノやら色カノやら趣味カノやらと言うけど、あたしはこの時までその言葉すら聞いた事がなくて、遼の言ってる意味を理解できなかった。

    2006-08-09 12:48:00
  • 121:

    何も分からないあたしに、「あー、俺らホストには色んな営業パターンがあってさ。俺は基本色恋。好きだの愛してるだの、要は店に来てくれる代わりに、恋人ごっこするんだよ」と、説明してくれた。『それって付き合ったりもするって事だよね?』「うん。だから色恋で付き合って、引っ張ってる子を色カノってゆうんだ」『なるほど…。それで、仕事上の彼女なんだ』「そ♪昔は枕もしたし。枕っつーのはやるって事ね。今は、全くしてないけど」たばこに火をつけ、あっけらかんと話す遼。

    正直唖然とした。仕事の為、売り上げの為、そこまでするんだと。聞こえによっちゃ、プロなんだろうけどそこまで割り切ってホストをしてる遼が、何だか遠く感じた。

    2006-08-09 19:18:00
  • 122:

    『すごいね…』「そうか?ホストは皆そんな感じだよ。要はどこまで巧く演じきれるか、惚れさすかだし」『色恋で付き合った子に、遼自身が好きになったりしちゃわない?』「あ〜、情入ったりはするけど好きとかにはなんないな。感謝はいつもしてるけど」

    そう言って、冷たく言葉を吐く遼。そうだ、この人は"ホスト"。あまりにも自然で、彼がホストだって事を忘れそうになる。それも、この人が?1の魅力なんだろうな。

    2006-08-09 19:24:00
  • 123:

    長めのサラサラな茶髪。くりっとした垂れ目。筋の通った鼻。こうして見ると、確かに男前だ。今風のホスト。「びっくりした?」
    『え?』「俺の営業方針」『ちょっとね。でも、それが悪いとは思わないよ。そのやり方で形を残せてるんだし、遼自身割り切って仕事してるんなら、凄いとも思う』あたしの言葉に遼は目を真ん丸にさせた。「珍しいね。大概こんな事言うと最低とか言われんのに」『あはは、まぁね。でも、仕事なんだし仕方ないよ』遼はニコッと笑うと、あたしの頭を撫でながら「お前可愛いーなぁ」と呟いた。

    不覚にも、その言葉や表情、フインキにあたしはときめいてしまった。

    2006-08-09 19:33:00
  • 124:

    『当たり前でしょ!』そう言いながら、手を払い除けた。それがあたしなりの、精一杯の照れ隠し。
    「あっ、可愛いくねー!」『どっちだよ!』ケラケラと笑う遼との時間は、思っていた以上に楽しかった。天真爛漫で、たまに真面目な空気になる遼。そんなあなたに、あたしはもう染まり始めてたのかな。

    遼、もうこの時、あたしを育てようとしてた?

    2006-08-09 19:40:00
  • 125:

    夏の日、指切り、花火。
    あたしはこの日を鮮明に鮮やかに覚えてる。

    白から黒へ、きっとこの日からあたしは染まり始めていたのかな。

    2006-08-09 19:42:00
  • 126:

    絢子◆90Bahj2DOA

    今日はここまでです。

    2006-08-09 19:43:00
  • 127:

    しぉり?

    2006-08-09 21:01:00
  • 128:

    真紀

    読んでます??楽しみにしてるんでがんばってね?

    2006-08-09 23:10:00
  • 129:

    名無しさん

    ぉもろ-ぃ??
    続き待ってますぅ(>ω

    2006-08-10 07:36:00
  • 130:

    ☆さん、いつも本当ありがとう♪
    真紀さん、ありがとうございます☆頑張ります。
    133さん、嬉しい言葉感謝です。

    今から書いていきます。

    2006-08-14 15:36:00
  • 131:

    PM、21:10―。
    食事もすませ、時間も時間だったからあたし達は店に向かった。「俺櫻行くの初めてだし、緊張〜」

    "櫻"とはあたしが勤める店の名前。TV、雑誌等、様々なメディアに出ている為、夜の世界では知らない人はいないだろう。オーナーが経営方針にメディアを使い始めて、知名度と共に従業員もお得意様も増えた事は事実。

    2006-08-14 17:00:00
  • 132:

    「蘭は桔梗に行かないの?あの櫻で?2なんだろ?」『無理。桔梗に行くには、それなりの実績が無いと。最低?1を一年は保つ事が出来なきゃ認められない』「まじ?厳しー!」正直、?1にはなりたいと思うけどそれは桔梗に行きたいからじゃない。あたしは櫻で十分だし。自分の為に頑張るのが仕事だと思うから。

    2006-08-14 17:35:00
  • 133:

    『遼だって?1じゃん?』「そんなに大したものでも無いよ」そう言った遼は、少し哀しげに見えた。それ以上なにも言えなかった。遼にも遼なりに、今の自分に成る為、底知れない何かがあったんだろう。

    人には必ず過去が有り、罪がある。誰かを傷付けずに生きてなんていけない。それが無意識であっても誰かや何かの犠牲の元に、自分の存在が在るのだから。

    2006-08-14 22:00:00
  • 134:

    PM、21:30―、店入り。
    「いらっしゃいませ!!」黒服の掛け声の声と共に、席へつく。「すっげー、店ちょー綺麗」『そう?とりあえず着替えてくるね』

    そう言って席を立ち待機室に向かうと、紫織の姿が。『紫織!』「あっ、蘭☆」ニコッと笑う紫織を見て、少しホッとした…。店にこなかったらどうしようと、何処かでずっと心配だったから。

    2006-08-14 23:06:00
  • 135:

    絢子◆90Bahj2DOA

    今日はここまでです。

    2006-08-14 23:07:00
  • 136:

    しぉり?

    2006-08-15 01:26:00
  • 137:

    『ちゃんと来たんだね☆』「うん…、蘭に話聞いてもらって色々すっきりしたし、今みたいな状態で一人でいるのも嫌だったしね。蘭ほんとごめんね」そう言って笑った紫織は、いつもの紫織だった。『全然☆でも、あたしにだけは強がんないでよ』「うん♪あ、蘭今日時間ある?」『今日?』「少し話したいんだ」『いいよ☆じゃー今日頑張ろ』「だね。つかさっきチラッと見たんだけど、遼君いなかった?」『あ、そうそう。前行った時に同伴しよってうるさくて』「まじ!?へぇぇぇぇ〜」

    2006-08-15 21:02:00
  • 138:

    ニヤニヤする紫織に『え?な、なに!?(゚д゚)』「いんや〜、また後で言うわ♪じゃねー」赤いドレスを翻しながら紫織は待機室から出ていった。『なんなの?…とりあえず着替えよ』遼を意識してるわけじゃなかったけど、お気に入りの真っ白のドレスをあたしは手に取っていた。
    ≪コンコンッ≫『はーい』「蘭さん!1番テーブルにお客様来られてますので」『はーい』
    今日も、また夜が始まる。

    2006-08-15 21:12:00
  • 139:

    真紀

    あげ??
    楽しみにしてます?

    2006-08-16 04:09:00
  • 140:

    しぉり

    2006-08-17 02:51:00
  • 141:

    ☆さん、毎回ありがとう♪いつも更新する度しおりがあって嬉しいです(・д-q)
    真紀さん、書き込みありがとです♪これからも読んでやってください☆

    今から書いていきます。

    2006-08-17 08:00:00
  • 142:

    着替えもメイク直しも済ませて、あたしは遼の席へ向かった。『おまたせ☆』
    「うわ、めちゃ可愛いー!さっきとは別人」『うるさいよ』遼の席には新人の杏と桃夏が付いていた。「蘭さん!今日も綺麗ですね」『葵まで。そんな上げなくていいから』

    杏と桃夏は、最近入ったばかりの18才ギャルで、ホス狂いと有名の二人組。葵は明るく裏表の無さそうな、愛敬のある子だけど、桃夏は美人なのに、いつも物静かでどちらかといえばクールなタイプ。遼がHEAVENの?1だという事くらい彼女達にはお見通しのようだった。

    2006-08-17 08:11:00
  • 143:

    ゅん?

    はじめて読みました?文章力がぁってすごく読みゃすぃです?続き楽しみに待ってるんでがんばってね?

    2006-08-17 19:37:00
  • 144:

    しぉり?
    毎回更新されるのが楽しみですッ?

    2006-08-17 20:27:00
  • 145:

    名無しさん

    葵?杏?どっち?

    2006-08-18 08:35:00
  • 146:

    ゅんさん、書き込みありがとです♪そんなに誉められると泣いちゃいます(ノД`)
    ☆さん、しおりさんきゅ♪あたしも☆さんの小説、楽しみにしてますよん(・ω・)
    150さん、【杏】です。誤字すいませんでした(>_

    2006-08-19 17:11:00
  • 147:

    「てか、遼君まじカッコイイよねー!」そう言いながら、杏が芸能人でも見るかのように目をキラキラさせて遼を眺めているその横で桃夏は興味なさげに黙々と水割りを作っていた。
    「蘭さんもホスト行ったりするんですね。そうゆうの興味無さそうだし、以外」桃夏が静かに口を開く。
    何だろう、このがっかりした感じで見つめる桃夏の目は。

    2006-08-19 17:20:00
  • 148:

    『いや、興味無いよ☆笑
    遼の店行ったのがホスト初だったし。あの日も紅美に無理矢理連れて…』「俺に惚れちゃったんだよな♪」『…大丈夫?』「あ、すんません(゚∀。)」そんなあたし達を見て杏が驚いた。
    「え?じゃ、蘭さん遼君と会うのは今日が二回目ですか?」『うん、なにげに』「へー!!」杏が珍しいモノでも見たかのように声を荒げる。隣にいる桃夏も、驚いた顔をしていたっけ。

    2006-08-19 17:29:00
  • 149:

    『へ?なに?』「え〜、有名だよね、あの遼君が…」杏が桃夏と顔を合わせながら言おうとした矢先、
    「おいおい!君たち余計な事は言わなくてよろしい」遼が話の腰を折る。
    『気になんじゃん!』「だめ♪」『言ってよ!』「だめったらだめ〜」はい、この瞬間あたしの機嫌はみるみる間に悪くなる。

    2006-08-19 18:25:00
  • 150:

    『あっそ、もういいです』「ま、その内分かるって」遼の口振りに納得出来ないまま、時間は過ぎていった。

    『ごめん、ちょっと行ってくる。杏と桃夏このまま付けとくし適当にしててよ』「おう、頑張れよ」何組か被っていたのもあって、あたしは慌ただしく席を回っていた。

    2006-08-19 18:31:00
  • 151:

    「やっぱあいつ人気あんだな〜」蘭の後ろ姿を見つめながら遼は呟く。「蘭さん?当たり前ですよー、?2だし雑誌とかにも引っ張りだこだし。あたしと桃夏も紅美さんと蘭さんに憧れてここ来たんですもんっ♪」「あたし個人的には蘭さんのが好きかな」「桃夏は前から蘭さんファンだよね。あたしは紅美さん派♪」
    「はは、"派"とかあんだ」

    杏と桃夏の雑談をよそに、遼は一人静かに、蘭を見てフッと笑った。

    2006-08-19 18:42:00
  • 152:

    名無しさん

    おもろい??

    2006-08-19 20:05:00
  • 153:

    AM、1:00―。
    あれからしばらくして遼はチェックをして送り出した。他のお客さん達も全員帰り、店は閉店間際。

    『はぁ、今日も頑張った』ドサッとソファに腰掛け、一息つく。そんな中、今日1日気になる事が1つあった。

    2006-08-20 00:12:00
  • 154:

    「蘭、今日もお疲れさん」そう言いながら、堅苦しいネクタイを外しながら前に座る。『主任』「なんだ?難しそうな顔して」『ね、紅美は?今日来てなかったよね』「あー、無欠。連絡取れないんだよ。あいつが無欠するなんてな」

    紅美は?1を維持する為、努力に努力を重ね、今の位置にいる。それは紅美の次にいるあたしが1番解ってた。にそんな彼女が、無欠するなんて。到底考えられない事実だった。

    2006-08-20 00:15:00
  • 155:

    『無欠!?紅美が?』「あぁ、もし連絡取れたら俺に電話するように言っといてくれ」『…うん』
    紅美、一体どうしたんだろう。あの仕事に一途な紅美が。『―まさか、佑が関係してるんじゃ…』「蘭!」『!、紫織』「どしたの?そんなにびっくりした?」

    2006-08-20 01:15:00
  • 156:

    しぉり?
    ゥチの小説、下手なのに読んでくれてぁりがとぅござぃます?

    2006-08-20 08:02:00
  • 157:

    名無しさん

    おもしろすぎ?
    更新楽しみにしてます

    2006-08-20 12:10:00
  • 158:

    ゅん?

    更新されてる?続き待ってます?

    2006-08-20 18:30:00
  • 159:

    157さん、書き込みありがとです♪頑張ります☆
    ☆さん、小説毎回楽しみにしてますから(′∀`)
    162さん、そんな事言われたら嬉しくて泣きます(゚∀。)
    ゅんさん、また読んでくれて感激です(ノ∀`)

    2006-08-21 03:20:00
  • 160:

    『あ、いや。…紅美が今日来てないらしくて』「あ、らしい…ね」紫織は静かに呟いた。『知ってたんだ』「うん、店来て即効主任に聞いた。何だか紅美と顔合わせるの恐かったし。したら、無欠だって言うから」『…そっか。でも、どうしたんだろ、信じらんない』

    2006-08-21 13:45:00
  • 161:

    「……」『紫織?』紫織はソファに座ると、煙草に火をつけ、フーッと勢い良く煙を吐き出した。「佑」『え?』

    「紅美、佑んとこ居るよ」『佑んとこって…、店?』「うん。さっき佑から店に来てほしいって電話あって、紅美も居るから3人で話しようって…」うつむき、少し冷めたように、紫織は"ははっ"と笑った。

    2006-08-21 13:59:00
  • 162:

    ――― あ り え な い 。

    あたしは更衣室に走って、急いで着替え、ドレスをロッカーに放り込みドアを勢い良く閉めた。「…蘭?」ロッカーを閉めたまま硬直しているあたし。『紫織』「えっ?」紫織を見つめ、一言だけ口にした。

    『―行くよ』

    2006-08-21 14:05:00
  • 163:

    いつのまにか、紫織の手を引っ張りあたし達はHEAVENの前にいた。「ちょ、蘭」『大丈夫』「………うん」紫織の手を握り、店のドアを開けると中からは一斉に「いらっしゃいませ!」のけたたましい声が響く。

    ―今はそれすら勘に触る。

    2006-08-21 14:11:00
  • 164:

    奥から一人の男がゆっくりと歩いてくる、佑だ。
    「…よぉ、来てくれたんだな」「…うん」佑は一息間を置くと、席に案内した。

    この男は今、何を思ってんだろう。ここまで自分の感情を抑えたのは、初めてかもしれない。自分の事じゃなく、紫織の事だから尚更。人間いざって時、大事な存在の時ほど、怒りを出せないもんなんだ。

    2006-08-21 15:48:00
  • 165:

    席に座り、しばらくすると目の前に紅美が現れた。
    紫織が震えた手で、あたしの手を握りながら呟いた。

    「…紅美」紅美は前の席に座り静かにあたし達を見ると、「…蘭も一緒なんだ。二人して、あたしを責めに来たの?」そう言いながら煙草に火を灯した。

    2006-08-21 16:02:00
  • 166:

    その言葉を聞いて、今まで不安げにしていた紫織の表情が、みるみる間に怒りをあらわにする。「責められるような事、したの?」
    「…は?」苛ついたように答える紅美に甘く、そして怖い微笑みを浮かべながら「―それともしてるの?」

    紫織と紅美、ふたりの目はお互いを見つめたまま暫らく沈黙が続いた―。

    2006-08-21 16:36:00
  • 167:

    名無しさん

    ぁげ??ぉもろぃ!!

    2006-08-23 08:49:00
  • 168:

    しぉり?

    2006-08-24 07:33:00
  • 169:

    そんな空気の中、あたしはただ二人を見つめていた。「蘭!!」前から、ご主人様の帰りを今か今かと待っていた子犬のように、遥が飛び付いてくる。『うわっ!ちょっと遥!』お前、空気読めよ。「お前、来るなら来るって、一言連絡…」紫織と紅美の冷たい視線にやっとこの場の空気を察した遥。「…え(゚д。)えと、二人とも何かあった…?」

    2006-08-25 17:36:00
  • 170:

    名無しさん

    待ってます。

    2006-09-02 18:58:00
  • 171:

    そうか、遼は何も知らないんだ。すると、その場を察してか、佑が飛んで席に帰ってきた。「紫織、紅美。とりあえず、あっちの席で三人で話しよう」そう言う佑の言葉に、二人は無言で立ち上がった。紅美がいなくなってから「ごめんね、蘭。…待っててね」と、紫織は小さく呟いた。

    2006-09-06 05:12:00
  • 172:

    『当たり前じゃん!伝えたい事は全部言うんだよ?』「うん!」少し微笑むと、佑達の元に歩いて行った。

    『大丈夫かな…』だからと言って、あたしが口出す事じゃ無いし、これは紫織自身の問題で、闘いなんだ。

    2006-09-06 05:22:00
  • 173:

    「…あの〜、蘭さーん?」『へ?』「完璧、俺の存在忘れてませんか?」
    すねたように、こっちを見つめる遼さん。

    『あぁ、忘れてましたね』「きっつー。今のきつい」『ごめんごめん!笑。それどころじゃなかってさ…』「ただならぬフインキだったな、紫織ちゃんと紅美ちゃん」『ん〜ややこしい事になるかもね』

    2006-09-06 05:40:00
  • 174:

    「ややこしい事って、佑等の事?」『うん、…って、あんた知ってるの?』
    「まぁな。佑からも少し聞いてたから」『そっか…』「ま、心配しなくても大丈夫だって!」『?。どうゆう意味…』「気にしてても意味ねぇし、楽しも?」

    そう言うと、グラスワインを二つ持ってきて「とりあえずさ、乾杯しようよ?」あたしにグラスを渡す笑顔の遼。

    2006-09-06 05:47:00
  • 175:

    しぉり?
    久々に見たら更新されてたので嬉しぃですッ??

    2006-09-06 14:12:00
  • 176:

    「紫織ちゃんが心配な気持ちも分かるけど、折角来たんだし楽しもうよ」そう言うとあたしのグラスに、カチンとグラスを鳴らしてくる。そうだ、今日は遼は同伴して店に来て、結構な額を使ってくれた。その事もお礼一つ言えてなかった。

    2006-09-10 06:32:00
  • 177:

    『うん、そうだね。てか、今日はありがとう。バタバタしてあんまり席にも付けなかったのに』遼の笑顔に今まで張っていた緊張の糸が、少し緩んだ。「やっと笑った☆」『え?、あ…』「蘭はさぁ、何でもかんでも気負いすぎじゃん?仕事の事も、友達の事も。それが悪い事とは思わない。けど、それじゃ蘭がしんどくなるよ?」遼の言葉に、思わず何も言えなくなった。

    2006-09-10 06:41:00
  • 178:

    気負いすぎ?あたしは無意識の内に、全ての事を受け止めて丸め込むように頑張っていたのかな。
    紫織の事だって自分の事のように考えて、悩んで背負った気でいた。自分の事でも余裕なんて無いのに、相手の事まで解決する気だった。あたしはただ、紫織の力になってあげたかった、全力で。仕事だって、店の2番手だという事で、自分が思ってる以上に頑張り過ぎていたのかもしれない。それが間違いだとは思わないし、遼も否定する言葉では言ってない。ただ、それじゃあたしが"疲れる"って、そう言ってくれたんだよね…。

    2006-09-10 06:46:00
  • 179:

    『…はは、遼が?1なわけが分かる気がするよ』
    一瞬零れそうになった涙を必死に堪えながら呟いた。

    「なんだよそれ!笑。俺は蘭の研究家だから、蘭の事は常に見てるから解んの」『研究家ってなに!?笑』いつの間にか、笑っていた。不思議、ほんと遼はあたしの感情をコロコロと揺るがしてしまう。

    2006-09-10 06:53:00
  • 180:

    気遣い無く話せる、遼はそんな存在だった。同伴中はもうこいつと会う事は無いな、とすら思っていた相手なのに、正に不思議…笑。

    「つかつかつーか!」『何よ、いきなり』「俺は、蘭の事本気だし!それは分かっててほしいわけ」
    ―は?何言ってんだろ、この人。本気?いや、意味解んないよ。ホストの、しかも"?1"の人の言葉を真に受ける程あたしは馬鹿じゃない。

    2006-09-10 07:02:00
  • 181:

    「蘭にしたら、俺なんかホストでしかなくて、その俺の言葉なんて信用性全く無いと思う。でも、俺初めて蘭に会った時から気になったっつーか、好きでした!だから、信用して貰えるように、惚れて貰えるように頑張るから見ててほしい」いつも可愛く八重歯を見せて笑う遼とは別に、いつになく真剣で真面目な遼の口から次々と出る、愛の言葉達に、有名クラブの?2でもあるあたしが正直揺れていた、それは紛れも無い事実だった。

    2006-09-10 07:09:00
  • 182:

    『いや、そんなの信じられないし。まず。その言葉、何人の女の子に吐いてきたわけ?あたしを好きだなんて、2回しか会ってないあたしの何を知ってんのよ』気恥ずかしい反面、強がりなあたしはこんな言葉しか出せなかった。
    「俺はホストだ、そう言われたって何も言えない。だけど、好きになんのに理由なんて無いだろ。人を想うのは理屈じゃ無いだろ?」『あたしには彼氏が…』
    「関係ない。俺の方が絶対蘭を笑わせてやれるし、幸せに出来る自信がある!」

    2006-09-10 07:25:00
  • 183:

    そう言う遼の目は真っすぐで、あたしはその目を直視出来なかった。
    『遼…、腕痛いよ』遼はあたしの両腕を掴んで放さなかった。「あっ、ごめん。つい力入っちった。でも、俺の気持ちは本物だから。考えといて」返事はしなかった、何も言えなかった。

    遼があたしを好きだなんて。あたしはそんな価値のある女なんかじゃ無いのに。あたしにはもう、人を愛する権利も、愛される権利も無いのに…。

    2006-09-10 07:30:00
  • 184:

    絢子◆90Bahj2DOA

    今日はここまでです。

    ☆さん、いっつもありがとう(ノД`)更新遅くなるけど気長に待ってやってね。

    2006-09-10 07:32:00
  • 185:

    ユックリでィィんで更新頑張ってください?

    2006-09-10 10:07:00
  • 186:

    名無しさん

    楽しみにしてます?

    2006-09-13 08:08:00
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