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花火***
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161:
「……」『紫織?』紫織はソファに座ると、煙草に火をつけ、フーッと勢い良く煙を吐き出した。「佑」『え?』
「紅美、佑んとこ居るよ」『佑んとこって…、店?』「うん。さっき佑から店に来てほしいって電話あって、紅美も居るから3人で話しようって…」うつむき、少し冷めたように、紫織は"ははっ"と笑った。2006-08-21 13:59:00 -
162:
――― あ り え な い 。
あたしは更衣室に走って、急いで着替え、ドレスをロッカーに放り込みドアを勢い良く閉めた。「…蘭?」ロッカーを閉めたまま硬直しているあたし。『紫織』「えっ?」紫織を見つめ、一言だけ口にした。
『―行くよ』2006-08-21 14:05:00 -
163:
いつのまにか、紫織の手を引っ張りあたし達はHEAVENの前にいた。「ちょ、蘭」『大丈夫』「………うん」紫織の手を握り、店のドアを開けると中からは一斉に「いらっしゃいませ!」のけたたましい声が響く。
―今はそれすら勘に触る。2006-08-21 14:11:00 -
164:
奥から一人の男がゆっくりと歩いてくる、佑だ。
「…よぉ、来てくれたんだな」「…うん」佑は一息間を置くと、席に案内した。
この男は今、何を思ってんだろう。ここまで自分の感情を抑えたのは、初めてかもしれない。自分の事じゃなく、紫織の事だから尚更。人間いざって時、大事な存在の時ほど、怒りを出せないもんなんだ。2006-08-21 15:48:00 -
165:
席に座り、しばらくすると目の前に紅美が現れた。
紫織が震えた手で、あたしの手を握りながら呟いた。
「…紅美」紅美は前の席に座り静かにあたし達を見ると、「…蘭も一緒なんだ。二人して、あたしを責めに来たの?」そう言いながら煙草に火を灯した。2006-08-21 16:02:00 -
166:
その言葉を聞いて、今まで不安げにしていた紫織の表情が、みるみる間に怒りをあらわにする。「責められるような事、したの?」
「…は?」苛ついたように答える紅美に甘く、そして怖い微笑みを浮かべながら「―それともしてるの?」
紫織と紅美、ふたりの目はお互いを見つめたまま暫らく沈黙が続いた―。2006-08-21 16:36:00 -
167:
名無しさん
ぁげ??ぉもろぃ!!
2006-08-23 08:49:00 -
168:
☆
しぉり?
2006-08-24 07:33:00 -
169:
そんな空気の中、あたしはただ二人を見つめていた。「蘭!!」前から、ご主人様の帰りを今か今かと待っていた子犬のように、遥が飛び付いてくる。『うわっ!ちょっと遥!』お前、空気読めよ。「お前、来るなら来るって、一言連絡…」紫織と紅美の冷たい視線にやっとこの場の空気を察した遥。「…え(゚д。)えと、二人とも何かあった…?」
2006-08-25 17:36:00 -
170:
名無しさん
待ってます。
2006-09-02 18:58:00