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花火***

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  • 1:

    あの日の空、音、体温。
    忘れることなんて無いよ。

    今までも、これからも…
    あたしの中で輝り続ける。

    2006-07-26 03:31:00
  • 117:

    『……』「蘭?」放心状態のあたしを、覗き込む遼の声で我に返る。『…え?』「なんか大丈夫?」『あ、うん。ごめんね!早くご飯行こっか』そう言うと遼は何も言わず聞かずに、少し笑って歩き出した。

    さっきの事、遼に言うべきだろうか。せっかくのさっきまでの楽しかった空気は何処かに行ってしまった。どうしよう―。

    2006-08-09 04:32:00
  • 118:

    店に着き、適当にオーダーして乾杯をした。しばらくすると遼が口を開く。
    「さっきの奴知り合い?」やっぱり、気になるよね。『…うん、彼氏』「え?」そう、あたしには彼氏がいる。もう付き合って一年半程。宗綺は4つ上で、某有名ブランドも手掛けるデザイナーだ。「まじ?蘭彼氏いるんだ〜。いや、そらそうか。彼氏くらいいるか。何か分かんないけど、蘭はフリーって思い込んでた」『ヒド!そんなにもてなさそうに見えんだー』「そうゆう意味じゃねーしっ」

    何だろう、何だか宗綺とゆう彼氏とゆう存在が居る事を、遼には言えなかった。とゆうか、言いたくなかった。

    2006-08-09 04:45:00
  • 119:

    だからって何勝手な事言ってんだ、あたし。遼はホストで営業も兼ねてあたしにかまってだけだろうし、あたしだってホステスで彼氏もいる。そこまで深く考える必要なんて無いよね…。

    「けど格好いい彼氏じゃんー。長いの?」『んー、一年半くらい』「何か電話取れよとか言ってたけど喧嘩でもしてんの?」『いや、喧嘩ってゆーか…』「あ、ごめん!言いにくかったらいいし。ごめんな」『ううん。遼は彼女いないの?』とっさに話題を変えた。人間、聞かれたくない言いたくない事の一つや二つ、あるもので。

    2006-08-09 12:44:00
  • 120:

    あたしの問いに、遼は眉を細める。「うん〜、彼女?彼女かぁ。彼女はいない」『何その間は☆笑』「つか、仕事上の彼女はいっぱいいるけど、本命の彼女はいないんだよねー」
    『仕事上の彼女?』

    よく、本カノやら色カノやら趣味カノやらと言うけど、あたしはこの時までその言葉すら聞いた事がなくて、遼の言ってる意味を理解できなかった。

    2006-08-09 12:48:00
  • 121:

    何も分からないあたしに、「あー、俺らホストには色んな営業パターンがあってさ。俺は基本色恋。好きだの愛してるだの、要は店に来てくれる代わりに、恋人ごっこするんだよ」と、説明してくれた。『それって付き合ったりもするって事だよね?』「うん。だから色恋で付き合って、引っ張ってる子を色カノってゆうんだ」『なるほど…。それで、仕事上の彼女なんだ』「そ♪昔は枕もしたし。枕っつーのはやるって事ね。今は、全くしてないけど」たばこに火をつけ、あっけらかんと話す遼。

    正直唖然とした。仕事の為、売り上げの為、そこまでするんだと。聞こえによっちゃ、プロなんだろうけどそこまで割り切ってホストをしてる遼が、何だか遠く感じた。

    2006-08-09 19:18:00
  • 122:

    『すごいね…』「そうか?ホストは皆そんな感じだよ。要はどこまで巧く演じきれるか、惚れさすかだし」『色恋で付き合った子に、遼自身が好きになったりしちゃわない?』「あ〜、情入ったりはするけど好きとかにはなんないな。感謝はいつもしてるけど」

    そう言って、冷たく言葉を吐く遼。そうだ、この人は"ホスト"。あまりにも自然で、彼がホストだって事を忘れそうになる。それも、この人が?1の魅力なんだろうな。

    2006-08-09 19:24:00
  • 123:

    長めのサラサラな茶髪。くりっとした垂れ目。筋の通った鼻。こうして見ると、確かに男前だ。今風のホスト。「びっくりした?」
    『え?』「俺の営業方針」『ちょっとね。でも、それが悪いとは思わないよ。そのやり方で形を残せてるんだし、遼自身割り切って仕事してるんなら、凄いとも思う』あたしの言葉に遼は目を真ん丸にさせた。「珍しいね。大概こんな事言うと最低とか言われんのに」『あはは、まぁね。でも、仕事なんだし仕方ないよ』遼はニコッと笑うと、あたしの頭を撫でながら「お前可愛いーなぁ」と呟いた。

    不覚にも、その言葉や表情、フインキにあたしはときめいてしまった。

    2006-08-09 19:33:00
  • 124:

    『当たり前でしょ!』そう言いながら、手を払い除けた。それがあたしなりの、精一杯の照れ隠し。
    「あっ、可愛いくねー!」『どっちだよ!』ケラケラと笑う遼との時間は、思っていた以上に楽しかった。天真爛漫で、たまに真面目な空気になる遼。そんなあなたに、あたしはもう染まり始めてたのかな。

    遼、もうこの時、あたしを育てようとしてた?

    2006-08-09 19:40:00
  • 125:

    夏の日、指切り、花火。
    あたしはこの日を鮮明に鮮やかに覚えてる。

    白から黒へ、きっとこの日からあたしは染まり始めていたのかな。

    2006-08-09 19:42:00
  • 126:

    絢子◆90Bahj2DOA

    今日はここまでです。

    2006-08-09 19:43:00
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