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1:
知香
薬指に光るリングは、あの日誓ったあたし達二人の絆の証。
『生涯愛し続けることを誓いますか?』
あたしは言った。
『はい。誓います』と。
そう誓ったはずだった…2006-07-18 18:32:00 -
2:
知香
二年前、誰もに祝福されながらあたし達は結婚式をあげた。
式も披露宴も二次会も…幸せな笑顔や笑い声で溢れてた。
幸せになりたい、いや、必ず幸せになれるとあたしはあの時そう強く思っていた。2006-07-18 18:39:00 -
3:
知香
あたしが生涯愛することを誓った相手。
それは潤だった。
優しくて強くて格好いい理想そのものの男。流行りのIT企業でバリバリ働く潤は、出会ったばかりのあたしの心を一瞬で奪った。
吸い寄せられるように潤に惹かれていったあたしを、潤も大きく受け止めてくれた。2006-07-18 18:49:00 -
4:
知香
なんかおかしくない?亜美を見てすぐにそう思った。
店内はみごとに貸切状態な上そこにいる誰もが綺麗な格好をしていた。男の人たちは格好いいスーツに身をまとい、女の子たちもドレスアップ。
明らかに場違いなカジュアルなキャミソールにジーンズ姿のあたしはどこからどう見ても完全に浮いていた。2006-07-18 19:03:00 -
5:
知香
『ちょっ亜美どうゆうこと?ご飯食べるだけって聞いてたから…あたし完全はずしてるやん』
焦ったあたしはオドオドしながら亜美にそう言った。
『ゴメンゴメン!言うの忘れてた。まぁいいやん♪せっかく来てんからゆっくり飲みながらご飯食べよ!』2006-07-18 19:08:00 -
6:
知香
ありえへんやろ…うん、絶対こんな雰囲気。
普通なら帰るやんな。普通の女の子なら。
でもあたしは違ってた。ってゆうかおなかすいてた。だから場違いとかよりもとりあえずご飯だけ食べて帰ろうみたいな。わざわざ来て何もせずに帰るなんてあほらしいやん?2006-07-18 19:15:00 -
7:
知香
人の目なんて気にしない。気にしててもしょうがないし。
『とりあえずほんまにおなかすいてるからご飯だけ食べてすぐ帰るわ』
これぞ関西の女。独特の変な根性がある。開き直りが早いってゆうかなんてゆうか…逆にネタになるからいっか♪みたいな。2006-07-18 19:38:00 -
8:
名無しさん
roadのちかちゃん?それなら続き気になるから書いてほしいです??わがままゆってごめんなさぃ。
2006-07-18 22:35:00 -
9:
名無しさん
違うんちゃう?前のも完結してないし…完結させてから、新しいのん書く人やと思う。違うサイトで小説書くて言うてたで
2006-07-19 01:53:00 -
10:
名無しさん
絶対そう。書き方一緒やし。RAINの人やね。
2006-07-19 20:33:00 -
11:
名無しさん
わ
わ2006-07-23 02:07:00 -
12:
知香
『すいませーん、とりあえずーこれとこれとこれ、持ってきてもらえます?』
フロアにいたお店のスタッフさんにひとまず注文を済ませた。
ってゆうかのどかわいたな…ふと周りに目をやると綺麗なバーカウンターを見つけた。バーテンもいるしあそこでお酒作ってもらおーっと♪2006-07-25 00:59:00 -
13:
知香
『ちょっとお酒作ってもらってくる』
『わかったぁここで待っとくね』
亜美にそう言われたあたしは早々とカウンターに向かった。正直周りから浮いてるしフロアにいたくもない。それなら隅っこの方で静かに料理を待つ方が賢明だと思っていた。2006-07-25 01:03:00 -
14:
知香
『なぁなんか柑橘系のカクテル作ってよ』
あたしはカウンターのいすに座りながらバーテンダーにそう言った。
『ハハッ』2006-07-25 01:06:00 -
15:
知香
はぁ?こいつ…笑った?微妙な笑い方に腹が立った。
『何がおかしいん』
あたしはバーテンダーを睨みながらそう言った。しゃくにさわるクソガキ。あたしよりも明らかに年下だった。2006-07-25 01:10:00 -
16:
知香
『だってどう見てもカクテルより生!って感じやん。生もあんでーお姉さん』
なにこいつ…あたしのテンションは一瞬で下がった。
なぜなら思いっきりの図星だったからだ。生をグッと飲みたい気分だったのをあえて我慢してたから。2006-07-25 01:18:00 -
17:
知香
『おしゃべりなバーテンダーなんか流行らんで。とりあえずのど渇いてるから早く作って』
『ハイハイ』
そいつは生ぬるい返事をしながらあたしの目の前に生ビールをコンと置いた。2006-07-25 01:21:00 -
18:
知香
『あたしは柑橘系のカクテル頼んだはずやけど?』
イラッとしながらそう言ったあたしを見ながらそいつはまた笑っていた。うざ…
もう完全切れた。あたしは目の前に置かれた生ビールに手を伸ばすと一気飲みしてすぐに飲みほした。2006-07-25 01:24:00 -
19:
知香
『めっちゃいい飲みっぷりやなぁ。俺そんなんめっちゃ好き』
そいつはさっきとはまた違う無邪気な笑い方であたしを見てそう言った。
『あんた犬みたいやなぁ』2006-07-25 13:19:00 -
20:
知香
あたしはふとそう言っていた。なんなんやろ?飼い主にじゃれる犬みたいな…そんな感じの笑顔に見えた。
『ふーん。まぁ犬みたいなもんやな。しかも雑種の捨てられた野良犬…って(笑)ちゃうやーん!』
そいつはあたしを見て一人でノリ突っ込みをしていた。2006-07-25 13:24:00 -
21:
知香
あれ?なんなんやろ?あたしは変な気持ちになった。この子…めっちゃ今悲しい顔で笑ってる。
寂しがりなんやってすぐに分かった。憎たらしさや明るさは寂しさの裏返しやって。不思議とそう思った。
『ってゆうかお姉さん明らかに場違いやん。なんでここにいてんの?』2006-07-25 13:27:00 -
22:
知香
『場違いって(笑)あんた失礼やなぁ。まぁ確かに場違いやけど。ま、別にいいねん。ご飯食べたらすぐ帰るし』
『そっか。まぁいんちゃう?ここおってゆっくりしとき。俺がしゃあなしで喋り相手しといたるから。なぁ、名前なんてゆうん?』
『七海。あんたは?』2006-07-25 13:33:00 -
23:
知香
『大地。かっこいいやろ?俺自分の名前めっちゃ好きやねん。ま、七海もけっこういい名前やん。』
こいつ呼び捨てにしてるし…でも嫌な気はしなかった。
このバーテンダー。年下の大地と出会ったのは潤と出会うほんの数分前だった。複雑な恋愛が静かに幕を開け始めようとしていた…2006-07-25 13:41:00 -
24:
知香
『七海って何歳?』
『22。あんたは?』
『二十歳。若いやろ』2006-07-25 13:44:00 -
25:
知香
まぁ確かに…。正確にゆうならば早生まれのあたしよりも大地は三歳年下だった。
『大地ーチャイナブルーと神風作ってや』
あたしがカウンターで飲みながら大地と話していると一人の男の人がお酒を頼みにきた。うーわ…なんなんこの人…2006-07-25 13:53:00 -
26:
知香
『ひぇっ…あ…そ…うです…』
あたしが気持ち悪いぐらい裏がえってしまった声でそう言うとその男の人は笑いながらあたしの隣に座った。
『じゃあ俺もこっちで飲もっと。隣いい?』2006-07-25 13:59:00 -
27:
知香
『あっ…はい。全然どうぞ』
あたしは男の人の顔をまともに見れなかった。そう。これが潤との初めての出会い。欠点とゆうものがない完璧な男。
『今日は何繋がりでここ来たん?あ、俺こうゆうものです』2006-07-25 14:05:00 -
29:
名無しさん
??
2006-07-27 18:21:00 -
30:
知香
『潤くんには気つけやぁ。女はすぐ落ちてしまうねんから(笑)』
大地の声にハッとする自分がいた。
落ちてしまう?そりゃあそう…。こんな格好いい紳士的な男だったら女なんて簡単に落ちてしまう。でもあたしには世界の違う人。あたしは落ちるわけがない…そう思った。2006-07-28 02:38:00