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東京心中24時50分
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1:
NN
毎晩毎晩、その一瞬一瞬に新しいホストが生まれ、そして消えていく。彼らに行く末は何処にもないのかもしれない。それとも永遠にこの世界で生きていけるという道があるのかもしれない。
どちらにせよ、消費されていくんだ、体も心も。そして新しいものが生まれていく。消耗品であることは間違いないみたいだ。いつ自分は消えていくのかな。2005-10-21 02:30:00 -
11:
NN
「体質は変えられないからな」俺は、東吾が何を考えてるかわからないのに、東吾は俺の全て見透かしている気さえする。
「体質なんて関係ねぇよ。No1になりたいのに酒に弱いだなんて。飲めなくたって詰めて詰めて、最後に出せばいいんだ。」「そう。」短く返事をして、相変わらず全く表情を変えない東吾。2005-10-21 02:44:00 -
12:
NN
こいつはホストに向いてる気がする。酒が強くて、プライベートで何かあっても全く顔に出ない。
「お前はさ、酒、強いだろ?俺の知ってる限りじゃ飲んでも全然変わらないし。お前も、No1になりたいって、ぶったおれたってかまわないから、とにかくカオルさんのポジションを奪いたいって気持ちない?」俺はそういった。
2005-10-21 02:45:00 -
13:
NN
「そういうのって、向上心とか闘争心っていうのか?」不思議そうな顔をしながら東吾がつぶやく。「多分、そう言うんじゃん?人間やってる限り、何か絶対譲れないってもんが、あるだろ。ずっと無気力ってわけにもいかないだろ。」俺は力強く答える。
2005-10-21 02:46:00 -
14:
NN
「向上心。闘争心。そういうのって邪魔。無気力でも人間はやってける。実際、俺は無気力で21年間生きてこれたわけだ。今の現状に満足だ。俺は向上したいとは思わない。争うのもめんどくさい。」そういい残すと、東吾は口にくわえたセブンスタ−に火をつけようと、右のポケットから金色のライターを取り出す。
2005-10-21 02:48:00 -
15:
NN
そうだよな。東吾はそういう奴だ。嫌味なんかじゃないけど、東吾が羨ましいよ。俺は火が付いたら止まらない。止まれない。No1になるまで、カオルさんのポジションを奪うまで、辞められない。
2005-10-21 02:50:00 -
16:
NN
あの後もアンジュが色々追加注文してくれたから、昨日はだいぶ飲んだ。その後にも指名客が来て飲んではいて、飲んで飲んで。、、はいて..。繁華街の片隅。5階立てのビルの中には、ラウンジ『華』やら色々、ごっちゃまぜに入っている。エレベーターのボタンを押す。3階で止まる。扉が開くと、青色の壁紙に『カムプリンセス』の文字が黒く光る。
2005-10-21 02:51:00 -
17:
NN
「このパネルさぁNo1ポジションっていうんじゃないよ、カオルポジションってゆうんだよ」なんて、店内のホストはもちろん客にも囁かれるほど、カオルさんは不動のNo1を、ここ何年もキープし続いている。
2005-10-21 02:54:00 -
18:
NN
カオルさんとの出会い以前は、まさか自分が「ホスト」になるだなんて思っても見なかった。一年前、フリーターだった俺はたまたまコンビニで見たホスト雑誌に人生を変えられた。
表紙は、スーツ姿で微笑むカオルさんだった。「すげぇ男前..」俺は同性にも関らず、写真の中で微笑むカオルさんにド肝を抜かれた。2005-10-21 02:56:00 -
19:
NN
関東地区人気ホスト特集、というタイトルでカオルさんが特集されていた。表紙はもちろん、グラビアの写真もインタビューも、俺に衝撃を与えた。
2005-10-21 02:58:00 -
20:
NN
。「一生の仕事やなんて思ってへんけど、ホストの仕事は、今はこれだって思ってることやから。目の前にある目標を全部達成して、次のステップに行きたいんですよ。だから、今、ホストって仕事で自分を試してるんです。」
かっこいい。当時18歳だった俺の体に電流が流れたかのように、しびれた。2005-10-21 02:59:00