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東京心中24時50分
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1:
NN
毎晩毎晩、その一瞬一瞬に新しいホストが生まれ、そして消えていく。彼らに行く末は何処にもないのかもしれない。それとも永遠にこの世界で生きていけるという道があるのかもしれない。
どちらにせよ、消費されていくんだ、体も心も。そして新しいものが生まれていく。消耗品であることは間違いないみたいだ。いつ自分は消えていくのかな。2005-10-21 02:30:00 -
610:
マリナ
ぁげぁげぇ??
2005-12-11 16:48:00 -
611:
NN
ぁゅさん、応援してくださってありがとうございます。今日に全部完結させますので、あと少しお付き合いしてやってください。名無しさん、毎回まとめてくれてありがとうございます。?さん次回作も一応考えてはいるのですが、アリスですか..頑張って書いてみようと思います。マリナさん、ずっと書き込み&感想丁寧にありがとうございました。すっごくすっごく励みになって、すごっく嬉しかったです。いよいよ完結することができました。長い間読んでくださってありがとうございました。
2005-12-11 20:36:00 -
612:
NN
■「新店を出そうと思うんだ」ある日、原田さんがミーティングでそういった。店内はザワめいた。「そこでその店の店長を、彩人、お前に任せたい」「え」突然のことに言葉がつまる。「新店って..」雷さんも言葉につまっている。俺はもうこの仕事は長く続けられないんだ。なのに。「ホストクラブじゃないんだ、大きさは中バコかな。バーを開こうと思ってな。こう、飲ませる飲ませる店じゃなくて、隠れ家みたいなゆっくり落ち着ける店を」−原田さんは俺の体のことを知ってるんだ。さすが元歌舞伎町No1。従業員の小さな変化にすぐ気がつく。
2005-12-11 20:37:00 -
613:
NN
俺は続けられるんだ。夜の仕事が。ホストじゃない。今度はバーの店長として..。少し目の前に希望が広がった。ただホストには未練がある。戦うことを決めたのに逃げ出す道を見つけ出してホッとした自分に嫌気がさした。「俺、まだ少しこの店で頑張りたいです」そう俺がいうと、原田さんが首を横に振った。「お前1人この店で心中させるわけにはいかないよ。死ぬときはみんな一緒。1人でかっこつけるな」そう原田さんが俺の肩を叩くと、聞きなれた声が俺の目を呼び覚ます。「そーやで、みんなで歌舞伎町、東京心中や」「カオルさん!」店内がざわめく。
2005-12-11 20:38:00 -
614:
NN
「おっおお前!!」雷さんが驚いたように目を白黒させる。突然の出来事に俺は固まった。「新店はカオルと一緒に頑張ってくれ」原田さんが微笑む。カオルさんと頑張るって..そんな。「だってカオルさんは」「彩人の一言で目、覚めたで。逃げ出さない。夢は同時に2つ叶うってこと、証明しよう思ってな」そう笑ったカオルさんは、あの時と全く変わらない、いや、あの時よりももっと楽しそうな顔をした。「2つの夢?」「そうや。水商売の世界でやってくこと、もうひとつは有名なカメラマンになること。もう俺はお前から逃げへん」その瞬間、俺は涙が出そうになった。
2005-12-11 20:39:00 -
615:
NN
ホストなんてずっと個人プレーだって思ってた。1人で戦って1人で生き続けてく仕事だから、最後も1人で消えていくんだって思ってた。競えあえば競いあうほど、誰も信用なんかできなくなって相手がミスしたり客にとばれたのみてざまあみろって笑ってた。だけど、実際はホストって仕事に限らず、どんな仕事でも、誰かに支えられてて、それも気がつかないで、1人だって思いこんでた自分が恥ずかしくなった。
2005-12-11 20:40:00 -
616:
NN
道が今、確実に広がった。キラキラ、とまではいかないけど、チカチカと、今にも光は消えてしまいそうだけど、その光を守って行きたい。この仲間と..。
2005-12-11 20:41:00 -
617:
NN
ホストしてきて、今に至るまで悔いは山のようにある。だからこそ、だからこそ..。引退式、シャンパンタワーの前でカオルさんがマイクを持って笑いながら叫んだ。「俺らおらんくなったからってこの店つぶれんなよー」「大丈夫!僕がいるからさっ」アリスが自信満々に微笑む。「これから忙しくなるな」俺は小さく微笑んだ。
2005-12-11 20:43:00 -
618:
NN
夜の世界は人と人の入れ違いが激しい。夜に限らず昼だってそうだ。出会いがあって別れがあって、それは全て運命でも必然的でも何でもない。そういう流れになっているんだ、社会は。何も考えず、この夜に飛び込むのは簡単だ。だけど夜を抜け出す瞬間、誰も何か考えるんだ。「振り返らずに歩いていくか?それともいつかまた戻ってくるのか?」それは未来の自分しかわからない。そう、1人や2人、例え100人歌舞伎町から消えたって誰も気がつかない。歌舞伎町は、そういう街だ。
2005-12-11 20:44:00