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東京心中24時50分
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1:
NN
毎晩毎晩、その一瞬一瞬に新しいホストが生まれ、そして消えていく。彼らに行く末は何処にもないのかもしれない。それとも永遠にこの世界で生きていけるという道があるのかもしれない。
どちらにせよ、消費されていくんだ、体も心も。そして新しいものが生まれていく。消耗品であることは間違いないみたいだ。いつ自分は消えていくのかな。2005-10-21 02:30:00 -
121:
NN
「そのソープ、僕も一回、お世話になりにいこうと思ってるんだけどね。土台がキャバ嬢だけあって顔もめちゃ可愛いしさぁ、AVにまで出ててソープまでって、もう、たまんないね。」「そうですか」「あ、ビデオ予約入れる?今なら多分、二週間待ちくらいだよ。」いいえ結構です、そう言うと俺は逃げるようにして店内から出た。
2005-11-02 23:40:00 -
122:
NN
シュナがAV女優になった、というメールは、俺以外にも雷さん、カオルさんのところにまで同じ内容で送られていた、と、すぐ気がついた。雷さんからのメール。「今日、ちょっと早く店に来い。」それが、シュナのAVのことを知っている、と雷さんが物語っているようだった。
2005-11-02 23:41:00 -
123:
NN
雷さんは何気なく、俺の側に歩みよってくる。真っ黒なスーツの中に赤いネクタイ。何だか目がチカチカする。俺の胸にはアンジュにもらったsilverのネックレス。いつも暗い店内の、小さなスポットの光でキラキラ輝くこのネックレス。
2005-11-02 23:42:00 -
124:
NN
今日はこのネックレスが重く感じる。アンジュもAVに手を出したりし始めるのだろうか。ネックレスはますます重くなっていく感じがした。
2005-11-02 23:43:00 -
125:
NN
「彩人、今日からお前、無理にシュナちゃんにボトルをあけさせるのをやめろ。お前がカオルを抜いてNo1になりたいっていう気持ちはわかる。だけど、シュナちゃんがAVにまで出るようになったのは、お前のNo1になりたいってエゴに、シュナちゃんがつき合わされた結果だ」
2005-11-02 23:44:00 -
126:
NN
No1になりたくて。ただNo1になりたくて。雷さんの話を聞いている時の俺自身が怖かった。これは、シュナへの罪悪感じゃない。AV女優になったもんは、もうしょうがない。シュナに開けさせないとNo1になれない。そう思い続けている自分が恐かった。これは歌舞伎町マジックなんかじゃない。
もう、自分は歌舞伎町という舞台から引くことができないのだ。
2005-11-02 23:45:00 -
127:
NN
「雷ちゃん雷ちゃん、エゴに付き合わされた結果っー言い方はおかしいで」「カオル!」腕を組み、壁に持たれながら、カオルさんは片手に火の付いたタバコを持ち眠そうな顔をして、つぶやいた。
2005-11-02 23:46:00 -
128:
NN
「No1にしたげたいって思ってシュナちゃんが勝手に働き始めたんも悪いやろ。別に彩人が女優なれ!て強制したわけちゃうねんから。シュナちゃんに限らずこういうことはよくあったやろ。過去にも。とまらへんくなってしまった一般のお客さんがソープなったりとか。ホストクラブにはつきもんみたいなもんや」お前なぁ・・・、と、雷さんはため息をついた。
2005-11-02 23:47:00 -
129:
NN
そしてカオルさんは俺の方を見ると「そうやんな」と同意を求める。「はい」と答えてしまう自分が悲しい。こんな時にでもNo1とNo2の差は一目瞭然だ。「雷ちゃん、妙に最近シュナちゃん関係の話で、彩人につっかかるやんなぁ」
2005-11-02 23:48:00 -
130:
NN
雷さんはあせると早口になる。と、店の誰かが言っていたけど、まさにその通りだと思った。早口になったら雷さんをまぁまぁそうカッカせんと、と、カオルさんは幼い子供をなだめるかのように、耳元でボソッとつぶやくようにささやく。「まぁ頑張りやー」「だっだから違うっていってるだろ!!!!」カオルさんと雷さんのやりとりを前に俺は店内をボーっと見渡していた。
2005-11-02 23:49:00