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東京心中24時50分

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  • 1:

    NN

    毎晩毎晩、その一瞬一瞬に新しいホストが生まれ、そして消えていく。彼らに行く末は何処にもないのかもしれない。それとも永遠にこの世界で生きていけるという道があるのかもしれない。
    どちらにせよ、消費されていくんだ、体も心も。そして新しいものが生まれていく。消耗品であることは間違いないみたいだ。いつ自分は消えていくのかな。

    2005-10-21 02:30:00
  • 401:

    NN

     「あーっ俺も愛ちゃんの指名ほしかったわー」カオルさんは、携帯電話を片手にソファに座る。欲しかったーというわりにあんまり、羨ましくなさそうな気がした。カオルさんの客には愛クラスの上客は少なくない。「カオルさん、なんであの愛って子が太いってわかったんですか?」そういうと、カオルさんは笑った。「カン」は?俺が聞き返す。「古いけど、ビビってきただけやって」笑いながらカオルさんは店を出て行った。アリスに謎の太い客がついた。

    2005-11-24 23:58:00
  • 402:

    NN

    朝の光がまぶしい。夜に仕掛けたトリックが、朝の光の前では丸裸になってしまう気がした。アリスと、愛は焼肉屋に足を踏み入れる。駅の近くには夜のにおいを漂わせた女が2、3人いた。「可愛い、あれどこのホスト?」「カムプリでしょ?前新人特集か何かで見た」「うそうそ可愛い。あれ彼女かな」そんな声が聞こえてきた。「アリス人気者だね。」「えへへ」愛に誉められアリスは照れくさそうに笑った。酔っ払って道路に寝転んでいるホストを見て愛がつぶやく「ホストって大変な仕事なのね。」

    2005-11-25 00:00:00
  • 403:

    NN

    焼肉屋はガラガラで鉄板の音だけがジワジワと音を立てる。アリスは「いただきます」と割り箸を折る。「どうぞ」と、愛が微笑む。愛はその日を皮切りに連続して店に現れた。小さなかばんの中にパンパンにふくらがった札束は、愛の太さを物語っていた。連日連夜の豪遊。ドンペリが音を立てて空き続ける。アリスの成績は右肩上がりだった。「今日も愛ちゃんくるのかよ?」雷さんがアリスの肩を叩く。アリスは現在、第2週目の段階で売り上げNo5になっていた。

    2005-11-25 00:02:00
  • 404:

    NN

    「くるとおもうけど」アリスは無表情で携帯電話をながめる。気がつかないうちにアリスも少しホストの顔になった気がした。「どうしたんだよ、あんまり嬉しくなさそうじゃねぇか。」「うん。」ここまで売り上げが売りあげが伸びれば有頂天になるだろうと予想していたアリスが、売り上げが上がるほど暗くなっている。「何かこれでいいのかなぁって思うんだよね。」アリスはため息をつく。「愛ちゃんどんなお酒を沢山おろしても全然嬉しそうな顔しないんだよ。そりゃあ笑ってくれたりするけど、何か違うってゆうか..」

    2005-11-25 00:03:00
  • 405:

    NN

    ホストとして。アリスが初めて自分の仕事に対して、自分の客に対して向き合おうとしている。今はそっとしておくべきか。雷は悩むアリスを横目に小さくため息をついた。1時半。愛は店内に現れた。そしていきなりドンペリを入れた。さすがの彩人も愛を意識せざるおえなかった。ヤバイ。あれはかなり太い。愛の席ではシャンパンコールが続く。今日は何本あけるんだろうか。

    2005-11-25 00:06:00
  • 406:

    NN

    アリスは「おはよー」といって愛の横に着く。「アリスーおはよ。今日、ラストまでいるからアフターいこうよ。何か食べたいものある?」愛は口にタバコをくわえる。同時にカチッと音をたててアリスはシルバーのライターを向ける。「うーん。特にないなぁー」「お寿司とかは?アリススキそうじゃない」愛は微笑む。この微笑が不自然だとおもったのはいつからだろう。自分にお金を使って酒を飲みに来てくれてるお客さん。そのお客さんに心からの笑顔を向けてもらいたいのに。なんてそんな考え、あの雷の影響なのかな。

    2005-11-25 00:13:00
  • 407:

    NN

    何だか自分がホストだということに物凄く不甲斐なさを感じた。ホストとしてできること。そんなこと本当には一つもないと思った。

    2005-11-25 00:16:00
  • 408:

    名無しさん

    2005-11-25 01:08:00
  • 409:

    マリナ

    ホントぉもしろぃデス?アリス好きだぁ??笑 続き楽しみにしてまぁす?

    2005-11-25 04:34:00
  • 410:

    ?ァム?

    ゥチもァリス派?↑サン気が合ぅッてぉもッて初カンソゥ??ゥチのメィンとカオルチャンが似てるしカオルチャンもスキ???どぅなるんショ…ャッパ心中なんカナ

    2005-11-25 04:42:00
  • 411:

    麻衣子☆ ◆vqwsSGDLQ2

    時間をかけて読ませていただきました?読んでいて、吸い込まれるような文章力ですね?おもしろい?今後も期待します?

    2005-11-25 06:37:00
  • 412:

    名無しさん

    2005-11-25 10:39:00
  • 413:

    名無しさん

    ?

    2005-11-25 10:52:00
  • 414:

    名無しさん

    2005-11-25 12:02:00
  • 415:

    マリナ

    ?アム?さん気が合いますねッ??

    ??ァゲァゲ??

    2005-11-26 01:14:00
  • 416:

    アム?

    まりサン?主ゎ風かホスか

    2005-11-26 06:05:00
  • 417:

    ぬしは

    アクア狂やろワラワラ

    2005-11-26 06:27:00
  • 418:

    ァム

    ブンが切れてたァァあっしゎアリス?

    2005-11-26 06:32:00
  • 419:

    リン?

    ぁたぃわひかるサン大好き?

    2005-11-26 12:37:00
  • 420:

    主です

    明日の深夜ごろ更新します。読んでくれてる方ありがとうございます。寝ます?

    2005-11-26 13:29:00
  • 421:

    名無しさん

    ?

    2005-11-26 15:40:00
  • 422:

    マリナ

    ぁげちゃぅ??

    2005-11-27 01:04:00
  • 423:

    名無しさん

    2005-11-27 07:44:00
  • 424:

    NN

    感想有り難うござします(^^)主はアクア行ったことはないです(^^:)リンさん、マリナさん、麻衣子さん、名無しさん、アムさん、感想ありがとうございます。

    2005-11-27 22:03:00
  • 425:

    NN


      どうせ死ぬなら東京で死にたいと思った 東京で死にたいんじゃない 東京と死にたかった

    2005-11-27 22:09:00
  • 426:

    NN

    昼12時半。アリスと愛はいつものように、繁華街へと向かっていた。夜には全く浮かない派手な金髪にスーツのアリスは、昼間には「ホストだ」と指をさされ、「うわー」という声まで聞こえた。お寿司お寿司―とアリスが微笑むと、愛もほんとアリスって可愛いねとつぶやいた。「アリスはいいホストだよね」「えっ何突然」驚いたアリスは足が止まる。「だって何かホストって感じしないよ。癒されるアロマみたいな。」「マジで?照れるなぁアリスじゃなくて源氏名アロマにすりゃあよかったなぁっ」

    2005-11-27 22:10:00
  • 427:

    NN

    アリスは細い路地裏に入り込み、自動販売の前に座る。愛もつられて横にしゃがみこむ。「アハハ。アハハハ。アリスおもしろいね」愛が口に手を当て大きな声で笑い出す。あまりの声の大きさに周囲の人々は振り返る。「あーーあっ!!」アリスが愛を指差して叫ぶ。「えっ何!」アリスの声に愛が笑いを止める。「愛ちゃん、初めて本当に笑ってくれた気がしたよ、今」「え」「愛ちゃんの本当の笑顔、見れた気がして」

    2005-11-27 22:11:00
  • 428:

    NN

    嬉しかった。やっと見せてくれた愛ちゃんの笑顔が。すごく嬉しかった。アリスはポケットから小銭を取り出し、コーヒーのランプを押す。「あっ愛ちゃんもコーヒーでいい?」「うん。あっあと、あ、あのねアリス..」愛は重たい口を開く。

    2005-11-27 22:12:00
  • 429:

    NN

    「愛?」その瞬間、背後から男が愛の顔を覗き込む。「やっぱりそうだ、愛だ」「タカシ..」一気に愛の顔色が変わる。スーツをピシっと着こなしサラリーマン風の男。短髪の黒髪が、彫りの深い彼の顔を際立たせている。年齢は、24,25だろうか。

    2005-11-27 22:13:00
  • 430:

    NN

    「知り合いなの?」「うん..まぁ」アリスが訪ねると、愛は小さな声でつぶやいた。その様子を見てか、タカシはアリスを上から下までジロジロと見る。「彼氏..?じゃないよな。ホストくんか何か?」タカシはフっと笑いアリスを見る。何だよこいつ人のこと見下すみたいに..男の仕草、言葉、視線、アリスの気に触る。愛は黙ったままだ。

    2005-11-27 22:16:00
  • 431:

    NN

    「まぁ愛なんかいいカモだよな。お前、俺のこと裏切っておいてすぐにホスト遊びか。さすがだな」「ちょっとお前タカシか何か知らないけど、いきなり失礼じゃん!!」食いつくようにアリスがタカシをにらむ。「事実じゃないか。俺はな、2年付き合って愛と結婚する約束までしてたんだよ、2ヶ月前までな。」「結婚..?」アリスは驚いて顔をしかめる。愛は下を向いてうつむいている。

    2005-11-27 22:17:00
  • 432:

    NN

    「お前みたいな馬鹿なホストにはわかんないだろうけどな、こいつ、俺のこと騙してやがったんだよ。」タカシの声が大きくなる。「コソコソ風俗なんかで働きやがって!!こいつはなぁ汚い女なんだよ!!!汚い体しやがって!!俺が会社リストラされて稼ぎがない時、こいつはのうのうと風俗で金作って俺にあげるなんて金渡してくるような汚い女なんだよ。お前いつも俺のこと馬鹿にしてたんだろ!!??風俗で金作って私の方が金もってるみたいな顔してよ」

    2005-11-27 22:18:00
  • 433:

    NN

    何だよこの男 何だよいかれてんじゃないのかよ アリスはふと横目で愛を見た。愛は必死に涙を我慢しようと、目をこすっていた。きっと彼女が笑えなかったのはこの男のせいなんだ。男のために大金ためて、別れて、使う意味がなくなったからホストで流すように使ってるんだ。だとしたらー..

    2005-11-27 22:19:00
  • 434:

    NN

    「そんなの関係ないじゃん!!あんたのこと助けようとして愛ちゃん風俗で働いてたわけじゃん!!風俗やってりゃ体が汚いなんておかしいじゃん!!!風俗で働いて平気な女の子なんていないよ!!あんたのためだから頑張れてたんじゃないのかよ!!」アリスは大声で叫んだ。きっと、多分だ。僕はきっと愛ちゃんの苦しみはわからない。だけど僕は思う。人を否定する資格なんて人間誰もみんな持ってないんだ。

    2005-11-27 22:22:00
  • 435:

    NN

    愛する人を守るため 自分の中の何かを捨てなくちゃいけない時があるはずだ 愛ちゃんはきっとそうだったはず 体を張って この男を守ろうとしたんだ「僕からみたらあんたの方がよっぽど汚いよ。彼女のこんな気持ちもわからにで!愛ちゃんに謝れ!!」「何だよお前!!」タカシのパンチが頬に飛ぶ。「きゃー!!」愛が悲鳴をあげる。「愛ちゃんに謝るまで僕、殴られ続けてもいいよ」「何だよお前頭おかしいんじゃねぇの」

    2005-11-27 22:24:00
  • 436:

    NN

    頭がおかしい それって正しい気がするよ 僕は愛ちゃんにあっておかしくなった 急にどきどきしたり 金だと思ってた気持ちにいつしか金って文字が消えて愛するって気持ちを覚えたんだ ホスト失格なのかな 感情で動いてしまう僕は ホスト失格なのかな だけど 人として 人でいたいから 僕はホスト失格といわれたって構わない だって守りたいものがあるんだから

    2005-11-27 22:26:00
  • 437:

    名無しさん

    しぉり????

    2005-11-27 22:37:00
  • 438:

    名無しさん

    ?しおり?

    2005-11-27 22:39:00
  • 439:

    NN

    477さん 478さん しおりしてくださってありがとうございます(^^)

    2005-11-27 23:25:00
  • 440:

    NN

    「やめて!!やめてタカシ!!」愛はタカシの腕を掴む。タカシはフっと笑った。「まぁせいぜいホストと遊んどくんだな」そういうと、タカシは笑いながら路地から消えていった。すぐに愛は倒れこんだアリスの背中をさする。「大丈夫!!??ねぇ大丈夫、アリス!!」「うん..」そう返事するアリスの唇が切れている。血が流れ出す。愛はカバンからティッシュを取り出す。

    2005-11-27 23:26:00
  • 441:

    NN

    「あたし、あの日カムプリに行ったのは何でだろうって、最近思ったの。同じ職場の女の子にも、ホストに通ったりしてる子はいたわ。だけど、あたしはホストなんか絶対行かないって思ったの。だけど、あの日、タカシやうちの両親やらに、風俗してることがばれて..大騒ぎになって、もう帰ってくるなって勘当されたわ。その日の深夜、行く場所もなくってただフラフラして歩いてたの。もう死んでしまおうかとも思った。その時、そうだ、ホストいこうって思った。無駄なお金なんだし、一気に使い果たそうと思った。どうせホストもそれが狙いなんだしって思ったの。ハッキリ割り切れてるし、気持ちがいいと思ったの。」

    2005-11-27 23:28:00
  • 442:

    NN

    そういうと、愛は小さな声で、つぶやく。「だけど、だけど、アリス、あなたみたいなホストがいったから、あたしは」愛は瞳から涙を流す。ひとつ、またひとつ、愛の頬を伝う。「アリスが最初にあたしにいった言葉が忘れられないの。明日があるから、明日があるってことは明日に希望があるかもしれないってことじゃんっていったよね。その言葉聞いたとき、あたしまだやり直せると思ったの」あふれ出す涙が止まらないように、愛は話し続けた。アリスは、そっか、とつぶやく。

    2005-11-27 23:29:00
  • 443:

    NN

    「何だかね。僕..今まで何かこう、人に何か伝えたりするのって馬鹿らしいって思ってたんだよね。どうせわかってもらえないし、誤解されるくらいなら何も伝えなかったらいいんだって。」「うん、うん」アリスの唇をティッシュで拭きながら、愛はうなずく。「だけど、何かいま、思ったんだ。口に出さないと伝えられない気持ちがあるんだって。僕、愛ちゃんが好きみたい。」「アリス。もう、もういいから..」「泣かないでよ。僕まで悲しくなるんだ。」「違うの、違うの、悲しくないの。私も今知ったの、涙って悲しい時だけに流れるものじゃないんだって。人を好きだっておもったときも流れるものなのね」

    2005-11-27 23:30:00
  • 444:

    NN

    抱きしめたら愛ちゃんの「何か」が伝わってくる気がした。人は抱きしめあうことで、人を感じ人を愛し人を想う。なんてかっこつけた言葉だなと思った。だけど今は愛ちゃんを感じて、愛ちゃんを愛して、愛ちゃんを想ってる自信があるよ。誰よりも、きっと誰よりも。これからも、ずっと。

    2005-11-27 23:31:00
  • 445:

    ?

    雷くんのシーンもよかった?でもアリスのもいい?

    2005-11-27 23:44:00
  • 446:

    名無しさん

    2005-11-28 01:31:00
  • 447:

    マリナ

    ???ヶ゙?ヶ゙??
    ぅゎァ〜ん??ぃぃ話ャァ?胸がキュィーン?ってなるぅ-?ホンマ胸ぅたれるゎぁ??
    涙ゎ人を好きって思った時に流れるっての、めっっっちゃよく分かる??そのとーりです???????

    2005-11-28 05:08:00
  • 448:

    名無しさん

    ?

    2005-11-28 07:02:00
  • 449:

    なきほ

    おひさデス(^O^)すごい良かったよぉ!!頑張ってね

    2005-11-28 10:29:00
  • 450:

    名無しさん

    2005-11-28 10:52:00
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