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運営運営
Mr.Chil?
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1:
リヵ
あたしは19歳だった。
利優は7歳だった。
2006-03-10 14:27:00 -
2:
リヵ
太陽がカンカン照りな夏のある日、あたしは母親に連れられ東京に行った。
母親と会ったのは半年ぶりくらいで、何でいきなり東京?!と思いながら眠い目を新幹線の中、必死にこする――
「お母さんの妹……亜矢おばちゃん…死んでん」2006-03-10 14:31:00 -
3:
削除削除されますた
あぼ~ん -
4:
リヵ
棺に眠る亜矢おばちゃんはすごく綺麗だった。
亜矢姉。と呼んでた小学生くらいのときはよく遊んでもらったなぁ…
亜矢姉は24と言う若さでこの世を去った。
貿易会社に勤める旦那サンとの子供、それが利優だった。2006-03-10 14:39:00 -
5:
リヵ
親族の話し声が耳に入る…
「ほんとにどぉしよぉもない嫁だった」「よりによって浮気相手と事故死なんて」「いつまでも子供気分でいい加減すぎたのよ」「旦那様…結局通夜も葬儀にも現れなかったわね」………
亜矢ねぇは、早くに結婚、出産をしてしまい、いまいち母親になりきれず、24歳という年相応…いや、それ以上に女であり続けてしまっていた。海外赴任中の旦那サンも、母親として、妻としての自覚もなく遊び回る亜矢ねぇに愛想尽かしていたみたいだ……2006-03-10 14:45:00 -
6:
リヵ
浮気相手と一緒のときに事故に遭ったとはいえ……
葬儀くらい…嫁の葬式の喪主くらい務めるもんちゃぅの?!
あたしは大人達の会話にうんざりして、無意味にデカい家のリビングでくつろいだ。2006-03-10 14:47:00 -
7:
リヵ
クーラーの温度を下げよぅと思いリモコンを探すが見当たらない…まぁ人の家だしあまり勝手なコトしやんとこ?そぉ思ってたとき
「暑いの??」
ソファの端からちぃさな顔が覗かせながら尋ねてくる男の子がいた。2006-03-10 14:50:00 -
8:
リヵ
「ぇ?ぁ…うん。なぁ、リモコンどこあるから知らん?」
「ちょっと待っててね。」
そぉ言って男の子は携帯を取出しダレかにコールする。
「もしもし?美奈ちゃん?えとね、リヵちゃんが暑いって言ってるからリビングの温度下げて下さい」男の子はご丁寧にダレかに頼んでいた…2006-03-10 14:53:00 -
9:
リヵ
それょり…!
「なぁ!なんでリヵの名前知ってんの?!」
「ぇ?だって亜依おばちゃんとリヵちゃんとはお正月にも会ったもん…」少し悲しそうな目で男の子に見つめられた。
ぁ……………
亜矢ねぇの子供か!!そぃぇばいたなぁ!!すっかり忘れてたリヵは、何かひどぃコト言ったな?て反省?2006-03-10 14:58:00 -
10:
リヵ
そこにが来た。
って!ぉい?家政婦さんかょ?どんなけ広いねんこの家!!亜矢ねぇ…玉の輿とは聞いてたけど…ゃるな??
「リユくん、温度下げたけどまた何かあったら言ってね。」は、にっこりほほ笑み、会釈をして去って行った。忙しそぅに…2006-03-10 15:01:00 -
11:
リヵ
「ぁ!名前リユやっけ?久々やんか?」
「……リヵちゃん、リユのこと忘れてたくせに。」
「ちゃうやん?リユなんやでっかなってるからわからへんかってん?」痛いトコつかれてテンパるリヵを見てリユは笑った。
あ…忘れてたけど……死んだのはリユのなんや…2006-03-10 15:04:00 -
12:
リヵ
なのに目の前のリユは涙を流した風にも見えなぃ。
リユの家庭も訳ァリなんかな。そぉ思った。…けど、まだリユは7歳。
何をどぉ理解してるかしてないかも、リヵにはわからない。とりあえずその日は親戚や母親と、リユの家に泊まった。旦那サンも亜矢ねぇもいない家に泊まるのはなんか変な感じだった。は目まぐるしく動きまわり、色々準備してくれた。2006-03-10 15:12:00 -
13:
リヵ
そんな夏の叔母の葬式から10日程が経った頃だった…
リヵはインターホンの音で目が覚めた。時計を見ると… PM2:50
携帯に目を通すが不在着信はなぃ。ァポなしで来る友達なんていないはず?ホンマ誰ゃねん!起こされてイライラするキモチを押さえリビングのモニターを確認した。2006-03-10 15:16:00 -
14:
リヵ
ぇ?!!!
リヵ寝呆けてんかな?!!
とりあえず目をごしごしこすって何度もモニターを確認したが、何度見ても、モニターに写るのは…だった――――2006-03-10 15:18:00 -
15:
リヵ
とりぁぇず受話器を上げる…「はい…?」
「あ!リヵちゃん?開けて?」
「ぁ、うん。」―――ゥィーン‥ガチャ
ぇ?ぅん。ちゃぅやろ!聞かなあかんコトあるやん!?テンパリながらもリユがエレベーターであがってくるのを待った。2006-03-10 15:21:00 -
16:
リヵ
――――ピンポーン
今度は玄関のインターホンが鳴って、扉を開けるとリユがいた……
「あんた…何してんの?!」
「え??亜依おばちゃんに聞いてないの??リユ今日からここで住むんだよ??」
「はぁ?!聞いてへん?まぁ…上がり?ちょぉオカンに電話するゎ?」2006-03-10 15:25:00 -
17:
リヵ
プルルル…プルルル…
「あ、リヵ?何?」
「【何?】ちゃぅやん!何でリユが大阪おんねん!しかも1人やで?!どぉなってるん?!」
「あ‐…亜矢の旦那海外だし…弁護士や何や交えて話した結果うちで預かるコトなってん。」
「は!?ちょぉ?なんやねんそれ!あんた家にも帰らへんくせに何ぬかしてんねん?」2006-03-10 15:29:00 -
18:
リヵ
某マンション最上階、4SLDKに住むのは「桜井」一家。リヵのコトね!まぁ一家と言っても…母親は半年に1度戻ってくればマシ。父親は月に1度くらぃ、書斎に立ち寄るくらい……そんなわけでこの家の住人らしき住人はリヵだけ。
そんな家で7歳の子を預かるってどゆコトやねん!!2006-03-10 15:33:00 -
19:
リヵ
ラチがあかないまま母親との電話は終わった。
リビングに行くとお行儀よくリユは正座していた。
「んなかしこまらんでいいで☆」
「はぃ…リヵちゃん…ごめんね?」
あ……あたしまたリユにひどぃコト言った…??2006-03-10 16:41:00 -
20:
リヵ
「ゃ?ちゃうねん!何も聞いてなかったからビックリしてん!何も気にしなや??」
リユは大きなクリクリの目でリヵを見る…その目に見つめられると何だか…切なくなる…
リユは何も悪くないんだし……とりあえず!仲良くしなな☆
リヵはそぉ決心して、客間にリユを案内した。2006-03-10 16:44:00 -
21:
リヵ
「リユ!今日からココ使い!何かいるもんあったらゆってな☆オカンに頼むから☆遠慮なんかしたあかんで〜?」
「いいの??」
「はぁ〜?いいに決まってるやん☆」
まだ7歳だと言うのに…リユは何か……わかりすぎてるみたいで……リヵに出来るコト何でもしてあげたいって思った。2006-03-10 16:47:00 -
22:
リヵ
1週間が経った頃にはリユはかなり打ち解けてくれた。
「リヵちゃ〜ん!朝だよ〜!」
「んぁ〜……って!まだ8時やん!!ちょぉ勘弁してぇ〜??」―――あたしはプーだったからずっとリユと一緒だった。一人っ子なリヵに弟が出来た感じで何か新鮮だった。2006-03-10 16:50:00 -
23:
リヵ
「だって今日、リヵちゃんが海連れてってくれるって言ったんじゃん。」
…??リユ……こんな朝っぱらからリヵが動けるわけないやん!!?
「わ〜かったぁ……10時までにドリルやって☆んで終わったらリヵ起こしに来てや☆」
「もぉ昨日やったもん…?それにリヵちゃん、2回寝たら起きないもん…」
‥‥‥‥負けた(-∀-)?2006-03-10 16:54:00 -
24:
リヵ
リユのクリクリお目めに見つめられるとリヵは完敗??しかも…海そんな楽しみやってんゃ…昨日のうちに今日のドリルまで終わらせるなんて…?健気な子やなぁ??
「せやな!ゴメンゴメン?んなリヵ今から準備するゎ?リユ、テレビでもみてて☆」
「わかったぁ〜?」
ほんま一気にお姉ちゃんの気分と母親の気分を味わってる感じだった。2006-03-10 16:58:00 -
25:
リヵ
10時前、リヵとリユは須磨目指して出発した☆
「リヵちゃん!シートベルトしないと!!」―――小学1年生のリユ……なぜあんたはそんな、オカンみたいなコトをちょくちょくゆってくるの…((*-ω-)?2006-03-10 17:01:00 -
26:
リヵ
コンビニでお菓子を買ってあげたら無邪気に笑って喜ぶリユ……早起きしていっぱぃ遊んだら夕方には眠ってしまうリユ……算数が大好きでもぉ2冊もドリルを制覇してるリユ……にんじんが大嫌いで涙目で飲み込むリユ……
時々――――
すごく淋しそうな目をするリユ……夢でうなされてるリユ……何でも自分のコトは自分でこなすリユ………2006-03-10 17:06:00 -
27:
リヵ
どれも全部同じリユなのに……たまによくわからなくなった。
あんたはちょっと子供にしては可愛げがなさすぎなくらい非のうちドコロがない子だったょ。
2006-03-10 17:08:00 -
28:
リヵ
須磨までの車内、リユは最近覚えたとゆぅ九九を披露してくれた。算数が大好きで東京にいた頃、塾ではもぉ割り算まで勉強してたらしぃ…?
「リヵちゃんは何の教科が好きだったの?」
「ん〜?リヵゎ〜…ぁほやったからなぁ〜…成績よかったんゎ家庭科ぐらぃゃゎ?算数も国語も社会も大嫌いやった??ゃからこんな年なってもあほなまんまやねんな〜(*´Д`)?」2006-03-10 17:13:00 -
29:
リヵ
リヵが深いため息混じりに言うと
「そんなコトないよ!リヵちゃんあほなんかじゃなぃよ?リヵちゃんが作ってくれるゴハンおいしいもん!美奈ちゃんのゴハンよりもおいしいもん!」……7歳児に必死に励まされた…??
リユ…えぇ子やなあんた??
「まぢ?ありあと〜?んな、今日はハンバーグにニンジンソテーもおまけでつけたげるな??」
「(((*"Д")そ、それは嫌??」……可愛いなぁ???須磨までずっとそんな感じだった。ハタから見たらリヵとリユはどぉ見えるんかな?兄弟??親戚??はたまた、ラチ監禁?!?ま、仲良し兄弟てとこやろなぁ?2006-03-10 17:18:00 -
30:
リヵ
「あ〜!!リヵちゃん!!海!!!」
ぁはは〜?そりゃ海に来たんだから海あるょ!!?
リユはこれでもかってくらぃはしゃぃでた。浮き輪を膨らましてあげて「なぁなぁ?リユ海来たことなぃん?東京にも海はあるやろ?」って聞いてみた。2006-03-10 17:28:00 -
31:
リヵ
「船に乗る海は行ったコトあるけど砂と繋がってる海は行ったことないんだ。」
ん???砂?繋がってる?
一瞬考えたけど…多分リユは港には行ったコトあっても海岸に海水浴に行ったコトないって言いたかったんかな??2006-03-10 17:30:00 -
32:
リヵ
「リヵちゃんは泳がなぃの?」
「ん〜足だけつけよかな☆リユは泳げんの??」
「ぅん?☆」
きゃわぃぃ〜??
何かホント新鮮で、このときは彼氏と遊ぶより友達と遊ぶより、リユと一緒が楽しかった?2006-03-10 17:32:00 -
33:
リヵ
浅瀬でばちゃばちゃ暴れる(泳いでる)リユを見守ってたとき…………
―――ゲホッ?ゥ゙ェ??
勢いよく水面からリユが顔を出した?
「ちょ!?リユ?大丈夫?」リヵは服が濡れるのも気にせずリユのとこに行ってんけど……2006-03-10 17:36:00 -
34:
リヵ
「じょっばぃょぉ〜((;□;))目も痛い〜(Pロ`q)?」
ぇ???
話を聞くと?魚を見ようと思って水中で目を開けると目にしみてびっくりして海水を飲んでしまったらしぃ?
リユ…残念ながら赤とか黄色とかの魚…ここにはいましぇんよ?2006-03-10 17:40:00 -
35:
名無しさん
あげ?
2006-03-11 01:39:00 -
37:
リヵ
36.37サンぁリがとぉ?
2006-03-12 03:06:00 -
38:
リヵ
何事もなかったかのように笑って毎日を過ごすリユ…
だからリヵは忘れてたんゃ…
リユの母親は死んだってコト…
リユがいくらしっかりしてる子に見えても…きっと誰にも言えない、理解も出来ない傷を負ってる‥‥‥2006-03-12 03:13:00 -
39:
リヵ
リユ??
あんたにはいつも笑っててほしぃ―――――
2006-03-12 03:14:00 -
40:
リヵ
次の日起きて顔を見合わせて、うちらは爆笑した。
真っ赤なほっぺのお互いの顔に。
「リヵちゃん!今日は遊びに行くの??」
リユはこの家に来て、寝起きのリヵにいつも1バンにそれを聞く。2006-03-12 03:16:00 -
41:
リヵ
「行かへんで?」
「そっか?」
「リユどっか行きたいとこある??リヵ連れてたるで??」
「ぇ?!ほんとに?!」
「ぉう??当たり前やん☆遠慮しやんと何でもゆぃゃぁ??」2006-03-12 03:19:00 -
42:
リヵ
「えっとね…髪切るところ……」恥ずかしそうに俯きながらリユが言った。
「ぉ〜☆リユ前髪、目にかかってるしなぁ〜!ンなリヵのいつも行ってるとこ連れてったる〜?」
7歳とはいえ、身だしなみを気にしちゃぅのね〜?何かリヵまで楽しみになってきた?リユどんな髪型似合うやろなぁ〜☆
「切ってる間一緒にいてくれる…?…リユ、美奈ちゃんとしか行ったことないんだ…?」
「当たり前やん?リヵも軽くカットしよかな?」そんなこんなで、軽くゴハン食べてリユと美容院に向かった。2006-03-12 03:26:00 -
43:
リヵ
「あさみちゃぁぁぁん?この子のカットよろちく?男前にしてやぁ〜??」
「え?リヵちゃん弟いたん?」
「ンにゃぁ〜?従兄やで?可愛ぃゃろ?」
「そっか?ンま可愛いなぁ?名前何てゆぅん??」−リヵの担当、あさみちゃんがリユを見て尋ねると、
「朝倉リユです。」と、恥ずかしそうにリユが答えた。2006-03-12 03:32:00 -
44:
リヵ
ちょこんと鏡の前に座ってカットされてるリユはお人形さんみたいやった。
リヵは毛先とトップ少し梳いてもらって終了☆
「リユ〜めっちゃ男前なってんで〜?」リユをからかうと、顔を真っ赤にして苦笑いしてた。2006-03-16 04:31:00 -
45:
リヵ
あ「リユくん、関東弁やけど関東の子?」
リ「せやで〜☆代官山のおぼっちゃまやねン?」
あ「夏休み中だけリヵちゃんとこいるん??」
リ「ん〜??!」
せゃ!!リユいつまであずかるんか知らんゎ??2006-03-16 04:34:00 -
46:
リヵ
家に帰って母親に電話した。
「なぁなぁ!リユいつまでおんの?転校手続きとかしやんでえぇの?」
「あ〜。リヵに言ってなかった?もぉ転校手続きも済ませてあるから。用事それだけ?」
「…………………」
「じゃぁ。」――プツッ――――プー……プー…プー…――――――――2006-03-16 04:37:00 -
47:
リヵ
用事それだけ?って……
何やねんあの人…
リユ??
あんたも自分の母親に、あたしと似た感情を抱いてた?2006-03-16 04:38:00 -
48:
リヵ
「リヵちゃん??」
気付くと扉の向こうから心配そうな表情でリヵを見つめるリユがいた。
「ん?!ど〜したぁ〜??」努めて明るく振る舞うが、リユにはいつもバレる……全てを見透かしてるような目で見てくる。
「亜依おばちゃん…何て言ってたの?」
「あ、ぅん。リユはずっと大阪やねんて☆もぉ転校手続きもしとぉゆぅてた!―――リユ?正直にゆってな??‥‥‥‥ずっとこの家住むん、嫌??」2006-03-16 04:42:00 -
49:
リヵ
「何で??すっごく嬉しいよ?リヵちゃんいっぱいリユと遊んでくれるもん?」
「ほんま?ンならよかったぁ??」リヵは心配やってん…リユが慣れへん環境で無理してんちゃうかって…母親死んだってだけでも辛いのに…2006-03-16 04:45:00 -
50:
リヵ
「リヵぢゃ…ん!ぐるぢぃー?!」
あたしは扉に駆け寄りリユをきつく抱き締めた。
「夏休み、いっぱぃ遊び行こな☆い〜ぱぃ思い出作るで今年ゎ?」
身長100センチちょっとしかなぃくらぃのリユには抱き締めるリヵの顔は見えない…だからリヵは、ナゼか流れてくる涙を拭うこともしなかった―――――
あのときの涙は何やったんかな??自分でもわからへんかった。2006-03-16 04:49:00 -
51:
リヵ
リユの夏休み中、リヵは彼氏とも友達とも家以外では遊ばず、ず〜っとリユと一緒にいた。
USJ、海遊館、アニメ映画鑑賞、関空、エキスポ、スカイビル、嵐山、清水寺…………毎日の様にリユと出かけた。リユはいっつもはしゃいでて、何の濁りもない笑顔をリヵに見せてくれた。
清水寺は特に気に入ったらしく2回も行った☆……清水寺が1番気に入ったとか何かリユらしくて笑けた?2006-03-16 04:55:00 -
52:
リヵ
手紙と一緒に入っていたのは50万の小切手。
もぅ一つの封筒に入っていたのも50万の小切手。
あんたの、ほんの気持ち。は、金?!金さえ渡しとけば済むこと??
うちの親とリユの親は一緒ゃ……むしろ、世の中そんなもんなん??2006-03-16 05:02:00 -
53:
リヵ
リヵはリユには自分みたいな思い…してほしくなくて必死やったんかな……
リユの休みも残りわずかってとき、こんな話をした。2006-03-16 05:04:00 -
54:
リヵ
新しい計算ドリルを買ってあげたら喜んで、まず名前を書き込んでたリユ。
―――〔朝倉利優〕―――
「すごいやん?リユ自分の名前漢字で書けんの?!」
「そぉだよ?書ける子もいっぱいいるんだよ??」2006-03-16 05:07:00 -
55:
リヵ
そんときのリヵは親バカ的なもんがあったんやと思う?家に来る友達にも指摘されたくらいやし??
「でもすごいって!リユ頭いいなぁ〜☆しかも名前バリかっこぃぃょなぁ〜?リヵなんて普通すぎやしなぁ??」
「そんなコトないよ?リヵちゃん人形みたいで可愛いよ??リユの名前、パパとママが付けてくれたんだよ?」
嬉そぅに話続けるリユ。2006-03-16 05:11:00 -
56:
リヵ
「リユの[利]は利口の[利]で、リユの[優]は優しい、優れたの[優]なんだって?パパとママが、リユに、お利口で優しい人になるよぅにって付けてくれたんだって何回も聞いたんだ〜?美奈ちゃんもいい名前だねって言ってくれたし、リヵちゃんも言ってくれたし、リユ、この名前好きなんだ?」
すごく嬉そぅに話すリユが愛しい自分の子であるかの様な錯覚に陥ってしまいそうだった。
何で…何で大人は、こんなにも可愛い我が子を傍においとかへんの…?離れてて不安になったり心配したりしーひんの??2006-03-16 05:16:00 -
58:
名無しさん
読みたい?
2006-03-27 09:42:00 -
59:
名無しさん
?
2006-04-02 04:30:00 -
60:
名無しさん
?
2006-05-13 03:43:00 -
61:
名無しさん
書いてほしい!
2006-05-14 11:48:00 -
62:
リヵ
読んでくれた人ぁげてくれた人あリがとぅです??今更ですが更新します??
2006-06-11 03:44:00 -
63:
リヵ
夏休み最後の日、リヵとリユは2人で花火をした。
「リヵちゃ〜ん!!!見て見て!!!」
花火をクルクル回してはしゃくリユ。
あ〜ホント可愛いなぁ〜…あんたの笑顔はまさに天使の笑顔ゃゎ。2006-06-11 03:47:00 -
64:
リヵ
そんな親バカ的気分で花火を楽しんだ後、家に戻りリユとアイスを食べる。
さっきまでの元気はドコへいったのか……リユは暗い顔でスプーンは止まったまま。
「リユ?どしたぁ?抹茶一番好きやろ〜?オナカ痛ぃン??」
「――――ぅぅん…?何にもなぃょ☆ァイスぉぃしぃね(。・_・。)?」
取り繕った笑顔…リユはホント周りを気にしすぎ。2006-06-11 03:50:00 -
65:
リヵ
「リユ?ゆってみ?」しばらくの沈黙の後、リユはクチを開く。
「・・・・明日……学校で…友達出来る…かなぁ?」
ポツポツとコトバを並べながら張り詰めた不安の糸が切れたのかポツポツと涙をこぼすリユ。
母親が死んだトキも、大阪で暮らすコトになったトキも、リヵに一粒の涙も見せなかったリユが……目の前で泣いてた――――2006-06-11 03:54:00 -
66:
リヵ
不安だったゃろ?ホンマゎ淋しかったゃろ?恐かったゃろ?あんたのコトわかったつもりで何もわかってなかってゴメンな??
「大丈夫!!最初ゎみんな知らん子やから緊張するけど、リユは優しいいぃ子やからみんなと仲良くなれる!!な?リヵがつぃてるゃん☆何かあったら何でも言ぃゃ??リユ、リヵにまで遠慮したり気ぃ使うコトなぃで??わかった??」
リヵは一気に言った…だって…勢ぃで言い終えなぃと涙の方が先に出てきそぅだったから。2006-06-11 03:58:00 -
67:
リヵ
「ゥン…頑張るね!」
リユはそぉ言って笑って見せてくれた。
リヵも明日からのリユの生活が心配になってきた。コドモゎ正直…リユの関東弁がバカにされてイジメられたらどぉしよぉ……リユの制服とランドセル送られてきてるけど前の学校のやし……そんなんでイジメられたらどぉしよ……そんなコトばっかリ考えてたらもぉ朝だった。2006-06-11 04:02:00 -
68:
削除削除されますた
あぼ~ん -
69:
リヵ
歩きながら見かける小学生。リユの通う学校の子達ゃろなぁ……リユも笑ってみんなと登校できる日がすぐ来ますよぉに―――
「リユ〜?自己紹介とか緊張やな☆頑張れる〜?」
「ぅン……恥ずかしいね…ちゃんと頑張るね!」
「ぉう??リユの自慢の名前みんなに教えたらななぁ〜☆」
そんな話をしてたらあっとゆぅ間に学校到着。来る途中、見慣れぬ制服の男の子と変なねぇちゃンとゆぅ組み合わせが不思議だったのか何度も振り替えられた。1人で行かせた方が正解だったかな……?2006-06-11 04:12:00 -
70:
リヵ
「ンな後でね?」
「―――ゥン…」
「終わったら電話してな?」
「…ゥン。リヵちゃん、送ってくれてありがとぉ☆」
リユの笑顔はひきつってたしリヵの手をにぎるリユの手はガチガチやった。でも、これ以上リヵはそばにいてやれなぃ…切ない気持ちで小学生を後にした。2006-06-11 04:16:00 -
71:
リヵ
家に帰り洗い物をしてたら携帯が鳴った。リユ?と思って焦ってディスプレィを確認したけどそこに出た名前は《樹》……リヵの彼氏から。
「もし〜?」
「ぉ〜!ぉはょ!今日からリユ学校ゃろ?!俺が一言励ましたろか思って☆リユにかわって〜☆」
「何時や思ってンねん?もぉ行ったで〜☆」2006-06-11 04:20:00 -
72:
リヵ
樹ゃ他の友達もリユをすごぃ可愛がってくれてる☆リヵは家で以外友達と遊ばなくなったから自然とリユとリヵは2コ1やった。
「まぢか〜!何時帰ってくんの?!メシ行こゃ!」
「12時には帰ってくるはずゃで〜☆ンなリユ帰って来るの家で待つ〜?」
「じゃ、そぉしょかな☆すぐ行くゎ〜☆」
リヵは洗濯して化粧しながら樹を待った。30分もしたら樹と潤香登場☆2006-06-11 04:25:00 -
73:
リヵ
「丁度潤香から連絡あったから連れて来た☆」
「リヵ久しぶり〜☆ぁんたまだママやってンねゃ〜?元気してたぁ??」
「かなり規則正しい生活で有り余るくらぃ元気ゃゎ??ママやってんで〜☆リユ今日学校デビューゃねン?ガチガチあがってたし心配ゃぁ??」
「ぁはは??めっちゃ過保護ママゃん?早く終わらんかな〜?あたしリユに逢うん久々ゃし忘れられてるかもなぁ…?」
そんな話をしながら3人で喋ってると、時計の針は11時を回ってた。2006-06-11 04:30:00 -
74:
リヵ
もぉ自己紹介終わったかな?リユ淋しくて泣いてへンかな?いきなリイジメられたリしてなぃゃンな??
不安でそゎそゎしまくって一分一秒がかなり長く感じた……
「なぁ…!!!!もぉ迎ぇ行かへン?門のトコで待っとこゃ??」
「リヵぁ〜?大丈夫やて☆終わったら電話くるゃろ?落ち着け☆」
「だってぇ〜??」2006-06-11 04:33:00 -
75:
リヵ
「もぉ〜?ホンマリユにベタ惚れゃな〜?ンぢゃ行くか??もぉそのままメシ行く?」
リヵの落ち着きのなさに呆れて樹が立ち上がった。
「行く!リユ今朝あんまゴハン食べてなぃねン?めっちゃオナカすぃてるはずゃしどっかぉぃしぃとこ行こ☆ハィ!潤香も早く〜?」
「ンまメンドクサイぉかンゃなぁ?ぁたしの親こんなんちゃぅくてょかったゎ??」
2人にバカにされて笑われながらもリヵはテンションぁがりまくりで車に乗り込んだ!リユ〜今行くょ〜☆??2006-06-11 04:38:00 -
76:
名無しデス??
こぅゅう話イイ?ガンバって下さい??
2006-06-11 04:55:00 -
78:
リヵ
名無しさん80サン?読んでくれてありがとです?
2006-06-18 12:52:00 -
79:
リヵ
リユの小学校の前に車を停めて車内でリユからの着信を待ってた。途中、潤香がタバコに火を付けた??
リ「ぁかンて!!!?もぉすぐ生徒出てくんねんで?コドモに見られたらどぉすんねん!!消して??」
潤「はぁ?!!?ヤニくらぃ普通ゃんか?何の心配やねン?」
リ「丁度リユ来たトキ、リユのクラスメートに見られたらどぉすんねン?!!恐ぃねぇちゃンゃ思われてリユがハブられたらどぉしてくれるン??」2006-06-18 12:57:00 -
80:
リヵ
潤「ゃ…それ深読みしすぎな??ンま厄介な女ゃなぁ?」
そぉ言いながらも渋々潤香ゎ消してくれた?
10分くらぃたった頃、生徒達がランドセルを背負って出て来た!
リ「ぁ!!!もぉ終わったみたぃゃ!!リユまだかな?」
潤「?終わったらケータィ鳴らしてくるゃろ?ンま落ち着きなぃなぁ?樹?リヵのシツケなってなぃんちゃぅかぁ?ヮラ」2006-06-18 13:01:00 -
81:
リヵ
樹「ンま、リヵ変わったなぁ〜?俺のコトもそんくらぃ愛して??ヮラ」
そんな冗談言い合ってる間にもどんどん時間ゎ過ぎる。なのにリユからの着信ゎなぃし、リユの姿も見えない…?
何かあったんかな……心配で心配でたまらなくなり車を飛び出し校庭にいる生徒に声をかけた!2006-06-18 13:05:00 -
82:
リヵ
リ「なぁなぁ☆1年生ってまだ終わってなぃんかな??」
生徒「ぇ…ゎからん。聞いてぁげよか?」
その子ゎちっちゃぃ子やから1年生くらぃと思ってンけど違ったらしく玄関まで戻って誰かに聞いてくれてリヵんトコに戻って来てくれた☆
生徒「終わってるって〜?」
リ「そっかぁ?わざゎざありがとぉ☆気ぃつけて帰りやぁ??〃」2006-06-18 13:10:00 -
83:
名無しさん
頑張れ
2006-06-19 22:00:00 -
84:
車に戻ってまた待機??
心配でため息をもらしたと同時に
「あ!!リユや?」樹の声で顔をあげた。
リユ?(;△;)??走って駆け寄ったら担任らしき先生に挨拶された。こんな若いオカンなぃやろ?と思われたのか「失礼ですが・・お母様・・ですか・・?」と聞かれた。
「いぇ。イトコです。」ってチョットだけ喋って先生とは別れた。2007-02-22 01:24:00 -
85:
車内に戻るとリユは笑顔で樹と潤香に挨拶して可愛い笑顔を見せてくれた?
リ「どやった??ちゃんと自己紹介できた??」
リユ「うん?すっごく緊張した?先生優しかったよ☆でも学校で携帯使っちゃダメだよってゆって門まで送ってくれたんだょ?あと・・・・」
リ「ん?どしたぁ(・ ・?)?」
リユ「プリントいっぱぃもらったょ。・・・・・家族の人に見てもらってねって言ってた・・・・・・」2007-02-22 01:30:00 -
86:
“家族”
・・・・・・リユとリヵにとってのソレって何なんやろ――――――
リ「・・・・――ほなリヵが見なね??リユのママやもぉん??」
リユ「ありがとぉ?」2007-02-22 01:35:00 -
87:
樹「よっしゃ?リユ何食べたい?リユの小学校デビューのお祝いや?パパが何でも食わしたろ?」
リユ「え??・・・・・・いっくんがパパは嫌だなぁ?」
それにはミンナ爆笑やった?
何とか小学校デビューを果たしたリユに一安心してみんなでモザイク行ってランチして帰宅?2007-02-22 01:40:00 -
88:
リユからもらったプリントに目を通しながら今日のコトをリユと喋る?
リ「あ、制服日曜日買い行かな☆」
リユ「先生これでもいいよってゆってたよ?」
リ「一応あった方がよくなぃ?まぁ着てへん子多かったけど?」
リユは遠慮がちにいいよって断る。――――なぁ、あんたはどこまで周りを気にするん?そんなんをリヵが迷惑って思うわけないやん・・・・・2007-02-22 01:45:00 -
89:
リ「・・・・・リヵには気ぃつかぅんなしやで?」
その一言でリユは恥ずかしそぉに笑ってうつむいた。
亜矢ねぇ・・・・リユはホンマいい子に育ってんで。―――何でもっとリユかまってあげへんかったん?そっちで後悔してんちゃん?
・・・・・そんなんもぉ遅いねんで・・・2007-02-22 17:08:00 -
90:
リユの小学校生活は順調だった。
秋の運動会を樹と潤香と見に行って、デジカメ?パシャパシャしまくって、樹にずっとビデオ回させて?
リヵは勝手に母親になりきった気やった・・・・
ちっちゃぃリユにリヵと同じ思いさしたくなくて必死やった。自分に出来るコトって何やろ?っていっつも考えてた。2007-02-22 17:12:00 -
91:
11月末――――
リユが風邪をひいた。熱でうなされるリユの手を握りしめリヵもうとうとしてたとき・・・・・
『――――ママ・・・・・パ・・・パ・・・』
小さなリユの口から出た言葉。2007-02-22 17:17:00 -
92:
いつもリヵの前で笑顔なリユ。
でも・・・ホンマはいっぱぃ不安とか寂しさ抱えててんな・・・・
リヵがどんだけ母親面したトコでそれはリヵの自己満でしかなくて・・・・・
やりきれなぃさが襲った。7歳の子供が親と離れて見知らぬ土地で暮らすなんて・・・計り知れない不安だらけで・・・・リユは東京に帰りたいんじゃなぃかなって思った。2007-02-22 17:21:00 -
93:
一週間が経ち、リユはすっかり元気になって登校してて、リヵも変わらずダラダラするだけの日々に戻った。
12月のアタマ、月初め恒例の銀行へ向かう。
サクライタダシ*******600、000
これが親からの愛情の1ヶ月料金。2007-02-22 17:25:00 -
94:
顔を合わせるコトもなければ電波に乗っての会話すらもない“親子”―――きっと父親も母親も金さえ与えとけばいいって思ってるんだろぉ。
リユに出会うまではそれが普通だったし、煩わしさもなくてむしろ楽だった。
でも・・・・リユに出会ってから、何かむなしくて、結局その金で生きてってる自分が惨めだった。
もしかしたら親より自分の方が最低な人間なんちゃうかなって思った・・・・・
――――結局通帳記入だけして銀行をあとにした。2007-02-22 17:31:00