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Mr.Chil?
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1:
リヵ
あたしは19歳だった。
利優は7歳だった。
2006-03-10 14:27:00 -
2:
リヵ
太陽がカンカン照りな夏のある日、あたしは母親に連れられ東京に行った。
母親と会ったのは半年ぶりくらいで、何でいきなり東京?!と思いながら眠い目を新幹線の中、必死にこする――
「お母さんの妹……亜矢おばちゃん…死んでん」2006-03-10 14:31:00 -
3:
削除削除されますた
あぼ~ん -
4:
リヵ
棺に眠る亜矢おばちゃんはすごく綺麗だった。
亜矢姉。と呼んでた小学生くらいのときはよく遊んでもらったなぁ…
亜矢姉は24と言う若さでこの世を去った。
貿易会社に勤める旦那サンとの子供、それが利優だった。2006-03-10 14:39:00 -
5:
リヵ
親族の話し声が耳に入る…
「ほんとにどぉしよぉもない嫁だった」「よりによって浮気相手と事故死なんて」「いつまでも子供気分でいい加減すぎたのよ」「旦那様…結局通夜も葬儀にも現れなかったわね」………
亜矢ねぇは、早くに結婚、出産をしてしまい、いまいち母親になりきれず、24歳という年相応…いや、それ以上に女であり続けてしまっていた。海外赴任中の旦那サンも、母親として、妻としての自覚もなく遊び回る亜矢ねぇに愛想尽かしていたみたいだ……2006-03-10 14:45:00 -
6:
リヵ
浮気相手と一緒のときに事故に遭ったとはいえ……
葬儀くらい…嫁の葬式の喪主くらい務めるもんちゃぅの?!
あたしは大人達の会話にうんざりして、無意味にデカい家のリビングでくつろいだ。2006-03-10 14:47:00 -
7:
リヵ
クーラーの温度を下げよぅと思いリモコンを探すが見当たらない…まぁ人の家だしあまり勝手なコトしやんとこ?そぉ思ってたとき
「暑いの??」
ソファの端からちぃさな顔が覗かせながら尋ねてくる男の子がいた。2006-03-10 14:50:00 -
8:
リヵ
「ぇ?ぁ…うん。なぁ、リモコンどこあるから知らん?」
「ちょっと待っててね。」
そぉ言って男の子は携帯を取出しダレかにコールする。
「もしもし?美奈ちゃん?えとね、リヵちゃんが暑いって言ってるからリビングの温度下げて下さい」男の子はご丁寧にダレかに頼んでいた…2006-03-10 14:53:00 -
9:
リヵ
それょり…!
「なぁ!なんでリヵの名前知ってんの?!」
「ぇ?だって亜依おばちゃんとリヵちゃんとはお正月にも会ったもん…」少し悲しそうな目で男の子に見つめられた。
ぁ……………
亜矢ねぇの子供か!!そぃぇばいたなぁ!!すっかり忘れてたリヵは、何かひどぃコト言ったな?て反省?2006-03-10 14:58:00 -
10:
リヵ
そこにが来た。
って!ぉい?家政婦さんかょ?どんなけ広いねんこの家!!亜矢ねぇ…玉の輿とは聞いてたけど…ゃるな??
「リユくん、温度下げたけどまた何かあったら言ってね。」は、にっこりほほ笑み、会釈をして去って行った。忙しそぅに…2006-03-10 15:01:00 -
11:
リヵ
「ぁ!名前リユやっけ?久々やんか?」
「……リヵちゃん、リユのこと忘れてたくせに。」
「ちゃうやん?リユなんやでっかなってるからわからへんかってん?」痛いトコつかれてテンパるリヵを見てリユは笑った。
あ…忘れてたけど……死んだのはリユのなんや…2006-03-10 15:04:00 -
12:
リヵ
なのに目の前のリユは涙を流した風にも見えなぃ。
リユの家庭も訳ァリなんかな。そぉ思った。…けど、まだリユは7歳。
何をどぉ理解してるかしてないかも、リヵにはわからない。とりあえずその日は親戚や母親と、リユの家に泊まった。旦那サンも亜矢ねぇもいない家に泊まるのはなんか変な感じだった。は目まぐるしく動きまわり、色々準備してくれた。2006-03-10 15:12:00 -
13:
リヵ
そんな夏の叔母の葬式から10日程が経った頃だった…
リヵはインターホンの音で目が覚めた。時計を見ると… PM2:50
携帯に目を通すが不在着信はなぃ。ァポなしで来る友達なんていないはず?ホンマ誰ゃねん!起こされてイライラするキモチを押さえリビングのモニターを確認した。2006-03-10 15:16:00 -
14:
リヵ
ぇ?!!!
リヵ寝呆けてんかな?!!
とりあえず目をごしごしこすって何度もモニターを確認したが、何度見ても、モニターに写るのは…だった――――2006-03-10 15:18:00 -
15:
リヵ
とりぁぇず受話器を上げる…「はい…?」
「あ!リヵちゃん?開けて?」
「ぁ、うん。」―――ゥィーン‥ガチャ
ぇ?ぅん。ちゃぅやろ!聞かなあかんコトあるやん!?テンパリながらもリユがエレベーターであがってくるのを待った。2006-03-10 15:21:00 -
16:
リヵ
――――ピンポーン
今度は玄関のインターホンが鳴って、扉を開けるとリユがいた……
「あんた…何してんの?!」
「え??亜依おばちゃんに聞いてないの??リユ今日からここで住むんだよ??」
「はぁ?!聞いてへん?まぁ…上がり?ちょぉオカンに電話するゎ?」2006-03-10 15:25:00 -
17:
リヵ
プルルル…プルルル…
「あ、リヵ?何?」
「【何?】ちゃぅやん!何でリユが大阪おんねん!しかも1人やで?!どぉなってるん?!」
「あ‐…亜矢の旦那海外だし…弁護士や何や交えて話した結果うちで預かるコトなってん。」
「は!?ちょぉ?なんやねんそれ!あんた家にも帰らへんくせに何ぬかしてんねん?」2006-03-10 15:29:00 -
18:
リヵ
某マンション最上階、4SLDKに住むのは「桜井」一家。リヵのコトね!まぁ一家と言っても…母親は半年に1度戻ってくればマシ。父親は月に1度くらぃ、書斎に立ち寄るくらい……そんなわけでこの家の住人らしき住人はリヵだけ。
そんな家で7歳の子を預かるってどゆコトやねん!!2006-03-10 15:33:00 -
19:
リヵ
ラチがあかないまま母親との電話は終わった。
リビングに行くとお行儀よくリユは正座していた。
「んなかしこまらんでいいで☆」
「はぃ…リヵちゃん…ごめんね?」
あ……あたしまたリユにひどぃコト言った…??2006-03-10 16:41:00 -
20:
リヵ
「ゃ?ちゃうねん!何も聞いてなかったからビックリしてん!何も気にしなや??」
リユは大きなクリクリの目でリヵを見る…その目に見つめられると何だか…切なくなる…
リユは何も悪くないんだし……とりあえず!仲良くしなな☆
リヵはそぉ決心して、客間にリユを案内した。2006-03-10 16:44:00 -
21:
リヵ
「リユ!今日からココ使い!何かいるもんあったらゆってな☆オカンに頼むから☆遠慮なんかしたあかんで〜?」
「いいの??」
「はぁ〜?いいに決まってるやん☆」
まだ7歳だと言うのに…リユは何か……わかりすぎてるみたいで……リヵに出来るコト何でもしてあげたいって思った。2006-03-10 16:47:00 -
22:
リヵ
1週間が経った頃にはリユはかなり打ち解けてくれた。
「リヵちゃ〜ん!朝だよ〜!」
「んぁ〜……って!まだ8時やん!!ちょぉ勘弁してぇ〜??」―――あたしはプーだったからずっとリユと一緒だった。一人っ子なリヵに弟が出来た感じで何か新鮮だった。2006-03-10 16:50:00 -
23:
リヵ
「だって今日、リヵちゃんが海連れてってくれるって言ったんじゃん。」
…??リユ……こんな朝っぱらからリヵが動けるわけないやん!!?
「わ〜かったぁ……10時までにドリルやって☆んで終わったらリヵ起こしに来てや☆」
「もぉ昨日やったもん…?それにリヵちゃん、2回寝たら起きないもん…」
‥‥‥‥負けた(-∀-)?2006-03-10 16:54:00 -
24:
リヵ
リユのクリクリお目めに見つめられるとリヵは完敗??しかも…海そんな楽しみやってんゃ…昨日のうちに今日のドリルまで終わらせるなんて…?健気な子やなぁ??
「せやな!ゴメンゴメン?んなリヵ今から準備するゎ?リユ、テレビでもみてて☆」
「わかったぁ〜?」
ほんま一気にお姉ちゃんの気分と母親の気分を味わってる感じだった。2006-03-10 16:58:00 -
25:
リヵ
10時前、リヵとリユは須磨目指して出発した☆
「リヵちゃん!シートベルトしないと!!」―――小学1年生のリユ……なぜあんたはそんな、オカンみたいなコトをちょくちょくゆってくるの…((*-ω-)?2006-03-10 17:01:00 -
26:
リヵ
コンビニでお菓子を買ってあげたら無邪気に笑って喜ぶリユ……早起きしていっぱぃ遊んだら夕方には眠ってしまうリユ……算数が大好きでもぉ2冊もドリルを制覇してるリユ……にんじんが大嫌いで涙目で飲み込むリユ……
時々――――
すごく淋しそうな目をするリユ……夢でうなされてるリユ……何でも自分のコトは自分でこなすリユ………2006-03-10 17:06:00 -
27:
リヵ
どれも全部同じリユなのに……たまによくわからなくなった。
あんたはちょっと子供にしては可愛げがなさすぎなくらい非のうちドコロがない子だったょ。
2006-03-10 17:08:00 -
28:
リヵ
須磨までの車内、リユは最近覚えたとゆぅ九九を披露してくれた。算数が大好きで東京にいた頃、塾ではもぉ割り算まで勉強してたらしぃ…?
「リヵちゃんは何の教科が好きだったの?」
「ん〜?リヵゎ〜…ぁほやったからなぁ〜…成績よかったんゎ家庭科ぐらぃゃゎ?算数も国語も社会も大嫌いやった??ゃからこんな年なってもあほなまんまやねんな〜(*´Д`)?」2006-03-10 17:13:00 -
29:
リヵ
リヵが深いため息混じりに言うと
「そんなコトないよ!リヵちゃんあほなんかじゃなぃよ?リヵちゃんが作ってくれるゴハンおいしいもん!美奈ちゃんのゴハンよりもおいしいもん!」……7歳児に必死に励まされた…??
リユ…えぇ子やなあんた??
「まぢ?ありあと〜?んな、今日はハンバーグにニンジンソテーもおまけでつけたげるな??」
「(((*"Д")そ、それは嫌??」……可愛いなぁ???須磨までずっとそんな感じだった。ハタから見たらリヵとリユはどぉ見えるんかな?兄弟??親戚??はたまた、ラチ監禁?!?ま、仲良し兄弟てとこやろなぁ?2006-03-10 17:18:00 -
30:
リヵ
「あ〜!!リヵちゃん!!海!!!」
ぁはは〜?そりゃ海に来たんだから海あるょ!!?
リユはこれでもかってくらぃはしゃぃでた。浮き輪を膨らましてあげて「なぁなぁ?リユ海来たことなぃん?東京にも海はあるやろ?」って聞いてみた。2006-03-10 17:28:00 -
31:
リヵ
「船に乗る海は行ったコトあるけど砂と繋がってる海は行ったことないんだ。」
ん???砂?繋がってる?
一瞬考えたけど…多分リユは港には行ったコトあっても海岸に海水浴に行ったコトないって言いたかったんかな??2006-03-10 17:30:00 -
32:
リヵ
「リヵちゃんは泳がなぃの?」
「ん〜足だけつけよかな☆リユは泳げんの??」
「ぅん?☆」
きゃわぃぃ〜??
何かホント新鮮で、このときは彼氏と遊ぶより友達と遊ぶより、リユと一緒が楽しかった?2006-03-10 17:32:00 -
33:
リヵ
浅瀬でばちゃばちゃ暴れる(泳いでる)リユを見守ってたとき…………
―――ゲホッ?ゥ゙ェ??
勢いよく水面からリユが顔を出した?
「ちょ!?リユ?大丈夫?」リヵは服が濡れるのも気にせずリユのとこに行ってんけど……2006-03-10 17:36:00 -
34:
リヵ
「じょっばぃょぉ〜((;□;))目も痛い〜(Pロ`q)?」
ぇ???
話を聞くと?魚を見ようと思って水中で目を開けると目にしみてびっくりして海水を飲んでしまったらしぃ?
リユ…残念ながら赤とか黄色とかの魚…ここにはいましぇんよ?2006-03-10 17:40:00 -
35:
名無しさん
あげ?
2006-03-11 01:39:00 -
37:
リヵ
36.37サンぁリがとぉ?
2006-03-12 03:06:00 -
38:
リヵ
何事もなかったかのように笑って毎日を過ごすリユ…
だからリヵは忘れてたんゃ…
リユの母親は死んだってコト…
リユがいくらしっかりしてる子に見えても…きっと誰にも言えない、理解も出来ない傷を負ってる‥‥‥2006-03-12 03:13:00 -
39:
リヵ
リユ??
あんたにはいつも笑っててほしぃ―――――
2006-03-12 03:14:00 -
40:
リヵ
次の日起きて顔を見合わせて、うちらは爆笑した。
真っ赤なほっぺのお互いの顔に。
「リヵちゃん!今日は遊びに行くの??」
リユはこの家に来て、寝起きのリヵにいつも1バンにそれを聞く。2006-03-12 03:16:00