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俺の話
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1:
暢生
俺の話を書こうと思う。ほんま頭悪いし小学生の作文以下やけど、書きたいので読む人は読んで下さい(旧掲示板コピペ)
2005-12-14 06:14:00 -
71:
青山に着くと福田さんと福田さんの会社の探偵らしい人はちょっと待ちくたびれた様に待ってた。
一通り話すと『名前だけやと難しいとこもあるけど、多分すぐ見付かる筈や。絶対見付けたる!』福田さんは言い、『はい、すぐに見付けます』と横の探偵さんが言った。『金はいくらかかっても構わないんで…』構わない事はないけど、俺は今そんなんより早く見付けておかんに会わせてやりたい気持ちがデカかった。『そんなん心配すんな。タダとは言わんが半額ぐらいに安したるわダボ!』俺はほんまいい人に出会った。2005-12-15 01:42:00 -
73:
おかんが亡くなったのは俺の仕事中、真夜中二時頃だった。仕事中の俺の携帯に病院から『危篤だ』と電話がかかってきて、俺はよくわからんかった。拓哉さんに『すぐ母親とこ行ったれ!』と言われてタクシーに押し込まれた。でも、病院に着いた時にはもう、俺のおかんは死んでた。死んでたけど温かかった。寝てるんやろ?って思った。『おかん、おかん』って呼んだ。でもおかんは起きひんくて。おかんは朝は強い人やのに。昔、夜中にトイレ行きたくて起こしたらいつでもすぐに起きてくれたのに。何で起きひんのやろって思っておかんの肩を揺さぶった。細い肩。そしてもっかい言った。『おかん、起きや!…起きてやぁ。。。起きてやぁ…』
俺は言いながら思い出してしまった。おかんは寝てるんじゃない…
茂子ねぇちゃんも居てた。美穂も居てた。美穂が何か言った。何て言ったか、わからへん。俺はおかんの痩せこけた頬に触れた。あったかい。
この日、俺のおかんは死んだ。2005-12-15 01:44:00 -
74:
その日にお通夜するんかなって思ってたけどその日には、しやんかった。そうゆうもんらしい。俺は家に居る。もう冷たく成ったおかんは布団で寝てる。寝息はない。さっきまで茂子ねぇちゃんと美穂が居てくれた。でも今は二人っきり…いや、一人っきりなんかな。
『おかん…』話しかけても返事は返って来やんけど、俺らは二人やと思った。2005-12-15 01:45:00 -
75:
ピロリロリ〜携帯が鳴った。『もしこ、ノブ兄、今どこ?家?』『家やで…』誰ともまともに話せる気がせんかったのに裕子とは普通に話せた。『拓哉くんに聞いて…その、ノブ兄のお母さんの事。それで今病院まで来ちゃって…』『裕子、ありがとう。タクシー乗って。ほんで乗ったら運ちゃんに代わって。』
──15分位して裕子が来た。そんなに久しぶりでも無いのに凄い久しぶりな気がした。俺はタク代を運ちゃんに渡して道端で裕子に抱きついた。まだ夕方やった。俺はスーツのまんま。しわしわ。髪の毛のセットもどうなってたかわからんけど多分ボサボサ。でもそんなん関係なかった。
裕子は俺を抱き締めてくれた。俺は泣いてた。2005-12-15 01:46:00 -
76:
裕子は泣いてる俺の頭を撫でてくれた。そして一緒に泣いてくれた。同情の涙じゃなかったと思う。心からの涙 に俺は見えた。今思うと『死』というモノを目の前にして、どうにも成らん感情が涙で出て来たんかなとも思う。
俺は泣いてる裕子にキスをした。裕子も応じてくれた。俺は産まれて初めて本当のキスをした気がした事を覚えてる。
2005-12-15 01:47:00 -
77:
気付いたら俺は、もう冷たく固まってしまったおかんの横で寝てた。精神的にも肉体的にもいっぱい×2がんじがらめやった俺の体は裕子に会った事でほどかれたらしい。
俺は夢を見た。裕子が肺ガンになって死ぬ夢だった。裕子は肺ガンになったからもうノブ兄とは会えないと言って走って逃げて行く。俺は追い掛けたけど、追いかけても追いかけても追いつけない。ようやく追いついた時、裕子はグッタリして死んでた。肺ガンの裕子を追いかけまわしたせいだ。
俺のせいで裕子が死んだ。りんが後ろで嬉しそうに笑ってた。2005-12-15 01:49:00 -
78:
俺は朝方に起きた。現実の世界の裕子が『おはよぉ』と言った。あ、裕子が生きてる。夢やったんや。あ、そうか。肺ガンで死んだのは俺のおかんやん。
『裕子、ごめん、仕事は?』『無欠したょ。』『えっ?…ほんまごめん。無欠さしてもて。』『いいねん。もうアノ店辞めるし…』『そうなん?』『うん。』
俺は『なんで?』と聞かんかった。俺やったら聞かれるよりも自分の言いたい時に打ち明けると思ったから。
俺は寝惚け眼で裕子にもう一回軽くキスした。おかんの横で。おかんの言葉を思い出した。『裕子、俺は裕子が好きや。俺の彼女に成って欲しい。』2005-12-15 01:50:00 -
79:
裕子は一瞬困った様な表情をした。
『俺はやっぱりお兄でしかないん?彼氏には成られへんの?』『そんなんじゃない。でもいきなりやし…』『いきなりじゃないねん、俺は、ずっと、裕子を愛してた。』今の俺はキザな言葉も普通に言えた。本当に思ってるからだ。
『ほんまに、大切にするから。』しばらく黙った後、裕子は『うん。』と言ってくれた。
俺と裕子は兄妹から恋人同士になった。俺の愛する母が少し笑ってくれた気がした。2005-12-15 01:51:00 -
80:
その日の夜に通夜が、次の日に葬式が行われた。俺は何もわからんかったから茂子ねぇちゃんが段取りしてくれた。来てくれたのはおかんの元同僚の人達と少しの知り合いぐらいで血の繋がってる人間は俺だけだった。茂子ねぇちゃんが残された俺の事を考えてくれて、葬式は質素なものに成った。100万ぐらいかかるものかと思ってたのに30万で済んだ。おかんの貯金で全然まかなえた。更に保険金も入って来ると言う。
おかんが俺の為に入っていてくれた。
金か…金なんかいらん。必要ない。俺にはおかんが必要やったのに。2005-12-15 01:52:00