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俺の話

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  • 1:

    暢生

    俺の話を書こうと思う。ほんま頭悪いし小学生の作文以下やけど、書きたいので読む人は読んで下さい(旧掲示板コピペ)

    2005-12-14 06:14:00
  • 31:

    『お前、そのアザは!?』裕子は明らかに驚いてひきつった顔をした。『あぁ、これはな、あの、こないだな、あれやん、階段で打ってん。』嘘つくんが大分下手や。『嘘つくな!みしてみろや』おれは裕子の左腕を引っ張って、アザを見た…
    そこに有ったんはアザだけじゃなかった。手首や腕の内側に大量の切り傷。【リストカット】だ。

    2005-12-15 00:49:00
  • 32:

    俺は今まで【リストカット】の存在は知って居たけど、実際に【リストカット】をしてる子を目の前にするのは初めてだ。いや、もしかしたら客の中にもいるのかもしれない、けど俺が気付いてないだけかもしれない。だってこんなに愛しい俺の妹分の裕子の【リストカット】さえ、今まで気付かなかったんだから。
    俺は気が動転して何を話していいのかわからなかった。でも俺は【リストカット】なんて裕子にはして欲しく無い、と思った。だから『お前、何なんこれ?何で切ってんねんな!』と怒ってしまった。

    2005-12-15 00:50:00
  • 33:

    裕子は何も言わない。『何か言えや!』と俺は言ってしまった。『ノブ兄、こんくらいそんなに気にする事じゃないよ…』『いや、でもこの傷の数は多すぎやで。何でこんなんしてん?』『だってこんくらい、誰でもしてるもん、特に夜の子で寂しい子やったらしてるもん』『裕子は寂しいんか?何で寂しいん?』『…裕子、だって…裕子はな、家族に酷くされたけどやっぱり家族と暮らしたいわぁ。パパもママもマリナもしんくんも会いたいょぉ。家帰ったら一人で、朝起きても一人で、辛い事あっても一人で、淋しくて何で存在してるんかわからへんくなるねん…』
    裕子は泣いた。俺はこの子には泣いて欲しくなかった。俺は裕子を抱き締めた。『何でやねん、裕子には俺がおるやんか、どんな時も俺がいてるから、淋しくないんやで』めっちゃ強く抱き締めた。自分が言った心から発したセリフは拓哉さんのキザなセリフに似てた。でも本当に心から思った言葉だ。

    2005-12-15 00:51:00
  • 34:

    裕子は何も言わない。『何か言えや!』と俺は言ってしまった。『ノブ兄、こんくらいそんなに気にする事じゃないよ…』『いや、でもこの傷の数は多すぎやで。何でこんなんしてん?』『だってこんくらい、誰でもしてるもん、特に夜の子で寂しい子やったらしてるもん』『裕子は寂しいんか?何で寂しいん?』『…裕子、だって…裕子はな、家族に酷くされたけどやっぱり家族と暮らしたいわぁ。パパもママもマリナもしんくんも会いたいょぉ。家帰ったら一人で、朝起きても一人で、辛い事あっても一人で、淋しくて何で存在してるんかわからへんくなるねん…』
    裕子は泣いた。俺はこの子には泣いて欲しくなかった。
    俺は裕子を抱き締めた。『何でやねん、裕子には俺がおるやんか、どんな時も俺がいてるから、淋しくないんやで』めっちゃ強く抱き締めた。自分が言った心から発したセリフは拓哉さんのキザなセリフに似てた。でも本当に心から思った言葉だ。

    2005-12-15 00:52:00
  • 35:

    俺はその言葉を告白のつもりで言った。もうこいつを放っておかれへんと思った。自分の彼女にして守りたいと思った。何でやろ。キャバ嬢や風嬢、いや、女はみんな諭吉にしか見えへん俺やのに。
    けども、裕子から帰って来た言葉は『ノブ兄、ありがとう。裕子な、ノブ兄に出会えて良かった。ノブ兄がほんまに心の支えやわ。ほんまのお兄ちゃんみたい。ほんまのお兄ちゃんやったらイィのに…』俺はあの時『妹みたいやな』と言ってしまった自分を怨んだ。

    2005-12-15 00:56:00
  • 36:

    俺はそれ以上は何も言えなかった。俺は『ノブ兄』。お兄ちゃんだ。それ以下ではないけどそれ以上ではないんだろうと思った。でも俺がノブ兄で居る事で裕子が少しでも楽に成るのなら俺はノブ兄で居たいと思った。
    …今日はミエちゃんが店に来る。

    2005-12-15 00:57:00
  • 37:

    その日の二時頃、ミエちゃんが来た。いつもより一層、愛嬌のある顔に見えた。多分クラブのホステスの雪江と被ってたからだと思う。
    雪江はめちゃめちゃ美人で俺口座のクセに俺に全くなびかない客だ。髪の毛も綺麗にセットされている。そんな雪江を俺の客と知り、ヤキモチを妬いたのか、不細工なりのプライドなのか、ミエちゃんはカフェパリだがシャンパンを卸した。シャンパンコールだ。『ミエちゃん、ありがと、これからも、暢生を、よろしく、よろしく、よろしく!』

    2005-12-15 00:58:00
  • 38:

    雪江は最後のそのフレーズが気に入った気に入ったと言って、『私もするわ』と標準語で言った。雪江の場合はミエちゃんと違って俺の気を引くため何かじゃない。ただ、自分が楽しみたいからだ。
    雪江は『自分が飲みたいから』とドンペリを卸した。『雪江ちゃん、ありがと、これからも、暢生を、よろしく、よろしく、よろしく!』雪江は満面の笑み。ミエちゃんはムカついた顔で踊る俺を見てる。

    2005-12-15 00:59:00
  • 39:

    その日は店が休みなので、ミエちゃんに買われた体を綺麗に洗い流して俺はりんの家に行こうとしてた。でも無性におかんに会いたくなった。『家に帰ろう』そう思い、俺は地下鉄に乗った。おかんに『次いつ帰るの?』と聞かれて『多分来週!』と答えてからどんくらいたったやろう。数えてみると、ゆうに三ヶ月と少しがたって居た。おかんとはたまに連絡は取るけど会うのは久しぶりだ。
    俺は乗り換えて地元の駅に向かった。

    2005-12-15 01:02:00
  • 40:

    地元の駅を降りてコンビニに寄った。『児島!』と声をかけられた。中学の時の同級生、美穂だった。『久しぶりやん美穂!元気してた!?最近どうしてんのー!?』『美穂は真面目に学生やで!児島こそ今何してるん!?』『俺、今ホストしてるねん名刺いる?』俺はCLUB○○児島暢生と書いた写真入りの名刺を渡して『これでも今月No.3成れそうやねんぞ』と言った。『へぇ〜本名でやってるんやぁ。ミナミ?真佑と香月もミナミでキャバ嬢やってやるよ☆』『そうなん!じゃあ今度三人でおいでや!初回くらいならおごったるし!』『マジ?ありがとう。でも児島、ちゃんと家帰ったってる?児島ママ大丈夫なん?あの、その、病気の方は…』
    俺は一瞬止まった。『…え?……え?病気って?何のこと?』

    2005-12-15 01:03:00
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