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俺の話
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1:
暢生
俺の話を書こうと思う。ほんま頭悪いし小学生の作文以下やけど、書きたいので読む人は読んで下さい(旧掲示板コピペ)
2005-12-14 06:14:00 -
108:
スーツを着て、髪の毛も整った。りんに置き手紙をして家を出た。昼ごろに裕子から3件の不在着信があったから、りんの家を出てからかけなおした。
『かけて来てたやろ?ごめんな、寝てたわ。どしたん?』『んーあんなぁ…やっぱ今日、無理…』『なんでなん?』『裕子な、階段から落ちて顔打って、顔やばいねん…外でられへん。』俺は裕子の家に行く事にした。タクに乗って住所を告げた。2005-12-15 02:30:00 -
109:
裕子の顔を見て俺は泣きそうになった。顔の左上を強く打ったらしく、お岩さんみたいに腫れあがっていて、少し青くなっていた。
『ほんま、あんま見んとって…中入る?』裕子は言った。あまり左目が開いて無い。痛々しかった。
裕子の家に来たのは初めてだった。キャバの寮の、狭いワンルーム。物も少なくて小綺麗にしていた。でも灰皿が引っくり返って居たし、雑誌がぐちゃぐちゃに投げられた跡みたいなん、ペットボトルのミネラルウォーターが倒れてこぼれて居た。何かおかしい。2005-12-15 02:31:00 -
110:
『ノブ兄、ごめん、片付けるわなぁ』と言って裕子は片付け始めた。俺も手伝った。吸い殻がいっぱい入った灰皿がひっくり返ってたから俺は吸い殻を拾った。裕子の【KOOL】。その中に何本か、【CAMEL】の吸い殻があった。
何気なく『このCAMEL誰のん?』と俺は聞いた。すると裕子は『え?あ、あぁ、あの…』と言葉を濁した。
『え?誰のんなん?』今度は目を見て言った。裕子は目をそらしながら『アキラっちのやと思うよぉ』と言った。『ふーん、アキラっち家来るんやー』俺はちょっとやきもちを妬いたから言ってみた。『まぁお店の寮やしね。裕子最近無欠しまくりやから…』
そう言ってるのを聞いて俺は安心した。2005-12-15 02:32:00 -
111:
片付けが終わって二人でコーヒーを飲んだ。『裕子?』『ん?』『また切ったん?』裕子の腕には真新しいリストカットの傷痕があった。
『ほんまは何があってん?顔、階段とか嘘やろ?誰かが来て、暴れたかなんかか?』裕子は質問に答えずに黙って居た。『誰かに殴られたんか?』裕子が泣きそうな顔をするから、俺は裕子を抱き締めた。裕子は俺の腕の中で黙って泣いていた。
『裕子、俺はな、職業もホストやしな、女を金としか見てへんしな、ほんま最低な男なんやん。どんなに仲良い客でも所詮客は客としか見れへんと思ってるしな。でもな俺、裕子の事はホンマに大事にしたいねん。初めて会った時からと思う。ずっとほんまに愛しててん。俺が守るからな。』2005-12-15 02:33:00 -
112:
『裕子。』『ん?』『店辞めるんか?』『うん。』『じゃあ寮でなあかんやん』『うん。』
『家どうすんねん?』『決めてない。』『…でももぅ、お店は辞めるねん』
『…俺がマンション借りたるわ。』俺は裕子を愛してたし、彼氏やったらそれくらいしたいと思ってたから、そう言おうと決めて居た。裕子は何も言わなかったけど俺をじっと見てた。半分腫れた顔で。この色の白い、小さな女の子は、何を思ってるんやろう?2005-12-15 02:40:00 -
113:
裕子とあまり話す暇もなく俺は出勤した。仕事中、地元の鈴木美穂から電話がかかって来た。『今な、真佑と香月と三人でミナミ居るねんけど、児島の店行っていぃ!?』
いきなりやから面喰らった。三人が来ると言うので分かり易い、ひっかけまで迎えに行く事に成った。案の定ホストに次々キャッチされて居たので暫く見て居ると、うちの店のダイちゃんが美穂をキャッチしだしたから思わず笑った。
『おいおいダイちゃん潰しはやめてやぁー』と、俺は割って入って『真佑っち、香月っち久しぶり!』と挨拶した。2005-12-15 02:41:00 -
114:
『児島、大丈夫なん?』美穂が言った。ダイちゃん口座のお客さんが来たのでダイちゃんが席を離れた。やっと美穂と二人で話せる機会が来た。
俺はとにかく全部話した。おかんとの事、裕子との事、りんとの事。美穂はりんに激怒したし、りんとSEXをした俺にも激怒した。
裕子の怪我について無関心過ぎる、とも言われた。無関心なわけじゃない。ただ、聞けないだけ…
『とにかく、今の児島は美穂の知ってる児島暢生じゃないわ。』
美穂にそう言われて俺は言葉が出なかった。何て言ったらいいかわからんかったし、本当の意味で理解出来なかった。何でこの時俺は美穂の言葉をちゃんと聞いておかなかったんやろう、ちゃんと理解して、元の『俺』に成ろうとしなかったんやろう…今に成って後悔する…2005-12-15 02:43:00 -
115:
その日の営業中に、福田さんから電話があった。
『もう遅いかもしれんけどや、暢生、お前の父ちゃん見付かったわ。』
営業が終わったら福田さんと会う事に成ったことを美穂、真佑、香月に言った。三人共小学校の時から知ってるから親身に成ってくれた。
『見付かったんなら見付かっただけで終らんと、ちゃんと会いに行かなあかんよ。』真佑が言ってくれた。2005-12-15 02:44:00 -
116:
『見付かったなら、ちゃんと会いに行かなあかんよ。』美穂、真佑、香月の三人はその言葉を残して帰った。初回料金やったから俺がおごった。金なんて、何て事なかった。
三人が帰った後、りんが来たから俺は『りんに恋愛感情はない』と言おうと思った。でもその言葉を発する事はできなかった。
このエースの『りん』を繋いでおけば、NO.1の拓哉さんには届かなくても、確実にNO.2には成れる。
彼女である裕子の事、俺の彼女だと騙されてるりんの事よりも、俺はホストである俺の事が一番大事だった。NO.2に成る事が、大事だと思った。2005-12-15 02:45:00 -
117:
『ラストまで居るから、暢生、りんの家来てよ〜』言うと思ってたよ。言うと思ってたからちゃんとセリフ考えてたよ。でもこのセリフは嘘じゃないで。本当の事やで。
そう思いながら言った。『俺のな、おかん死んだんダイちゃんと啓介に聞いたやろ?んでな、俺ん家母子家庭で、親父の顔なんか見たこと無かったんやん。おかんが死ぬ前に会わしてやりたい思ってな、探偵に依頼したんや。そんでもおかんは死んでもうたけど、親父が見付かったらしいから、営業終わったら探偵の人に会いに行かなあかんねんや…』
決めてたセリフやった。決めてたセリフやったけど、涙が出そうになった。
【親父に会えるかもしれへん…】2005-12-15 02:46:00