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出会ぃ

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  • 1:

    彼との出会いは本当にどこにでもあるようなものかもしれない…
    かょは19歳、風俗嬢…毎日同じ事の繰り返し、男なんていらないしお金があって遊んでるのが一番いい!と思ってた…
    ある金曜日の事、仕事がおわり、同じ店のランとミナミをブラブラしてた、「最近、めっちゃおもんないわぁ(ToT)なんか新鮮ってな事ないんかなぁ?今日はまぁまぁ稼いだしどっかいこやぁ(^o^)/」とランが言いだした。もぅカラスが鳴いていた…朝もやけの中かょは「ホスト…クラブ…」行った事もないし勢いだけだった…

    2006-06-21 01:20:00
  • 134:

    かょ

    セックスも、今は控えたかったが繰り返される。拒んだら…怖い…
    (早く帰りたい、あみの顔が、母の顔が見たい)愛しているけど、もう苦痛なんだ…
    思い切って切り出した。「かよ…そろそろ実家帰ってお母さん安心させたらなあかんから帰るわ…また来るね!」
    精一杯の残された笑顔で言った。もう疲れきっていたから。
    『分かった。なんかあったらすぐ電話してこいよ!』そしてまた大きな荷物をもちあげ帰った。

    2006-06-21 05:01:00
  • 135:

    かょ

    ♪♪♪♪♪携帯が鳴る…(あみ)
    『かよ!どうしてんの?めっちゃ心配やったんやから!今どこよ?』あっ!たけの家にいるときは電源切ってたんだ!たけは隣でかよが携帯をさわろうもんならカチンとくる人だから。
    「ごめん!あみ!大丈夫やで!店もなんとか辞めれたし!今、彼氏の家おったんよ…」
    電話ごしに頭を下げていた…『はぁ?あみはどうでもよかったん?こんな心配してるのに!まぁいいわ…会ってからゆっくり聞く』そう言うと電話がきれた…
    改めてあみの大きさが分かった。ごめんね…あみ…

    2006-06-21 05:02:00
  • 136:

    かょ

    実家につくと、母はかょを睨みつけた…そして急にかよに抱きつき『かよ…あんたは大事な母さんの子や!何があったんや?』抱きしめれているかよの肩が濡れてきた…
    お母さん、泣いてる。
    かよは全てを話そう!と決意した…ホストクラブ、風俗、妊娠、最後にたけの存在の大きさ。
    母は驚いた様子をみせなかったがかよの腕をパチンッとはたきながら『あんたは母さんの血と肉をわけた体や…大切にしてや』(;_;)
    その時、母の偉大さがわかった。そして、かよも母になる。

    2006-06-21 05:03:00
  • 137:

    かょ

    かよはいつの間にか母に「母さん…かよを産んでくれてありがとう。かよはまだまだ子供やけどお腹の子を大切にりっぱな母になります。迷惑ばかりかけてすみませんでした」頭を下げ感謝の気持ちとこれからのかよは変わっていく事を誓った。母もいきなり泣き止まないまま『こちらこそ…かよ…本当に産まれてきてくれてありがとう。しっかりするんやで!』
    胸が張り裂けそうな気持ちになった。ここから進んでいくのだろう…

    2006-06-21 05:04:00
  • 138:

    かょ

    そぅ…そう思ってたのもつかの間。あみに全てを話し終えて安心して眠った。
    次の日、下腹に激痛がはしり、違和感を感じた。急いでトイレに向かう。パンツには真っ赤な血が…一瞬で頭が真っ白になって座りこんだ。母は同窓会で留守だったから、とりあえず携帯に電話してみた。

    2006-06-21 05:05:00
  • 139:

    かょ

    『とりあえず落ち着いて!今日は日曜日やから病院開いてへんから総合行きなさい。』
    診察券をさがし行こうとしたとき ♪♪♪♪♪♪(たけ)
    オロオロしながら電話に出て事情を話して今から病院に行くから!と伝えると
    『なんでやねん(`へ´)はよ俺んち来い!病院なんかいかんでえぇ』
    ど、どうして?かよはたけに対し怒りを覚えた。赤ちゃんが大変かもしれないのに!「とりあえず病院行く!終わったら連絡するから」そう言って電話を切った。

    2006-06-21 05:07:00
  • 140:

    かょ

    たけはなんだか納得いかないようだった。でもいまのかよは赤ちゃんが心配で妊娠を告げられた病院と同じ所に行った。内診台にあがりカーテンの向こうの先生の言葉に耳をすます。
    先生は『ゔ〜ん(-"-;)』としか言わない。何も言われないまま看護婦さんの指示に従い、先生の話を聞きに行く。
    『残念ながら、初期流産です。しばらくだるさなどは続くと思いますが…』
    放心状態のまま病院をでてたけの家に向かった。たけ…悲しむよね…

    2006-06-21 05:07:00
  • 141:

    かょ

    たけの家に行く途中であみにメールを打った。返事はない。あみは過去流産した経験のある1人だ。嫌なこと思い出させてしまったのかもしれない。しばらくしてたけの家についた…
    たけは怒っていた。たけの言う事を聞かず病院に行ったからだろう…

    2006-06-21 05:08:00
  • 142:

    かょ

    人が変わったように話し出すたけ…『結局できてへんかったんちがうんか?』
    かよが騙したように言う。悲しくてたまらないうえに、たけの言葉で絶望に達した。黙り込むかよにムカついたのか様々な暴言を吐いた…
    そして体を求めてきた。抵抗するほどの気力さえ、感情さえない。血まみれになりながらツーっと溢れ出る涙にさえ、たけは気づかない。

    2006-06-21 05:09:00
  • 143:

    かょ

    それからというものたけの暴力はつきない…束縛も半端無くきつかった。ストレスで抜けていく髪の毛。不眠。このままでいいのか?かよの心が揺れている。
    1人になると決まってため息をついてはまたカッターを見て、リスカをしたくなる…だけど布団に潜り込み手首を押さえて我慢した…

    2006-06-21 05:10:00
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