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一番星に恋をする
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1:
叶
「あ!一番星!」
夕方の空に星が輝く。
小さい頃母と見た一番星。横を見ると母は優しく微笑んだ。その瞬間が大好きで一番星を見つけるととても幸せに感じたんだ。
だからきっと私はアナタに恋をした。2006-05-22 00:21:00 -
18:
叶
夕方、サヤとユキを起こして支度をすると昨日言っていた飲み会に出かけた。
場所は私の家のそばにある牧場の遊戯場。居酒屋とか行けばいいのにいつもここ。理由は思い出のゲロ地帯だから。ワラ2006-05-22 02:07:00 -
19:
叶
『サヤ、こっちやで!』
翔太が手を振って合図した。三人で駆け寄って『マジ寒い!』となぜか翔太にキレた。
『叶!こっちこい!』
「コウちゃん!」
コウちゃんは小学校から一緒で唯一恋愛感なくつるんでいた。困った時必ず駆け付けてくれるコウちゃんは私のヒーローやった。2006-05-22 02:15:00 -
20:
叶
「コウちゃん昨日来てなかったやん!」
『式とかめんどいやん、今日来たからええねん♪』
コウちゃんはサヤと翔太をくっつけた日一緒に計画を立ててくれた人やった。小学校の時はコウちゃんに恋してたけど今は友達でも好きな人でも家族でもない不思議な存在。でも一番心が安らぐ。2006-05-22 02:20:00 -
21:
叶
『叶先輩こんばんわ〜』
「あ、タカシ君やん!今日も来たんや☆」
『ユウキもいますよ☆今他のやつと買い出し行ってます』
ユウキ君…あの子なんか知ってそうで恐い。2006-05-22 02:24:00 -
22:
叶
『あ、帰ってきた』
その言葉にビクっとして私は「トイレ行く!」と慌てて立ち去った。
なんやろう。ユウキ君に会うの嫌やな…
そう思いながらトイレを出た。2006-05-22 02:29:00 -
23:
叶
『ミ・キ・ちゃん♪』
「ぎゃぁぁあっ!!」
トイレの入り口でユウキ君が待ち伏せしていた。私はかなりビビって柱に抱きついた。
『いやいやビビりすぎやろ!』2006-05-22 02:34:00 -
24:
叶
ユウキ君は爆笑しながら私を見た。私は顔を真っ赤にしながら柱から離れた。
ん?ミキちゃん?今ミキちゃんって言ったやんな?
‘ミキ’は私の源氏名。やっぱりコイツ私の事知ってたんや。2006-05-22 02:37:00 -
25:
叶
「なんで知ってるん?」
私はユウキ君を睨んだ。みんなにバラされたらマズイ。
『俺前にあの店で働いてたもん♪今はスカウトだけやけど☆』
「でも会った事ないやん」2006-05-22 02:42:00 -
26:
叶
『俺の会社あの店と契約してるしミキちゃんナンバー入ってるから有名やん。しゃべった事ないけど何回か見かけたし』
「で?誰かに言った?」
心臓がバクバクして手が震えた。2006-05-22 02:46:00 -
27:
叶
『やっぱりみんな知らんねや?誰にも言うてないで☆』
ユウキ君がニヤっと笑う。私は一気に体の力が抜けた。
「誰にも言わんとって?お願いやから」2006-05-22 02:50:00