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一番星に恋をする

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  • 1:

    「あ!一番星!」
    夕方の空に星が輝く。
    小さい頃母と見た一番星。横を見ると母は優しく微笑んだ。その瞬間が大好きで一番星を見つけるととても幸せに感じたんだ。
    だからきっと私はアナタに恋をした。

    2006-05-22 00:21:00
  • 141:

    動く気力もない。頭がズキズキしてひたすら水だけが流れる。
    『叶?』
    帰ってきた夕輝の声にビクっとした。夕輝はシャワーを止めるとタオルで私の頭をふきはじめた。

    2006-05-23 01:22:00
  • 142:

    『どうする?ポリ行くか?』
    うつむいたまま首をふった。
    『わかった。…犯人の顔みた?』
    夕輝は犯人についていろいろ聞いてきたけど私ただ首をふるばっかりやった。

    2006-05-23 01:26:00
  • 143:

    夕輝、この日夕輝はそれ以上何も言わずにただそばにおってくれた。
    でも黙ってる夕輝の背中を見て私は死にたいと思った。夕輝が何を考えてるのか聞く勇気も夕輝から離れて一人になる勇気もなかった。ただこの世界から消えてしまいたいと願った…

    2006-05-23 03:03:00
  • 144:

    ???

    しおり?

    2006-05-23 13:10:00
  • 145:

    私は昔から一人でいる事が好きだった。
    でもそれは人を信じる事ができない弱虫な自分から目をそらすため。
    裏切らないで、一人にしないで。だから私は一人でいたかったんだ。

    2006-05-25 13:54:00
  • 146:

    「叶、出かける用意して」
    次の日の昼間、結局眠れなかった私らはずっと黙ってテレビを見て過ごしていた。
    「どこ行くの?叶外出たくないわ…」

    2006-05-25 14:05:00
  • 147:

    「ええから、化粧せんでもいいしスウェットでいいから風呂ぐらい入ってこい」
    よくわからなかったけど夕輝の言うとおりにした。夕輝なりに気使ってるんかな…
    お風呂から出て髪の毛を乾かすと夕輝の支度が終わるのを待った。

    2006-05-25 14:09:00
  • 148:

    「行くで、寒いからちゃんと上着ろよ」
    「なぁ、どこ行くん?もぅ暗くなるし嫌や…」
    もぅ夕方になっていた。外は薄暗くて昨日の今日で外に出るのはさすがに恐かった。

    2006-05-25 14:12:00
  • 149:

    「いいから、俺一緒におるし叶もずっと閉じこもっててもしょうがないやろ?」
    夕輝は強引に私を外に連れ出した。電車に乗ると手が震えた。でも夕輝は何度も私の手を強く握り直してそれは「大丈夫やから」って合図みたいで少し安心した。

    2006-05-25 14:17:00
  • 150:

    降りた駅は難波。夕輝は私の手を引いてスタスタ歩いて行く。私は何も言わずに帽子を深くかぶってついていった。
    「ちょっ…夕輝!なんで?」
    着いた場所は私の仕事場やった。

    2006-05-25 14:20:00
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