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お兄ちゃんが好き。 part ?
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1:
お兄ちゃんが好き。part ?
http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/1-52005-06-13 03:45:00 -
61:
『……お前、ヤキモチか?』
『はぁ?!』
……………兄貴がニヤッと微笑んだ。
『そ……そうだょ!他の女ならともかく、兄貴と…エッチしてた女とのツーショットなんて、普通に見たくないわよ!』
『…そりゃそうだな』
しれっとした兄貴の言葉に、あたしの怒りはピークに達した。
『兄貴のバカ!あたしを悲しませて楽しいんだ?!!』
あたしはその場に泣き崩れた(フリをした)。
フゥ…
兄貴が溜め息をついて、うずくまるあたしの前に、しゃがんだ。2005-06-14 04:41:00 -
62:
削除削除されますた
あぼ~ん -
63:
『そ…それで、兄貴、何て言ったの?!』
『もちろん、断ったけど?』
………そ……それなら、いいんだけど……何?
何か、引っ掛かるんだけど??
『兄貴は、どうして…皐月さんとズルズル関係続けてたの……?』
そう。あたしが引っ掛かっているのはソコ。
そんなの兄貴らしくないっちゅーか…。
前聞いた時は、《大人の事情》で片付けられたけど……。2005-06-14 04:44:00 -
64:
『……俺は、妹が好きなんだって気付いたとき、一生叶わない相手だって腹くくったんだ。自分の気持ちを、お前に告げる事は一生ないだろうって。』
………あ……兄貴もあたしと同じ気持ちだったんだ。
『他のどんな女と付き合っても、…お前の事ばっか考えてた』
そう語る兄貴の顔が、さりげなく照れているのが解る。兄貴の口からそんな事ゆわれたら、あたしも照れる。
『…で、そんな時、皐月に再会して、………男がいるから、割り切った関係ができるからって。他に本気になれないのに女作っても仕方ないだろ。だから…』
……はぁ??
それって、それって。
『兄貴、皐月さんを、性欲処理に使ったって事??!』
『だから、声がデカイって、お前は!』
兄貴があたしの口を摘んだ。2005-06-14 04:46:00 -
65:
『……皐月も俺も、お互いを利用してたのは確かだ。…結果、それがお前をキズつける事になったな。悪い…』
兄貴が、あたしの肩を掴み、頭を下げた。
『……ううん。もう、いーよ…』
だって。
あたしが兄貴を責める資格なんか、無いよね。
あたしだって、兄貴を好きだって気持ちを誤魔化す為に、色んな男と……。
血が繋がってるって事が、一番悪いんだ。2005-06-14 04:47:00 -
66:
ギュウ―――……
兄貴が、あたしの体を急にきつく抱きしめた。
『あ…兄貴?』
ひ……人が来たら……。
ドキン…ドキン…
あたしの心臓の動きが激しく鳴る。
『これからは、俺は典子に好きなだけ触れるもんな』
兄貴が、あたしの耳元で囁いた。
2005-06-14 04:50:00 -
67:
ゾクゾクゾク――!!
兄貴の言葉と、耳にかかった兄貴の吐息に、あたしの体中に、鳥肌が立った。
……そ…そうだ……。
あたしと兄貴は、まだキス以上は……してないケド……
……これから先……………それ以上も、するって…事だよね……―――?!
カァァアァァァッ
あたしの顔が、一気に熱くなった。2005-06-14 04:51:00 -
68:
『……おまえ、今何か変な事想像しただろ?顔が赤い』
兄貴はあたしの思考を察知したかのように余裕の笑みで、あたしの顔を覗き込む。
『ち…違うわよ!!』
『…お前、絶対エロいだろ。前から思ってたけど』
『え…えろ?!エロくないっての!!』
面白そうにからかってくる兄貴の頭を、あたしはポカポカ叩きまくった。2005-06-14 04:52:00 -
69:
パシッ―――
不意に、兄貴があたしの腕を掴んだ。
『…兄貴?』
『………………次はお前が俺に弁解する番だな』
…………え?
兄貴はニッコリ微笑みながら言った。いつもの如く、目は、笑ってない…。
『徹夜の弟と、手ぇつないでたよな。さっき』
――――兄貴の声、果てしなく低いんですけど?2005-06-14 04:53:00 -
70:
『あ…あれは、ちょっとした手違いで…ッ』
『手違い?しっかりつながってたけど?』
『だからッ!あいつが勝手に!!』
『付き合ってるらしいな。お前ら…』
『だからッそれも秋吉のアホが勝手に言ってるだけ!!』
ハァハァハァハァ……
―――あたしは兄貴の誤解をとこうと必死。なんか情けなくなってきた。
……ほんっと…秋吉のアホ……後で覚えとけよ………
―――そんなあたしの必死な姿に、兄貴がククッと微笑をもらした。2005-06-14 04:56:00