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お兄ちゃんが好き。 part ?

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  • 1:

    お兄ちゃんが好き。part ?
    http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/1-5

    2005-06-13 03:45:00
  • 440:

    30分休憩。

    2005-06-19 02:41:00
  • 441:


    『ただいま…』

    あれから…あたしは泣き疲れたまま、秋吉の家で眠ってしまい、家に帰ったのは調度、夕飯時だった。

    『あ!ねーちゃん帰ってきたの??』
    恭平がバタバタと階段から下りてきた。
    『典子!昨日、由美ちゃん家泊まってたんだって?それなら電話くらいしなさいよ!!』
    ママが食卓に人数分のカレーを用意しながら、あたしを軽く叱った。

    2005-06-19 03:11:00
  • 442:

    『あ、恭平!圭吾呼んできて!ご飯出来たって!』
    ……え………
    ママがテレビの前で寝転がる恭平に言い付けた。

    ――ドクン――

    兄貴…帰ってきてるんだ……。
     トントントン―――
    恭平に呼ばれ、兄貴が階段を下りてくる音がする。
    恭平とは違う、静かな音。

    2005-06-19 03:13:00
  • 443:

    階段から下りて来た兄貴は、あたしに目を合わせる事もなく、リビングのソファーに座った。

    ドキン…ドキン…ドキン…
    兄貴の姿を見て、妙に意識してしまう。別れを切り出したのは、あたしなのに……。

    『あれ?兄貴とねーちゃん、ケンカしてんの?』
    あたしと兄貴の態度の不自然さに気付いたのか、プチトマトをつまみ食いしながら、恭平があたしに問いかけてきた。
    『別に。…あたし服着替えてくる』
    あたしはそのまま階段を駆け上がった。

    2005-06-19 03:14:00
  • 444:

    『典子!ご飯出来たんだからすぐ下りて来なさいよー!』
    …ママの声は、よく響く。

     パタン―――
     ―――ドサッ
    部屋の扉を閉め、あたしはベッドに倒れ込んでしまった。
    『はぁ…』
    別れたところで毎日、家で兄貴と顔を合わす―――

    《兄妹なんだから当たり前か……》

    2005-06-19 03:17:00
  • 445:

    ブブブ…

    『……?』
    携帯が震えた。
    《……………!!》
    メール着信:兄貴
    【夕飯食べたら、俺の部屋で待ってる】
    同じ家に居て、兄貴からメールが来たのは初めてだった。
    【無理だよ。ごめん。】
    あたしは返信した。

    2005-06-19 03:18:00
  • 446:

    メール着信:兄貴
    【どうしても話がしたい。 お前が来るまで起きて待ってる】

    【話す事は無いよ。ごめんなさい。】
    送信―――。

    「送信しました」
    あたしは携帯をしまい、服を着替えて部屋を出た。
    ……そして………何事も無かったように、兄貴と、そして家族と夕飯を共にした……。

    2005-06-19 03:20:00
  • 447:

     カチャカチャ―――
    兄弟妹そろって食事するのは、久し振りかもしれない。
    あたしはいつものように、兄貴の向かい側の席に座った。
    今までは…兄貴と目が合う度に死ぬほど嬉しかったのに、今は、目を合わさないようにするのが精一杯…。

    《兄貴に対する想いは、本当にあたしの中から消えてしまったんだろうか……》

    『そーいや、ねーちゃん昨日友達ん家泊まったんだって??』
    恭平の言葉に、あたしは物凄く気まずい空気を感じた。

    2005-06-19 03:21:00
  • 448:

    《…こいつ…何も知らないとはいえ、そんな話題…ッ》
    『ほんとはさぁ、男ん家泊まってたんじゃねーの!?』
    《……!!クソ弟!!》
    『なぁ、兄貴、そー思わねぇ?』
    『ああ。そうだな』
    兄貴は軽く恭平に相槌を打つと、そのまま食器を持ち、席を立った。
    『あら?圭吾、もういいの??』
    『ごちそーさま』

    その一言を残し、兄貴は自分の部屋へ戻っていった…。

    2005-06-19 03:23:00
  • 449:

    『やっぱねーちゃん、兄貴とケンカしたんじゃねーの??』
     ゴンッ!!
    あたしは、恭平の頭を一発小突いた。
    『いてぇ?!』
    恭平はワケの解らない顔であたしを見た。まぁ当然だろう。

    『あら?典子も、もういいの??』
    『うん。ごちそーさま』
    食器を片付けた後、あたしは自分の部屋に戻った。

    2005-06-19 03:24:00
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