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お兄ちゃんが好き。 part ?

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  • 1:

    お兄ちゃんが好き。part ?
    http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/1-5

    2005-06-13 03:45:00
  • 420:

    『あたし…兄貴に別れようって言ったんだ』
    『……え……?』
    リモコンを押そうとした秋吉の指が止まった―――。

    あたしは、カバンの中の携帯を開いた。
    …あれからも、兄貴からの着信は止んでいない。
    『…あたしね…あたし…もう自分の気持ちが解らなくなったの…兄貴を好きな自分の気持ちが、「女」としてなのか「妹」としてなのか…解らなくなった…』

    テーブルにふさぎ込んだあたしを、秋吉はジッと見つめていた。

    2005-06-19 02:04:00
  • 421:

    『…昨日…何があったんです?』
    ―――――………。

    あたしは皐月の事や…勝也の事全てを、秋吉に話していた。
    『――先輩…その勝也って奴と、ヤッたんッスか?』
     コクン…
    あたしは小さく頷いた。
    『………ッ!!』
    秋吉の顔が強張る。

    2005-06-19 02:05:00
  • 422:

    『ハァ―ッ…』
     グシャグシャ―――
    秋吉はイキナリ頭を掻き出し、あたしを怒鳴った。
    『バッカじゃねーの?!そこまでして…お兄さん守る必要あったんッスか?!…そんな事して、お兄さんが喜ぶとでもッ?!』
    『だから!!真実を知られないまま、「妹」に戻りたいのよ!!』
    『………?』
    『……あたしの兄貴への想いは、「男」としてじゃなく…「家族」としての行き過ぎた愛情だったんだよ…だから、他の男に抱かれてでも、兄貴を守れた…』
    ―――それが、あたしの出した答え。だから兄貴に別れを告げた……。
    『…そーかな…。先輩は、他の男に抱かれた罪悪感から、逃げてるだけな気がするけど……』
    ――――――――!!

    2005-06-19 02:08:00
  • 423:

     カッ―――
    秋吉の言葉に血が昇る。

    『知った風な口聞かないでよ!!』
    ……あたしの気持ちなんか…わからないクセに……。

    『そーッスよ!先輩ですら自分で自分の気持ち解ってないんでしょ?俺に解るわけないじゃないッスか!』
    ―――――ぐッ……
    秋吉に言い返す言葉が、思いつかない―――。

    2005-06-19 02:10:00
  • 424:

    名無しさん

    俺もそう思う

    2005-06-19 02:10:00
  • 425:


    『先輩…』

    秋吉の手が、あたしの髪に触れた。
    『俺、先輩の気持ちは…全部は解ってやれないけど、でも側にいる事はできるから。俺を頼って下さい…』
    『……ッ』

    秋吉の顔が、ゆっくりとあたしの顔に近づいた。
    素直に、あたしは秋吉の唇を受け止めていた。

    2005-06-19 02:11:00
  • 426:

    ……秋吉と、付き合えば…もう、何も考えなくて、いいかも……
    兄妹だとか…もう考えなくていいし…皐月だって、もう居ない。
    あたしはまた、兄貴の妹に戻れる。
    『秋吉…あたし…』

    ドンドンドンドン―――!!

    ―――――?!
    扉を激しく叩く音に、あたしと秋吉は玄関の方を振り向いた。

    2005-06-19 02:14:00
  • 427:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 428:

     バキィッ―――

    『―――?!』
    玄関の方で鈍い音がした。
     ガシャ―――ン

    《な…何―――?!!》
    あたしは慌てて立ち上がり、玄関の方へ駆け寄った。
    『……………!!』
    あたしは、驚愕した。

    2005-06-19 02:18:00
  • 429:

    『あ…兄貴…ッ……!!』

    あたしの目に、秋吉を殴り息を切らす兄貴と、床に倒れ込む秋吉の姿が飛び込んだ。
    『典子…』
    あたしの姿を確認し、ホッとする兄貴の顔がわかった。
    『あ、兄貴…何で?!』
    倒れる秋吉の横をズカズカと通り、兄貴はあたしの腕を掴んだ。
    『帰るぞ』
    『……………!!』
    兄貴が、冷たい瞳で、戸惑うあたしの顔を凝視する。

    2005-06-19 02:20:00
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